先日の訪台した際に購入した作品。台湾ポップスといえば、アメリカンAORと日本的なニューミュージック&アイドル歌謡あたりをベースに、情緒豊かなメロディーと大陸的な感覚がごっちゃになった音楽というイメージが強いが(バラード王国などとも云われるし)、この作品はそうした台湾ポップス作品でもかなり異色な作品という感じがする。
なにせシュワシュワ・ノイズ+テクノ・リズムの冒頭、懐かしブリティッシュ・ゴシックを思わせるギター・サウンド、暗鬱なアシッド風味と、まずは「ウッソー」って感じで度肝抜かれる、楊乃文のヴォーカルも、ウェットな台湾スタイルというよりは、どっちかというとこれまた懐かしいエレクトライブ101みたいな、いかにも80年代的な低カロリー・スタイルで、バックのサウンド共々聴いていて、ほとんど台湾って感じがしないのが逆に新鮮。
更に詳しく書けば、2、4、7曲目は今度はサンディーズか初期のEBTGみたいなアコースティック・サウンド、3,5、8曲目はさながらオール・アバウト・イブかテキサスっぽいドライブするギター・サウンド、6、10曲目はアシッド・テクノ、9曲目はアンビエント・ハウス....とここまで書いてくれば、このアルバムの音楽、わかる人にはわかるでしょう。
いや、もちろん、やれ台湾だ、日本だ、英国だ、とかいって紋切り型に音楽を定義する必要はないし、そもそも私は台湾の音楽をそんなに網羅的に聴いているワケでもないけれど、やはりこういう音楽が台湾に出てきたというのは、画期的なことではないかと思う。なにしろ、これまで私が聴いてきた台湾ポップスには、ブリティッシュ・ロック指向なんぞ、薬にしたくとも見あたらないなかったから、まるで「ここ10年間のブリティッシュ・ロックを台湾からレトロスペクティブした」みたいなこのアルバム、やはり衝撃的というか、新鮮という他はない。
ということで、台湾ポップスの新しい波を感じさせる1枚。ちなみに本国でも大ヒットしたそうだ。(2000年12月24日)
※ このアルバムがきっかけということはないとは思いますが、これを書いたミレニアムあたりを境に台湾ポップスも大きく変わったようです。2000年に台北に行った時、東京でいったら青山ともいえる西門町界隈では、ハウスっぽいリズムが溢れかえっていて、けっこう驚きました。その時、タワーレコードで思わずジャケ買いして(笑)、帰国して聴いてみたところ大当たりだったのが、このアルバムという訳です。
なにせシュワシュワ・ノイズ+テクノ・リズムの冒頭、懐かしブリティッシュ・ゴシックを思わせるギター・サウンド、暗鬱なアシッド風味と、まずは「ウッソー」って感じで度肝抜かれる、楊乃文のヴォーカルも、ウェットな台湾スタイルというよりは、どっちかというとこれまた懐かしいエレクトライブ101みたいな、いかにも80年代的な低カロリー・スタイルで、バックのサウンド共々聴いていて、ほとんど台湾って感じがしないのが逆に新鮮。
更に詳しく書けば、2、4、7曲目は今度はサンディーズか初期のEBTGみたいなアコースティック・サウンド、3,5、8曲目はさながらオール・アバウト・イブかテキサスっぽいドライブするギター・サウンド、6、10曲目はアシッド・テクノ、9曲目はアンビエント・ハウス....とここまで書いてくれば、このアルバムの音楽、わかる人にはわかるでしょう。
いや、もちろん、やれ台湾だ、日本だ、英国だ、とかいって紋切り型に音楽を定義する必要はないし、そもそも私は台湾の音楽をそんなに網羅的に聴いているワケでもないけれど、やはりこういう音楽が台湾に出てきたというのは、画期的なことではないかと思う。なにしろ、これまで私が聴いてきた台湾ポップスには、ブリティッシュ・ロック指向なんぞ、薬にしたくとも見あたらないなかったから、まるで「ここ10年間のブリティッシュ・ロックを台湾からレトロスペクティブした」みたいなこのアルバム、やはり衝撃的というか、新鮮という他はない。
ということで、台湾ポップスの新しい波を感じさせる1枚。ちなみに本国でも大ヒットしたそうだ。(2000年12月24日)
※ このアルバムがきっかけということはないとは思いますが、これを書いたミレニアムあたりを境に台湾ポップスも大きく変わったようです。2000年に台北に行った時、東京でいったら青山ともいえる西門町界隈では、ハウスっぽいリズムが溢れかえっていて、けっこう驚きました。その時、タワーレコードで思わずジャケ買いして(笑)、帰国して聴いてみたところ大当たりだったのが、このアルバムという訳です。
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