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鳩山首相辞任

2010年06月02日 22時44分09秒 | others
 昨夜は続投の気配の報道がなされていたが、今朝早々に鳩山首相そして小沢幹事長の辞任が発表された。タイミングとしてはいささか遅きに失した感もあるが、-例えそれが表向きの措置にせよ-、政治と金の問題で取り沙汰される小沢幹事長、そして小林議員も道連れにしたのは、最後の最後で見せた首相という役職らしい懸命な判断だったと思う(おかげで「クリーンな民主党に戻したい」という意図がある程度説得力があったのは確かだと思う)。
 しかし、どうしてこれを途中で出来なかったのか、小沢氏の政治と金の問題が噴出した例えば2,3月あたりにこの決断をしていれば、民主党もここまで深傷を負うこともなかっただろうにと、既に民主党支持者ではない私ですら、なんとも惜しまれるところである(もっとも、なんということもない、私が民主党を見限った偽メール事件のグデグデさが、今回も全開だったともいえるのだが…)。

 結局、政治に特効薬などない…ということか。すべからく「オレたちがやれば明日からバラ色の毎日」如き調子で(あのノー天気なガソリン値下げ隊のバカ騒ぎとか、一体なんだったのか)、全方位に大風呂敷を広げ、一般大衆の刹那的な期待をあまりに煽りすぎたのが一番の原因だと思う。普天間問題しかり、金と政治問題しかり、あと天下り問題、地方分権、様々なばらまき施策などもしかりである。
 結局この政権は、埋蔵金が全て象徴していたといったらいい過ぎだろうか。ほとんど根拠のない楽観的な見通しでもって、花火をぶち上げてはみたものの、いざ手がけてみたら、政治システムは複雑、役人に壁も厚い、そして様々なしがらみの前に、なすすべもないほどに無理だった…結局、その程度のノリで言い始めたことだったのではないか。そして、うまくいかなくなると、役人張りのレトリックで無謬性をふりまわし「オレたちは悪くない、悪いのは××だ!」の連発、これでは見限られるのも必定であろう。

 政治で理想を語るのはいい。しかし、政治は清濁まみれた現実的対処療法という側面があるのも事実であり、この点についていえば、自民党はあまりに現実的対処療法に安住し過ぎていたが、民主党の場合、それあまりに軽視した結果、結局はそれに足を絡め取られ、右往左往しつつ今回の事態に至ったとのだと思う。
 さて、今回の事態だが、当然の如く昨年の今頃のことを思い出させる。昨年は首脳陣の辞任により、民主党の不評はリセットとなり、まさに起死回生の策となったのは記憶に新しい。昨年の「辞任後支持率アップ」を今回もその再現を狙ってるのは間違いないところだ。どうやら後任は菅直人氏の線が濃厚そうだが、それでは予定調和っぼくて苦しい気がする。さて、これで「昨年の夢よ、再び!」になるのだろうか?。

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