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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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ディープ・パープル/ライブ・イン・ジャパンの研究<4>

2006年07月10日 19時57分43秒 | ROCK-POP
 8月16日、つまり日本公演3日目、武道館の演奏。昨日の演奏で勢いが更に増した凄まじいパフォーマンス。冒頭のチューニング更に早めの手数の多いフレーズが連打、もう我慢できないといった風情で、イントロから怒濤の如く進んでいく。中間に配置されたロードとブラックモアのソロは前2日より、おそらく16小節くらい長目に演奏されていて、「オヤっ」と思わせると同時にこの日のハイテンション振りを否応なく感じさせる。
 ただ、この演奏、テンションや勢いという点からすれば、確かに前日を上回る凄まじい演奏には違いないのだが、全体的にやや暴走しすぎて荒れ気味なところがも散見する。ギランのヴォーカルはやや荒れ気味だし、最後のテーマの部分など、勢い余ってブレイクのところで、バンドメンがそろわずリズムの裏をとっているみたいにひっくりかえってしまっているのは惜しい。

 とはいえ、ディープ・パーパルは何しろハード・ロック・バンドだった訳で、こうしたオーパー・テンションの演奏というのは、かえって彼らには相応しいものだったかもしれない。まぁ、当方は15日の演奏が血肉化してしまっているので、他の日の演奏は何かと批判的にながめがちだけれど、前述のリズムのとちりさえなければ、この演奏がオリジナルに収録されても決しておかしくなかったとさえ思うほどだ。
 ついでに書けば、日本の武道館は音響が悪いのでライブ・アルバムには使えないとか、昔からもことしやかにいわれていたけれど、ややデッドな響きがするような気もするものの、音質的に他の2日間のものと比べて特に劣っているとも思えない。マルチトラックで収録されているだから、あたり前といえば当たり前なのだが、いったいこうしたことは誰がいいはじめたのだろう?....確かメンバーだったような気もするが(笑)。
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