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ディープ・パープル/ライブ・イン・ジャパンの研究<3>

2006年07月05日 23時30分07秒 | ROCK-POP
 こちらはオリジナルの「ライブ・イン・ジャパン」に収録された8月15日のおなじみの演奏。どうでもいいことだか、このディスクにはオリジナルにはスタートより数秒早く始まり、これまで聴いたことがないチューニング風景が数秒間とはいえ収録されているのはファンとしてはうれしいところだ。

 「なんでぇ、結局日本だろうが、どこだろうが、オレ達いけるじゃん」みたいな感じ、前日ですっかり感じをつかんだのか、前日とはうってかわってパワー全開、ドライブ感あふれる演奏になっている。なにしろ、冒頭のチューニングも早めの手数の多いフレーズが繰り出しているあたりでもわかる。イントロのペイスも一音一音の音がデカイし、ブラックモアもいきなり音をぶっちぎっているという感じでレッドゾーンぶりである。ロードのオルガンもよく歌いよどみないフレージングを展開、途中転調あするあたりでもテンションを下げずに一気に弾ききっている感じなのがいい。ロードのオルガン・ソロもそうだが、続くブラックモアのソロはもはやロックのスタンダード・ヴォキャブリーとでもなっているようなもので、後半のギラギラ・フレーズなどはジェフ・ベックなどとは違った意味で、ロックの見本のようなものになっている。ちなみにこの部分でペイスが気を敏に反応しているのも、このパフォーマンスの桁外れなドライブ感の絶妙な隠し味となっている。ちなみに好不調の激しいギランだが、ここでは終始絶好調。随所で聞ける「雄叫び」もばっちりと決まっている。

 という訳で、やはりこの演奏はサイコーではある。なにしろもう35年もこれになじんでしまっているのだから、この演奏がスタンダートとしてすり込まれてしまったということも無視できないが、翌日の演奏はこれよりさらにすさまじいテンションに達しているものの、いささか雑なところが散見してしまっているため、やはり全体のバランスとしてはこの演奏がベストだったことが分かるのである。
コメント (1)
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