ジャズ講談公演に220人
小出郷文化会館での出会いにより生まれた「ジャズ講談」の公演が10月26日、魚沼市と友好関係にある東京豊島区の南大塚ホールで開かれ、ほぼ満席の220人が魚沼で制作された作品を楽しんだ。
「ジャズ講談」は日本の話芸として400年超の歴史を持つ講談の即興性とジャズの即興性とのバトルによる新たな臨場感を創出する試み。講談師の宝井琴梅さんとジャズピアニストの森下滋さんの魚沼市での出会いから生まれた。
豊島区での公演は、魚沼で作られた芸術を全国に発信していく「うおぬま芸術文化創造プロジェクト」の第1弾として行なわれたもので、平成19年度文化庁芸術祭参加作品となっている。
宝井さん、森下さんにサックスの三四朗さんが加わった公演では、織田信長の最期の心境に迫る「本能寺の変」(太閤記より)と、戦国時代、永禄年間の美貌の修行僧「ろうれんぞ」の物語「奉教人の死」(芥川龍之介原作)が披露され、会場の人たちに「異にして妙なる」コラボレーションを楽しんでもらった。