魚沼市内の関係者集い研修会
「農山漁村体験発展研修会」が3月16日、魚沼市地域振興センターで開催された。
この研修会は、体験型観光の推進と体制整備のため魚沼地域振興局が主催したもので、宿泊施設や受入団体など約90人が参加した。
研修会ではまず、魚沼市商工観光課から魚沼市の体験型観光の現状が説明され、観光客の増加を目指すには体験型観光の取り組みが必要であることや、足立区の魚沼自然教室、文京区の魚沼移動教室などで魚沼市は年間約9000人を受け入れており、宿泊を伴う体験交流活動の参加者数で魚沼市は県内の4分の1を占めていることが紹介された。また、魚沼市の体験型観光の戦略として「満足度の向上によるリピーターの獲得」「新規メニューの開発」「ホームステイの取組強化」「受入団体や地域の育成」が示され、「学校は体験を通した人とのふれあいを求めており、それを行う人が魚沼市の資源です」と強調した。
引き続き国立妙高青少年自然の家所長の伊野亘氏が「農山漁村体験活動に期待する~子供たちの生き抜く力の育成に向けて~」と題して講演した。
この講演で伊野氏は、子どもたちの体験活動が少なくなっている中で、長くテレビやビデオを観ていて、いじめや不登校、ネット依存等の問題が多くなっていることを指摘し、「体験活動が多い子どもたちほど意欲、規範意識、職業意識が高い。子どもたちは稲刈りをする人を見て、自分も頑張らなくてはということを学ぶ。体験活動は子どもたちの心に大切な成長をもたらしている」と話した。
また、その実例としてセカンドスクールを実施して学力向上や、生き抜く力の育成に成果を挙げている武蔵野市立第一小学校の「自分の考えを言葉で伝えることの大切さを学んだ」、「人の気持ちを考える力がついた」、「協力することの大切さを学びました」など児童たちの学んだことの発表を紹介していた。