児童がゼンマイ採り
入広瀬小学校(伊佐貢一校長)では6月17日、3年生の児童11人が地域の特産品であるゼンマイの収穫体験を行った。
この体験は入広瀬山菜組合(大竹友吉組合長)の協力により行なわれたもの。
晴天に恵まれたこの日、児童たちは大竹組合長の案内で大白川山の神地区のゼンマイ畑を訪れた。山菜の宝庫で「さんさい共和国」として知られる入広瀬地区であるが、ゼンマイ採りは子どもたちにとって初めての体験。大竹組合長から「ゼンマイを採るときはオトコゼンマイともう1本を残して採ってください」など説明を受けた後、畑でゼンマイを探した。
この畑でも、すでにゼンマイの収穫時期は終りかけていたが、児童たちは丹念に見てまわり、ゼンマイを見つけては嬉しそうに袋に入れていた。
近くの畑でワラビ採りも体験した子どもたちは山菜会館で山菜組合の人からワタの取り方などを教えてもらった後、加工場で茹でる作業を見学。その後はゼンマイ揉みにも挑戦した。
「茹でたゼンマイは4日間くらい外で干し、繊維を切り、柔らかくするために揉みます」など説明を受け、子どもたちは慣れぬ手つきではあったが、面白そうにゼンマイを揉み、この日一日でゼンマイの収穫から食べられるようになるまでの行程を学んでいた。