UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

いよいよ絶滅危惧種やなあ・・・

2019-02-17 01:59:17 | 日記
昨日、月例の脱原発を願う市民のウォーキングなるものを行いました

寒い風が強く吹きつける絶好のウォーキング日和!解散地点は遥かシベリアで生まれた凍りつくような風が日本海を渡り琵琶湖を縦断して吹きつける湖岸の公園です

参加者は、先月は二十数人いました。その寂しい隊列を某地方紙の記者さんが写真にとって参加者が少ないことについてのGGIのダラダラと長い駄弁に満ち満ちた弁解の弁をグッと思い切って大圧縮して、無理して記事にして掲載してくれました。貴社さん、ありがとう。感謝でありました。

そして今月、参加者は記録的な数字でありました。前回をさらに下回りわずか十数人、これまでにない少人数・・・新記録樹立であります。2011年5月の初めてのデモ、参加者は三百人を優に超えておりました・・・その後、確実に長期低落傾向をたどり今月の新記録とあいなったのです。

長きにわたり高度を下げて低空飛行を続けていたのですが、この調子でいきますと、すなわち統計学的に予想しますと、来月の参加者は一桁、十人以下、数人・・・そして再来月はさらに・・・いよいよ絶滅の危機・・・みんな、みんな、どこへ、どこへ、行ってしまったの・・・教えてよ空を飛ぶツバメではなく・・・中島みゆきさん教えてくださいませ・・・

危惧どころか絶滅そのものになりそうやないか、そうなったらどうするんやと某知人に聞かれました

まあ、心配せでんでもええ、一人だけになっても、さらに減ってゼロになって、それからマイナスになっても、マイナスがどんどん増えていくようなことは絶対に起きないから・・・まあ、しゃあない、オレの仁徳なんてこんなものや、でも、あとは増えるしかないやないか、増える一方や、歴史は常に少数者からというやないか!ワッハッハ・・・

こう答えてるうちにあの偉大なる無責任男、植木等氏の思い出の名歌を思い出してしましまいた

「見ろよ青い空、白い雲、そのうちなんとなるだろう!ワッハッハ」

GGIよ、なんかヤケクソになっているのとちがうか?

いや、ただ寒いだけ、寒くてたまらん、早く済ませて温かいところで熱~いコーヒー飲みたいだけや・・・このベンチコート、スーパーで千円で買った安物や、見てくればっかりでちっとも暖かくないんや・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は関電湖国支店のリッパなビルの前でブラインドの隙間からこちらをじっと眺めているはずの関電の社員さんに手を振ってから粛々と湖岸の解散地点へと向かうデモのみなさんを撮ったものです。みなさん寒い中ごくろうさまでした。あらためて心から感謝申し上げます。風邪をおひきになりませぬように、God bless you!

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人生論・・・ひとにメイワクをかけない生き方・・・

2019-02-15 01:40:44 | 日記
今日は人生論でございます。

GGIよ、お前なんかに人生論なんてムリムリ、聞きたくもないと言う声が聞こえてまいりますが、まじめな話でございます。まあだまされたと思って・・・

一昨日、シルバー人材センターのオジサンたちが朝からやってきてわが庵のガーデンの木をバッサバッサと剪定してくれました。おかげさまで、わが庭は見違えるようにスッキリいたしました。外科医は何でも切りたがる習性があると申しますが、剪定オジサンたちも、私たちは何でも切りたがるのだと自慢げに自称しておりました。おかげで、我が庭はスッキリを通り越して・・・まるで坊主頭になったみたいです

今日の写真はスッキリし過ぎてしまったわがサザンガーデンを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

わがガーデンに勝手に出入りしている日ごろは無愛想なクロネコがさっそくやってきて「やあ、GGIのオッサン、庭きれいになったなあ、気持ちがいいなあ、きれいになったからオシッコしても気持ちいいだろうなあ」と珍しくうれしそうな笑顔を浮かべておりました、ネコもときには笑うのです。

クロネコ君が立ち去ったあと、GGIはぼんやり庭が眺めておりました。もうオレも年取ってしまったからなあ・・・だから、この庭、いっそのこと枯山水なんかにして、ワビ・サビの境地に浸って悟りをひらいたりしようかなあ、などとわが人生の来し方・行く末などになんとなく思いをはせてしまいました

そうやなあ、人の生き方には二種類あるなあ、ヒトに迷惑をかけない生き方とヒトに迷惑をかける生き方・・・

今の親はともかく昔の親は自分の子どもに「何をしてもいいけどヒトさまに迷惑をかけることだけはしないように」といったりするのが主流だったように思います。

まあ、このようなヒトに迷惑をかけない生き方、敷島の大和心を尊ぶ礼儀正しき日本人の倫理観にあっているのかもしれませぬ。でも、世の中、もちろん実際にはヒトに迷惑をかける生き方をする人も存在しています。一般的に申し上げて、元気の良いヒトはメイワクをかけることをものともしない確率がたかいようであります。

果たしてどちらが良いのか・・・一概に何とも言えませぬ。人の迷惑はかけているけれど世の中に役立つ、ヒトのためになることを行うヒト、迷惑をかけないけど、ただそれだけで何もしないヒト・・・

はっきり申し上げますと、思い切って申し上げますが、GGIはヒトにメイワクをかけないヒトであります。少なくともそのように努力しているつもりであります。

GGIの知人は元気な人が大半です。元気があるからヒトに少々メイワクをかけるのは平気です。たとえば彼らの多くは予告抜きで、あるいはほんの直前に一方的に予告するだけで、わが庵を突如来訪するのを常としています。今日は午後用事があるなあ、これからでかけようかなどと思っているときにやって来て、勝手に居間にまで入り込んで、ちゃぶ台のまわりに散在しているサブトンに座って、「ああ、ここはくつろぐなあ」などとほざいたり、ときにはサブトンを重ねて枕にして横になったりいたします。

先日も元気な知人二人が突然やってきました。この二人はわが庵訪問は初めてでありましたがアポまったくなしでありました。買い物から帰ってきましたら大通りに面したわがノーザンガーデンの隅っこにたむろしておりました

「どうしたんや、君ら、いきなり」

「いやなあ、あの有名な北向き地蔵に行ってきたんや、帰りにこの道、川沿いにくだっていったらGGIの庵に着くやろうと思って・・・・それでやっと探し当ててサザンガーデンの方から入って、《お~い、GGI!》と何度か叫んだけど出てこないからウロウロしていたら、隣家の奥さんが聞きつけて出てきて、GGIさんの家、玄関はもっと向こう、このサザンガーデンをぐるっと回って、と教えてくれたんや・・・会えて良かった、ちょっと上がらせてくれない?」

「あかん、アポなし突撃で上がらしてくれとは厚かましい、いま中は散らかっているからあかん、こんどアポありで来てくれたらきれいにしておくから」

「そんな冷たいこというなよ、せっかく孤独なGGIを慰問にきたのやから。バチがあたるぞ、上がらせてくれんと」

強引に押し切られてしまいました。1等応接室はセッティングに時間を要しますので仕方なしに居間に通しました。すぐにちゃぶ台にまわりにたむろして曰く

「うわあ、散らかってるなあ、そやけどこのくらい散らかっている方が何となく落ち着くなあ」

この二人はヒトにメイワクをかけて元気に生きる人種の典型であります。わが知人のなかには、生きていた頃さんざんGGIにメイワクかけてからアッサリ亡くなってしまい、死後も結構メイワクをかけてくれる人物もいたりします。まあ死後までともなりますと、これも運命かと悟らざるを得ませぬ・・・

キレイになった庭を眺めながら、オレは人にメイワクをかけない生き方としてきたよなあ、なにしろオレは生まれてこの方元気だったためしはないからなあ、だからメイワクをかけようがないよなあ、だから胸を張って言えるよなあ,メイワクかけていないと・・でもただメイワクをかけなかっただけの話かなあ、ヒト様のお役にたつようなことは何もしなかったわけや、これもなんか若干さびしい気がするなあ・・・・

などと考えていましたら、あることにハッと気づきました、イヤ、オレ、結構メイワクかけている、ということに気づいたのです。

どのようなメイワクであるか、このメイワクの素が今日の写真に写っていますので写真を良くご覧になってください。

写真の中央、やや右寄りに長方形のものが見えますね。これがメイワクの素です。これは水道のメーターが入っている箱のフタです。月に一度、検針する人がやってきてフタを開いてメーターを読み取ります

この水道のメーター、いまは庭がキレイサッパリとしておりまので、どこにあるのか、その所在はひと目ですぐに分かります。でも夏になると・・・夏が訪れ草々がバッコしますと行方不明になってしまいます。夏から秋、そして冬になって草々が茂りに茂ってから枯れてしまっても、手入れ皆無に近い我が庭の草クンたちが水道のメーターを完璧に隠蔽してしまうのです。メーターを検針するヒトは思っていることでありませう

「なんという家や、庭の手入れを何にもせずに、草を生い茂らせて・・・どこにメーターがあるか分からんやないか、八重葎何などと何を気取ってるんや、これじゃ雑草無限地獄庵やないか、ヒトのメイワクを考えろよ!ショモないブログを書く時間があったらメータの周りぐらい、草を刈っておけよ!」

しかしながら、メイワクの問題は主観的な問題でもあります。メイワクをかけた方が「かけた」という自覚があり、「かけられた」ほうにも「かけられた」という意識があってはじめて「迷惑」と言う行為は成り立つからです。両者の意識が一致ないかぎり「迷惑」は成立いたしません。まことに残念ですがわが知人たちの意識とGGIの知識はほとんどの場合まるで一致しておりませぬ。かれらは「老人慰問」という親切心でわが庵を予告なしに訪問している、自分は世のためヒトのため役に立っていると勝手に確信しているからです。両者の意識が一致していない場合は「迷惑」ではなく「メイワク」と表現するしかありませぬ・・・人生は一筋縄ではいかないのであります・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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われ先見の明あり:北方領土問題最終的完全解決案!

2019-02-13 01:37:01 | 日記
アベ君、北方領土問題を解決するぞ言っていますが、ただ名をあげたいので勝手に力んでいるだけ、まあ彼には解決は無理でありませう。まず交渉相手のプーチン氏、あのソ連の世界に名だたる秘密警察KGB出身で近来まれにみる海千山千、敏腕で老獪かつ狡猾なる政治家、ひとりよがりのお坊ちゃまアベ君なんかひとひねり、それにアベ君、本気で解決する気があるのか、いささか怪しいからです。

でも北方領土問題、解決されるべきであります。GGI、日ごろアベ君に悪口ならぬ辛口ばかり言っておりますが、はっきり申し上げて国を真に愛する気持ちはアベ君に勝っております。日本が国際社会でこれ以上あまりも恥ずかしい国になってほしくはないからです。その証拠に、GGIが心底国を愛している証拠に、かつて北方領土最終的完全解決案を提示したことがあるのです。今を去ること十年前のことです。

手っ取り早く申し上げれば北方領土を日本とロシアの共同統治とするというのが我が解決案です。くわしくは十年前の日記、すなわちこの「かしこばか日記」の先代の日記「ヨッサリアンのアホ日記」、その2009年2月16日の日記に書いております。今読んでもわれながら感心するぐらいのなかなか説得力ある上出来過ぎるぐらいの解決案です。どうかだまされたと思って読んでみてください。

共同統治というのは、この「北方領土」と称される地域を日・露いずれにも属さない地域、あるいは日・露双方に属する地域にするということです。

なかなか具体性のある解決案であります。今日このかつての我が「共同統治案」を読み直してみて、必要であればさらに以下のように解決案を修正してもよいと考えました。

すなわち、日本側が北方領土の日・露共同統治は提案した場合、あのプーチン氏は「たしかにグッドな案や、まったくハラショーや!坊や、アベ坊や、君はいいやつや、でもなあ、我が方の領土だけを共同統治にするのはいかがなものか、不公平ではないか、ほんとうに公平な解決をいうのなら、日本の方も共同統治にするための領土を提供すべきである、たとえば北海道なんかを」と言うかもしれないからです。

プーチン氏がこのように反論したら「分かった、それなら人類平和のために北海道と北方領土の両方を共同統治しよう」とわが方の提案を修正すればいいのです。

「わかった、北海道も共同統治にしよう。しかし北海道は現在のわが北方領土より面積が広いから、その埋め合わせにサハリンあたりも共同統治にしよう」と提案すればいいのです・・・

みなさんの大半は共同統治なんて、何をアホな夢のような現実性のない話をしてるのだとバカにされるかもしれませんが、それは大いなる誤解なのです

世界には過去に共同統治の例はいくつも実際に存在しているのです。ウソだと思われる方は共同統治の実例が示されているサイトがありますのでご覧になってください。

そのうえ、GGIは本日、共同統治についてネットさんで調べておりましたら、わが案は決して的外れなものでないことがすでの実際に証明されていることを知るに至ったのです。われながら正直申し上げて、これは少々驚きでありました。

すなわち、数年前に「日本政府は共同統治案を検討している」というニュースが報じられていたからです。たとえば2016年10月17日付けの日本経済新聞は以下の見出しで報道していました

《北方領土でロシアとの共同統治案 政府検討 :ともに主権行使、12月首脳会談で協議探る 》

GGIはこのニュースが報じられるよりも7年も早く《北方領土共同統治》を提案していたのです!まさに、GGIに先見の明ありというべきでありませう!

(もっとも。この日本経済新聞の報道、すぐにあの菅官房長官さんは否定しておりますが・・・菅君が言うように日経の報道がまったくガセネタであったのか否か、真偽のほどは不明です。しかし火のない所に煙はたたないのではないでせうか・・・)。

そもそもロシアとの領土問題は実に古い問題であり、二次大戦のずっと以前から、米国のペリーが来航して日本に開国を迫ったころから存在している問題なのです。ペリーが浦賀にやってきたのは1853年6月のことですが、このことを知ったロシアは米国に遅れてはならじと、なんとペリー来航のひと月後の7月には長崎にプチャーチンを派遣、そのときの交渉ですでに今でいうところの北方領土よりも広い地域について、サハリンなども含む北の地域に関して、領土問題でもめていたのです(岩波新書、井上勝生著「日本現代史①幕末・維新」より)。

しかしながら、よく考えれば、歴史的には北海道を含む北方の地域は日本の「固有の領土」でもロシアの「固有領土」でもないのです。この地域はもともとはアイヌの人々が暮らしていた地域なのです。ですから日・露が領土争いをしているのは「大国」どうしのまったく勝手な話なのです。

最近になって日本政府もアイヌの人々が北海道の先住民族であることを認めており、プーチン氏もごく最近アイヌの人々は千島列島の先住民族であることを認めているのです。ですから、歴史的に真に正しい解決策は、まず「これまで勝手なことをしていてゴメンナサイ」と謝ってからこれらの北方の地域をアイヌの人々に返還し、「アイヌ共和国」とでもすべきなのです。そのうえで日本とロシアは「アイヌ共和国」の許しを得て、自分たちの民をこの地域に住まわせてもらうのが本来の筋なのです・・・

今日の写真は北方領土の島影とオホーツク海を撮ったものです・・・

というのは大ウソ・・・わが冬の淡海を雪見船「リオ・グランデ号」から撮った写真です。よろしければクリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

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CT検査にご用心!日本は世界一の医療被曝大国という現実・・・

2019-02-11 01:14:55 | 日記
福島第一原発の事故からやがて8年、この事故により多くの人々が放射線を被曝しているものの、低線量の人体への影響については、一般的見解として依然として「わからない」とされているままです。福島県で発生が認められている甲状腺がんに関しても「放射線による影響は考えにくい」と言われ続けています。

このような状況のなかで、みなさんもご存知のように原発事故が起きた福島では、放射能で汚染されている地域でも、放射線の年間被ばく線量が20ミリシーベルト以下にまで低下している地域であれば安全として、政府は避難した住民に帰宅するよう勧めています。

しかしながら、この20ミリシーベルトという値の放射線被ばくが果たして人体に安全であると言えるのかは議論のあるところです。低線量被ばくが人体に影響を及ぼすのか否か、科学的には未解明な部分が少なくないのですが、とくに福島で被ばくした人たちにとってはとても大切で関心を持たざるを得ない重要な問題です。

この問題は医学的・科学的には複雑な問題です。あるときGGIは低レベルの被ばくの影響について知り合いのお医者さんに聞いてみました。答は、「低レベルでの被ばくの影響による症状の可能性があると考えられる場合でも、ある症状が果たして放射線に起因したものであるか、あるいは他の原因に由来したものであるのか、あるいは複合的なものなのか、その見極めは必ずしも容易ではない」といったものでした

このような科学的な問題、正確に理解するのは素人にはなかなか容易ではないため、GGIをはじめとする普通の市民は、これは重要ではあるけれどややこしい問題やなあと、この問題について正面からを考えるのをついつい敬遠しがちであります。

ところが、2月のはじめに大学の医学部で放射線生物学を専門としている先生が、低線量の放射線の人体に対する影響について、動物実験などを通じて得られた最新の研究成果について公開の場で講演されることを知りました。このような第一線の研究者による話を聞くことができる機会は多くはありませんので、「これは貴重な機会だ、理解できてもできなくてもいいや、とりあえず少しは勉強してみようか・・・」などとまことに殊勝なことを考え、寒い日でありましたが、GGIは講演を聴きに出かけたのでありました。

GGIが聴きにいきましたのは、去る2月3日に同志社大学烏丸キャンパスで開催された「放射線防護基準と放射線生物学―その歴史と現状 ~放射線汚染地帯で暮らすリスクと避難を考える~」と題された公開シンポジウムです。

このシンポジウムは日本学術振興会科研費「放射線影響研究と防護基準策定に関する科学史的研究」班/放射線被ばくの科学史研究会/日本科学史学会生物学史分科会の共催によるもの。低線量被曝の人体への影響と放射線防護基準の歴史について、大学の研究者による研究成果を踏まえた講演が行われ、さらに被災者の方による避難の法的正当性についての講演、弁護士による被災者の権利を守る司法における取組についての講演なども行われました。

たいへん盛りだくさんの内容であり、その内容を十分理解できたとはとても言い難いのですが、これらの一連の講演の中から、低線量被曝の人体への影響を自ら行った動物実験などで得られた科学的データに基づいて実証的に論じられた本行忠志氏(大阪大学大学院医学系教授、放射線生物学教室)の「低線量被ばくの健康影響について~福島の甲状腺がんを中心に~」と題された講演、そのほんの一部を、病院などでの検査に際しての被ばく量につていの話の部分だけを、以下に記しておきます。以下の内容は講演にさいして示されたスライドの内容に基づいたものです。

今日の写真はこのスライドを撮ったものです。拡大して見てもたいへん見にくいので、その内容をそのまま以下に示します

表題:《日本の医療被ばく》〈世界一の医療被ばく大国〉

左上のグラフ:人口100万人あたりのCTスキャナ台数
日本のCTの数は先進国の3倍~10倍
(グラフの一番上の赤い線が日本。カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、アメリカとの比較。最新のデータでは、日本は人口100万人当たり約90台、他の国は10台~30台未満です。日本のCT検査装置の導入台数が突出していることがグラフからわかります)

左下と右下の円グラフ:日本と世界の自然放射線と医療放射線の被ばく量

左側の円グラフ:
日本人の年間被ばく量:合計6.0ミリシーベルト
内訳:自然放射線:2.1ミリシーベルト(宇宙線から0.3ミリシーベルト:大地から外部被ばくで0.33ミリシーシーベルト、大地からの経口摂取により0.98ミリシーベルト、大地からのラドン・ドロンの吸入が0.5ミリシーベルト)
医療被曝:3.9ミリシーベルト(円グラフの青色の部分)

右側の円グラフ:世界平均の年間被ばく量:3.0ミリシーベルト
内訳:自然放射線:2.4ミリシーベルト(宇宙線から0.39ミリシーベルト:大地から外部被ばくで.48ミリシーシーベルト、大地からの経口摂取により0.29ミリシーベルト、大地からのラドン・ドロンの吸入が1.26ミリシーベルト)
医療被曝:0.6ミリシーベルト(円グラフの青色の部分)

スライドの右側には放射線を用いた検査について以下のように記されています。

・「低線量被ばくは問題ない」という「安全神話」に基づいて「念のためにCT、ついでに  CT」など安易な検査
・胃X線検査(3~10ミリシーベルト)が他国よりも異常に多い。
・国家レベルで、胃がん検診に公費を大々的に投じて取り組んでいるのは日本だけ(多くの既 得権が絡んでいる?)
・胃がんの発見率が低い(内視鏡検査の1/5~1/10)

この上記の二つの円グラフから、日本人の医療被曝は世界平均の6.5倍にも達していることが分ります。左上のグラフから明らかなようにCT装置の使用台数は人口比で世界一ですから医療被曝のうちで大きな部分を占めるのはCT検査(コンピュータ断層撮影による検査)によるものではないかと推測されます。

上記の医療被曝についての日本人の平均値は、当然CT検査を受けたことのない人も含めての平均値ですから、実際にCT検査を受けたことがある人の個々の医療被ばく量は平均値の3.9ミリシーベルトを大きく上回っているものと考えられます(レントゲン検査がほとんどの人が受けたことがあるでしょうけれども、その回数は個人差が大きいと考えられます)。

最新のCT装置ではユニットが1回転する間に300回もの撮影を行うことが可能とされており、ウィキペディアなどによれば「被曝量は検査部位や検査方法、機器の性能や設定によって異なるが、検査によっては1回で数十~ 100ミリシーベルトを超えるX線被曝を受けることもある」とされています。

原発事故が起きた福島ではその科学的根拠・妥当性は不明であるまま年間20ミリシーベルト以下であれば居住可能とされているのですが、CT検査では場合によっては1回の検査でこの福島での基準を大幅に上回ってしまうことになるものことがあるものと考えられます。CT検査で短期的に白血球減少や脱毛などの放射線による急性症状は認めらていないようですが、長期的影響については明らかでありません。

制癌剤や切除手術を多用する現在のガン治療法に批判的であり、多くの著作がある元慶応大学医学部の放射線科の医師であった近藤誠氏も、どの著作であったか忘れたのですが、ある本で「CT検査は場合によっては1回の検査であっても、最初に通常のCT検査を行ってから、さらに造影剤を使っての検査が行われることがあり、その場合にはかなりの線量を浴びてしまうことになる・・・日本における医療被曝による被害者はかなりの数に達しているものと考えられる」という意味の指摘をしています。

つまり、放射線被ばくの問題はヒロシマ・ナガサキ、そしてフクシマだけの問題ではないのです。とりわけ乳児、幼児や少年少女などの発育盛りのある年少者は放射線に対する感受性が大人よりもずっと高いため、CT検査を受けることは問題があるものと思われます。よほどのことがない限り避けるのが賢明でありませう。大人であっても、老い先たいして長くはないであろうGGIのような後期高齢者はともかく、決して大丈夫というわけではありませぬ・・・

本行氏が示されたデータを見て、医療被曝について何からの法的な規制措置が必要ではないかとGGIは思いました。そうでないと、いつまでも日本は世界一の医療被曝大国のままであり、すぐにはその影響があらわれなくても、長期的に見て、この先どのようなことになるのか・・・気がついたときにはもう遅い、ということになるかもしれませぬ

今日は知ったかぶりで色々書きましたが、正確さに欠けていたり、オーバーな表現になっていることがあっても、ウソは決して書いておりませぬのでご信用くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
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なぜかリオ・グランデ号に乗って盆梅を観に行ってしまったの記・・・

2019-02-09 01:59:32 | 日記
今週の火曜日、湖都の港から雪見船なるものに乗ってわがマザーレイクであるところの琵琶湖を縦断、湖北の町、長浜で行われている《盆梅展》を見物に行きました。

この盆梅展、日本一の盆梅展であると宣伝しております。日本一ということですから当然ながら世界一でもあります!

あたたかい日でありました。湖北の山々は白銀に包まれ陽光に輝いていました。湖都の港に行きましたら「雪見船」なるものが桟橋に係留されていました。この船の名前、なぜか「リオ・グランデ」・・・GGIは我が目を疑いました、いったいどうしてこのわが淡海にリオ・グランデなんだよう!・・・リオグランデって大きな川という意味やないか、ここは湖だぜえ、どういうつもりや・・・なんでも外来語を使えばええというもんじゃないやろ・・・

あきれながらこの雪見船をしばし眺めておりましたら、遠い昔に記憶が戻ってまいりました

リオ・グランデといえば利根川下流の河畔にもリオ・グランデというリッパな名前のホテルがあったなあ、ちっともはやってないガランとして人けのないヘンなホテルやったなあ・・・、あれは名前負けの見本のようなホテルやったなあ、ちっともグランドとう感じはせんかったなあ・・・

今は昔、あるときやんごとなき用事でこのホテルに某氏と一緒に泊まりました。朝食のとき、醤油を使おうと醤油差しを手に取り傾けました。ところがいくらを傾けても、いくら傾けても、一向に醤油は出てきませぬ、一体どうなってるんだとGGIが首を傾げていましたら、これまで何回かこのホテルに泊まったことのある某氏、GGIが困っている様子を目にして何やら楽しんでいる気配・・・しばし後、某氏曰く、「あのなあ、GGIよ、このホテルあんまりはやらんので醤油を使うような客、メッタに来んのや、だから醤油差しの先っちょ、差し口にたまっていた醤油がそのままひからびてしっかり固まってしまっとるのや、ワッハッハ・・・」

最初から脱線でゴメンナサイ。実はいまからちょうど十年ほどむかし、別の某氏に騙されて、この湖北の町の盆梅展を観に行ったことがあるのです。本命は別の用事だったのですが、ついでにということで、この猪突猛進の某氏、GGIが「オレ、盆栽なんかに興味のひとかけらもないぞ」と言っているのに、まあ、騙されたと思ってついて来いを申しますので、仕方なしの観に行ったのです。

ところが・・・GGI、初めての盆梅展見物、すっかりはまってしまったのでありす。盆梅が芸術であるかどうかは別として、その華麗なるアクロバティックな美に、執拗に自然を捻じ曲げに曲げて、どこまでも己が理想とする美を追求せんという飽くなき人間の欲望と執念にすっかり魅入られてしまったのです。このときのことはこの日記の先代の日記、その2008年2月8日の日記に書いておりますので、よろしければご覧になってください。

今回の盆梅鑑賞、はっきり申し上げて少々期待外れでありました。以前行ったときは古い大きな屋敷の大広間が展示場であり、天井に届かんばかりの大きな盆梅が多かったのですが、このたびは会場が新しい別の建物にかわっており、大作といえるほどのものもあまりありませんでした。スポットライトなどを当てたりして妙に見せ方に凝っているのもノーグッドであり、GGIの美意識に反するものでありました・・・でも、まあ、やっぱりステキでありました・・・

本居宣長さんによれば「敷島の大和心」とは「朝日に輝く山桜花」とのことでありますが、華麗なる美という点においては梅は優に桜を上回っているというのが盆梅展での実感、ですから大和心は桜なんかではなく梅花であるというべきでありませう・・・

今日の写真は盆梅展の一作品を撮ったものです。十年前に見た作品には及びませんが、よろしければクリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
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