おい今朝の新聞、この記事見たか?
どの記事?
これ、この記事や、えらいこっちゃ・・
この記事のことか・・・「火星探査、国際プロジェクト、日本が呼びかけ」って書いてある・・・ついにヤツら、アホな計画に着手というわけか、日本が各国によびかけて火星の有人探査のプロジェクトをたちあげるだけじゃない、国際宇宙探査協働グループ(ISECG)という機関は2030年以降に、米国のNASAは2030年代に火星の有人探査実現を目指しているんだって・・・でも、記事の中の写真、なんだか中世の騎士が火星を探検しているみたいで、笑ってしまうね
何をノンキなこと言うてるんや、ヤツら「有人探査」なんて綺麗ごとといいながら、ほんまはオレたちの星を占拠するつもりや、いままでも何回も噂があったけど、今度は本気や
そうなの?本気なのか、でも本気だったら、あんな自分たちの都合しか考えない連中がやってきたら大変なことになるよ、戦争や環境破壊やイジメなどのの大名人だからロクなことにならない・・・
人類が誕生するずっと前からこの星でオレたちは平安に暮らしてきたのに、なんていうこと考えつくんや、あのアホどもは
それに、ボクたちの姿を目にしたら、それこそタイヘン、アッ、やっぱり火星人がおった!やったあ!全員捕まえろ、地球に連れてって見世物にしてやれ、嫌がるヤツは皆殺しやということになるよ、いったいなぜ人間どもはわざわざボクたちの星に来ようとするの?
あのなあ、人類というのはなあ、知性のかけらもないから、動機なんかどうでもええのや、「山がそこにあるから登るんや」などとバカ丸出しの理屈を恥ずかしげもなくうそぶくようなノーテンキ低レベルの生物や、彼らはなぜ戦争をするのか、そこに武器があるからというわけ、コロンブスななぜ探検にでかけたのか、そこに大陸があるからや、ヤツらはなぜ月に行ったのか、そこに月があったからや、ヤツらはなぜ宇宙ステーションをつくったのか、そこに宇宙があるからや、というわけ、人類の叡智なんてエラそうなこと言っているけど、彼らの叡智なんてこの程度のものや、つまりヤツら、そこに火星があるから、火星に行くぞというわけ、分かったか?
でも、どうしたらいいの?ボク、人間なんかの見世物にされるのはゴメンや
心配いらん、逆にやってきた連中を一網打尽にするという手もあるけど、ヤツら逆恨みしかねんから、彼らがこの星にやってきた暁には、古来地には平和を願ってきて、かつ実現してきた我々火星人としては、その誇りを傷つけないよう平和的に対処するしかないのや
平和的に対処するって、いったいどうするの?
心配ご無用、いずれ人間どもがやって来る時があるものとの考えて、わが火星人集団的安全保障会議はじつに優れた集団的自衛の方法をすでに用意しているから大丈夫・・・
優れた方法って?
その優れた方法というのは名付けて「全火星人瞬時透明化システム」、地球からヤツらがやって来ても瞬時にオレたちの姿が彼らの目に映らないようにするシステムや、
ふ~ん、大丈夫なの、そのシステム?
まだ完全とは言えないけど彼らのやって来る2030年までには完成させる、しかし、その前にやっておくべき大切なことがある
やっておくべき大切なことって?
あのなあ、現代は情報戦の時代、情報を制したものが勝つのや
情報戦って?
意図的に大規模なキャンペーンなどを行って大衆を操作したものが最終的に勝利するということや
何のことか分かんないなあ
分からんか?あのなあ、たとえば「火星には水も空気もありません、おいしい食べ物もありません、原発もありませ~ん、ガス・水道・電気なし、税金もありましぇ~ん、国家もありましぇ~ん、戦争も紛争も環境破壊も非正規雇用もブラック企業も、アホ丸出しの政党もありましぇ~ん、酒もうまくありません、ネエチャンもきれいではありません、あるのは石ころだけで~す、とにかく何もありませ~ん、ないない尽くしで~す、あるのは無だけです、いや無さえもありせ~ん、だから火星なんかに行っても何もいいことなんかありません、それにもちろん火星人なんかもませ~ん!どこにもいませ~ん、火星人がいるなってまったくのガセネタで~す」というキャンペーンを地球で大々的に行って、人間どもに「なんにもええことない火星なんかに行ったってしょうがないやないか」と思いこませて、火星の有人探査をあきらめさせるんや、
どうやってそのキャンペーンをやるの?
もうわれわれはヤツらの来襲にそなえて何世紀も前から我らが同胞を地球に送り込んである、彼らはいま地球のあちこちで暮らしている、たとえばあの何の意味もないブログを書き散らしているGGIというオッサンもほんまは火星人なんや、彼らにキャンペーンを行ってもらうんや、たとえばもっともらしい科学的データを満載した本格的な科学論文を装って、「火星に行くことはまったく科学的に無意味、火星のことなんかよりも地に平和をもたらすための研究を行うべきだ」という格調高い宣伝をするのや、そのような論文を書いて、あの高名な科学雑誌「ネイチャー」や「サイエンス」なんかに投稿するんや
ふ~ん、それで投稿者の名前はどうするの?
投稿者の名前?そうやなあ、「火星のマーちゃん」なんていうのはどうや?
そんなことで大丈夫かなあ、ボク心配や・・・それに、人間ってとてもへそ曲がりだから「そんなに何もないなら、一度何にもないとろこに行ってみたい」なんで言い出すんじゃない?
それもそやなあ・・・ほんまに難儀な連中やなあ・・・・
今夜の写真は5月31日の朝日新聞に掲載されていた火星有人探査についての記事を撮ったものです、よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!