UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

暑い日に通りに面したカフェテラスでコーヒーを飲むのは田舎者であろうか?

2014-06-06 01:35:21 | 日記

今週の火曜日(6月3日)は蒸し暑い一日でありました、あまり暑いので、GGIはふと、このような暑い日は凍結されていた資産の解凍日和ではないかと思いつきました

 別に拉致問題がらみで資産が凍結されていたわけではありませぬ、九州は熊本が本拠地である地方銀行に、ちょっとした都合で、いつまでも雀の涙も恥ずかしがるほどの若干の資産を二十年近くもあずけっぱなしにしておりました、ときおり銀行から知らせがあるのですが、いまさら熊本まで出かけて解約するのも大面倒、この超低金利時代にワリの合わない話だしなあなどと優柔不断名人のGGI、この資産を延々と凍結したままにしておいたのでありました

 ところが今年に入って一月の某日、この銀行から電話がありました、なんとこの銀行、大阪は御堂筋に支店がありますから、一度いらっしゃい、地図をお送りしておきますからという、まことに親切なお話でありました、まことにラッキーな話であります、大阪に支店があるのならば、わざわざ九州の地へ足を運ぶことはありませぬ

 それで「では、いずれ暖かくなりましたら大阪支店におうかがいして、凍結資産を解凍させていただきに参ります」と返事をしておいたのでありました、けれども優柔不断が居座りつづけ春も過ぎ、夏が近づいてしまっていたのであります

 かようなしだいで商都大阪に上り、久しぶりに御堂筋をぶらつきながらこの銀行の支店へと向かいました、支店は大きなビルの6階でひっそり営業しておりました、この支店の仕事は、おそらく一般のお客さんではなく、法人向けなどを主としているのでありませう、小さな窓口が一つあるきりでありました

 応対してくれら女性の行員さんにききましたら、ここで働いているみなさん、全員熊本からやってきたそうでありました、ですからこの行員さんも方言丸出しでありました、GGIが「熊本弁かあ、なつかしかあ」と申しましたら喜んでおりました

 ひとしきりこの行員さんと熊本の街の様子などの話をしてから、凍結資産の解凍作業にとりかかったのですが、途中で難問が持ち上がりました、通帳に届けておいた印鑑がどれかわからないのです

 実は解凍のために外出する前に印鑑をさがしましたら、見た目は区別がまったくつかない、そっくりの印鑑が二つ出現したのです、GGI、こまったなあ、でも二つとも銀行に持っていけば銀行のほうで判定してくれるだろうと思い、両方の印鑑を持参し、「はい、これが印鑑、かくかくしかじかなので、二つあります、どちらが登録しておいた印鑑なのがご判断を」と申し、この行員さんに手渡しました

 この行員さん、受け取った二つの印鑑を紙に押してみて、しばらく通帳と見くらべておりました、その様子を眺めておりましたら、徐々に困惑の表情が深まっていきました、そして、もう一人の女性行員さんを呼びました

 二人の女性行員さん、しばらく、ためつすがめつ二つの印鑑をくらべておりましたが、一段と事態は深刻を極め、困惑の空気があたりいったいに漂いはじめました・・・・

 結論がでないようであります、やがて二人の行員さんは意を決したように、副支店長さんらしき男性の行員さんを呼びにいきました

 女性行員さんたちの話をきいて、この男性行員さんも二つの印鑑を何度も押してみて、しばらく比べておりました、そして、長い長い沈黙の後、この行員さんがおもむろに片方の印鑑を指さしました、一件落着したようでありました、

 その後、解凍作業はスムーズにすすみ、無事解凍を完了、全額を解約、湖国の地方銀行に振り込んでもらいました

 でもですねえ、GGIお得意の邪推に基づきますと、あの副支店長さんらしき男性の行員さんも、ほんとはどちらの印鑑が正しいのか分からなかったのではないかと思います、分からないのですが、意を決して、分かったふりをして適当に片方の印鑑を指さしたのではないかと思われるのであります

 やれやれ、長年の懸案も解決したなあと思いながら、支店をあとにしてエレベーターで降りてきましら、一階に、御堂筋に面して広々とした全面ガラス張りのカフェがあるのに気づきました。カフェテラスもあります

 このクソ暑い日にわざわざ大阪くんだりまでやってきたのだから、大阪のシャンゼリゼ、御堂筋を眺めながらテラスでカフェもわるくないなあ、シティボーイであるGGIにはやっぱりカフェテラスがお似合いであろうと確信いたしまして、テラスの椅子に一度腰を下してのであります、ところが、このごろの悪い習慣で、このお店もセルフサービス方式、ギャルソンが注文を聞きにくるわけでありませぬ、

 まあ、これもご時世、しかたがないかと思い、カウンターでコーヒーを受け取りカフェテラスへと戻りました、ところが室内には適当な数の客がいるものの、テラスのほうには一組の客がいるだけで閑散としております、クーラーのきいた室内のほうが快適ということでありませう、でもせっかく大阪のシャンゼリゼを前にして室内にこもっているなんて野暮ではないでせうか

 かようなしだいで、カフェテラスで、暑い日でありましが、アイスコーヒーなんていうのは邪道、コーヒーとは言えませんので、熱々のコーヒーを飲んでおりましたら暑さ倍増どころか、3倍増、4倍増・・・GGIはぐったりしてしまいました

 「暑い日に通りに面したカフェテラスでコーヒーを飲むのは田舎者であろうか?」という疑問が突如浮上しましたが、疑問を無理やり胸の奥底に閉じ込め、暑さに耐えつつコーヒーを飲みながら大阪のシャンゼリゼをぼんやり眺めておりましたら、いつだったか兄の一人が言っていた、彼がほんもののシャンゼリゼをぶらついていたときの話を思いだしました

 「あんなあ、シャンゼリゼの歩道あるいてたらなあ、パリジャンヌが何人か、路面を眺めて、腰を少しかがめて何かをしているんや、何かをさがしていみたいで、困っているようやった、それでオレ、ピンときて聞いてやったんや、《コンタクトレンズ?ムニャムニャ》、そうしたら《ウイ、ウイ、コンタクトレンズ、なんとかかんとか、それでムッシュー、私はボンジュール・トリステス、悲しみよこんにちわなの・・・・それでなあオレ言ってやった《フリーズ、動くな、動いてコンタクトレンズ踏みつけたら万事急須や、オレがさがしてやるから待っとけ、そう言うてな、しゃがみこんで、手を広げて、そっと路面に這わせていたら無事手先にレンズが触れて、見事発見というわけ」

 この話を思い出しながら、御堂筋を眺めていたのですが、もちろんここはシャンゼリゼではありませんから、コンタクトレンズを落としてしまったパリジャンヌなんか現れませんでした、まことに残念であります

 今夜の写真は御堂筋のカフェテラスです、よろしければクリックしてご覧くださいませ

 グッドナイト・グッドラック!

コメント (1)
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