UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

たまには国会でまともな法律が成立することもあるという話、あるいは認知症について・・・

2023-07-19 00:12:47 | 日記
去る6月の国会では、どうかと思われる内容の法律が成立してしまいました。その一つは「LGBTQ理解増進法」。まず名称がヨクアリマセン。これはあくまでも「理解増進」のための法律であり、「差別はあってはならない」としているものの、差別を禁止する法律ではありませぬ。ですから、差別しても罰則はなくヘッチャラというわけ・・・二年前の超党派合意から内容は大幅に後退、某野党などの入れ知恵で「すべの国民が安心して生活できるよう配慮する」という文言がわざわざ付け加えられてしまいましたから、性的少数派は圧倒的に多数である性的多数派が「安心して生活できる」ようにしろ、迷惑をかけるな、つまり多数派の言うことを聞けというわけ、これでは「理解」の「増進」は、たいして期待できないでありませう

もう一つ、入管難民法改正法という法律も成立してしまいました。二年前にも同じ内容のものが提案されたのですが、当時、スリランカ人の若い女性が入管施設に強制的に収容された末に命を落とすという痛ましい事件があったために採決が見送られたという経緯があります。この再び提案され成立した法律により、これまでは何度も難民申請をすることができたのですが、今後は二度だけ、二度目の難民申請が認められなかったらそれでお終い、ジエンド・・・、本国へ強制送還されることになります。送還先の国の人権状況が悪ければ、強制送還された国で不当に逮捕されたり、拷問されたり、虐待されたりする危険があるのですが、どうされようとも「日本の知ったことか」といリッパな法律でです。日本の難民認定率は世界的に極端に低いのですが、この新法により日本は世界有数の難民忌避国家として一段を名を馳せることになるでありせう

というわけで、先の国会で問題がある新法が成立したのですが、実はまっとうな新たな法律も成立していたというのが今日の本題です。私は知らなかったのですが、去る6月14日に、認知症に関する初めての法律「共生社会の実現を推進するための認知症基本」が成立していたのです。今日7月18日の朝日新聞夕刊にその解説記事のようなものが掲載されていたのを目にして、認知症有力予備軍の一人である私は初めてこの新しい法律のことを知りました。

この記事によれば、「日本認知症本人ワーキンググループ」代表の、看護婦さんとして働いていた46歳のときにアルツハイマー型認知症と診断されたという藤田さんという女性は、基本法における重要な点の一つは「基本理念(第3条)で認知症の人も基本的人権を持っていることを明示したこと」であると話しています。また、第8条では、「国民の責務」として認知症の正しい知識、認知症の人に関する正しい理解を深める」ことが定められています。法律の内容の実現は決して容易ではないのですが、この法律、志は正しいというべきでありませう・・・

かようなしだいで、たまには国会がまともな法律を作ったりすることがあるのだと、正直申し上げて、少なからず感心いたしました。

認知症と言えば、私の母も晩年、80代後半になってからは、多少ぼけたというのでしょうか、ときおり同じことを何度も繰り返し口にすることがありました。このような事態に慣れていない人はあわてます、対応に「苦慮」いたします

ある時、久しぶりにやってきたまだまだ働き盛りの元気のいい甥に向かって母が言いました
「ケンちゃん、久しぶりね、あなた、あたま禿げたわねえ」
「ムッ・・・」
5分ほどたってまた申しました
「ケンちゃん、あたま、禿げたわねえ」
「ムムッ・・・」
もう5分ほとどたってまた申しました
「ケンちゃん、あたま、禿げたわねえ」
「ムムムッ・・・」
窮地に陥ったわが従弟、そこで意を決したように口を開きました
「おばさんは100歳!妖怪!」
この言葉を聞いて母は
「まあ!ホッホッホッ」と涼やかに明るく笑いました
従弟の負け!まことにワッハッハでありました。私は傍らで、ケンちゃんなるわが従弟の困惑ぶりをもっぱら楽しんだのでありました!

今日の写真は本文と関係ありませぬ。クリックして写真をしばらくご覧になりますと「モクモク」という音が聞こえてまいります。入道雲が湧いてくる音です。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
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