UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

軍歌、まだ覚えています…恩賜のたばこをいただきて・・・・

2016-02-19 01:38:25 | 日記

昨日、日記に軍歌のことを書きながら、GGIは他にも結構軍歌を知っていることに気づきました。題名は知らなくても歌詞の一節だけを記憶しているものがいくつもあるのです。エージングの波が押し寄せて最近のことはすぐに忘れてしまいますのに、むかしのどうでもいい記憶だけがよみがえってくるとはまことに恥ずかしき限りであります。

というわけで、今日も軍歌話であります。ほんとにどうでもいい話でありますので、時代錯誤のショモないと思われる方はどうか無視してくださいませ。

今日お話しいたしますのは「恩賜のたばこをいただいて・・・」という歌詞で始まる軍歌です。題名は「空の勇姿」。

先の大戦におきましては我が皇軍には陸軍と海軍しか存在しておらず空軍なるものはありませんでした、そのかわり陸軍と海軍がそれぞれ航空部隊を擁しておりました。この軍歌では陸軍飛行隊の活躍ぶりが高らかにうたわれています。歌詞は以下の通りです。歌詞の一番をGGIはいまでも丸々覚えております

一番
恩賜の煙草をいただいて
明日は死ぬぞと決めた夜は
曠野(こうや)の風も腥(なまぐさ)く
ぐっと睨んだ敵空に
星が瞬く二つ三つ

二番
すはこそ征けの命一下(めいいっか)
さっと羽ばたく荒鷲へ
何を小癪な群雀(むらすずめ)
腕前見よと體當り
敵が火を噴く墜ちてゆく

三番
機首を回(かへ)した雲の上
いまの獲物を見てくれと
地上部隊に手を振れば
どっと揚がった勝鬨(かちどき)の
中の担架が眼に痛い

四番
しめたぞ、敵の戦車群
待てと矢を射る急降下
煙る火達磨あとにして
悠々還(かへ)る飛行基地
涙、莞爾(くわんじ)と部隊長

五番
世界戦史に燦然と
輝く陸の荒鷲へ
けふも打ち振る日章旗
無敵の翼とこしへに
守るアジアに栄(さかへ)あれ

どうです、なかなか勇ましくも華々しい軍歌ではありませんか!「世界戦史」に燦然と輝く戦果を挙げているのです。「無敵の翼」がアジアを永久に守るのであります!・・・この歌、作られた翌年の1940年に大ヒットしたのだそうです

この軍歌にうたわれている、陸軍飛行隊大活躍の舞台は、GGIご生誕の二年前、1939年に起きた「ノモンハン事件」と称されている局地戦であり、相手はソ連軍です。

日本の傀儡国家である満州とソ連の影響下にあったモンゴル人民共和国の国境線に関する紛争でありました。戦場はモンゴルの大平原、ソ連軍も帝国陸軍も戦車、装甲車、航空機などの近代兵器を総動員しての激戦、当初は日本軍、ソ連軍となかなかいい勝負をしていたのですが、最終的にはボロンチョンに叩きのめされ壊滅的敗北・・・(最近の研究では、ソ連軍もかなりの、日本軍に劣らぬ損害を被っていたとされているようです)

しかしながら、日本軍は、帰還した将兵に箝口令をしくなどしてこの敗北を徹底して隠蔽しました。そのために大敗を喫したにもかかわらず、ウソのかたまりであるこの軍歌が国内で大流行したのでありました。

そして、この大流行のおかげで結果的に未だにGGIの脳裏にこびりついているといわけなのであります。まことにお恥ずかしきことでありますが、この愚かなる大ウソ軍歌もぜひともアベ君に聞かせたいものであります

なお、この敗北をきっかけに日本軍の内部ではソ連を敵国とする「北進論」をあきらめ、南方を日本の生命線とする「南進論」が有力になり、そのことがひいては太平洋戦争への突入ということになってしまいました。

この大ウソ軍歌を聞いてみてもいいよと思われる方は以下のサイトをクリックしてくださいませ

https://www.youtube.com/watch?v=XQWDfLAezKU

今日の写真は本文とは関係ありません。戦前からの懐かしい甘酸っぱい味「都こんぶ」を撮ったものです。酸っぱい味を想像いたしますとツバキが湧いてきますよ!どうかクリックしてご賞味くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

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