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「万霊社」と称される左側の祭壇で「殺人被害者・死刑執行者慰霊の儀式を終えたのち、関係者や参列していた人々の代表者たちの挨拶がありました
講演のために前日京都を訪れていた安田好弘弁護士も駆けつけ、死刑に関する最近の状況を簡潔に話されました。
数々の「凶悪事件」の弁護を務め、最近では「死刑弁護人」というドキュメンタリー映画でも広く知られる弁護士です。
同弁護士の話の概要はこのようなものでした
《「被害者感情を考えれば死刑は必要」とした谷垣法相就任時の発言は、歴代の法相の中で突出している。あの多数の死刑執行を行った鳩山法相さえ就任時にはそこまではっきり言明していない。安倍内閣発足に先立ち法務省は谷垣氏の法相就任を強く望んでおり、谷垣氏が法相に就任することは早い段階で決まっていた。法務省が谷垣氏の就任を強く願ったのはオームの浅原彰晃教祖の処刑を望んでいるためだろうと思われる。オーム関係者の一連の裁判はまだ完全には終わっていない。通常は一連の裁判がすべて終了した後に死刑執行するものとされているが、法務省は浅原教祖個人の裁判は終了して死刑確定しているので、死刑執行は可能と考えているようだ》
まあ、なぜ法務省がそれほどまでして浅原彰晃教祖を処刑したいのかは分かりかねますが、GGIが考えますところ、彼はいわば国家転覆を意図した国事犯であると法務省はみなしているのではないでしょうか。国家にとって最も危険で憎むべき者は大量殺人の犯人ではなく、国家に弓を引いた反逆者であるところの犯罪者、すなわち国事犯であることは言うまでもありませんから
また、安田弁護士はこのようにも述べていました。
《20年ほど前の世論調査では死刑に賛成が65.7%、反対が15.7%であったが、数年前の調査では、賛成が85%、反対が5.7%となっており、死刑賛成者が大幅に増加し、反対する人々は大きく減っている。このままでは死刑廃止は困難、このため今後は死刑制度存置を主張する人々に理解してもらえる政策を提言していくことが必要、たとえば終身刑の導入、全員一致での死刑判決、死刑執行を事前に告知する制度などを国会の死刑廃止議員連盟に働きかけていくことが必要ではないか・・・》
この世論調査の結果を聞いていて、原発問題とは逆だなあとGGI思いました、
原発問題の場合、福島第一原発であの大事故が起きるまでは、原発反対派はまったくの少数派とは言えないまでも、まあモノ好きと言う感じ、原発維持あるいは推進が圧倒的だったのですが(電力会社のなかで原発依存率が一番高いあの関電さんの関係者は福島の事故の後しばらくは、まだまだ強気であり、現在の原発依存率50%を60%にまで引き上げる当社の方針に変更なしとGGIのまえで息巻いておりました)、いまではまったく様変わり、「まあ、できることなら原発はないほうがええなあ」と考える方が大半、原発推進を堂々と主張する方は希少生物という感じだなあ、などと思いながらGGIは安田弁護士の話を聞いておりました・・・
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慰霊式典の最後に玉串を奉納する参列者の姿です
グッドナイト・グッドラック!