もうすぐお彼岸だというのに、ここ数日冷たい風が吹き、寒い日が続いています。
そのせいか、GGIはなんとなく風邪ぎみ、喉の調子がいまひとつ、ゼンソクがGGIに意地悪しようとしていそうな気配です。
でも昨日は３月１１日、東電福島原発の破局的な大事故故からまる６年、近くの湖岸沿いの公演で大きな集会があるということでありましたので、表敬訪問にでかけました。
礼儀正しきGGI、手ぶらでの表敬はを失礼であろうと前日に手土産を用意しておきましたので、持参いたしました。手土産と申しますのは高浜原発３号機と４号機の再稼動差し止めを認めた仮処分に対する抗告審の審議を行っている大阪高裁の裁判長さんあてのハガキ３００枚です。
大津地裁が再稼動差し止めを認める仮処分の決定をこれまで二度にわたり下しているため、関電側が抗告、このため今抗告審が大阪高裁で審理されていまるのです。二月中には決定を下すといううわさだったのですが未だに決定は下されておりませんので、以前に若干のハガキを知人たちにばら撒いたのですが、あらためて多くの人が集まるの場でばら撒くのがよかろうと思ったのです。
午後２時ごろ会場で出向きました。公園の野外のテージでいろんなスピーチや演説などが行われている最中でした。３００枚を手渡すのは結構手間がかかるんだよなあと思っていましたら、幸いこの集まりに来ていた知人が、「GGIのもたもたした配り方は見てられん、オレが手伝ってやろう」と言ってくれましたので大助かり、無事完売というか完全配布することができました
ハガキを配るのを手伝ってくれた知人曰く
「これで３００枚配ったのだから、この集会の参加者は多少多めに見積もっても倍の６００人ぐらい、でも主催者はサバを読んで１０００人、あるいはそれ以上と発表して、マスコミがそのまま鵜呑みにして書くだろうなあ」
（案の定、今日の朝日朝刊、主催者発表、約１０００人と報じておりました！）
まあ、あまり感心したことではないのですが、世の中、このようなことがありがちなことは確かであります
集会のあとデモということになっておりました、デモのコースの途中にわが八重葎庵が鎮座しておりますので、GGIは集会に来ていた知人たちに厳かに宣言しました。
「私どもは体調やや不良でありましたが、手手土産まで持参して、本日の集まりを表敬させていただいたのですが疲れてしまいました、したがいまして、まことに残念でありますが、私は涙をのんで途中で自発的にデモから脱落して帰宅する所存であります。しかしながら諸君は元気なのですから、途中脱落などという礼を失したことは行わないよう希望します」
そうしましたら、数人の知人が「GGIの健康が心配だからオレたちもGGIと一緒に涙をのんで脱落することにしよう！」と高らかに申しました
かようなしだいで一同、八重葎庵の前でデモの行列の最後尾から無事脱落いたし、わがガーデンに足を踏み入れようとしましたら、ガーデンには真っ赤なフォルクスワーゲンが止まっております
「おい、これ、誰のクルマや、無断駐車は金１万円也をいただきますと言いたいところやけど、GGIはそんなさもしい人間やない、正直に言えば許してやる」
と告げましたら、背の高い、黒い帽子をかぶった知人が正直に自己申告いたしました。この知人、はじめはこの３・１１の集会に参加するつもりはなかったようなのですが、GGIらはどうやらデモの途中で脱落して八重葎庵で懇親に努めるらしいという話を耳にして、急きょ集会に参加したのであります。まことに心がけのよい人物であり、GGIは感心してしまいました
八重葎庵の二等応接室（居間）で懇親につとめる前に、一同、ガーデンを散策しておりましたら、黄色い小さな花がいくつか咲いているのに気がつきました。
どうやらクロッカスのようであります
今日の写真はこの小さな花を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり愛でてやってくださいませ。
ネットさんに教えてもらいましたところ、クロッカスは春を告げる花、花言葉は「青春の喜び」、またクロッカスというのはギリシャ神話に出てくる美少年の名前であるとされております。青春の喜びといい、また美少年といい、青春の喜びあったかどうかはともかく、また美少年であったかどうかともかく、いまは遠き遥かなるわが想い出であります
GGIはクロッカスを植えたおぼえはありませんので、どこからか種が風に乗って運ばれてきてのでありませう、そして孤独なる老人を慰めるためにわざわざ咲いてくれたのでありませう。まことにありがたいことであります。
グッドナイト・グッドラック！
