昨日はとても良い天気でした、新緑がまぶしくまさに風薫る五月、街のあちこちで薫風に遭遇いたしました。
午後、郵便局にいったり、電車で乗り越しそうになったり、西武さんのなかの文具屋さんで買い物をしたり、ご注文の本が届きましたとの知らせがあったので「日本精神史:自然宗教の逆襲」(阿満利麿、筑摩書房)を受け取って、本屋さんのカウンターで、「オレなあ、老眼がすすんで、この本、ちゃんと最後まで読むやろか、買うのやめようか」と言って笑われたり、ついでにあの近藤誠センセイの「余命三カ月のウソ」という新書を買って本屋さんの隅っこのカフェでチョッピリ読んだりしたのち、マックスバリュさんでわが夕餉のためにあれこれ買い物をしました。
買ったものを袋につめて、さあ我が埴生の宿に帰ろうとお店をでようとしましたら、壁に白いボードが取り付けられおり、大きな赤い字で「5月14日、母の日:おかあさんに気持ちを伝えよう:先着百名様に限定」と書いてありました。
小さな子どもたちに母の日を記念してお母さんへの感謝の言葉をかいてもらってこのボードに飾り、御来店のみなさんに読んでもらおうというわけです。子どもたちのメッセージ、まだそれほど多くはありませんでした。
GGI、なんとなく眺めておりました、一番上に貼られているメッセージを見て「これは何だ?!」思わず絶句してしまいました。メッセージを発していたのは「小鉄」ちゃんという幼児です。
今日の写真はこの小鉄ちゃんという子どもの衝撃?のメッセージを撮ったものです。ぜひクリックしてご覧になってください。
メッセージは極めて簡潔であります
《おこるで しかし》
たったこれだけです・・・・
これは何や?!小鉄ちゃん、いったいどうしたんや、何があったんや、何が言いたいんや!!
筆跡の幼さから推測いたしますと幼稚園か小学校低学年の男の子でありませう。「おこるで」はおそらく「怒るで」(怒るぞ)という意味、「しかし」はbutの意味でありませう
一見したところ、これはお母さんへの小鉄ちゃんの感謝のメッセージとは思われませぬ。このボードには「おかあさんに気持ちを伝えよう」と記されてはいますが「感謝の気持ちを」伝えようと限定しているわけではありませんので、小鉄ちゃん、お母さんへの怒りの気持ちを伝えたかったのでありせうか?
「おかあちゃん、このお菓子、買ってくれないならボク怒るで、そやけどなあ」といったような意味でありませうか・・・
それにGGIにどうにも解せないのは「しかし」という言葉使いです。幼稚園か小学校の小さな子どもが、「しかし」なんていう理屈っぽい言葉使いを果たしてするでせうか・・・・
いかにもこの「しかし」は不自然な気がするのですが、この小鉄ちゃん、どこかでこのような言葉使い覚えたのでありませうか。お父さんが理屈っぽい人で、ひごろ家の中でもお母さんなんかに弁解するときに「しかし」を連発しているのを耳にして、なんか言いたいことがあるときは「しかし」という言葉を使ったらええのや、とでも思ったのでありませうか・・・
それに小鉄チャン、何に怒っているのでありませうか、これも大きな謎であります。小鉄チャン自身が怒っているのではなく「お母ちゃん、そんなアホなこと言っていたらお父ちゃん怒るでえ、そやけどなあ、ボク、お母ちゃんとお父ちゃん、仲ようしてほしいのや」といったような意味でありませうか・・・
いずれにしましても、この小鉄ちゃんのメッセージ、深い深い謎に包まれております。
それに「小鉄」という名前もちょっぴり古風ですね、名前をつけたお父さんは国定忠治や森の石松などが出てくる任侠ものなんかが好きなのでせうか?
とにかく、まことに謎多きメッセージであります。みなさんもこの謎解きに挑戦してみてくださいませ!
グッドナイト・グッドラック!