UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

ほんとうに緊張が高まっているの?

2017-04-27 02:19:58 | 日記

最近のメディア、朝鮮半島情勢に関するニュースがあふれているのですが、日本の高級~低級メディアのみなさん、程度の差はあれ、一様に「緊張が高まっている」という調子の報道を行っています。

また日本のアベ君をはじめとした政治家や政府関係者の発言も同様であり、朝鮮半島有事、日本は大丈夫かと言いたげな発言が目立ちます。

まあ、半島情勢、外見的には確かにいろいろあって平穏とは言えないことは確かであるのですが、いったいどの程度「緊張」しているのでせうか・・・

北朝鮮によるミサイル発射や発射失敗、核実験の可能性、金正恩クンの度重なる誇大妄想演説、世界最強を誇る米海軍の原子力空母カールビンソン・最新鋭イージス艦・原潜の朝鮮半島沖への派遣、わが自衛艦や韓国艦艇と空母カールビンソンをはじめとした米海軍との共同訓練、これに対抗するかのような北朝鮮軍の大演習や軍事パレード、米国の最新鋭ミサイル迎撃システムAADの韓国への配備導入、シリアでの毒ガス使用問題を受けての「北朝鮮は化学兵器を弾頭に装備したミサイル保有の可能性」という根拠あいまいなアベ君の発言、朝鮮半島有事に際して邦人救援のための韓国が嫌悪する半島への自衛隊派遣計画、日本の原発への北朝鮮によるミサイル攻撃の可能性云々、

などなどなど、まことに「緊張」の材料はてんこ盛り、メディアによる連日の報道は、まるで「有事」を期待しているのかのようであると言っては言い過ぎでせうか

一方、いつであったか忘れたのですが、韓国の外務省筋は、緊張をやたらに煽り強調するがごときアベ君をはじめとして日本政府関係者の発言に不快感を表明した、というニュースが報じられたことがありました。

GGI、このようなマスコミや政治家などのを騒ぎぶりというか張り切りようを観察していまして、確かに「緊張」の材料には事欠かないけれど、ほんとうに朝鮮半島で「緊張」が高まっているのか、なんだか怪しくはないか、とGGIは思っておりました

というのは、本当に緊張が高まって「有事」に至った場合に一番に被害や犠牲を被ることになる韓国の市民の様子が一向に伝わってこないからです。あんがい韓国の市民は大して「緊張」していないのではないか、少なくとも日本で大騒ぎしているほどには緊張していないのではないか、とGGIは疑問を抱いていたのです。

そんなことを漠然と考えておりましたら、4月21日の朝日新聞、「社説:余滴」という欄に《「緊張高まる韓国」なのか》と題して小さな記事が掲載されていました

今日の写真はこの記事を撮ったものです。読みにくいので思いっきり拡大してご覧くださいませ。デジタル版が以下のサイトに掲載されています

http://www.asahi.com/articles/DA3S12902025.html

この記事を書いたのは国際問題の社説を担当している箱田哲也という人ですが、韓国社会における「緊張」に関する人々の反応をいくつか例示しています。たとえば次のとおりです

「・・・ただ、一部のメディアが伝える《緊張が最高潮に達する韓国》というのはどうか。緊張「させる」ためにかなり取材に苦労しているのではないかと推察する。何人かの韓国の知り合いに聞いてみた。財閥関係の役員は《不謹慎だが、ひとたびことが起これば、瞬間的に下がった株に買いが殺到すると思う。皆、すぐに日常に戻ると信じているから》。30代の女性は《海外アーチストの来韓に影響しないよね》と別の心配をした。

 多くの市民らの最大の関心はもっぱら来月の大統領選。むしろ日本側の興奮ぶりが異様に映るようだ。日本通の記者の一人は《ミサイル発射の失敗でも日本が大騒ぎするのは、安倍政権が「森友」問題から国民の目をそらさせたいからだろう》」

やはりGGIが思っていたとおりでありました、韓国の人々はこのたびの朝鮮半島情勢緊張騒ぎをたいして気にしておらず、これまでと同じように日常生活をおくっているのです。緊張なんか高まってはいないのです。極端に申せば、日本側が緊張の高まりを望んでいるだけではないかと思われます。

では、日本の政治家や市民はほんとうにこの「緊張」や「有事」を心配しているかというと、これもまた怪しい限りです。きわめて怪しいというのがGGIの考えです。

というのは、ほんとうに北朝鮮のミサイルが日本に飛んでくるかもしれないと心配でたまらないのなら、使用済み燃料をはじめとして放射性物質を大量に抱え込んでいる日本のすべての原発がミサイル攻撃に耐えることができるように、今すぐ大金を投じて大工事を施す必要があるはずです。ところが、政治家も原子力村のみなさんも、だれもいますぐ原発を北朝鮮のミサイルから守れるようにしろなどとは言い出したりしてはおりません。

先日も政府は「ミサイルが飛んできたときはこのようにして逃げましょうね」ということをホームページに掲載してお茶を濁しておりました。ほんとうに飛んできたらそんなことで無事逃げられるはずはないのにこの体たらくです。つまり何もほんとうは心配なんかしていないのです。すなわち、ほんとうのところは朝鮮半島の緊張や有事なんて信じていないのです。

上記の記事では「私が見る限りは最も緊張が高まったのは・・・実際に北朝鮮から砲弾が飛んできた7年前の延坪島砲撃の時だった」と書かれていますが、この事件でさえ、かつて公安調査庁で北朝鮮情報の分析を専門としていた人物に言わせれば「これまで哨戒艇が沈没させられても大砲を打ち込まれても戦争にならなかった。南北は歴史的に、軍事境界線付近では(多少のいざこざがあっても戦争までは決してしない)一種の認識を共有しています」ということなのです。

緊張?たしかに一定の緊張が存在はしているでせう。でもその内実は日本人の多くが想像したり期待している?ものとは大きく異なるものであると考えるべきではないでせうか?

(上記の公安調査庁に関係者の発言はこのブログの以下のサイトからの引用です)

http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/d/20160913

金日成時代から、これまで何度も何度も、「今に北朝鮮は暴発する」とか「今に北朝鮮は崩壊する」などと言われてきましたが、全部ハズレでありました。いろいろ問題の多い国家ではあるものの、北朝鮮は暴発もせず崩壊もせず今も存在しています。つまり政治家、外交評論家や軍事専門家と称する「識者」やメディアのいうことはまったアテにならないのです。

かようなしだいで、」GGIは知人などから「北朝鮮のミサイルが飛んでくるのではないか」とか「北朝鮮は恐い国や、大丈夫だろうか」なとと言われましても「大丈夫です、いろいろ騒がれているけれど、何も起きませんよ」と答えることにしております。その理由を聞かれますと次のように答えるのです

「あのですねえ、北朝鮮の側が、金正恩クンが戦争を始めたとしても、彼らが勝てる見込みはまったくゼロ。戦争を始めた瞬間に至近距離の韓国に駐留する米軍や日本・沖縄にいる米軍、それにこの今もすでにピョンヤンに向けてセットされている米軍のミサイル、そのうえ韓国軍、場合によってはロシア、中国、それにひょっとすると自衛隊による即座の反撃でおそらく数日~数週間のうちに北朝鮮は敗北し独裁政権は崩壊することになるでせう」

「ところがですね、これは当然のことですが、歴史始まっていらい、100パーセント敗けると分かっている戦争をしかけた国家の指導者は、政治家や独裁者は、ひとりとしていないのです。金正恩君も例外ではありえません。だから心配はご無用です。でも勝てる自信があまりないのに、奇襲攻撃なんかで戦端をひらき、どこか都合のいいところで停戦に持ち込んで戦争をやめればよいとムシのいいことを考えてアホな戦争は始めて敗けてしまった国は一つだけあります。だから他所の国のことなんか心配しないで自分の国のこと心配すべきでありませう」

今日も脱線に次ぐ脱線、このへんで失礼いたします

グッドナイト・グッドラック!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする