昨日と一昨日は花を題材にした詩を紹介いたしましたが、ついでと言ってはなんでありますが、今日はGGIが以前から気になっている詩を一つ紹介いたします。
天野忠という詩人の作品です。題名は忘れました。
これでまあ
七十年生きてきたわけやけど
ほんまに
生きたちゅう正身のとこは
十年ぐらいなもんやろか
とてもそんだけはないやろなあ
七年ぐらいなもんやろか
七年もないやろなあ
五年ぐらいとちがうか
五年の正身・・・・
ふん
それも心細いなあ
ぎりぎりしぼって
正身のとこ
三年・・・
底の方で
正身が呻いた
-そんなに削るな
GGIがこの詩を初めて目にしたのはずいぶん以前のこと、すなわち70歳になるずっと前のことでありました。ですから、わりあい余裕をもって、「70年生きて正味3年かあ、まあ人生、そんなものやろう」と笑っていられたのでありますが、70歳を大幅に超えてしまったいま、この詩をあらためて読んでみますと、笑ってい余裕はあまりございません、と申しますか、GGIの場合は「三年」でも怪しいなあと、忸怩たる思いがジクジクして、少々顔が引きつるのであります。
みなさんはいかがでせうか、まだ70には時間がある方は余裕の笑みを浮かべてくださいませ。70ちょうどの方は苦笑いしてくださいませ。70をとっくに過ぎている方は「そんなに削るな!」と絶叫して開き直るしかないでありませう
今日の写真は本文と関係ありませぬが、よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!