UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

椿咲く春なのに、連敗つづき・・・

2017-04-10 01:02:54 | 日記

ひごろあまり気づかないのですが、と申しますかGGIの目が節穴のせいか、春になり椿の花が次々に花を咲かせるようになりますと、わがガーデンには椿の木が結構あるのだと無責任に感心してしまいます。

今日の写真はわがガーデンのフェンスの間から通りに向かって顔をのぞかせている白い椿を撮ったものです。花一輪、なかなかお澄まししております。よろしければクリックしてご覧くださいませ

しかし、椿咲く春なのに、連敗つづきです。中日ドラゴンズです。開幕以来大連敗、昨日で1勝6敗2分・・・・はやくも優勝は限りなく絶望・・・でもファンはけなげでありますから、これから一歩一歩、一勝一勝、勝利を重ねてという望みを持つことは当然のことであると確信しています。

まあ、中日ドラゴンズが連敗しても、ファンと選手と監督さんやその他の関係者が気落ちするだけ、世の中の大勢に何か影響があるわけではありませぬ

しかし、プロ野球の世界を離れますと、中日ドラゴンの連敗なんかたかが知れている、こちらは長年にわたり連敗に次ぐ連敗、これからも連敗続きと予想される世界が存在しています。裁判の世界です。特に住民による行政訴訟や原発の安全性に関する訴訟の世界です。

住民訴訟というのは地方自治体などによる公金の違法な支出など、行政行為の不始末などを何とかしろという住民の訴えであり、普通は自治体に対する住民監査請求を経た後に裁判に訴えるというものです。

この住民訴訟、GGIも何度も経験しているのですが、最終的に勝訴するのは容易ではありませぬ。一審(地裁)で勝っても二審(高裁)で逆転敗訴などは日常茶飯事、ときには一、二審で勝っても三審の最高裁で敗訴ということもあります。
よくある判決は、違法の疑いが濃厚であるにもかかわらず、土俵際での「(行政側が)違法とまでは言えない」という、うっちゃり判決です。「違法までとは言えないというのなら、いったい何なんだよう!」と、ヤケッパチで叫んだところで後のマツリでございます。ですから、住民訴訟はドラゴンズの連敗を大き上回る連敗の山です。

しかしながら、連敗の山の最たるものは原発(原子炉)の安全性を争う裁判、いわゆる原発訴訟です。原発訴訟は例の福島原発事故よりもずっと以前から行われていますが、結論から申しますと、原発訴訟で住民側の勝訴が最終的に確定した訴訟は、まことに残念ですがこれまで一件もありませぬ、皆無です。

脱原発弁護団全国連絡会によりますと、電福島原発の事故以前に提訴されているものも含めて、現在、原発の安全性に関連した訴訟は全国で四十数件行われているとされています。関心のある方は以下のサイトをご覧ください。

http://www.datsugenpatsu.org/bengodan/list/)、

運転差し止めを求める仮処分申し立ての訴訟も含めて、これまでの原発訴訟における、福島原発事故前の勝訴数は電力会社・国側が36件、住民側が2件でした。それが福島原発の事故後には電力会社側が6件、住民側が4件となっています。(以上の数字は福井新聞3月27日よりの引用です。しかし、この住民側勝訴の4件のうち3件は後に地裁または高裁で取り消されています)

http://sokuhou.fukuishimbun.co.jp/news/20170328p1.html

福島の原発事故から後、上記のように住民側が勝訴する例は増えてはいるのですが、いずれも地裁レベルでの判決あるいは決定に過ぎず、この決定が上級審などで確定したわけではありません。つまりこれらは勝訴が確定したのではなく、いわば途中経過に過ぎません。しかも、これらの勝訴判決は一件を除きすべて地裁レベルでの判決です。

つまり、高裁レベルにおいて住民側が勝訴した例は、GGIの知る限りでは、高速増殖炉「もんじゅ」に関する名古屋高裁による2003年1月の控訴審判決以外にはありません。

この控訴審は原告側が専門家を動員して正面から具体的な技術論を詳細に展開し、炉心崩壊の可能性を認めさせるという、堂々たる画期的な勝訴でした。しかし、事故の可能性を認めたこの控訴審判決も2005年5月末に最高裁により棄却され、結局は敗訴が確定。ですから、最高裁で住民側が勝訴して判決あるいは決定が最終的に確定した例はこれまで皆無です。もちろん地裁・高裁レベルで住民側の勝訴が最終的に確定した例も皆無です

みなさんも存知のように高浜原発3,4号機の再稼動差し止めの仮処分、一審の大津地裁では認められましたが、去る3月28日に大阪高裁により取り消されてしまいました(次いで3月30日には伊方原発に関する運転差し止めの仮処分請求も広島地裁で却下されました)。GGIは以前の日記も記しましたように大阪高裁裁判長あてのハガキをばら撒いたりはしましたが、この敗訴、まことに残念ではあるものの、これまでの連敗の山を考えますと当初から十分に予想されたものでした・・・

なぜ住民によるこのような裁判が敗訴の山となるのか、極めて乱暴に申し上げれば、日本では三権分立が未だ十分に確立されていないということでありせう。たとえば、米国では司法・立法・行政の三権は画然としており、このためあの世界的問題児トランプさんによる大統領令が司法により違法として禁じられたり、トランプ氏の政策が議会で拒否されたりしています。しかし、わが日本では、このような事態は現状では望むべくもありませぬ。

日本では行政府の長である総理大臣が立法府である国会の行動に口を出したり、司法府である裁判所が行政府にたいして及び腰であったり、政府の立場をソンタクしたりというありさまです。

などと今日は堅苦しい話になりましたが、とにかくドラゴンズ、あきらめにガンバレ!そして原発訴訟もせめてドラゴンズ並みの勝率とはいかないまでも、最初の一勝(勝訴の確定判決)をあげてほしい、というのが椿咲く今日この頃のGGIのせつなる心境です・・・・

グッドナイト・グッドラック!

コメント
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