UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

伸び行くNHK・・・あるいは「独裁者の部屋」

2016-04-22 02:17:16 | 日記

わが湖国の国会議事堂を模した県庁、その前に大きな更地が出現しております。

「滋賀会館」と称されていた1954年に建てられた県立の複合文化施設が老朽化のため取り壊され、そのために生まれた更地です

今日の写真はこの更地を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

写真の左側に県庁があります。この更地の新しき地主は、天下の日本放送協会さん、すなわちNHKさんです。NHKの湖都放送局は湖岸道路沿いにあり、二階建てのあまり冴えない建物でありますが、この県庁前に一等地を入手、その結果、この更地に新しい放送局が近い将来出現することになります

慧眼GGIの推測に基づきますと、この新しき放送局、おそらくこれまでのものとは比べものにならない格段に大きくゴーカな建物に居を構えることになるでありませう

すなわち、湖国における伸び行くNHKの始まりであります。

しかしアベ政権の下で新会長が就任していらい、NHKは国営放送局に色彩を一段と強めており、NHKの評判は降下する一方、世評はまったく芳しくありせぬ。

もう「報道の自由」という言葉は、NHKの辞書、放送用語辞典からは実質的に消失、ネコに小判、NHKに小判ならぬ放送の自由ということなりつつあるということでありませうか・・・

などと思っていましたら昨日4月21日の朝日新聞に「2016年・報道の自由度ランキング」なるものについての記事が掲載されていました

この記事によりますと、日本は約200ある世界の国々の中で72位、国連の専門家や海外のメディアから懸念の声が出ているとのことです。各国のランキングは以下のサイトに示されていますので関心をお持ちのかたはご覧くださいませ

https://ja.wikipedia.org/wiki/Template:%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A0%B1%E9%81%93%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%BA%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

日本は2011年には11位だったのですが2013年あたりから順位が急降下(2012年は22位、2013年は53位、2014年は59位、2015年は61位)、偶然であるのか必然であるのかは定かではありませぬが、第二次安倍内閣発足以降、この急降下現象が始まっております。このままでいきますと、やがて失速して墜落ということになりまねませぬ

ちなみにG7諸国では、ドイツが16位、カナダが18位、英国が38位、米国が41位、フランスが45位であり、日本より下なのはイタリア(77位)だけだあります。また東アジア諸国のなかで日本より上位にある国は台湾(51位)、韓国(70位)、香港(69)などです。

このようなランキングは何を比較の指標にするかで変動するものと思われますが、いずれにしましても日本における「報道の自由度」は他国にくらべて高いと誇れるようなものではない、あるいは私たちが思っている以上に悪い状況にあると言えるのではないでせうか。

ただし、プライバシーの侵害なんかものともしないスキャンダル報道とワイセツ報道に関する自由度は世界のトップに位置しているのではないかと思われます!

上記の記事によれば、日本における「表現の自由」の調査のために来日中の国連特別報告者のデービッド・ケイ氏(米カルフォルニア大教授)は19日の記者会見で「(日本における)報道の独立性が重大な脅威に直面している」と指摘した、とされています。

「クロースアップ現代」の国谷氏が降板するなど、NHKの報道番組は今やまったく骨抜き状態であり、NHKに限らず民報に放送番組もいわば「冗長なおしゃべり番組」化しており、盛んなのはスポーツ報道ばかりであります。

しかしながら、ETVと称される教育テレビやBS1には、わずかがら、まだ見るべきものが存在しています。。

しかし、その大半は残念ながら過去の作品の再放映であるか、海外で製作されたドキュメンタリーであります。でも海外のものでも優れた作品を放映することは、このような状況の中では、十分に意味あることであると思われます。

たとえば、最近もETVで深夜に偶然目にした海外ドキュメンタリーにGGIはいたく感心してしまいました。「独裁者の部屋」というスウェーデン教育放送により作られた、NHKが主催する教育・教養番組を対象とした国際番組コンテストで「日本賞」受賞した作品です。

白人、黒人、イスラム系など、8人の若者が所在地が明らかにされていない施設に連れてこられ、、そこで8日間、「独裁者」の下で暮らし、若者たちがどのような反応を示したかを記録した番組です。

外を見ることができない外出禁止の閉鎖的な建物に閉じ込められ、制服を着せられ、次いで名前を奪われて代わりに番号をつけられ、「独裁者」の命令に従い、様々な色をした大量のクリップを色別に分類して集めるという退屈きわまる作業を毎日一定時間させられます。

バカバカしくなって大量のクリップを床にばら撒き、そのなかで泳ぐまねをしたあと翌日には所在不明になる若者、泣きながら自分の荷物をまとめて無断で施設から強引に出ていく若者、しかしながら大半の若者は日が経つにつれ「独裁者」の下での環境にしだいに順応していくでのですが、最終日、もうすぐ自由の身になれることになった若者たちの反応がなかなかの見ものと申しますか・・・

これは30分もの8回で構成されており、二回分ずつまとめて4日間、3月半ばに放映されたのですが(GGIは、これはいったい何の番組だろうと思わず引き込まれてみたのは3回目の半ばからでした)、なんと放映開始時間が午前140分から午前240分まで!

とても優れた番組なのでもっと早い時間帯、せめて午前零時前後であればもっと視聴者がいるでしょうけれど、午前1時半も過ぎてからの放映開始では、まるで見てくれるなと言わんばかりです、どう考えましても、わざわざ遅すぎる時間帯を選んだのだと思わざるを得ません。しょっちゅうBS1でやっている米国のプロスポーツの中継なんかをカットすればもっと良い時間帯に放映することが簡単にできたと思われるのですが・・・

でも、放映しないよりはましであったことは確かです。しかし、このように遅すぎる時間帯にしか放映できなかったのは、NHKにおける「報道の自由」が関係していたと思わざるを得ないというのがGGIの独断偏見的な見解であります

GGIとしましては、個人的にはアベ君をはじめとした政府首脳とされる方々とNHK会長にこの番組をぜひ見てほしかったのであります

「独裁者の部屋」に関心がある方は以下のサイトをご覧くださいませ

http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2473/2568023/

グッドナイト・グッドラック!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする