むかし「私の城下町」という歌がありましたね、小ルミ子さんという歌手が甘ったるく歌っておりました
格子戸をくぐりぬけ
見あげる夕焼けの空に
だれが歌うのか子守唄
わたしの城下町
好きだともいえずに
歩く川のほとり
往きかう人に
なぜか目をふせながら
心は燃えてゆく
お聞きになりたい方はhttps://www.youtube.com/watch?v=FhRbg5wqce8をどうぞ
GGIの棲息しております街も城跡の公園なんかがありますので、城下町であります、小柳さんのようなステキな思い出なんかちっともないのですが、少なくなったものの、いまでも格子戸のある古い民家もございます
城下町の特徴はなんでありませう?、お分かりでせうか
それは道路が道筋が素直でないことです、十字路というものが少ないのです、十字路の代わりに三叉路がたくさんあるのです
三叉路を二つ組み合わせて十字路代わりというわけです、なぜでありませうか、もうお分かりの方もおいでのことと思いますが、これは、すわ、戦闘といったときに、敵の侵入を遅らせるためです、十字路あれば一気に道を横切って、いざ進撃とあいなるのですが、三叉路では見通しがきかず、そのため侵入軍の勢いがそがれるからです
しかしながら、この三叉路の組み合わせによる十字路は自動車時代のいま交通混乱のおおいなる源泉であります、でも歩行者にとりましては、三叉路でドライバーは慎重になりますので、好ましいと言ってもよいでありませう
自動車が狭い道でも、そこのけそこのけ車が通るとばかりにわがもの顔で幅を利かせているという悪しき状況を打破して、より人間的な街にするには十字路を取っ払って三叉路を増やすことであるというのが都市計画を考える関係者の行うべきことでありませう
道路公団のお役人なんかは反対するでしょうけれど、そんな時代遅れの意見に耳を傾ける必要はありませぬ
今日の写真は近くの旧東海道に交差している三叉路二つを撮ったものです、典型的な十字路代わりの三叉路であります、よろしければクリックしてご覧くださいませ
手前の三叉路、クルマが左方向から左折して東海道に入り進もうととしているときに、画面奥の三叉路に右方向から車が東海道に入ってきて左折しようとしますと、互いに立ち往生、そこへ京へ上る車や江戸へ向かうクルマがやってきて大混乱、まことにワッハッハであります
かようなしだいで私の城下町はお城はありませぬが、今でもリッパでステキな城下町なのであります
グッドナイト・グッドラック!