昨日は良い天気でありましたが、一昨日は曇天、終日わが湖は厚い雲に覆われていました
わが湖国では「近江富士」とも呼ばれることもある形のよい山、三上山がふだんは対岸に望むことができるのですが、この日はかすんでよく見えませんでした
けれども、近江富士であるところの三上山の近くに、なんと真白き富士山さまが出現しておりました
今日の写真はわが湖国に出現した富士山さまを撮ったものです、ウソだと思われる方はクリックしてご覧にならないでください
この富士山さま、本物の富士山よりも形がよく、正確に対称形をなしております、ですから、正確には富士山イメージのピラミッドであると申してもよいかもしれません
以前にもこのブログで書いたことがあるのですが、これは某新興宗教の神殿のごときものではないかと思われます
このピラミッドが不思議なのは、晴天のときよりもこのような曇天のときのほうが何か神々しい光を発することです、晴天なときは単なる近代建築でピカピカ平凡に輝いているだけなのです
おそらくこの新興宗教の教祖さまが建築家に無理難題を吹きかけたのであります
「あのねぇ、君、どこにもない神殿を作りたいんや」
「どこにもない神殿だけではイメージがはっきりいたしません、もう少し具体的におっしゃってください」
「そうやな、いつもピッカピッカに光っていて遠くからでもすぐわかるような建物や」
「さようですか、でもそんなのは珍しくありませんポスト・ポスト・モダンの近代建築の主流はヒカリモノです、あのGGIの庵の近くにある高層ホテル、総ガラス張りのカマボコ直立型の某プリンスホテルがその典型です、そんなただピカピカしているだけのものはおやめなさい、平凡すぎます」
「じゃあ、どんなのがええのや」
「神殿でありますから、ただピカピカしているだけはキレイやなあと思うだけであり、宗教的な有難味に欠けます、ピッカピッカ主義の建物は晴天のときは見栄えがしますが曇っているときには有難味に欠けます」
「なるほど、そやなぁ、君見かけによらずカシコイなあ」
「いえ、見かけどおりにカシコイのです」
「それでどうすればいいというのや?」
「神殿でありますから、ピカピカではなく神々しい感じを与えるものでなければなりません、ピカピカ建物が見栄えがしない曇天の日でも、いや曇天の日にこそ神々しく輝く建物にするのです、そうすれば信者のみなさんは《いやあ~、この建物不思議やわぁ、こんなに曇っているのに後光みたいに輝いてる!きっとこの中に神さまがいはるからや》と思うでありませう」
「君、そんなこと可能なのかね、私はだましたりしたら百タタキやぞ」
「信用してください、わが日本のハイテク技術を駆使すれば、後光のような神々しい雰囲気を作り出すことは可能です、ところで教祖さん、ちょっと立ち入った教祖さんの個人的なことをお聞きしてもよろしいですか、よい仕事をするにはクライアントのことをよく知っておくことが大切ですから」
「ええけどなぁ、あんまり難しい質問せんといてや」
「簡単な質問です、正直にお答えください、あなたはほんとうは人間じゃないでしょ、宇宙人ではありませんか?そしてこの建物、ほんとはUFOに転用するつもりなのではないですか?」
「あのなあ、世の中にはヒトに聞いていいことと悪いことがあるのや、だからこれは黙秘権行使や」
「でも、あなたはヒトじゃないでしょう、だから聞いて悪いことも聞いているのですよ」
グッドナイト・グッドラック!