UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

今日、ひさしぶりにわが草むらでトカゲ君にであいました・・・

2014-07-11 01:08:10 | 日記

今日の午後、未だ「草の戸」ではないところのわが庵のノーザンガーデ、草むらをかき分け歩んでおりましたら目の前をトカゲ君が横切りました、トカゲ君の姿を目にしたのは久しぶりです

 以前はトカゲなんか珍しくもなんともなかったのですが、近頃はわが庵の近辺も近代化の波に吞みこまれているせいでしょうか、トカゲ君をはじめ小動物の姿を目にすることがすっかり減ってしまいました

 むかしは地上にはトカゲ君がちょろちょろしたり、ミミズ君が地中から顔を出したり、バッタ君たちが草むらを飛び跳ねたり、ときにはヘビ君までもがシュルシュルを草の間を走ったり・・それに近所のネコ君たちが入れ替わり立ち替わり我が物顔で散策・・・なかには勝手口の前に座り込んで夕食を強要する猫クンもおりました

 そのうえ、庵のなかにまでいろいろな小動物君たちが出たり入ったり、とりわけ築半世紀以上、戦前の建物であった旧八重葎庵の時代には、とくに夏になりますと出入り自由が極端でありました

 夜中に寝ぼけた蝉君が庵の中に迷い込んで飛び回り、「出口が分かんないよお」と泣き叫んだり、トンボ君やチョウチョ君たちが優雅に座敷の中を飛び回ったりしておりました、ときにはハチ君が入ってきてGGIを追いかけ回したりしました

 夜になるとカナブン君が室内の明かりを目指して飛び込んできて、まちがってGGIの腕にしがみついたり、外灯の明かりに誘われて小さな虫クンや見た目の良くない蛾クンがやってきて、それを狙ってヤモリ君が吸盤のついた足で網戸にしがみついていたり、その近くでカマキリ君が「へ~い、オレはカマキリだぜえ、オレのナイフはマック・ザ・ナイフだぜえ」と緑の鎌を振り回していたり・・・・もちろん夜になるとわが美味なる血液がめあてのモスキート君たちもやってきました

 床の上にもいろいろな小動物君たちが勝手にバッコしておりました、ゴキブリ君はいうまでもなく、親指ほどの小さなネズミ君たちもよく姿を現しておりました、ネズミ君たちはゴミ箱の中をあさるのですが、往きはよいよい帰りはこわいであります、ゴミ箱から出られずにウロチョロしているところを捕まえて大通りの向こうまで連れていって無罪放免してやったものでした

 床の上にはいつのまにかアリ君達の行列ができていて、ちゃぶ台のうえのGGIが散らかした食料やお菓子をセッセと運んでいたりするのをよく目撃いたしました、どうやら床の下にアリ君専用の通路があるらしく、いつも同じ場所から姿を現し、同じ道を帰っていくのでした

 一番困りものの訪問者はゲジゲジ君であります、とつぜん足元に現れたりしてびっくりいたします、いつのことであったか、昼間干しておいた布団にはさまって隠れていたゲジゲジ君に刺されたことがあります、夜中にとつぜんズキンと鋭い痛みが全身に走り目がさめました、足首のあたりを刺されたようでした、

みるみる足首から下が腫上がり風船のように膨らんでしまいました、全治一週間でありました、それ以来、生きとし生けるすべてのものを愛し、できる限り殺生せぬ主義のGGI、ゲジゲジ君には悪いのですが、彼の姿を見ますと、あえて刃物を突き付け、八つ裂きにして成仏していただくことにしております

 秋になりますと、無花果の実を狙ってヒヨ君が来襲、無花果が好物であるわがマザーとバトルを繰りかえしていたものでありました

 なかには、なかなか礼儀正しい小動物君もおります、あるとき真夜中に黒いチョウチョが部屋の中に迷い込んできたことがありました、ガラス戸を開けて出ていけるようにしてやったのですがあわてているので分からないのでしょう、いつまでも天井や壁にしがみついたり、方向違いのところを飛び回っておりましたが、三十分ほどして、ようやく開いているガラス戸に気がついて夜の庭へと飛び去っていきました、翌朝、朝寝坊のGGIがガラス戸をひらけますと、まるで待っていたかのように、すぐに黒いチョウチョが一匹、部屋のなかに飛び込んできました、そしてGGIの周りを三回か四回、舞うようにゆっくりと飛び回ったあと、庭へと飛び去っていきました、昨夜のチョウチョです、GGIにお礼を言いに来たのでありました・・・・

 旧八重葎庵時代はこのように小動物君たちがわが庵を自由に出入りしていたのですが、新八重葎庵になってからは、小動物の出入りはすっかり減ってしまいました

 コンクリートのベタ基礎の上にアルミサッシ完備などで気密性の良い木造の庵を建てました、今は栓をひとひねりすればお湯がでるし、ボタン一つでお風呂はわくし、隙間風に悩まされることもないし、暑すぎればクーラーがあるし、それに自動温度調節のお風呂、お尻を洗ってくれるトイレ、手を濡らさないですむ全自動洗濯機、食器洗い機、カメラ付きインターフォンなどなと、GGIは昭和中期の生活から一足飛びに近代生活になったのでありますが、床の下には土がないし、建物のなかにはいることのできる隙間もなくなってしまったし、小動物君たちには住みにくい環境になってしまったのかもしれませぬ・・・

 思い返せば、旧八重葎時代は小動物君たちとの共存共栄と時でありました、旧八重葎庵のような隙間だらけの小動物君たちが自由に出入り日本家屋のほうが環境に優しいのでありませう・・・

 今夜の写真はわがガーデンの草むらです、クリックしてご覧になるにはおよびません・・・

 グッドナイト・グッドラック!