UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

あやうく見落としそうなベタ記事報道、自主規制ではないというけれど・・・・

2014-07-04 01:37:32 | 日記

7月2日付けの朝日新聞に集団的自衛権容認の閣議決定に関連して海外メディアの報道ぶりが伝えられていました、その中で米国のCNNが東京新宿で集団的自衛権行使容認に抗議して焼身自殺を図るという事件があった(629日)ことも報道していたと記されていました

 GGI、この一文を読んで、エッと驚いて、わが愛する朝日はそんなこと報道していないぞと思って念のため調べてみましたら、ありました6月30日付け朝刊に小さく乗っていました、社会面の隅っこ、一番下、わずか20行ほどのベタ記事であります

 今夜の写真はそのベタ記事です、よろしければクリックしてご覧くださいませ、

 ご覧のとおり見落としておかしくないほどの小さな記事です、先日6月27日に死刑が執行されたときに、もう死刑はやめなさいという一文をアベ君とタニガキ君に送ったことをGGIはマスコミ各位に知らせておきましたところ、地方紙二紙が小さく載せてくれたのですが、その記事に優るとも劣らぬ小ささでありました、

 死刑執行への抗議に関する記事は、まあ言い方はよくないのですが、毎度のことでもありますので、報道してくれるだけで感謝感謝であり、ベタ記事だからどうのこうのと文句を言える筋合いではありませぬが、このたびの事件は政治的意味を込めた抗議の焼身自殺事件です、ですから、このベタ記事扱いには驚いてしましました、天下の大マスコミ諸氏よ、この重要な衝撃的事件を見落としそうな小さなベタ記事あつかいにしかしないとは如何なものかと思いました、NHKは報道さえ行っていなかったようです

 朝日だけではなく他の全国紙など、ほとんどの日本の新聞はベタ記事あるいはそれに近いあつかいであったようです、なかでも朝日のベタ記事ぶりは群を抜いており、もうこれ以上短くしようがないと思われるほどのものでした(毎日と産経などはインターネット版では写真を添えておりました)

各紙の扱いが小さかったことの理由として「マスコミ各社ともこの種の自殺事件に関してはそれぞれ報道基準のようなものを持っており、連鎖反応などが起きないよう気を配っていること、今後同様の手口で自らの政治的主張を行う模倣者が出ることを出現を懸念したことなどのために抑え気味の報道になったのであり、決して自主規制ではない、一方外国のメディア(CNNAFPBBCなど)はこの事件を報道しているものの、日本発のニュースは派手なものしか報道しないからだ、決して日本のメディアの自主規制や偏向報道ではない」などという説明も行われているようです。

GGI、そうした事情を全然理解しないわけではないのですが、このような論調、、なんだか言い訳がましいのではないかという気がいたします、たとえばCNNはAFP、BBCというメディアは普段から日本のメディアよりは質の高い報道をしておりますから、単にセンセーショナリズムでこの事件を報道したとは思われないのです、ちなみにCNNの記事を読んでみましたが、集団的自衛権を巡る日本の政治状況をまじえた、ごくまっとうな記事でありました。

それにしましても全紙、見事に横並びのベタ記事あつかい、こんな横一線の報道の仕方では、新聞を読んでいても、見落としかねず、見落とした多くの読者にとって事件は無かったも同然ということになります、このようなことで正常な報道が行われていると言えるのでせうか

 かようなしだいで、事件に全然気づかなかった方々もたくさんおれれることでありませう、GGIは事の良し悪しは別として、重要な事件であることには変わりありませんから、「読者が見落としてもいいや、書かないわけにいからできるだけ目立たぬように書いとけ」とした日本の大新聞はメディアの責任を放棄しているのではないかと思わざるを得ません。GGIは様々な事情があるにしても、興味本位の大げさなセンセーショナルな記事にならないように気をつかうのは当然であるにしても。もっとまともな、内容のある、掘り下げた 工夫を施した報道の仕方があったのではないかと思います

ベタ記事で載せておけば、報道しなかったと非難を受けることもありませんし、大きく報道して、政府筋ににらまれたり、また類似の事件を誘発したとバッシングを受ける懸念もありません、そのような意味で、ベタ記事で報道するという手法は大マスコミにはまことに無難な方法でありませう、でも大マスコミがただ無難な報道を行っていればよいのでありませうか、無難に徹するあまりにメディアに課せられている社会的責任を置き去りにしているのではないかと言ったら言い過ぎでありませうか

 短い記事ではありましたが、中日新聞が記事の最後に「近くにいた大学生によると、男性は鉄枠の上にあぐらをかいて座り「70年間平和だった」「戦争しない」「政教分離」などと話していた。「君死にたもうことなかれ」と、与謝野晶子の詩の一節を口にした後、火を付けたという」と書いていたのが印象に残りました。

またドイルのある新聞はNHKが報道しなかったことに触れ、NHKではなくAHKだと皮肉っていたそうです(Aはアベ君のことなのですが、GGIはAHOのAかと思っていまいました)

 ベトナム戦争当時、196711月、由比忠之進という人物が、世界に先駆けて米国の北爆を支持することを表明した佐藤栄作の訪米に抗議して、首相官邸前でガソリンをかぶって焼身自殺を図りました、このたびの事件と同様に政治的意図を有する公衆の面前での自殺でした、衝撃的な事件でありました、当時のマスコミはもっとまともに、もっとしっかりと報道していたようにGGIは記憶しております、

昨日やってきた知人に由比忠之進のことを話しましたら、「炎に包まれた姿を撮った大きな写真が付された新聞記事のことを今でもよく覚えている」と申しておりました

この日記をお読みになった朝日の記者さんがおられましたら、ぜひお手紙をくださいな!

 グッドナイト・グッドラック!

コメント
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