昨日、スーパーでシシャモを買いました
帰ってきてシシャモ君の包装を見て見ましたら何やら複雑なことが書いてあります
《子持ち からふと ししゃも / ノルウェー産 / 国内加工・・・・》
ここでお手数ですが写真をクリックしてご覧くださいませ
これはいったいどうなっているのだ?とGGIは頭が混乱しました
カラフトのシシャモがなぜ遥か彼方の北国ノルウェーなんかで捕まって、またはるばる日本までやって来るんだ、カラフトにいるなら北海道は目と鼻の先、さっさと日本にくればいいじゃないか・・・・
どうもよく分からないのでシシャモ君に聞いてみることにしました
「おい、シシャモ君よ、ちょっと聞きたいことがあるんやけど」
「誰かと思ったらイチャモン名人のGGIか、何かボクにイチャモンつける気?」
「いや、そういうわけやない、君の身元についてちょっと・・・」
「身元?ボクは何も怪しいものじゃないよ」
「そう警戒するな、君をいじめようというんじゃない、あのなあ、君はカラフトにいたシシャモやろう、それがどうしてノルウェーくんだりまで行って捕まったすえ、はるばる日本まで来るんや、まるで地球一周やないか、どうしてそんなまわりくどいことをするんや、カラフトからさっさと日本に来ればいいじゃないか?なにか領土問題でプーチンにでも気兼ねしているのか」
「なんだ、そんなことですか、それならGGIはまったく勘違いしています、GGIが現今の激動する世界情勢を何も知らないだけの話です」
「勘違い?世界情勢に無知だというのか」
「そうです、勘違いです、ボクたちはカラフトにいるシシャモではありません、そうではなく、《カラフトシシャモ》いう名前の魚です、もちろんカラフトの海にもいますが、世界の北の海のあっちこっちにいるのです、ノルウェーはカラフトシシャモの一大産地のひとつ、ですからボクたちはノルウェーで捕まって日本に来ただけの話です」
「ふ~ん、そうするとシシャモとカラフトシシャモとは別の種類の魚なのか」
「そのとおり、まったく言っていいぐらいの別物です、ボクたちは正確にはキュウリウオ目キュウリウオ科カラフトシシャモ属、日本人が普通言っているシシャモというのは日本固有種のシシャモのこと、すなわちキュウリウオ目キュウリウオ科シシャモ属の魚のことです、ですからボクたちは正確に言えばシシャモではありませぬ、あくまでもカラフトシシャモという別物なのです」
「でもここには《ししゃも》と一番大きな字で書いてあるじゃないか、それなら君たちはシシャモの偽物というわけか?」
「GGI、ニセモノだなんて人聞きの悪いこと言わないでください、まあ、代用品というところでしょうね、でも、日本の人々がシシャモだと思い込んでボクたちを買っていっても、それはボクたちのせいではありましぇ~ん、人間たちの、国際的なお魚流通業界の複雑な事情によるものです、日本固有種のシシャモは乱獲で激減してしまい希少品、そのため今では日本で流通している《子持ちシシャモ》の大半はボクたちです、カラフトシシャモなので~す!ボクたちカラフトシシャモがシシャモ業界を席巻しているので~す!」
「そういうことになっていたのか・・・何にも知らんかったなあ、君たちのせいやないけど、これ、詐欺みたいなもんやなあ」
「そうですか?でもボクたち、なかなかのお手頃価格だし、味もまあそこそこだからお買い得のお値打ち品、詐欺というほどのものじゃないでしょう」
「でもなあ・・・これこそほんもののベッピンやと思ったら、実はそれほどでもなかった、そこそこのベッピンに過ぎなかったというか・・・」
「GGI、なにをブツブツ言っているのですか、さっさとボクたちを焼いて食しなさい!」
まあ、今夜の話はベテラン主婦さんたちにとりましてはとっくにご存知のことかもしれません、ショモない話、どうかお許しください
グッドナイト・グッドラック!