UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

今夜は控訴審爆笑物語です!

2013-04-07 01:00:08 | 日記

昨日の日記で控訴審云々を書きましたが、いまから八年ほどまえのことだったでしょうか、かつて友人たちと控訴審に挑んだことがありました

控訴審初体験、しかも弁護士なしの本人訴訟でありました
原告の代表格はGGIの友人、猪突猛進の「怒れる定年男」氏、
「オレが企業戦士として激戦を戦い抜いているあいだに、この日本はアホな腐りきった社会になってしまっていた」というのが彼の口癖でありました

県の某公金支出は違法として前知事を相手にした裁判、一審は完全勝訴、しかも仮執行付きの判決でありましたので、前知事は即日、違法とされた公金支出に関する賠償金の一部を支払いました

実は、一審の判決を読み上げられたとき、弁護士は付いておらず素人ばかりの原告団でありましたので、判決の内容が理解できず勝ったのか負けたのか、かいもくわかりませぬ。書記官室に行って判決書をもらって新聞記者諸氏に囲まれながら判決文を読んでみましても、いくつも項目があって判然としません。ところが横からのぞいていた新聞記者が「これ、勝ってますよ!勝ってます!ほら、4番目の項目に《知事は金員○○○を支払え》と書いてあるでしょう、勝ったのですよ」

記者氏のこの言葉を聞いたとたん「怒れる定年男」氏の笑いが炸裂、哄笑に次ぐ哄笑、笑いがとまらず、記者会見になりません、それでGGIが彼に代わってテキトーな感想を述べたのでありました。

かようなしだいで県側は控訴、その結果、いざ控訴審へ出陣ということにあいなりました。そこで初公判が開かれるに先立ち、GGIは念のため怒れる定年男にたずねました

「おい、控訴審って、こっちは何を準備したらええのや?」
「何にもする必要なんかないやろ、オレらは一審の判決でまったくOKやのに、向こうが勝手にイチャモンつけとるんやから、ほっといたらええのや」

というわけで原告団4人はルンルン気分でブラブラと大阪高裁に出向き、控訴審の初公判に臨んだのでありました・・・ところがここでエライことが起きてしまったのです

まず裁判長が控訴人の代理人とわれらが被控訴人4人が出廷していることを確認します、裁判長氏は初老の温厚そうな人物であり、弁護士なしの素人集団による本人訴訟であることを気遣ったのでしょうか、言葉づかいも丁寧であります

「え~、ちょっと被控訴人の方々におたずねしますが、あなたたちのほうに控訴人からの控訴理由書は届いているでしょうか、それをお読みになっていますか」
「はい、届いております、目も通しています」
「それではお聞きしますが、あなたたちはこの控訴を棄却してほしいと願っておられると思うのですが、そうでしょうか」
「もちろん、棄却してほしいです」
「そうですか、それなら・・・ちょっと困りましたね・・・」
「何か問題があるのですか、裁判長さん」
「あなたたち、おそらく控訴審は初めてのことだと思いますので、控訴審の手順をこれから説明しますのでよく聞いていてください」
「はい、わかりました」
「あなたたちは控訴棄却を望んでいるとのことですが、その場合はその旨を記した書面を事前に提出しておかなければならないのです。ところがあなたたちの書面は提出されていません。この書面が提出されなければ控訴審の公判を開始することができないのです、つまり、このままでは公判を始めるわけにはいかないのです」

ジャ~ン、どひゃあ~、青天の霹靂!・・・そんなあ・・・そんなこと知らんかったあ・・・ショック・・・どないしょう、どうしらええんや・・・このままでは負けてしまうのか・・・えらいことや・・

被控訴人一同、大混乱、大動揺、大狼狽、困惑の極み・・・一同、口をあんぐりしたまま言葉がでません

困り切っておりますと、温厚なる裁判長氏、おもむろに口を開きました

「このようなわけで、このままでは公判を開始するわけにはいきません。そこで、いまから私があらためて《被控訴人らは控訴を棄却することを望んでいるのですね》と質問いたします。私が質問しましたら、はっきり控訴棄却を望んでいることの意思表示をしてください。あなたがたが意思表示をすれば、あなたたちの返事を記録に留め、それを書面の代わりとして扱います。そうすれば公判を始めることができます。みなさんお分かりになりましたか?」
「はい、よく分かりました・・・どうかよろしくお願いいたします」

「では、これから質問いたします。被控訴人らは控訴を棄却することを望んでいるのですね?」
「はい、もちろんです!
「はい!」
「はい!」
「はい!」

われら被控訴人らがピッカピカ一年生のごとく元気よく返事したことは言うまでもありません! 

私たちは運が良かったのであります、素人集団による本人訴訟であることを思いやった温厚な裁判官であったからです。これが乱暴な訴訟指揮を行う裁判官だったら、どうなったか分かりませぬ

このようにして何とか無事、控訴審に船出したのでありますが、その後もなかなか波乱万丈でありました

途中で温厚裁判官氏からベランメエ裁判官へと突然交代・・・・

素人集団によるお笑い証人尋問問答・・・

控訴審判決は逆転敗訴でも実質勝訴という捻じれ判決・・・
(公金の支出は違法であるが、知事に責任はなし、というヘンな判決、ついてながら申し上げますと、この裁判長氏は、小泉首相の靖国参拝違憲訴訟でも「参拝は違憲、しかし原告は何ら損害を被っていないので小泉首相に罪はない」とする捻じれ判決を出した裁判官でもありました)

実質勝訴であることを無視して「住民側逆転敗訴」とだけ大きなテロップを入れて報道した某国営放送と大喧嘩・・・

捻じれ判決を解消すべく、周囲の「どうせ負けるぞ」という声を無視しての、再度の前知事相手の本人訴訟・・・・

前知事を引きついだ新知事、もったいない知事を相手にした裁判・・・

裁判長ミエコによる和解提案にこぎつけ、もう一歩で勝訴というところで、もったいない知事からわがまま知事に変身したユキ子が抵抗したために、ダルビッシュ君と同様の無念の涙・・・

などなど、そのあといろいろのことがあったのでありました、今は昔のことであります

今夜の写真は本題と関係ありませぬ
クリックして満開の桜をお楽しみいただければ幸いです
先日の日記で書いたお茶屋さんの人形たちが眺めていた桜です
画面の右方向画面の外にお茶屋さがあります

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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