透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ハーモニーハウス 吉村順三

2015-10-13 | A あれこれ







 吉村順三が軽井沢の別荘地に設計したハーモニーハウス(1983年)と同一敷地内にあるクライアントのエロイーズ・カミングハム女史の別荘の見学会に参加した。

カミングハム女史は宣教師の父親と共に1900年に来日、以降毎年夏を軽井沢で過ごしたそうだ。戦後、子どもたちのために毎月無料でコンサートを開催していたそうで、1983年に音楽を学ぶ若者のために建設したのが、ハーモニーハウス。

120人収容のホール、4室ある宿泊棟、食堂などからなる施設で、今年(2015年)の春から、食堂はカフェとして使用されている(冬季は閉鎖されるそうだ)。

吉村順三の木造建築は簡素な素材を使いながら、絶妙なプロポーションによって、実に居心地のよい空間となっている。

カフェは図面によると9.0m×5.4mの平面寸法で、天井高は2.22m(m単位を使ったが一般的にはmm単位)。天井は岩面吸音板仕上げだが、図面では吉村建築お決まりのラワン合板仕上げになっている。後年、ラワン合板の上に岩綿吸音板を張ったようだ。

ここで昼食をとりながら見学時間になるまでのんびり過ごした。



カフェの外観。2階は展示ホール(下)などとして使われている。





ホールのスロープから見るとこんな様子。以下は次稿で・・・。





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