透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

カフェトーク@cafe&sweets 彩香

2024-03-29 | A 読書日記


唐突ですが問題です。これ、いくらでしょう。クロワッサンサンド、ヨーグルト(左)、ポテトサラダ(右)、コーヒー。
① 600円未満
② 600円
③ 600年より高い

答えは記事の最後に。昼近くだったのでカフェトークでこれを注文、昼食にしました。


 昨日(28日)久しぶりに松本駅近くの丸善へ出かけた。3月2日付 朝日新聞の書評欄に**来歴不詳  身近で謎多き食べ物**という見出しの書評が掲載されていた。『豆腐の文化史』原田信夫(岩波新書2023年)の書評(評・編集委員 長沢美津子)。この書評を読んでおもしろそうだなと思った。それで買い求めて読もうと思って出かけた次第。

丸善の地階の文庫と新書のコーナーを見て歩いていて『源氏愛憎 源氏物語論アンソロジー』編・解説  田村 隆(角川ソフィア文庫2023年)が目に入り、手にした。内村鑑三、与謝野晶子、田山花袋、芥川龍之介、正宗白鳥、和辻哲郎、折口信夫、谷崎潤一郎、湯川秀樹、円地文子、小林秀雄、太宰 治。目次のⅠ古典篇に知っている人は少ない。Ⅱ近現代篇に並ぶこれらの人たちが「源氏物語」についてどのようなことを書いているのだろう。読んでみようと思った。やはり本は書店で買わないと。ネット注文でこういうことはないだろう。



この2冊を手に、エスカレーターで1階のレジカウンターへ行こうとしていたところで、声をかけられた。帽子にマスク、それにメガネ。誰だか分からなかった。彼は帽子を取り、メガネを外した。高校の同期生のN君だった。 

丸善の中にあるcafe&sweets彩香でカフェトーク。高校時代に安部公房の小説をよく読んだというN君と小説談議。あの頃は大江健三郎や安部公房が人気で、ぼくも読んでいたので話が弾む。

ぼくはこのふたりの作家の他に、北 杜夫の小説をよく読んでいた。ある時、図書館で『さびしい王様』を借りようとしたが貸出中だった。偶々その場に居合わせたK先生(英語の厳し~い先生)に「持ってるから貸してやるよ。職員室に来なさい」と言われ、借りて読んだことなど、想い出を話した。

在学中に演劇部が安部公房の戯曲「友達」を公演したが、そのことを話すとN君も覚えていた。

共通の想い出をもつ友人とのカフェトークは楽しい。これって、老いた証拠なのかな。


 
借りた本は返しました、もちろん。その後、買い求めた本は今も書棚にあります。


cafe&sweets 彩香は2024年3月31日をもちまして閉店させていただきます。SNSに残念なお知らせが載っていました。

① 450円でした。(モーニングサービス)