透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

現実と幻想を隔てる壁

2007-07-03 | A 読書日記



 所用で東京へ 『ダンス・ダンス・ダンス』の下巻を新宿までの電車の中で読み終えた。電車の中は最適の読書空間だ。何故か読書に集中できる。ときどき窓外を流れる景色に目をやる。そしてまた読書に戻る。

僕がハワイのダウンタウンで偶然見かけたキキ、彼女が僕に見せたのは死の世界。**風化した六体の白骨。それは何を意味するのだろう?(中略)キキは僕にいったい何を伝えようとしているのだ?** 

六体の白骨に符合するように死体が増える。鼠、メイ、ディック・ノース、キキ、五反田君。そして・・・。

僕は日本に帰ってきて再び札幌の「いるかホテル」にユミヨシさんを訪ねる。現実と幻想を隔てるなんとも危うい壁。その壁のこちら側から向こう側へ消えた彼女。僕はこちら側へ引き戻した彼女と生きていく決心をする・・。

『風の歌を聴け』
『1973年のピンボール』
『羊をめぐる冒険』

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
『ノルウェイの森』
『ダンス・ダンス・ダンス』
『国境の南、太陽の西』

『ねじまき鳥クロニクル』
『スプートニクの恋人』
『海辺のカフカ』

『アフターダーク』

新宿、小田急デパートの10階の書店で『スプートニクの恋人』を買い求めた。帰りのあずさで読み出したが『ダンス・ダンス・ダンス』ほどには集中できなかった。