黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

働く毎日?

2010年04月09日 23時07分35秒 | Weblog
4月9日分。

 毎度。さすがにそろそろ気力体力メンタルで限界が近くなってきてますが、ギリギリのタイミングで週末に滑り込めた感じですな。幽霊です。妙に長い一週間だったこと……。実際、残業時間はかなり増えてしまったわけなのですけれども。あ、そういや先月の三十時間越えの残業代、実は今月末の給料に反映されるのですよねぇ。先月分に入っているものとてっきり思っていたのですが、よーく見たら時間数が違ってました。今月末の方に入るようです。ふむ。手取額がそもそも少ないから、あんまり増えないけどね……。
 体力が削られている一因には、四月に入ってからまた混み具合の増してきた電車通勤の影響もあります。毎年、この時期は高校生から大学生、更には新社会人にリクルートスーツ来た就活生の人まで混じってくるので、混み具合が一番増してきます。仕方がないっちゃ仕方がないのですが、個人的には早いところ少しくらい減ってくれないかな、と思ってしまうのはしょうがないよね。
 リクルートスーツと言えば、今年の就活状況はどうなんでしょうね。就活デモなんてものまであったらしいのですが、あまり芳しくないということなのか、どうなのか。少なくとも、採用される側にとっては、引く手あまたとは行かないのが現状ではあろうかと思いますが。

 さて。働くってーことの意味というのは、何だろうなぁと考えてみるわけなのですが。格好の良いことを言えたらいいんですが、私自身の場合、今の仕事については、これを天職であるとはまるっきり思っていません。そもそも、自分に天職と言えるものは無いだろうな、とも思っているくらい。別に好きな仕事であるわけではないし、好きなことを仕事にしたとは全く言えません。何せほら、サラリーマンでありますから。むかーしの自分にとっては、サラリーマンというのは一番やりたくない仕事か、一番向いていないだろうと思っていた仕事だったくらいです。
 それでも今の仕事を辞めずに六年目に入るくらいまで続けているのは、別に大嫌いでもないから、というのがまず一つ。その場に馴染んだという感覚があるから、というのが一つ。そして最後に、コレがまあ一番切実なのですが、本を買うにせよ飯を食うにせよ、先立つものがなければやってられん、という事情があります。莫大な遺産があるとか、膨大なる資産を持っているとかいうわけでは全くないわけでして、平々凡々、我ながら呆れるくらいの地味な暮らし向きです。今の住まいなんて、月四万一千円の古いアパートですもの。
 月曜日から金曜日まで、毎日朝起きて、満員電車に揺られて会社へ行って。パソコンの前に座ったら、一日ずーっと画面とにらめっこして。帰ってきたら後はぐったりして、少しネット見てゲームして、くたばってしまえばお終い。変化と言えば、電車の中で読んでいる本が週替わり日替わりになるくらいでしょうか。旅行に行く趣味は無いし、そんなにアクティブな趣味も無し。正味、部屋と会社の往復が平日の全てで、休日は寝てるかゲームくらい。たまに出かけても、本屋が主な行き先です。うん、我ながら本当に地味だ。
 ……でも、まあ。そういう地味な自分を、ようやっと許せるようにはなってきました。しょうがない。もっと小さい頃から、何かに取り組めば良かったのかも知れません。それを選ばなかったのは、結局は自分の責任です。小さい頃はと言うか、今でも若干そうですが、自分には特別な「何か」があるんだ、と思っていたし、そう思いたかったけれども。残念ながら、そんなことはまるっきり無かったわけです。平凡、普通。それが嫌で仕方が無くて、でも大きく逸脱出来るほどのものもなくて、結局は、少しだけズレるという位置に落ち着いた。元々の性分からして若干ズレがあったのかも知れませんし、自分から当たり前になりたくなくてズレた部分もあるでしょう。それでも、全体として見れば、割と平凡です。
 それはそれでもう、諦めがつくというもの。そうなんだな、と納得したというか、納得せざるを得なかったと言うか。何のかんの言って六年目の社会人、それだけの期間ずっと会社の中でやっていられたということは、とりもなおさず、フツーから大きくは外れていないということです。ちょっと変わったヤツ的な扱いはされることがありますが、別に悪意や敵意を誘うような「ちょっと変わった」感覚ではない、ということも把握できています。そこにいてもまあ、大丈夫だろうということが確認できている、というところでしょうか。
 話が逸れているようで、一応はちゃんと着地点に近付いています。すなわち。私にとって、仕事を今でもやっている意味合いはもう一つあって、そこに居てもまあ良いんじゃないの、という納得もしくは安心感が欲しいということ。人間、認められたいという欲求は抑えがたいものがあります。完全に孤立した状態では、正味保ちません。だからこそ、仕事に行って、ちょっとしたことでちょっと褒められて帰ってくる、それで良いのかな、と。特別な何かを持っている人は、それを活かせばいい。でも、そういうものの無い平凡な私は、誰にでも出来る仕事だけれど、まあちょこっと数字を触って、ちょこっと褒められて、たまにしくじって凹んだりしながら、日々を地味に生きている。それでまあ、上出来とは言えなくても、すれすれで悪くはない。
 仕事に夢を、やりがいを持てる人を、私は羨ましいと思います。が、暮らすにも金が必要なんだ、とハッキリ言い切って、地道に働く人達のことも、私は凄いと思うのです。私自身は凄い人にも、うらやまれる人にもなれないけれど……。それに納得してしまったことに苦笑いを浮かべながら、今日も本を片手に、もしくは鞄に仕舞い込んで、「やれやれ」とぼやきながら、会社に行ってきたのですよ。それが仕事だから。

 ではでは。ひゅう、どろん。