あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

仙人草との再会

2008-08-30 23:17:36 | 植物

 実家へ行くと、母が仙人草の花をとってきていました。 家の近くのあぜに咲いていたのだと言います。
 「きれかろう?」と、まるで初めて見たような言い方です。


 
 わたし、ずっと前から知っていました。 そこのあぜに仙人草があることを。 
 どのくらい前かというと、40年くらい前。
 子どもの頃、名前を知らないわたしは、勝手に「花火の花」と 名前をつけておりました。 ちょうど夏に咲き、大きく開いたしべが花火のように広がっているからです。 真っ白で涼しげで、格別にきれいな花だと思ったものです。 


  母は、「よう覚えとるなあ。」と半ばあきれ気味でしたが、わたしは、「60年近くここに住んでいて知らないなんて」と、言いたいくらいです。 


 40数年ぶりに会いに行きました。



 よく生き残っていたね。 半世紀近くもの間生き続けてきたということに懐かしさと感動とを覚えました。 もちろん同じ株が残っていたというわけではなく、種から種へ命が受け継がれてきたということでしょう。 そばには最近めっきり少なくなった野菊も咲きかけています。 あたりの田んぼがあぜをコンクリートで固めてしまうなか、ここだけは、石積みのあぜで草ぼうぼうのままなのです。 そのおかげで、このあぜだけは時が止まったかのようにいろいろな植物が残っているということです。 どうかこのまま残しておいてくれますように。


 


 こちらは桜三里で見つけた仙人草。 何十年も行き来しているのに、今までどうして目に入らなかったのでしょう。



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 これは? とってもよく似た花なのに雰囲気が違います。 葉っぱの形も違います。



 これは多分牡丹ヅルだと思います。 
 どちらもきれいな花です。 こんなにきれいなのにどうして園芸用として広がらないのかなと思っていましたが、ネットでは販売されているようですね。


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ブラジル日系画家100年の歩み展

2008-08-30 02:11:59 | くらし

 今日は、月1回のデザイン教室です。 今日のお勉強は・・・・



 作品鑑賞です。
 三浦美術館で開かれている「ブラジル日系画家100年の歩み展」、これを見に行ってきました。 この展覧会は、100年前ブラジルへ渡った日系1世から現代に到る4世まで、ブラジル内外で活躍している画家43名の作品が展示されています。


 油彩の具象作品からアクリルカラーを用いた抽象作品まで、様々な作品があり、布染色にも革工芸の制作にもヒントになることがたくさんあるから、との理由で、みんなで鑑賞をしたのですが、なるほど、魅力的な作品がたくさんありました。

 渡航していった1世の人たちは、過酷な移民生活で芸術どころではなかったのかもしれません。 本格的にブラジルでの芸術が花開きだしたのは2世世代のように思いました。 それらの、日本人の心とブラジルの風土とが結びついた作品は新鮮で多彩でした。


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 写真撮影は禁止なので、図録からのコピーをひとつ。


 間部学の作品です。 本当は黄色ではなく鮮やかなオレンジなのですが、図録の色がいまいち正確ではないので。



 この人の生涯を描いたビデオを見せていただきました。
 美術館の2階に、こんな木のぬくもりのある部屋があって、そこでビデオ鑑賞をすることができます。



 それによると、渡航した一家はコーヒー園で働いて生計をたて、やがて農園の持ち主になります。 間部は農園で働きながら絵をかき始めましたが、そのころはブラジルの風景を題材にした普通の油彩画でした。 間部はやがてその農園を売って画家に転向し、堰を切ったように次々と絵をかいていきます。 そしてわずか2,3年で世界的に名をなす画家になるのです。 


 彼の生涯は、食うや食わずの移民生活からはじまり、やがて生活が安定するとともに芸術を渇望し、決して恵まれた環境ではないところからすぐれた作品を生み出していった日系人画家全体を象徴しているように思えました。 日本人でありながら、その大胆な色遣いと構図はやはりブラジルという自然と文化のたまものであったと思います。
 間部の孫の作品になると、もう色の洪水というか爆発というか、完全にブラジル人の作品って感じがします。


 途中で三浦美術館の館長さんも見えていろいろお話しをしてくださり、充実した研修を終えました。


 ところで、午後のお勉強はいつものデッサンです。 今日のモデルは、色鮮やかなほおずき。



 それはそれは立派なほおずきで、大きさも普通のほおずきの倍くらいあります。 写真手前の小さなのが普通のほおずきくらいでしょうか。
 


 これが全体像。 背丈はわたしの胸くらいまであります! 3本束ねると、なんとも豪華なほおずきです。



 デッサンはー
 ちょっと曲線を使いすぎるとピーマンになっちゃうし、ずんぐりすると小龍包になっちゃうし、葉脈を強調すると浮き出た血管のようになっちゃうし・・・・・

 苦労いたしました。


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