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あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

せっかくの花見日和なのに

2025-04-05 10:02:25 | くらし
 3月最後の週末、松山市は桜が満開だったようです。せっかくの花見日和なのに
 
 私は病院にお泊まりしていました。
 
 シクロ農園に行った次の日の真夜中、右下腹が痛くて眠れなくなりました。どっちを向いて寝ても痛い。次の日には熱まで出たので行きつけの医院へ、そこで詳しい検査のできる総合病院を紹介され、急いで行くようにと言われました。昼休みだけど待ってくれているから、と。これはいよいよ盲腸(虫垂炎)か?でもたくさんの検査をしてその結果の診断名は大腸の憩室炎という聞いたことも無い名前でした。 盲腸のすぐ近くに袋がありそこが炎症を起こしていると。ショックだったのはその憩室は老化によってできるんだそうで、見た目ばかりではなく体の中も老化は進んでいるとはっきりとわかったことです。
 悪化すると盲腸と同じように腹膜炎を起こすといいますが、手術ではなく絶食と抗生剤で治るそうです。通院でも良いが土日で緊急の対応ができないなあ。お泊まりしますか? そう言われて「そうですね。」お泊りという気楽な言葉に惑わされてあまり迷いもせず決めてしまいました。早ければ月曜日には帰れるだろうということでした。
 
 
 しかし、いったん入院してみると・・・・私って患者だったのよね。
 24時間点滴の管につながれ不自由なこと。しかも点滴のせいで2時間おきにトイレに行きたくなる。一日目の夜はほとんど眠れませんでした。それでも朝は6時に検温、血圧測定、容体の聞き取り・・・しっかり健康管理をされまして、病室が寒くないか、明かりはどうか、などカーテンの開け閉めから消灯、エアコンまでこまごまとお世話してもらって、痛みはどうかと心配してもらって、患者様様の生活だったのです。ベッドがあると、寝なくてもいいのについつい横になってしまいます。 こんなことをしていたら体力落ちてしまうと、また起きあがるもののやっぱりベッドが楽。すっかり自分で病人にしてしまったなあと反省しつつ、まあたまにはゆっくりするのもいいか(普段からぐうたらしてるけど)と自分を甘やかして過ごしました。
 
 個室でしたのでテレビは見放題、Wi-Fi使い放題、消灯時間も関係なく気ままに過ごしました。
 ちょうど今治市の山火事が延焼を続けていた時なのでやはり気になります。火が西条市側に飛び火した様子でした。世田山にある栴檀寺の奥の院はどうなったかしら。友人の話によると多分焼けたのではないか、でもだれも確認に行けないから、ということでした。

 前に世田山に上ったときの写真です。江戸時代の建物だそうで、屋根を支える彫刻が印象的でした。
 



  どこの山にもある看板ですが、世田山のはやさしい看板でした。


 通報者(第一発見者ではない)の話では小さな火があっという間に上に燃え上がったそうです。これについてもテレビで特集していましたが、あのあたりの土地は劣化した花崗岩の真砂土で(面白地形学で学びました)やせて水分を含まず植物が育ちにくいーつまり低い木が多くて下草の火がすぐに木に燃え移るのだそうです。それであのあたりに火事が多いのか、と納得しました。
 火事は恵みの雨によってようやく沈静化し、月曜日には鎮圧宣言がなされました。 繰り返し放送される火事の映像を見ながらこれまで出会った消防車、隊員を乗せたマイクロバス、自衛隊の消防車(牽引されていた)そして県外ナンバーの消防車、へリコプターなどを思い出しこんなにも大勢の人が消火活動をし、応援をしてくれていることに胸が熱くなりました。 
 
 それと重なって今度はミヤンマーの大地震。
 昔行ったカンボジアでは午後の2時間くらいは現地の人も木陰で休んでいました。この暑さの中、助かる命も助からないのではと。そしてその時の現地ガイドさんがポルポト政権のむごさを涙声で語ってくれましたが、ミヤンマーも軍事政権。自然災害を前に、武力で民衆を抑え込む軍事政権は、どれだけのことができるのだろうと危惧しましたが、やはり遅々として救助は進んでないようです。

 最後にニュースをにぎわせたのはFテレビと中〇君の問題。
 第三者委員会が、このような問題が起きたのはH氏が醸成した企業の「風土」と表現していまして、なるほどなあと思ったのです。ずいぶん前ですが、保護者の集まりで「女性差別は空気のように存在する」と言ったら「私は(ダンナに)尽くしたいんだからほっといてくれ」ときつく反論されたことがあります。風土ならば誰もがそれを受け入れて生きていく、僅かな疑問は「それが当たり前」に消されていく、抵抗すれば自分が傷つく・・・うまい表現だと思いました。
 
 入院中大きなニュースが続いてついついテレビばかり見ることに。
 
 月曜日の夜から食事をとれることになりました。そして異常がなければ火曜日退院です。
 左下から右回りに10倍がゆ 煮豆腐 サツマイモとジャガイモのマッシュ 魚のすり身
 やっと口にした固形物はおいしくて完食しました。 けど退院する朝も昼も同じようなメニューで、いつまでこんな柔らかいのを食べなくてはいけないんだろう、さすが嫌になってきました。
 


 退院手続きをして車に乗り込むまで少しふらふらしました。私にとって空白の5日間、予想通り体力は落ちていましたね。けれどせっかくだから何か所か桜を見て帰るつもりです。
 
 加茂川の土手。
 


 
 もっと行くと桜の名所武丈公園がありますが、遠くから見てそこは余りきれいじゃなかったのです。ああ、やっぱり遅かったのかなと思いました。
 そこで少し山の方にある小松中央公園に行ってみることにしました。
 ここは駐車場に行くまでの道に桜があります。

 
 足元のハナニラの青がさわやかです。

 
 耳をサクラ型にカットした地域猫。 

 
 標高がちょっと高いだけなのに桜はいい状態でした。

 
 向こうを見るともう新緑。



 最後に中山川の土手を走りました。
 こちらも昔からの花見の名所「ひょうたん池」
 自噴水の池で昔はひょうたん型をしていたのだとか。 水に写る桜のきれいなところです。
 


 
 こちらは花びらが散りかけていました。



 花見の上に買い物までして帰ったのでさすがに疲れました。はなこの散歩をトラオにお願いしたら、はなこは今まで見たことのないような速さで走っていきました。そしてげっそりした顔のトラオを引っ張って帰ってきました。
 
 気になっていたゴマダラチョウの幼虫は
 
 葉っぱの上に移動。ちょっと緑かかってきたかな?
 
 
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断捨離 魔女の戸棚

2025-02-20 11:22:44 | くらし
  断捨離という言葉はあまり好きではありませんが、これはいたしかたありますまい。
 
 魔女の戸棚というのは娘たちが名付けた、保存食品用の戸棚のこと。得体のしれないものばかりで私以外決して開けようとはしないとびらです。(リフォーム前の古い台所のころから)7年前のリフォームの際相当捨てたつもりですが、いつの間にか戸棚いっぱいになってしまいまして、奥の白い籠には空き瓶が2段に積み重なっています。もう入れるところがありません。仕方なくこの戸棚の整理に手を付けたわけです。
 
 これは整理後の棚シートも取り換えた状態。手前のは去年作った金柑の甘煮。アカシア蜂蜜と、近くの山で採れた頂き物の蜂蜜。白いのはココナッツミルク。
 奥のはなんだったかな?
 
 
 
 わかりませんねえ。

 中の段
 お酒類。 たま~にしか作らないお菓子のために・・・・




 下の段の一番大きい棚には梅干し2種
 一昨年付けたのとそれ以前のと。
 去年つけたのは塩分を控えすぎてかびてしまいました。おととしのはまだ食べられますが、これも普段食べるわけではなく梅ドレッシングとかイワシの梅煮とか料理に使うだけなので減りません。トラオパパがたまにもらってくれるんだけど。

 
 色の抜けた古い梅干しはどうしたらいいのかしら。 梅干し専門のお店では、もっと古いものも売っているそうです。多分おなかを壊したりはしないでしょうけど、量が・・・多すぎます。 捨てるにしても、塩分が多いので畑には捨てられません。ではごみとして出すか? 塩水は流しに捨てるとしてーこれは簡易浄化槽の微生物への影響が心配。残った実などを燃えるゴミにするには水分が多すぎるしー少し乾かしてそれからごみにするか・・・結局元の棚に収めることになります。梅干し以外にもね。
 
 中身がなんだかわからないもの多数。 中にビワの種のアルコール漬けがあったはず。それらしきものをなめてみたらめちゃくちゃ苦くて、速攻捨てました。

 
 中身がきれいなのもあって
 これは花梨か? 一昨年付けたような記憶があります。 多分ホワイトリカーでつけているので子供には飲ませられません。私専用。にしても量が多い。

 昨年初めて漬けてみたわらびの塩漬け。 塩が溜まっているということは、多すぎたんですね。塩抜きに2,3日かかりました。味も? わらびは生に限ります。これも食べきれないほどありますが、捨てるとなったら梅干し同様配慮がいります。困った・・・

 
 そして、アザラシみたいなこれは?



 朝鮮ニンジンのアルコール漬け。
 


 これを漬けたのはもう20年くらい前ではないでしょうか。なのにこの状態! とろけもせず、液が濁りもせず、ほかの果物とは別格の状態の良さです。味は?
 苦くてちょっと甘い、辛味大根というか、ナズナの根っこというか、青臭くて薬臭いにおいがしました。私砂糖も入れたっけ? 記憶にないほど古いものです。自分の行動を振り返って考えるに、こういう薬草系のものには砂糖を入れたことがないので、もしかしたらニンジンの甘みかもしれません。これ、飲めるかなあ?
 以前ツアーで大根島に行ったとき、高麗人参を使った商品がたくさん売られていて売り場の人に聞いてみたんです。ふるいものでも飲めますかって。そうしたら保湿ができるのでお風呂に入れたらいいですよ、というお返事でした。その時はそれっきりだったのですが今度こそ。
 
 たしか少しでいいと言ってたよね? ためしに軽量スプーン大匙いっぱい(15CC)入れてみました。
 あまり変わりはないような、少しつるっとしてるかなあ? 効果のほどはよくわかりませんでした。量が少なすぎたのかもわかりません。しかしお風呂から上がってクリームをつけようとしてふっと気が付いたのです。手のひらがさらさらすべすべ。かかともすべすべ。これはいいかもしれません。けど、全部お風呂に入れてしまうのはもったいないなあ、ということでこの瓶はまた戸棚にしまい込みました。
 
 要するにわたしは何かを加工するのが楽しいので、出来上がったらそれで完結、後の消費は考えないところがあるのだとこの歳になってわかりました。これからは消費を見据えたものを作らなきゃ。
 最近作ったマーマレードやジャムはほぼ使い切っています。この類のものは孫たちも食べるし、弟の家族も食べてくれますので、冷蔵庫の中はかろうじて魔女の戸棚を免れております。
 
 味噌3種を使った風呂吹き大根。
 
出汁の色までしみこんだ大根に、上から左回りに
柚子味噌 梅味噌 ピーナッツ味噌をかけています。
 
蛇足ですが、わたし風呂吹き大根の面取りも皮むきもしていません。そういう丁寧な仕事はプロにお任せして、家庭料理はできるだけ時間をかけず、栄養価を損なわず、というのが私のモットーです。
 
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三つのコンサート(楽と浸)

2025-01-29 01:18:06 | くらし
 三つのコンサート二つ目は
 楽」
 
 
 
  これはヨウコ一家と行きました。この日も午前中は知人の出店している古物市に顔を出して、ちょっと挨拶しておいて、色々見て回ってー
 まだ新しい額縁(アマチュアだと思われる人の花の絵入り3000円と絵具用の梅皿300円ゲット。超お買い得。
「そんなん、どこにあったの~?」と友人に驚かれました。わたしもう一つ8000円のビスクドールをしばらく抱いていたのですけど・・・やめました。私に骨董の知識があればお買い得だったかもしれない品物でした。
 で、昼過ぎに家を出て、会場は城山公園内の松山市民会館です。
  もう、コンサートと駐車場探しとはセットのようになっています。
 最近はどのコンサートも開場が1時間前になっており、それに合わせて1時間以上前に行かなければ駐車場は満車になってしまいます。
 もうー 隣のイベントスペースが空いているのに、開放することはできないのかしら。
 公園付近のコインパーキングはどこも満車で、結局はギリギリになってしまいました。
 
 ジブリ音楽のコンサートには、5年前に来たことがあります。その時、まだ赤ちゃんと言えるくらい幼かったケイタが最後まで大人しく聞いていたのに感心したものです。大人の音楽なのにねえ。わかりやすく楽しかったのだと思います。
 再び愛媛にやってきた楽団。成長した孫たちは前回よりももっと楽しむに違いない、ど思いました。
 定番の隣のトトロとか君をのせてとかは同じですが、「となりの山田くん」って?
 「猫の恩返し」って? 今浦島の気分
 


 コンサート自体も前回と多少趣が変わっていて、前は、ボーカルは女性二人だったのが男性も交えた5人、MC[が声優さんだったのが今回はボーカルの人たちが兼務。途中で踊り(観客の)あり、クイズあり、客席からの登場あり、とまるで「おかあさんといっしょ」(NHKの幼児番組)の世界でした。
 もちろん小さなお客さんたちは大喜び。トトロのクイズでは大人も知らないマニアックな答えを言っていました。うちの孫たちと同じ、繰り返し見ているんでしょうね。トトロって時代を超えて愛される名作なのでしょう。 大人も子どももしめるコンサートでした。
 でも、拍手の音が小さいなあと思って会場を見渡したら、満員ではなかったのです。先の読響のコンサートを聞いた一週間後ではやっぱり物足りなかったというのが本音です。

 最後に「」のコンサート。



 この日は所属する合唱団の練習日と重なりました。毎回何らかの行事と重なって忙しい思いをしたのですが、わたし、すっかり生の演奏にハマってしまいましてー忙しさをものとももせず練習場を飛び出して、コンサートとセットの駐車場探しも要領よくなって、20分前には椅子に座ることができました。
けど、またしても端っこ、それも左端から3番目という、
自分で選べるなら絶対行かない席です。
 

 
 指揮台が花で飾られていました。わたしはあまり見たことなかったです。ちょっとショーのような雰囲気でした。

 
 
  曲は全て映画音楽です。
 オープニングは、ニューシネマパラダイス。
 これだけで、若い頃馴染んできた洋画の世界に引き込まれました。
 


  オードリーヘプバーンの世界
では、在りし日のヘプバーンの魅力的な姿がスクリーンに映し出され、有名なシーンとともに音楽が演奏されるのです。 
ところが!
 左右に設置された背の高い投影機がじゃまでスクリーンの3分の1くらいがチラチラとしかみえないという残念な状況。
 またしても
 もう (怒)! 前のほう(多分S席にしてはよくないところ)がひとかたまり空席になっていて、そこへこっそり移動すればよかったと思いました。
 けれど次々映し出されるチャップリンの世界やなつかしの名作集の一場面。音楽と映像とが醸し出す魅力にいつしかどっぷりとかっておりました。
 わたし、中学生のころから洋画が好きで、こっそりと松山まで見に行っていました。もちろん校則違反です。が、松山で仕事帰りの父と合流して映画館へ行ったのです。やがて日曜洋画劇場が始まり、チャップリン以外の映画はほぼ見ているなあと思いました。あ、トップガンは見てないです。
 珠玉の名歌集では、ビリーキングさんと加藤登紀子さんの歌。円熟した歌声で素敵でした。加藤さん、我々世代ですが、真っ白なドレスアンコールには赤と黒のドレス、と、若々しくてすてき。
 最後の「風とともに去りぬ」に映し出された南北戦争後の焼け野原。そこに佇むスカーレット。不屈の精神で立ちあがろうとしているシーンのあの感動がよみがえりました。むしろ50年の年月を経て、さらに深まったというか…今まだ戦争の絶えない世界を思い起こすと、あのタラのテーマが若い頃とは違った意味に思えるのです。
 
 
 帰りに松山城がライトアップされているのが見えました。
 


 最近のコンサート、土日は始まりが早いのは助かります。若いときは勤務時間終了とともに職場を飛び出し、開演時刻にもぎりぎりか遅刻。それでも会場の駐車場には停められる時代でした。そして夜中に桜三里を走って帰ったものです。今はとてもとてもそんなことはできません。
 







 
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コンサート三つ

2025-01-25 10:06:22 | くらし
 昨年12月から三つのコンサートに行ってきました。それも同じ日に何かしらのイベントとセットで、気ぜわしくしかし心豊かなな時間を過ごしました。
 三つのコンサートを一文字でいうなら
 1つめは 動
 2つ目は 楽
 3つ目は 浸
 
 一つ目「動」は感動
 
 
 この日午前中は県展を見に行きました。
 会場は城山公園内にある県立美術館。
すてきな作品をたくさん見た感動に浸る間もなく、お昼ご飯に公園のキッチンカーでベトナムのサンドイッチを買って車の中でかじりながら移動しました。コンサートの会場は道後にあります。もう駐車場はないだろうと見越して、電停近くのコインパーキングに車を停め電車に乗りました。が、これは途中で別方向へ行くので、そこから徒歩で県民文化会館へ。何とかぎりぎりに間に合いました。
 
 今回のコンサート、実は一年前の清塚信也&藤岡幸夫のコンサートの時にチラシが配られまして、楽しみに待つこと1年。歳をとってからの1年は早いですけどね。
 
 まあ、上までぎっしりね。という声が聞こえたので振り返ってみたら、ほんとに! 
 写真はコンサートが終わって出がけに撮ったものです。5階まであります。
 電灯が星のように輝いていました。

 
 さて、演奏ですが
 モーツアルトの「後宮からの誘拐」で始まりました。
 わたし、めちゃくちゃクラシックのファンというわけではなく、楽曲にも詳しくありません。わざわざCD買って聞くわけでもなく、演奏者の聴き比べなどできるわけもなくー 要するにミーハー。
テレビなどでよく知っている演奏者を追っかけているだけなんです。
 モーツアルトは、好きかと聞かれたら、まあ、もっと後の時代の人の方がいいかなあ。でも生の演奏会では聞く機会は多く、それも私の知らない曲ばっかり。音楽の多彩なこと、演奏者に多様な解釈が許される幅広さ、そこが魅力なのかなあと、ちょっと見直してきました。
 読売交響楽団は結構ゲストに人気者をそろえてくるのです。(昨年 清塚信也&藤岡幸夫 今年 角野隼人&大井剛史 来年 HIMARI&原田慶太朗 指揮者もテレビで見たことのある人ばかり)しかもお値段が比較的安い。年金生活者にはとっても助かります。地元の銀行が特別協賛しているからかなあ。
 
 モーツアルトの演奏は素人耳の私には普通に良かった。圧巻だったのはそのつぎのラプソディーインブルーです。
 ユーチューブで人気の角野さん(かてぃん)の実力を最大限に発揮できる選曲だったのかなと思います。オーケストラとの掛け合いは変な言い方ですが暖かい・・・つまり息ぴったり。そして、かてぃん渾身のソロパート。即興や、鍵盤ハーモニカの素朴な音色も織り込んで、その演奏に知人の言葉によると「心が震え」ました。同感!
 私の席は大分前(階段ではなくフロア部分)だったのですが残念なことに右端のほう。目の前にかてぃんの左足が見えました。顔は見上げる位置にあって半分隠れていました。なのでわたしは激しく床を打つ足だけを見ておりました。(ふだんは見えないものね)それだけ熱がこもっていたというわけです。
 ここでアンコール。スワニーを演奏してくれました。
 次はラベルの「ボレロ」これ、中学校の音楽の時間に鑑賞教材で聞いて以来ずっと好きな曲。でも生で聞いたことはありませんでした。そしてこれがまた魂が震えるくらい良かったのです。
同じ旋律が繰り返し繰り返し流れるだけですが、初めのクラリネット?だけの演奏から次第に金管が加わり最後に全楽器による猛獣の咆哮のような激しい盛り上がりがぷつっと終わるその瞬間まで息をのんで聞きました。いつもなら途中で中だるみが来てふと気を抜いてしまうわたしですが、気を抜く間がなかったーそして一つ一つの楽器の音色の美しいこと。それぞれの楽器奏者の腕の見せ所があるって演奏者も聞き手にも幸せなことだなあと思いました。
 これも残念なことにあまりにも席が前すぎて楽器が見えなかったのです。まあだいたいの音はわかるものの生演奏では演奏者のパフォーマンスを見るのも好きなので、(特にバイオリンンの弓が揃って揺れるところなんか)とても残念でした。
 いつも松山の聴衆はおとなしいのです。きっと演奏者からすれば物足りないのではないかといつも思います。でも精いっぱいの気持ちを込めて拍手していることがわかりました。何度も何度も舞台によびもどされてアンコールはクリスマスに近いからと、くるみ割り人形のなかから「金平糖のおどり」なぜかというと指揮者曰く「今日は優秀なチェレスタ奏者がいるので」、とそこでひょこっと立ち上がったのが角野さんでした。
 え?いつからそこにいたの? 
 思いがけずチェレスタの音色まで聞けて本当に「感動」の演奏会でした。
 
 帰りは余韻に浸りながら駐車場まで歩きました。
 平和通りのイチョウが散り始める頃でした。
 


 もうだいぶ前のことです。
 長くなりましたのであと二つは次回に。
 
 







 
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シルエットの冬景色

2025-01-19 23:47:14 | くらし
 夕暮れの散歩道。 柿の実も、みかんも取り入れが終わり、あたりは暖かい色のない世界になっています。
 
 
 柿の枝が空に伸びる姿は好きなんです。
 
 
 イチジクは先の方に小さい実が残るんですね。 
 
 
 この小さな実が木になったまま干からびて来て乾燥イチジクみたいになっているのですが、はなこが大好物なのです。イチジク畑まで来ると、落ちた実を探して前へ進まなくなります。
 色の少ないシルエットをだけの世界を見ているとなかなか面白いものです。
 
 コセンダングサ
 私の頭上にあります。
 


 センダンの木





 これは昼間撮ったものですが、逆光でシルエットだけになってしまいました。とまっている鳥はシジュウカラかしら。わずかに頬のところが白いのが見てとれました。




 冬至を過ぎてから少しずつ日没が遅くなりました。12月頃は懐中電灯を持って歩いていたのですが、今私が散歩するのはこんな時間です。


 
下の方の青は防風ネットの青、上の方は空の青です。木々のシルエットがきれいでついつい立ち止まります。
 




 
 今日は実家に行って義妹たちと長話。向こうを出るときは大きな夕日が沈もうとしていました。あんな大きな夕日はこちらでは見られません。帰ってすぐはなこと散歩に出かけたのですが、うちのほうは燃えるように赤い夕焼けでした。



 最後に冬の山の姿を。雪をかぶった瓶ヶ森です。
 




 
 
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寒波が来た

2025-01-12 00:17:56 | くらし

 この程度で寒波なんて言っていたら豪雪に苦しんでいらっしゃる地方の皆さんには申し訳ないのですけどー 

 1月7日七草の日 天気予報で寒波が来るとは言っていましたが、空は晴れ。

 例年の如く昼にお粥を炊こうと草を探しに出ました。ナズナとハコベはその辺にいくらでもあります。コギョウ(ハハコグサ)も家の周りにあったはず。はて?どこだったか。
セリは田んぼの広がる遠くまでいかないとありません。ホトケノザ?セリの近くにあったかなあ。
 しかし、外に出てわたしはあえなくギブアップ。
 
 寒かったんです。
 
 風がビュービュー吹いて、しかも冷たいこと。
 お隣の畑にハコベとナズナがいかにも美味しそうに茂っていました。年末年始は、まあまあ良い天気だったので、草も元気だったのでしょうか。
 
 ハコベ


 ナズナは花盛り


 こうなると茎が堅いので美味しくないかも。


 本当はナズナの方が好きなんですけど。
 ハルノゲシも、柔らかくて美味しそう。


 多分食べられるんだろうけど、苦いでしょうね。これは食べません。
 

 結局、両手一杯のハコベを引っこ抜いて帰りました。それを茹でて麺つゆやカツオをかけて、あいにくゴマを切らしていたので、今年の七草はこれでおしまい。
 ハコベは、ナズナに比べると少し青臭く、これだけで食べるのは嫌な人も多いかと思います。
 
 夕方の柿畑は寒々としていました。

  
 強風で散歩道に転がってきたものがあります。

 
 多分きのこでしようが、こんなに大きいの。触るとふわふわと柔らかく、マシュマロのようでした。



 1月8日、太極拳に行くと、みんなが山道は大丈夫だったかと心配してくれました。大寒波との予報だったからです。この日松山市で初雪を観測しました。例年より20日も遅いんですって! それにしても肌に感じる寒さは例年に増して寒いようだけど。
 天気予報ではますます寒くなるとのこと。
 
1月9日 昼間っから雪が舞っていましたが、積もることはありませんでした。
次の日、朝起きてみると銀世界



 でもたいしたことはないんです。車でごみ捨てに行けましたから。車道に雪はなく、ところどころ凍っていました。
 
 はなこの足跡かな? 

 
 水たまりは凍っていました。この日メダカの鉢の氷は一日中融けませんでした。

 
 ハウスの屋根がレースカーテンみたい。



 リコリスの葉

 
 ビワの花
 サザンカの葉
 
 同じくサザンカ
 
 星形の葉 何だったかな?
 
十字架
 
 
 
 へたのなかった柿を剥いて小鳥のために石の上に置いておいたのですが、砂糖を振りかけたようになっていました。
 


 上げた柿を干し柿にした友人の話

 食べごろになったのだけどもう少し固くしたかったのでそのまま干していたら鳥がつついたと。
 これはいかんとネットをかけたそうです。ところが次の日見たらまたつつかれている。それならばと厳重に網をかけたのに次の日見たら網をかいくぐってまたつついている。ついに家の中に干すことにした、ということです。
 
 雪が降るとねえ、鳥が食べに来るんよ。山に餌がなくなるんじゃないかしら。と、わたし。
 早く取り込んでよかったねえ。
 
 古い記事で写真が劣化していますが、こんなことがあったのです。
 
干し柿どろぼう - あた子の柿畑日記

干し柿どろぼう - あた子の柿畑日記

今日もまだ雪が残っています。ビワの木にめじろやらひよどりやらがやってきているのでしばらく見ていました。それから近くに干してある干し柿を食べようと見たら、何個か鳥...

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あけましておめでとうございます

2025-01-02 00:39:02 | くらし



 雲一つない穏やかな新年を迎えました。
 
 
 かすみの中の石鎚山です。
 
 燧灘にも雲はありません。
 



 
 能登大地震で開けた辰年の昨年。今年はこの穏やかさがずっと続きますように。
 私自身は相変わらずちまちまと日常を綴っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 



 
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秋から冬へー空の色

2024-12-13 12:43:00 | くらし
 多忙につき長文の記事が書き上がりません。今日は簡単に写真中心で
 
9月11日
まだまだ夏の空
 
 
9月12日
 
 異形の生き物の世界で、激しい戦いが繰り広げられているようです。



9月14日
秋の夕焼け鎌を研げと言いますが…あまり良い天気の予感がしません。

 
 
同じ日



同じ日
虹の夕焼け?
 


 
9月30日 虹の始まりと終わりとを追いかけて

電柱が邪魔


 今頃になって消す機能がついていることに気がつきました。



 10月10日 道端に車を止めて、車中から
 
 ずぼらをしたら車体の一部が写ってしまいました。 同じ景色を撮ている男性がいました。もちろん車の外で、です。いい写真が撮れたでしょうね。
 

 
10月23日 秋らしい雲
 
 
 
 
 
11月9日 さらに雄大なうろこ雲

 
 
 11月19日 日が短くなりました。とある事情により日没頃に外に出られなくなって、壮大な夕焼けを見られなくなりました。はなこの散歩も懐中電灯を持って。
(昼間ちゃんと夫が行ってるんですよ。でも、はなこは日暮の散歩がそれはそれは楽しみのようで、わたしが帰ると地団駄踏んで迎えてくれます。)
 





11月22日 帰宅途中、太陽が隠れているところが金色に輝いていました。
 






 山火事!?
 

 12月11日 まあるいイチョウがかわいくて撮ってみたら、上はどんよりと重たい雲が。



 この日の朝、桜三里の温度計は0度。ちなみに先週の同じ時間は2度、先々週は4度でした。
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クロモジオイルの抽出体験

2024-05-24 00:35:00 | くらし
 和の香水と言われるクロモジオイルを抽出する体験をしてきました。
 もうすっかりおなじみになった石鎚ふれあいの里。行ってみると、去年、草木染めをした調理室の前に、葉っぱのついた枝がブルーシートいっぱいに積まれていました。



 天狗のうちわのような広がり方をしているクロモジです。


 正確に言うと、四国にはクロモジはほとんど自生しておらず、ここにあるのは石鎚山系に生えるケクロモジという、クロモジの仲間の木です。
 クロモジはツヤツヤですが、ケクロモジには、裏に毛が生えていて、触るとふわっとした感じがしました。



 高い木の下に生えるということで、少ない日の光を精一杯受け止めるために葉が重ならないように広がっています。
 人工林の下にも生えており、手入れのためにケクロモジを切るのだそうです。それを有効活用するために始まったのがアロマオイル作りなんだとか。
 辺りには早くも良い匂いが漂っていました。


 この葉っぱの形、広がりーシロモジによく似ています。シロモジは何度も見たことがありますが、比較的標高の低い場所に、ケクロモジは標高の高いところにあって、ちょうどロープウェイで上がった成就社あたりに両方が見られるそうです。

 まずは枝切り。剪定鋏で、葉っぱごと4.5センチの長さに切ります。細かいほど、オイルがたくさん取れるそうです。
 参加者は8人。わたしと義妹とは締め切り寸前に入れてもらえました。みんな黙々と、ハサミを動かしました。
 蟹食い状態ですねー、と講師の先生。
 
 これなんだかわかりますか?
 ぜつめ!
 え? 都会育ちの先生には意表をつく答えだったようです。
 なんでぜつめと言うんだろう?どんな字書くんだろう?しばらく頭から離れないようでした。



 押切と言うんですよね。子どもの頃、稲藁を切るのを見ていました。大人たちは「ぜつめ」と言っていました。
 何故と言われると⁇ 帰って調べましたが、それらしき言葉も漢字も見つかりませんでした。でも、確かに「ぜつめ」と言っていたのですよ。

 やつてみますか?と聞かれて、はい!と名乗りを上げたのは、わたしと義妹だけでした。
 手前の方に枝を差し込んで切ろうとしてもなかなか切れません。


 奥まで差し込んで、体重手をかけて押さえると
 このくらいの大きい枝でも切れます。それでも力がいるから、これは男性でないと。



 チョンチョンに切ったケクロモジ。



 これをぎゅうぎゅうと、釜に押し込みます。

 
 全体がわかりにくきですが、蒸留装置。
 張り切って詰め込んだら多すぎたようで、結局三分の一くらい出しました。ぎゅうぎゅうすぎると、蒸気が通らなくなるそうです。


 蒸気を冷やして、香り成分の強いエッセンシャルオイル(中段、雫💧を逆さにしたようなのビン)と、香りを含んだ水ーフローラウォーター(下の大きなビーカー)とに分けて受け止めます。




 これがエッセンシャルオイルを受け止めるビン。溜まっているの全部オイルではなくて、上数ミリ黄色がかっているのがオイルで、あとは水だそうです。


 抽出には時間がかかります。その間に、クロモジの葉でスカーフを染めました。
 私たちが行くまでに染液は煮出されて、スカーフもミョウバンち浸してくれていました。
 80度ほどの染液でかき混ぜながら煮たら


 
 取り出して水洗い。
 再びミョウバン液につけること20分、


 もう一度染液で煮て、ミョウバンにつけてしばらくおきます。
 その間に配られたお弁当を食べました。(食堂の山菜料理がよかったのになあ)

 午後、いよいよオイルを取り出します。参加者みんな中高年女性、つまりほとんどがおばあさん、固唾を飲んで見守る中、

 まず、オイルの入れ物の水を抜いてオイルだけを残します。




 取れたのはたったこれだけ。

左 フローラルウォーター 右 エッセンシャルオイル。ビーカーのそこに1センチほど。




 これを等分にビンに入れます。

 
 繊細な作業です。



 フローラルウォーターはスプレー瓶に



 お土産として持ち帰りました。販売もしていて、2mlビン一本3000円ですって!
 体験して納得のいく値段でした。クロモジIキロからたったImlしか取れないのですから。
 効能は色々あって、鎮静、強壮作用。抗菌抗ウィルス作用。お風呂に入れると血行がよくなるそうです。書ききれないので省略。
 作りたてより
しばらく時間がたつたほうが香りがまろやかになるそう。しばらく使わずに置いておきます。
 


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今日の一枚

2023-08-24 10:12:00 | くらし
 旅行記を中断して、
 通りがかりに見つけました。



 半円の虹
 今まで生きてきて1.2回しか見たことがありません。何かいいことありそうな。

 



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