あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

新しい柿「大秋」

2007-10-31 23:11:58 | 植物

  我が家の富有柿がようやく赤くなりだしました。 
 


 子どもの頃、柿の初物は運動会に食べると決まっていました。 まだちょっと渋みの残る柿を、母は必ずお弁当に入れてくれました。 そのせいか、わたしは運動会の頃になると柿が熟れると思いこんでいたのですが、 富有の熟するのはお祭り過ぎてからだそうです。 今は9月に運動会をしますが、昔の運動会は、お祭り頃だったのでしょう。


 


 ところで、もうだいぶ前になりますが、お隣の柿畑の持ち主Mさんから、「大秋」(たいしゅうと読みます)という柿をいただきました。 ニュースで「大秋の取り入れが始まりました。」なんて報じられるくらいですから、ここ2,3年で売り出された新しい品種だと思います。 去年、産直市場では試食品をおいたりして売り出しに懸命のようでした。
 見てのとおり、大きな柿です。 


    左が「大秋」 右は「富有」



 色がまだ青いように見えますが、これでもう十分おいしいのです。


 二つに割ってみるとこんな感じです。 



 見た目よりも中は赤く、種がありません。全く種がないのかどうかはわかりませんが、少ないことは確かです。 そのお味は?


 一口食べたぶじこが叫びました。


 おいし~い! 柿じゃない!


 その歯触りは梨のようで、富有よりもみずみずしく、しゃきしゃきとした噛み心地です。 そして富有よりもはるかに甘みがありました。 


 ところで、お隣の柿畑は、てっきり「大秋」が実ってるんだとばかり思っていました。 その大切な「大秋」の木を、昨日、あろうことか5,6本ばっさりと切ってしまったのです。 新しい枝を出して、また違う品種を接ぎ木するんだろうかと思ってたら、今日はなんと根こそぎ引き倒してしまいました。


 次々と変わった試みをするMさんですから、何か考えがあるのでしょうけれど、もったいない。
そんなことを言っていたら、夫が、あれは「大秋」ではないと言います。 なんでもうちと同じ「西村」だとか。 自分のうちの柿の名前は知らなくて、なんでよその柿は知ってるのか?)


 でも、やっぱりもったいない。

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かぼちゃ入り蒸しパン

2007-10-31 01:15:16 | くらし

 前に友だちに教えてもらった「かぼちゃ入り蒸しパン」を作ってみました。 作り方はいたって簡単。 かぼちゃをさいの目に切り、蒸しパンミックスに混ぜて蒸すだけです。昼ご飯の準備と平行して作れました。


 蒸しパンというと、何か懐かしい響きがあります。 子どもの頃、調理道具といえば、オーブンなどというしゃれたものはなく、 蒸し器となべとフライパンぐらいしかありませんでした。 そんな中で母はおやつを作ってくれたのですが、蒸しパンや「やきもち」(ベーキングパウダーをいれないホットケーキみたいなもの)は特にたびたび作ってくれたように思います。 蒸しパンミックスなどという便利な物もないのでその都度炭酸やら砂糖やらをまぜて、「今日は干しぶどうを入れた」「あんこを入れてみた」とか、「ふくらみが悪い」「ちょっと硬かった」とか、一つとして同じできではなかったものです。


 蒸しパンは、今ではもう古くさい物なのでしょうか。 蒸しパンミックスを買おうと思って探したら、市内の大きなスーパーには、ケーキミックスやら、クッキーミックスやらはあるのに蒸しパンミックスがありませんでした。 別の小さなスーパーで買えましたけれど・・・


 粉はたっぷりあるし、残しても次はいつ作るかもわからないので、全部使っちゃいました。 ちょうどいただきもののさつまいもがあったので、半分はサツマイモ入りにしました。



 左の黄緑色が見えるのがかぼちゃ入り。 さわやかな色になりました。 右はさつまいも入り。皮ごと入れたのですが、埋もれちゃっています。両方ともふんわりとふくらんでおいしかったです。 さいの目に切るのは1センチ以下にしないと、火の通りが悪いですね。


 たくさん作ったので、ぶじこの家にも持って行きました。

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二度あることは三度ある

2007-10-29 23:21:38 | レザークラフト

 秋の県展がはじまりました。 
 失敗を重ねたわたしの作品ですが、なんとか入選いたしました。 例の空の汚れは、結局鳥にしました。 4羽の鳥が飛んでいるところをかくと、他の点々も鳥に見えてくるから不思議です。


 それはよいのですが、作品が出来上がってうちに持って帰り、下の娘に見せたときのことです。絞り染めをくりかえして作った石畳の部分はほめてくれました。


 


 でこぼこして見えるのは、下にコルクシートを石の形に切ってはってあるからです。 でも、西洋の石畳のような並べ方をしたらよかったかなあ。


 娘は、作品に関しては大変手厳しいのです。


  煙突がひっこんどる。 ここも立体的にせんといかんじゃろ。
  あとで気がついたんじゃけどね。 ボンドではった後でどうにもならんかった。


  はじめから考えて作らんと~。 これで賞が1段階ちがうじゃろ~。 
  ちょっとそこを立体的にする方法が難しかったから。(言い訳)


  技術的にできんことじゃなかろ~。 できるのにせんのは(しないのは)手抜き言うんよ。
  ごもっとも          


  空の色もー。 建物が夜に近いのに妙に空が明るい。
  はい、 なおします。


  それに、なんか平板。 石畳の複雑さに合ってない。
  はい、雲を入れてみます。


で、こんな風に赤い雲や紫がかった雲をいれてみたのですけど、それでだいぶ雰囲気がよくなりました。



 まだ他にも細かいことを2,3点。 すべて修正しました。 そして


 「やっぱりえんとつがー」
 それはどうにもならないんだってば。


 この作品は、部分的に革の下にパッキングをしてレリーフのように浮き出させているのですが、煙突部分にパッキングをしなかったせいです。 屋根の部分は、スタイロフォームをけずって入れてあります。 壁は、紙粘土で石造りのでこぼこを出しています。 そして石畳はコルクシートです。 このパッキングの作業が、最後の大仕事なんですが、 いかんせん、時間が足りない! もちろん1回目の大失敗をやり直したために。 煙突はま、いいか、と考えたのが大間違いで、 机の上で見るときは気にならなかったのに、完成して立てて見てみると、 煙突がゆがんで見えるのです。  


 「2度あることは3度ある。」 これが3回目の、決定的なミスでした。
 これが作品の全貌です。 モデルはデュリュビュイの街角ですが、写実ではありません。 描きたかったのは、街に灯りがともりだした頃の黄昏の光景。



 「去年の作品の方が好き。」 とどめの一言でした。


 娘は、他の人の作品を見てないので、わたしの今までの作品と比べて批評します。 「ライバルは昨日の自分」と、よく子どもたちに言ってきたわたしですけれど、逆に言われる立場になってしまいました。


 ああ、できればはじめっからやり直したい。 構図もちょっと気に入らないことがあって。


 わたしって案外職人気質かも。


 

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フライパンでパエリア

2007-10-29 00:03:43 | くらし

 わたしがいつもおじゃまする○ねね○さんのブログに、おいしそうなパエリアの写真が載っていました。 ホットプレートで作ったんですって。


 次の日、スーパーへ行ったら、こんな商品が、目に飛び込んできました。 



 「ホットプレートで作ろう!」 と書いてある! パエリア用のスープです。


 探し出したんじゃありませんよ。 ほんとに、偶然目についたのです。 ○ねね○さんのブログを読んでいなかったらきっと気づかなかったにちがいありません。 これは、もう、作るしかないでしょう。 


 作り方は至って簡単。 ホットプレートにお米を平らに敷き、 上に具を乗せます。 ふんふん、この具の乗せ方で、おいしそうにできるかどうかが決まるのね。 そこにスープを注ぎ、180度の温度で加熱します。 沸騰後10分たったら温度を下げ、低温で10分加熱。 さらに保温にして10分蒸らす。 ただこれだけです。
 ただ、うちのホットプレートは、大家族用でばかでかいので、3号ほどのお米だと、平たく1列にならんでしまいそう。 そこで厚手のフライパンを使い、 電磁調理器で調理することにしました。 このフライパン、お赤飯も炊ける優れ物なんですが、 扱いが粗末なので少々傷んでおります。 電磁調理器は下の娘が大学時代に使っていた物。 温度調節ができ、タイマーもついているのでなかなか便利です。
 さて、そのお味は? うーん、まずいとは言えないのですが、何か物足りない。 塩だけはよくきいて塩辛いくらいです。 トマトが足りないのかなあ。 あれ、それってブイヤベースだったっけ。 そもそもパエリアを最後に食べたのはいつだったんだろう。 たしか、もうにスペ何年も前に、スペイン料理の店があるというので出かけたのですが、あいにくの定休日でして・・・・。 


 こうなったら、自分で作ってみよう、と思い立ってレシピを検索してみました。


 おお、いっぱいある! でもね、でもでも、

 ○ サフランは効果なので、ターメリックを使うと良い。
 ☆ まちがってもターメリックは使わないように。


    おやおや


 ○ 生のトマトは水分が多いので使いません。
 ☆ トマトを切って入れます。


 ○ 米はとがないように。
 ☆ 米は洗ってざるにあげておきます。


 いったいどのレシピがよいのやら。 正反対のことが書いてあるというのは、つまり少々やりかたがちがってもおいしいということじゃないかしら、と勝手に解釈して、好きにさせてもらうことにしました。


 きょうは日曜日、 ぶじおくんが遊びに来ました。ぶじこはお仕事。 ぶじこもお疲れ気味だし、晩ご飯にパエリアをごちそうすることにしました。


 即席スープのときよりは少し手間をかけて、米とタマネギ、ニンニクはオリーブオイルで炒めておきました。 鶏肉を入れるのはいやなので、コンソメスープで代用。 サフランもスープに入れておきます。 米はさっと洗って、ザルに上げておきました。 ちょうど採れたばかりのトマトがあったので、切って具と一緒に並べておきました。 


 後は、第1回目と同じ手順で炊きます。


 じゃーん、できました。( ○ねね○さんの写真と比べないでね~。) えびとトマトでまっ赤っか。 せっかくのサフランの色が見えませんね。 それでいろどりにわさび菜を散らしてみました。 えび、いか、たこは近くの漁港で水揚げされたもの。 新鮮ですよ。 白身魚だけは適当なのがなかったので、北海道産の鱈を使いました。



 お味は、もちろんおいしいです。 これでもかというほど魚介類を入れましたからね。ただ、ちょっと塩味が薄かったかな。 みんなで塩をふりかけて食べました。 

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雑草の中で

2007-10-28 01:13:08 | 植物

 今まで草ぼうぼうだった我が家の畑を、少しずつ耕して、野菜の種をまいています。


 お、これは! ツユクサらしいけど葉っぱが丸い。 葉っぱの間に点々と咲いている青い花がお星様のようでかわいかったけど、きっと外来種に違いないと思って抜いてしまいました。 今日、名前が判明。マルバツユクサだそうです。 



 何度も登場しているど根性大根。 もう草には負けていません。



 夏も終わりかけて生えてきたゴーヤ。 おと年植えたものの子孫です。 知らない間に、まな板の長さほどの実をつけていました。 これも草に負けずぐんぐん伸びています。



 草の陰にひっそりと生えていたのはー かぶです。 たった3本、細々と生きています。 これは、周りの背の高い草を抜いて、日当たり良くしてやりました。


 


 そして、抜こうかどうしようかと迷っているのがこれ。 この草の実はハブ茶になるのです。 さわっただけでぷーんとハブ茶の匂いがしてきます。 義母がまだ元気なとき植えて、秋になるとハブ茶をとっていたのです。 生命力の強い植物で、辺り一面広がっています。



 このままにしておけばハブの実がたくさんとれます。 欲しい人は店で買うぐらいですから、有用な植物にはちがいありません。でも、ハブ茶を飲まないわたしにとっては、じゃまになるだけの植物です。


 植物が大切にされるか引き抜かれるか、その分かれ目は、人間にとって必要かどうか、見た目に美しいかどうかということではないでしょうか。
 以前、ある学校で、運動会前に運動場の草を引かなければという話になったとき、校長先生が、「ぼくは雑草という言い方はきらいです。 同じように生きている植物を、役に立たないという理由で引き抜くのは・・・・」 と言われて、はっとしたことがあります。 さすが校長先生。 確かに、植物を人の子に置き換えて考えてみれば、教師にとって都合のよい子、親にとって都合のよい子ばかりを大切にし、大人の思い通りにならない子を粗末に扱うなどとしてはならないことです。 でも、大人は、いつも自戒してないとそんな過ちを犯しがちです。 園芸なんて、究極の差別と選別だと思いつつ、やっぱり草を引き抜いているわたしです。


 先ほどの小学校はー? もちろん草をひきました。 そんなこと言ったって、草だらけの運動場なんて、地域の人から認知されませんもの。


 

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菊を育てる高校生

2007-10-27 00:13:49 | くらし

 産直広場に行ったら、駐車場にずらっとテントが。 見れば、菊花展でした。 農協の15支所から、菊作りをしている人が出展しているのでした。 まだ開き始めたばかりのが多く、 見頃はもう少し後になりそうですが、 しっかりと開いているのもありました。


  赤い菊。 3本立て



 


 びっしりとつぼみがついた懸崖



  もう15,6年前のことですが、学校で菊を育てている校長先生がいて、(もちろん環境を美しくするため、ひいては子どものためですよ) 毎日脇芽を取ったり、肥料をやったりと、1年生の教室の外で世話をするんだそうです。 1年生の先生はちょっと迷惑顔。


 別の学校では、地域のおじいさんが、学校に飾るための菊を育ててくれていました。 子どもたちと山へ腐葉土を取りに行き、子どもたちが水やりをして、むずかしい脇芽摘みなどはおじいさんが学校に来てしてくれて、と、2人3脚できれいな花を咲かせました。 台風がくるとみんながおおわらわで校舎の通路に取り込むのです。


 毎年菊が咲くと学校に持ってきて飾ってくれる人もいました。 それはそれは見事に咲いていて、玄関がぱあーっと華やかになりましたが、子どもたちが花の首を折らないように、花びらを落とさないようにと、先生たちははらはらしてました。


 と、こんな風に菊作りは手間のかかるものです。 菊の思い出にはちょっぴりほろ苦さが混じります。 わたしは、ただ一つの花に愛情を注ぎ込むなんてことはとてもできませんので、大輪の菊だけは植えたことがありません。


 


 ところで、この手間暇かかる菊作りをしている高校生がいます。 きょう、通りかかったら、あすの菊花展(展示即売会)の準備に大わらわでした。


 寒冷紗にテープで書いた字でしょうか。 写真ではわかりませんが黒い寒冷紗の向こうには菊がたくさんあって、女子高校生の楽しげな声が聞こえていました。



 男子生徒は力仕事の係のようです。 むこうに懸崖がたくさん見えます。 今年は菊花展までに花が咲くんだろうかと人ごとながら気になっていましたが、懸崖はついに間に合わなかったようですね。



 この高校には園芸科があって、実習で野菜や花の栽培をしているのですが、この菊花展は、しっかりと育ててあるし、市販のものより安いので、たいへん人気があります。 春には野菜苗や花の苗を即売しています。 こちらも大変な人気で、 午前中にほとんど売り切れてしまうほどです。


 菊や野菜を育てるという地味な勉強に取り組む子ってどんな子? わたしの教え子も何人かいますが、中には農業系の大学に行って、農業をしている子もいます。 また、親の反対を押し切って園芸科に入った子もいます。本当に嬉々として勉強するので、園芸科に入れて良かったとお母さんが言っておられました。 また、仕方なく入学してから、植物を育てることに興味を持った人もいるのではないでしょうか。
 

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渋柿?甘柿?

2007-10-25 22:49:49 | 植物

   うちには柿の木が5本あります。 2本はわたしが嫁いで来る前からあった「富有柿」。 甘い柿です。 問題はあとの3本。 いつか夫が何を思ったか渋柿の苗を買ってきて植えたのです。 「横野」とかなんとか言っていたような。


 その3本の柿が色づいてきたので、今年は収穫して焼酎で渋抜きをしようかと思いついたのですが・・・。


 見かけはこの通り、「富有」によく似ています。 手入れをしないので小さな実が鈴なりです。 本当は春、夏に小さな実を摘果して、良い実を大きく育てなければならないんですけどね。



 ふと、疑問がわいてきました。 これは本当に渋柿なんだろうか? 確かめるには? 手っ取り早くかじってみたのですよ。


   渋くない! いや、ちょっと渋いかも。


 渋抜き用のドライアイスなどの入手先を聞くために、夫が、東隣の柿畑の持ち主、Mさんに電話しています。


 「うちに横野が2本あるんじゃけどの。」
 「え~、ちがう?」
 「うん、もう赤いんよ。」
 「柿の形? 四角かどうか?」
 


 どうも柿の品種が違うと言っているらしいです。 横野はまだ青くて取り入れ時期ではないのだとか。 結局、うちへ来て柿の種類が何なのか見てくれることになりました。
 そして、うちのは「西村早生」という品種だということです。 


 さて、今日は柿を取ることにしました。 取ってみてびっくり。 なんとも汚い柿です。 それも1本の木のほうだけなので、病気にでもなったかと思い、洗ってみたのですが、やっぱりきたない。 なんだかイモリを思い起こさせる模様がついています。



  またまた   もしかして。 これが木練っているということ?  (注: 木になったまま渋が抜けて、甘くなることらしいです) 
 


 皮をむいでみると



 たまに黒いのがあります。 左のように半分黒いのも。 黒いのはタンニンの固まったものだとか。
 そして、この黒いのは渋くないのです。 左の柿は、半分渋くて半分甘い、不思議な柿です。 皮に模様があったら中も黒いのかと思ったら、そうでもないのです。 甘い柿に当たるかどうかは
 「丁か 半か」と同じ、博打みたいなもんです。


 本物の「横野」はこの木。 うちの西隣の柿畑です。 まだ青くて、どこに実があるのかよくわかりませんね。 「横野」は晩生で収穫は11月下旬だそうです。 「横野」は渋柿なのに、形は「富有」みたいで、ややこしいです。



  プロの育てる柿。 その差は葉っぱを見るだけで歴然。 この大きさ、 この色つや。 うちの柿の葉を重ねてみると倍以上ありました。



  脚立に上がって手の届く範囲だけ取って、あとは鳥にあげます。 少し干し柿にして、あとは焼酎で渋抜きするつもりですが、うまくいきますかどうか・・・・。


  それで結局「西村早生」は渋柿? それとも甘柿?


  調べたところ、 甘柿だそうです。 滋賀県大津市坂本の西村弥蔵氏のカキ園の生け垣内に偶然生えたもので、発見者の名前を取って命名されたそうです。 甘柿だけれど、黒くならないと甘くないので、「不完全甘柿」だとか。 だから東隣の柿畑のMさんによると、甘いのも渋いのも一応全部渋抜きをするんだそうですよ。


  そうそう、残り1本は・・・・ わたしは夫が植えた渋柿だと思っていたのですが、しみじみ見ると幹が苔むして堂々たる古木の風格。 そう、これは昔からここにあった「富有」でした。 うまり、うちの柿は5本とも甘柿だったということ。


 

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蜘蛛の空中散歩?

2007-10-25 00:12:44 | 生き物

 ちょっと写りが悪いのですが、蜘蛛の写真です。 あとでアップがでますよ~、 蜘蛛の嫌いな方は要注意。
 細く糸が見えますが、いったいどこに巣をかけているのでしょう。



 ここです。 電線なんです。 うちの周りには蜘蛛がたくさんいて、今頃は、どこを歩いても蜘蛛の巣にひっかかります。  つまり、人間の背丈ほどの所に巣をかけていることが多いのですが、こんなに高い所にあるのは初めて見ました。 雨が降ってもここにいるのかな? どこかに雨宿りに行くのかな? それにしても空中を優雅に散歩とはいかないような気がします。 



 1本の線に引っかかっただけでは安定しません。 もう一方はどうしたのかな?


 電線が交わったところは、電線にー



 近くに枝があるところは枝にー (近くじゃないよー。3メートルは離れています)



 そもそも、電線にはどうやって行ったのか、 さらにそこから3,4メートル離れたところまでどうやって行くのか、 不思議です。 わたしは、体長2,3?ほどの緑色の蜘蛛が、糸にくっついたまま風に吹かれて飛んでいくのを見たことがあるのですが、こんな大きな蜘蛛も風で飛んでいくのでしょうか。 
 さらに、あんなに高いところでえさの昆虫を待っていて、はたして引っかかる昆虫がいるんでしょうか。 
 さらに、さらに、あんなにたくさん集まって、えさは足りるんでしょうか。だって、近くで見るとこんなふうに、そばに小さな蜘蛛を従えているんですよ。


 これは木と木の間に巣をかけている蜘蛛です。



 裏から見ると・・・・



 きれいなお腹をしています。 それより何よりも、張り巡らされた巣の見事なこと。 蜘蛛が嫌いな人は多いと思いますが、しみじみと見るとなかなかおもしろいものです。 ただ、蜘蛛の巣に蝶が引っかかったのを見つけたりすると、ついつい、逃がしてしまいます。

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写経をする人

2007-10-23 21:41:01 | くらし

 写経の思い出その2です。


 ちょっと恥ずかしいですが、中身は乏しいわたしのお財布を、お見せします。 お金がなくても、必ずいつも真ん中に入っているもの。



 取り出してみると、こんなものです。 もうボロボロになりかけています。でも、これは外側だけ。



 さらに中身を取り出し、広げると、ほら!



 これは、平成12年11月4日に、 トヨコさんという82歳のおばあさんが書かれたものです。 
 トヨコさんは、一人で暮らしていました。 そして、珍しい切手や外国のお金などを子どもたちに見せてあげてくださいといって、たくさん寄付してくださいました。 そのお礼におうちへ伺ったとき、いただいたのがこの般若心経です。

 トヨコさんは、 小学3年生までしか学校に行っていません。 トヨコさんは学校が好きでとても行きたかったのですが、遅くに生まれた妹の世話をしなければならなかったからです。 さらに、小学校を卒業すると、大阪へ働きに出ました。そこでご主人と出会い、結婚しました。 やさしいご主人に漢字などを教えてもらったそうです。 そのご主人に先立たれ、子どもさんも独立して一人暮らしをするようになりました。でも、だんだん年を取り、自分がいつ死んでもよいように身辺整理をはじめたのだそうです。 自分は勉強したくてもできなかったけれど、今の子どもたちにはがんばって勉強して欲しい、だから、勉強に役立ちそうな物を学校に寄付したい、そう言われました。
 トヨコさんの家の中はさっぱりと片付いて、庭も草一本もなく、きれいな花が咲いていました。
 そんなトヨコさんの日課は、1日10枚の写経なのだそうです。 そして、「般若心経は、身につけていたらきっとあなたを守ってくれるから。」と言って1枚を下さったのです。勉強したくともできなかったトヨコさんが大人になって書けるようになった般若心経ー。わたしはありがたくちょうだいしました。 わたしは無信心者で、あまり神や仏にお願いはしないほうなのですが、人の真心は信じます。


 以来、わたしは5,6年生の書写の時間には必ずこの写経を見せ、トヨコさんの話をすることにしました。勉強したくてもできなかった人がいること、そしていつまでも向上心をもって学び続けていること、意欲と努力があればこんなにすばらしい字が書けるようになること、1枚の般若心経には、たくさん伝えることがありました。 


 トヨコさん、お元気でおられるのかなあ。お会いしなくなって7年がたちます。

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余談ですが・・・・お寺カフェ

2007-10-23 00:26:25 | 旅行

 昨日ぶじこのブログで、お寺カフェについて触れていましたが、タイミング良く、今日の新聞で関連する記事を見つけました。
 今、若い女性の間で写経がはやってるんだそうです。それで東京では6日間という期間限定で「高野山カフェ」というのが開かれたんだとか。 その写経体験には行列ができるほどだったそうです。 写経もしてコーヒーなんかもいただけるんでしょうかね。  


 写経で思い出したことが二つ・・・・・


 一昨年の秋、京都は西芳寺(苔寺)の特別拝観のツアーに参加しました。 ぶじこも行きたいというので母とわたしと3人で参加です。


 さて、西芳寺は「苔寺」の名の通り、庭園が苔で覆われています。 初めて行ったのは学生時代、それも春だったと思うのですが、緑したたるその庭は息をのむ美しさでした。
 「階を 攻めビロードの 春の苔」 
 これは、高校時代の恩師が作られた句ですが、まさに階も、木々も、石も攻めて占領してしまうような苔、苔、苔。 もう一度あの苔を見たいと思っていましたが、苔寺は一般には拝観できなくなり、たしか年に2度だけ特別に拝観できるのです。
 念願の苔寺。 まず、写経をして心を静めてからお庭を拝見できます。 初めてでちょっとどきどきしたけれど、意外と簡単でした。 ちゃんと薄く下書きがあって、それを筆でなぞっていくのです。 とはいうものの、筆を持ちなれないぶじこにはなかなかの作業のようでした。 が、そこは彼女のことだからちゃっちゃと片付けて、最後に自分の住所、氏名を書きます。そこでぶじこは住所を書くところに名前を書いてしまったのです。「ああ~、どうしょうか。」と言っているのが聞こえました。 次の瞬間、ぶじこは間違えた自分の名前を墨で真っ黒に塗りつぶしてしまったのです。 すがすがしい写経の用紙が黒々とー。
ちらっとそれを見た母は笑いがとまらなくなりました。 しーんと静まりかえった写経の部屋でくすくす笑いとひそひそ声。
 二人には早々に室外にでてもらい写経を続けていると、外から二人の高笑いがわたしの所まで聞こえてきました。 (はずかしい~) 二人は外に出てからもまだ墨塗りの写経用紙を思い出して笑っていたのです。


 わたしも写経を終え、 庭園を散策しました。 春の苔ほど緑が鮮やかではありませんが、 色づき始めた紅葉の赤が映え、とてもきれいでした。


 春から夏にかけてはきっと深緑で、今とはちがった美しさでしょうね。



 まだ苔の緑も残り、木々も色づいている絶妙のタイミング。ラッキーでした。



あいにくの曇り空。 遠くを写すと色がくすんで見えますね。



 このあと、バスは「スズムシ寺」へ連れて行ってくれました。 すごい人で、なが~い行列が階段下まで続き、40分ばかり待たされました。 本堂は人、人、人。 お茶とお菓子をいただいてお説法を聞くのですが、 そこではずっとスズムシが鳴いていました。 年中鳴くように飼育方法を工夫しているのだとか。 「このように、強く願えば何でもかなう。」というのが和尚さんのお説法でした。 苔寺とスズムシ寺、同じ寺でも、全く雰囲気が違うのがおもしろかったです。


 

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