あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

土の中のごちそう

2011-04-29 08:04:23 | 生き物

 そろそろ田植えの準備が始まったようです。 雑草だらけだった田んぼがきれいに耕されていました。 
 その田んぼにたくさんのハトが群がってなにやらつついていました。



 遠くから見て、2種類の鳥がいるなと思ったのですが、白っぽいのはドバト(野生種のカワラバトか?) 黒っぽいのはキジバトでした。


  


 ハトは、トウモロコシやマメを蒔くと、全部食べてしまう困りものですが、土の中の虫も食べてくれるのですね。

 このように地面をつつく鳥は他にもたくさんいて、こちらはムクドリのようです。


 
 そのほかにも、ことしは畑でツグミをたくさん見ました。 例年になく多いなと思ったのはわたしだけではなかったようで、新聞のコラムにもそう書いてありました。 そのツグミも今はほとんど見かけなくなりました。
 ハクセキレイ、からす、さぎ・・・・ みんな土の中のごちそうが大好きなようです。 そうそう、今の時期、すずめも地面に下りています。 
 多分、土の中の虫をついばんでいるのだと思います。 


 ところで、先日、意外な鳥を地面で見ました。


 日曜日のことです。 ぶじおくんが
 「鳥が網にかかってるんですけど、にがしてやってくれませんか。」と、言ってきました。
 「ぼくはさわれないんで・・・・」
 やっぱり町の子よねえ。 はいはい、おやすいご用ですよ、というよりこれはめったにないチャンス。
カメラを持って行かなくちゃ。


 この冬、ヒヨの襲撃にたまりかねて、二人で大騒動して白菜の上に網をかけました。 白菜も食べ終えて、その網をはずしてとりあえず畑の脇に置いていたのですが、どうもその網に絡まってしまったようです。



 かかったのは? どうやらモズのようですね。 何か獲物を見つけて舞い降りたのでしょうか。
 すずめよりも少し大きくて、ヒヨやツグミよりは小さい。 目の回りの黒い模様が特徴です。 遠くから見ると、サングラスをかけたギャングのように見えます。
 かえるや昆虫ををつかまえて、枝に突きさしておく習性があります。 肉食なんですね。


 う~ん、さすがに目つきが鋭い。 そしてすずめなどに比べるとくちばしががっしりしています。



 あっ こら! たすけてあげてるのに~  


 背中をそっと掴み、 足に絡まった網をはずそうとしたら、体に似合わぬ大きな口を開けて、わたしの手をつつきました。
 その写真、撮りたかったけど片手では無理。
 結局絡まった網をはさみで切ってはずしましたが、その間にまたつつかれてしまった・・・・そして、羽にも網の切れ端を絡ませたまま飛んでいってしまいました。 多分、絡まった網は、羽が抜け替わるとき一緒に落ちるので大丈夫でしょう。


 翌朝のこと、モズをはずしてやったすぐ近くから、またモズが一羽不器用に飛び立ちました。 
 この飛び方! もしかしたら、網の一部を絡ませたあのモズかもしれません。 大丈夫だよって見せに来たの? ・・・そんなわけないか。
 きっとこの辺りにモズのごちそうになる生き物がたくさんいるのでしょうね。

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プチウォーキング

2011-04-26 08:01:20 | 植物

 ダイエットには歩くのが一番と、万歩計をつけて暮らしだしました。 なんとまあ、1500歩しか歩いてない日がある! 
 かといって、わたしには、1時間近くもひたすら歩く時間などありません。 家の中をやたらとバタバタしてみたり、スーパーの一番遠くに車を停めたりしてささやかな歩数稼ぎをしています。そんな涙ぐましい(?)対策の一つがプチウォーキング。
 車で出かけたとき、5分か10分か時間があればその辺を歩くというもの。 いつも通る道も、歩きの目線で見れば楽しいことがいっぱいです。


 アスファルトの隙間から



 どこに根を張っているのでしょうか。 りっぱな株になっています。


 れんげ畑は少なくなりましたが、昔植えたのであろうれんげの子孫が、畦にそって咲いています。



 
 坂道を歩けば、石垣の隙間には、懐かしいきらんそう(多分)とハハコグサ。



 きらんそうは実家の田と裏の家との間の石垣に生えていました。 祖母がよくそれを採って煎じて飲んでいました。 はるか50年くらい前のことです。

 同じく50年ほど前、子ども心に大好きだった花。 多分キュウリ草。



 一つひとつの花は1ミリか2ミリくらいの大きさです。 マクロで撮っても焦点が合いません
 他の子が見向きもしなかったこんな地味な花を見つけては一人眺めていたわたしって・・・・・


 こんなシダもなつかしい。 



 様々な植物の宝庫である石垣も、今ではすっかり減ってしまいました。 コンクリートの畦は管理はしやすいと思いますが、味気ない。 


 枯れ草の間からカラスノエンドウが伸びてきていました。 わたしの知っているカラスノエンドウよりちょっと葉っぱが細長い気がするのですが、種類が違うのでしょうか。 色も一段と鮮やかなように思います。



 ついつい夢中になって撮っていたら、通りがかったおばさんが(いなかでは、こういう表現の時は自分より年上の女性のことです。)
 「野草を撮りよいでるん?」 と話しかけてきました。
 「野草はかわいらしいけんねえ。 うちの息子もねえ、いっつも写真撮りよるんよ。 歩くのやめたとおもたら(思ったら)写真撮りよる。」 
 「これなんかも(すずめのてっぽう)逆光で撮ったら、ええ写真になるねえ。」
 なるほど。 まねをして撮ってみましたが、ピンぼけでした~
 おばさんとご主人らしいおじさんは手にイタドリのたばを抱えていました。 その後ろから、息子さんとおぼしき男性がー。 
 あらら、案外年配の人だったのね。 ちょっと何か言いたげでしたが、お互いに帰りを急いでいるのでそのまま別れました。

 カメラを持ってウォーキングはだめですねえ。 確かに歩数はかせげるけれど、しょっちゅう立ち止まっていたんでは運動にはなりません 

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小さな花々

2011-04-23 00:09:19 | 植物

 春は忙しい。


 冬の間放置していた花畑をどうにかしなければなりません。 少しずつ枯れたものを取り除きー 軽トラ2台分ありました 雑草を抜いて、新しい花を植えて・・・・・・


 このところ更新が滞っているのはそのためです。夜になるとぐったりと疲れてしまって 
ネタはあるのにねえ。 はあ~


 では、畑仕事で見つけた小さな花々を。


 これ、なんだかわかりますか? 実際にこれを目にすると、なんだかおかしくて誰もが笑ってしまいます。


 


 大きくしてみるとー



 リビングストンデイジーなんです。
 秋に苗を植えたのですが、この冬の寒さで全滅してしまい残念に思っていたところ、友人が、余って捨てるのもかわいそうだからといっぱい苗をくれたのです。それが3月の始めのこと。
  水をたくさんやって、花を摘み取ったら大きくなるからと言われたのですが、



 土の上にイソギンチャクがいるようなユーモラスな花姿に、ついついそのままにしておきましたら、


 あっという間に種ができて(これもオドロキ)

 枯れました (ごくごく小さかった苗だけですけど)


 やはり忠告は聞くべきでした。


 こちらはチューリップのそばに植えた勿忘草。
 本来はもう少し株が大きくなるはずですが、寒さのせいか、手入れが悪いせいか、いまいち育ちが悪いようです。
 でも、この小さな青い花は大好き。
  



 


 細い茎の上にぶどうをくっつけたようなムスカリ。



 
 我が家では野生化しています。



 前の庭では、ルスカスヒポフィラムがいっぱい花をつけています。



 舌を噛みそうなこの名前、いつまでたっても覚えられません。

 これをみるといつも、よだれかけをした赤ちゃんがハイハイをしている姿を思い浮かべます。



 どうも寒さには強くないらしい。 でも我が家では、冬の積雪にも負けず、花を咲かせ続けていました。


 そして、今年も咲きました(背景がわるいですが)。 ナミヒナゲシ。



 これは招かざる客なんですが、もう毎年咲くようになりました。 種が落ちる前に抜いてしまったんだけどなあ。
  下に花びらが落ちているように見えますが、これが、小さな小さな花なんです。 大きな花が普通の大きさのナミヒナゲシですから、比べるとどんなに小さいかが分かると思います。
同じ花で、同じ場所に生えてきたのに、この小ささは!
 もしかしたら花の大きさは、一般的なナミヒナゲシの百分の一くらいではないかしら。  ちゃんと4枚の花びらがついているのですが、貧相なため、花びらの重なりがなくてすきまだらけ。 まるでアブラナの花のように見えます。 
 それでも花が散った後には、実をつけている。 こうなるともう、健気でいじらしくて、よくがんばったねとほめてあげたくなります。

 どんなに小さくても、どんなに環境が悪くても、春になると忘れず花をつける植物たち。
忙しくても畑いじりをやめられないのは、こんな植物たちに出会えるからなのです。

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名残の桜

2011-04-19 23:24:55 | 植物

  日曜日、文化会館の前を通りがかったら、何台も車が入っていきます。 何があるのかしら。 思わずついて行ってしまいました。
 
 おお~
 駐車場への入り口です。




 もうほとんど桜は散って、地面に花びらが積もっていました。



 なんだかもう一度満開の桜を見るようで、うれしい。

 さて、行われていたのは、何かの売り出しだったのでパスして実家へ行くことにしました。
 2日ほど前、母から電話があって
 「塩が森の桜が、下から見てもきれいなが(きれいだけど)ねえ~。」
 はいはい、つまり連れて行けということですね。

 両親を車に乗せて塩が森の山頂へ向かいます。 子どもの頃はここに航空灯台があって、校歌にも歌われている懐かしい山です。 遠足で登ったこともありますが、そのころはうっそうとした険しい山道をあえぎあえぎ登った記憶があります。
 今は広い道が整備され、山頂まで車で行けるようになっています。

 でも、今年はもう遅いんじゃないかなあ。 途中で見かけた桜はだいぶ散っていました。


 山頂付近。
 やはり道がピンクに染まっていました。 



 でも、家族連れやお友だち同士、弁当をひろげているグループがいくつもありました。 だいぶ散ったとはいえ、まだまだ楽しめる花もあったのです。


 駐車場近くにある白い桜。 ちょうど満開でした。



 太い幹から直接咲いている花。 
 文化会館にもありましたが、上の花が散ったころに咲くようです。 花のおまけみたいでおもしろい~。



 
 葉が大きいところを見ると山桜でしょうか。 まだまだつぼみがあります。 花でびっしり埋まってしまうソメイヨシノのような桜もみごとですが、山桜は、華やかさはありませんが、葉っぱと花のつき具合がバランスよくてデザインするにはこちらが好きです。 



 これも山桜? ピンクが濃くて花はやや小ぶり。 紫がかったはっぱが遠目には花に見えました。



  いろいろな桜が植えられているから、4月半ばになっても桜を楽しめるんですね。 


  さくらの木の間から見える道後平野。 こうしてみるとやっぱり桜がさびしいわ~。 来年はもっと早くに来なくちゃ。



 帰りは来た道ではなく、写真手前の山の向こうへ下りる道を行くことにしました。

 こちらが昔からの登山道だったようです。 カーブを曲がるのに切り返しをしなくちゃならないし、開けた窓から両側の木の枝が飛び込んでくるし・・・・ 急勾配、急カーブ、車一台がやっとの狭い道。 こんな道を好きこのんで走っているのはわたしだけだろうと油断してたら、向こうから上ってくる車があった!
 目の前を雉が走ったけど、道の両側にツツジがきれいに咲いていたけど、名前も知らない珍しい花があったけど、写真を撮る余裕もなく・・・・・
 普通下り道は、登るときより短いように感じるものですが、見覚えのある橋に出るまでの長かったこと。  
 
 大冒険をしてきました。 母は生きた心地がしなかったみたい


 

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梅・桃・桜

2011-04-16 01:35:20 | 植物

 小学校の入学式のために、我が家の桃を切って生けてきました。 桜もいいけれど、真っ直ぐに伸びた枝と華やかなピンクが、これから伸びていこうとする1年生にふさわしいように思えました。
 



 花を生け終わってー

 「僕は桜の花と桃の花が区別がつかないんですよね」と男の先生。
 あら!
  そこで女二人、桜と桃の違いを説明し始めたのですが


  桜は花びらの真ん中に切れ込みがあるよね。
  色は桃の方が濃くて・・・・ 

 こんなふうに?



 実はこれ、両方とも桜です。 手前の白っぽいのが「陽春」 後ろの濃いピンクのが「陽光」
 陽春は、ソメイヨシノの変種だそうです。ソメイヨシノよりややピンクがかった色で花も少し大きく、花期も長いとか。 花びらもふっくらとしていてボリュームがあります。 愛媛県の故高岡正明氏が発見したものです。
 陽光はその高岡氏が、日本国中の桜から交配を繰り返して生み出したもの。 戦場に教え子を送り出した悔悟の念から、世界平和への願いを込めて開発し、世界中に無償で贈られて花を咲かせているそうです。 世界中どこでも愛されるように濃いめのピンクを作り出したとか。 



 こうしてみると桜と桃の区別ってつきにくいかもー


 同じ色合いだけど、こちらは桃。 


 



 
 濃い赤も、ピンクもそれぞれに美しい。 この時期あちこちで見かける花桃は一口に桃色と言っても、実に多彩です。



 
  先ほどの写真の右の方に見えていた白い花はこれです。 



 
 この枝振りを見ると梅だと思うでしょう? 



 でもこれを写したのは3月の終わり。梅の時期ではありません。
 これはスモモの花なんですよ。
 なんだかややこしくなってきました。


 ではこれは? 



 これは3月始めに行った兵庫県綾部山の梅林。
 
 桃と梅とは花の咲く時期が違うから実物を見て間違うことはありませんが、写真だけだとね、こんなにもよく似ています。 

 桜と桃は花の時期が近いです。 なので、見分けるのは枝振りと、花の雰囲気で・・・・・なんて説明になってない
 あちこちで撮ってきた桃と桜の写真を見ていて気がついたのですが、桜は、たくさんの花柄が一カ所からでてふんわりと手まりをぶら下げたようですが、桃はびっしりと枝を覆うように咲いて、花の棒のように見えます。



 感じとしては何となく分かるのですが、説明はむずかしいです。 花が散って葉っぱが出てくると違いがわかるんですけどね~

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花に会いに行く 2

2011-04-11 23:48:12 | 植物

  やっと花の盛りに会うことができました。



 実報寺は西条市のはずれ、今治に近い所にある寺です。 そのお寺には一樹桜という白い桜があるのですが、わたしが行ったときはいつも花が終わっていたのです。
 それもそのはず、



 うば桜だったんですねえ。 今まで看板の何を読んでたんだろう
 
 うば桜と言えば、一昨年、松山市大宝寺のうば桜を見に行きました。 これも1本の木が小山のように枝を広げて、たくさんの棒に支えられていました。 あれと同じ種類だったのか。 やっと二つの木が頭の中で結びつきました。

 大宝寺のそれよりはやや小ぶりですが、根元はこんなふうに広がって、苔むした太い幹に風格を感じます。 もう200歳以上の古木なんですね。



 大宝寺のうば桜を見たのはちょうど春分の日でした。 この写真は4月4日に撮ったものです。 やはり桜の開花はいつもより遅いようです。


 とてもよい天気で、青空に白い桜が映えています。


  


 満開の花ですが、花はまだしっかりと茎にくっついていて、散る気配はありません。 ほんとうによいときに見ることができました。



  境内には三々五々人が訪れて、花を楽しんでいました。 カメラを構える人も何人か。 松山のように人が多くなく、写真も落ち着いて撮れます。



 スケッチをしている人もいました。ただし、描いていたのはまだつぼみの多いソメイヨシノの方でした。 ぽつぽつと灯りがともるように咲き始めたさくらもまたいいものです。



 
 帰り道に見つけた菜の花畑



 うららかな春の日の午後でした。

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花に会いに行く 1 

2011-04-08 14:27:02 | 植物

  春になると会いたくなる花があります。


 静かな山間にある民家の庭先に咲く白木蓮の花。
 ハクモクレンを愛する人は多いようで、 あちこちで見かけますが、これほどの大木を他で見たことはありません。


 



 遠くに見える白い花の正体を知りたくて、知らない道を当てずっぽうに登っていったのはもう4,5年前。そのころは道が狭く、この木のそばに近寄ることは出来ませんでしたが、今では舗装された広い道がついて、民家のすぐ横に車を停めることができます。
 木を撮ろうとするとどうしても家が写ってしまいますので、道ばたに車を停め、中からこっそりとカメラを構えていたら・・・・・


 家の方から中年の女性が一輪車を押して出てきました。
 やった! お願いして堂々と撮らせてもらおうと車から出ようとしたら、
 「どうぞ、中へ入って撮ってください。 ここから(田んぼの中)でもいいし、あちらの庭からでもいいですよ。」
 なんと、お願いするより先にあちらの方から声をかけてくれました。
 カメラを構えていたの、みつかったらしい・・・・・
 「ありがとうございます。 おうちも一緒に写るので遠慮してたんですよ、」とわたし。
 「いいえ、かまいませんよ。 なんか、道からよく見えるそうで、遠くの人がわざわざ来て写真を撮っていかれますよ。」と、その女性。
 「家の方はおばあさんの家じゃけど、今入院していて留守ですから、庭の方へ入ってもいいですよ。」
 柔らかく優しい声でした。


 お言葉に甘えて、庭先から見上げました。


 少々盛りを過ぎていましたが、この花の数!



 ハクモクレンは、枝が垂れ下がるように伸びるけれど、花はすっくと首をもたげて上向きに咲いています。この花の付き方が好き。



 木の真下に立つと、花はドーム状に広がって、丸い広々とした空間ができていました。 密に咲いた花が、折からの小雨をさえぎってくれました。



 木蓮の花を裏側から見るのもなかなかおもしろいものです。
 「ちょっと遅かったですねえ。今日の雨で散ってしまうでしょうねえ。」「来年はもっと早うにおいでてください。」


 枝はかなり下まで伸びていますので、楚々とした花を間近に見られるのも魅力です。



 このおうちにはサンシュユもあって、春になるとまずそれが咲き、 ついでピンクのこぶし、そして木蓮が咲くのだと説明してくれました。


 



 こぶしはそばに物置を建てたため、だいぶ枝を落としたんだとか。 木蓮ほどの巨木ではありませんが、これも見事な大きさの木でした。
 向こうに見えるのは?



 どうもトサミズキらしいですね。
 どの木も亡くなったおじいさんが植えたので、お嫁さんにあたるその人はこれらの木をいつ頃植えたのか、知らないと言っておりました。
 
 そして木蓮の花が終わると、向こうのお寺の桜が咲き、次いで神社のなんとかツツジが咲くのだそうです。
 静かな山間で、花の季節を心待ちにしていたおじいさんの心情がしのばれました。


 花に会いに行って、心優しい人と出会いました。

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つくしとり

2011-04-06 00:44:19 | 植物

 少しネタは古くなりますがー


 3月10日
 残念、栗の木の下のつくしはもう終わりかけでした。



 


 しかし、おかしいですねえ。 柿畑の中に、ものすごくたくさん生える場所があるのですが、そこはまだ頭を出したばかりのつくしが少々あるばかりで、たんぼのキャベツ畑の近くの畑は、やや終わりかけといった感じ。 同じ時期なのにつくしの生長はばらばらのようでした。


 きゃべつ畑の近くは、道ばたにもうじゃうじゃと生えているのですが、犬のお散歩コースではつくしは採りません。あまり手入れのされてない畑の中のをひとにぎりほど採って帰りました。



 茹でるとあまりにも少ないので、にんじんや青菜で水増ししてつくしご飯に。 



 特においしいというほどではありませんが、「春のごはん」といった感じがします。

 2週間後、またキャベツを採りに行ったところで、田んぼの向こうにー 



 雉発見! 残念ながらわたしのコンデジではこれが精一杯。 よそさまの田んぼに入ってそろっと追いかけましたが距離は縮まらず、これ以上大きくは写せませんでした。
 でも、雉は瑞祥ですよ! なにかいいことがあるかしら。

 見ると、2週間前にわたしがつくしを採った場所で、男の子が2人、どうもつくしを採っているらしいです。 始めわたしは何処かのおばあさんが採っているのかと思いました。 春先から初夏にかけて、土手やら田んぼの畦やらでレジ袋を片手にしゃがみ込んでいるのは、たいていわたし以上の年齢のおばさんばかり。男の人と子どもとはめったに見かけません。 
 近頃の若い人たちはつくしを採って食べることなどしないでしょうね。 食べようと思えば店にも売っていますし、つくしを食べなくたって他においしい物がたくさんありますから。
 この子たちのうちではつくしを食べる習慣があるのでしょうね。 春先一番につくしを探す、そんな暮らしを忘れないで欲しいと思うから、この子たちの姿は好もしく見えました。
 
 もう一つ、雉を追いかけていって、青いネットの辺りによく肥えたた、ちょうど食べ頃のつくしが林立しているのを見つけました。
 
 道から遠く離れて犬も入らず、手入れが悪くて除草剤も散布してない、つくし採りには最適の場所。



 前に採ったのとは比べものにならないくらいりっぱです。 残念ながら袋を持っていなかったので、持って帰ったのはこれだけ。



 よかったことって、しいて言えばこの二つかなあ。 つくしを採る子と立派なつくしと。

 ただ・・・・・


 キャベツを採っていると、子どもたちが自転車に乗って帰る気配がしました。 そのとき、パサッと鳥が飛び立つような音がしたのです。 もしかして翡翠か何か? 水路の方を振り返ってみたけれど鳥の姿は見えず、目に飛び込んできたのは、水の上をぷかぷかと流れてくる、ジュースの缶やらお菓子の箱の入ったレジ袋。 つまりゴミですね。
 ああ、あの子たち、ゴミを捨てていったんだ~。 呼び止めようにも自転車は遠くへ・・・・


 これでよいこと探しはチャラですわ~


 連日の震災の報道では、中高生の若い人たちが率先してがんばる姿がたくさん紹介されています。 小学生でさえも壁新聞でよいニュースを伝えては大人を励ましているとか。
 そんな報道を聞く度に、日本を救うのは辛い経験をして乗り越えようとしている若い人たちだ、と胸が熱くなるのですが、それに比べて君たちは・・・・・
 
 「それでいいのか、えひめのこども」
 おなじみになったコマーシャルの節が浮かんできます 


まあ、大人も偉そうなことは言えませんが。

 

 おまけ
 3月29日に同じ場所で撮った写真。
 やっぱりおかしいですねえ。 例年ならお彼岸を過ぎると胞子が飛び散って枯れてしまうのに、今年はいつまでもつくしが残っていました。


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花は空に向かって

2011-04-02 00:25:09 | 植物

  車で走っていてもひときわ華やかに目立つ木。



 


 1本1本の枝に、隙間のないほど花をつけて、まるで花の棒のよう。 


 


 その棒が、どれも背伸びするように空に向かって伸びています。



  


  我が家の白木蓮も、空に向かって花開きました。



 毎年、いろいろな人がそれぞれの主義に従ってばらばらに剪定するものだから、木もどのように姿を整えていいかわからないらしい・・・


 そして、桃の木も空に向かって伸びています。 枝のてっぺんにたった1輪、花が開きました。先週の日曜日のことです。



 初めての桃が咲いた日、老犬のチャイが死にました。 一度は脳梗塞から生還したかのように見えましたが、その後の寒さには耐えられなかったようです。 せっかく寒い冬を乗り切ってよい季節を迎えるというのに。 去年の酷暑にも耐えたのに・・・・・


 娘が寒さを気遣って与えた、花のような華やかな膝掛けの上に、チャイを寝かせておきました。 そうするとまるで昼寝をしているようでー。 夏の暑い日は、そんな恰好で寝ているチャイが心配で、よく息をしているかどうか確かめたものです。


 1日だけこうやってチャイに昼寝をしてもらおう、そう思ったのですが、わたしが留守の間に、夫と娘たちとが埋葬してくれていました。



 先に死んだ姉妹犬と並べて埋めたそうです。


 悲しみの3月は去り、4月になりました。
 
 震災で受けた打撃と悲しみとはあまりにも大きいですが、人間の営みとは関わりなく、4月になれば、暖かさは確実にやってくるし、花は咲きます。 日差しがほんの少しずつ明るくなって、それだけで気持ちも和んできます。
 最近のニュースを見ていると、季節が知らぬ間に変わっていくように、ひどかった状況も、徐々に徐々に日脚の延びくらいのゆっくりとした速度でよくなっていくように思えてきました。

 被災された皆さんにとっては長い長い復興の道のりでしょうが、心から応援したいと思います。 そして放射能の危険と戦いながら保安作業に当たっている人たちに感謝します。


 
  
  

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