あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

小さな小さな生き物

2023-07-31 14:24:00 | 生き物
 ボツ寸前の写真集
 そろそろブルーベリーが食べごろです。うちのは販売用ではないので、たくさんなるけど実が小さい種類。摘果などはもちろんしてないので、市販の大粒の半分くらいなんですが



 その小さいブルーベリーよりもっとも小さいカタツムリ。この暑さで干からびなければいいけど。

 もう赤ちゃんとは言えない、小学生くらいのカマキリ。今年お初のハラビロカマキリです。葉っぱのように見えるのがお腹。



 たぶん柑橘の葉っぱにいたと思うのですが、3ミリくらいの小さな虫。クモかなと思ったけど、足が6本でした。綺麗な緑。


 こちらがクモ


 これも綺麗な緑です。巣を作ろうとしていたみたいです。

 さらに小さな緑。何かの卵。この葉が何だったのか、思い出せません。したがって何の卵かも不明。






 これを小さいと言っていいかどうか、?ではありますが、



 アシナガバチの小さな巣。毎年この畑に巣をつくります。最初の年はこれの4倍くらいありました。さすがに怖くてが近寄れませんでした去年は半分くらいに小さくなって、今年はもっと小さくなりました。
 しかも、この間はハチがいなくて巣も見つかりませんでした。どこへ行った?
 おとなしいハチとは言え、うっかり触ったら刺されるので、勝手に居なくなってちょっとホッとしました。



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なんだかおかしいー眠る蝶

2023-07-29 00:36:00 | 生き物
 古いネタなのですが捨て難いので。

 散歩道で見つけた蝶。
 多分眠っているのだと思います。近づいても動きません。



 では、反対側も。


 あれ?なんだか違和感が……
 クイズです。何かおかしいのですが、さて、どこがおかしいでしょう?
 ヒント 蝶が羽を閉じた時見えるのは? 一枚目の写真と比べてみてください。



 そう、普通は羽の裏側が見えますよね。けれどこの蝶は、表、開いた時に見えるオレンジ色と黒い模様が見えていたのです。しかも腹の部分があらわになっています。
 ということは?羽が欠けているのでしようか?しかし、一枚目の写真には、反対側の羽の一部が、わずかに見えています。羽が裏返ったの?それにしても、こんなに腹全体が見えるのは何故?

 もしかしたら、体の右側、後ろの羽がないのかもしれません。

追記
 去年撮った写真です。羽が整っています。 たぶんツマグロヒョウモン。羽の上の方は表も裏もオレンジに黒い紋が多数。


 別に羽が裏返っていたわけではなかったようです。そして、下の羽が欠けているのは間違いなさそうです。

 話はかわります。イベントでジャガイモ掘りに行ったウマオと母親が、芋虫を連れて帰りました。たぶんアカタテハだろうと言っていました。誰かの軍手に着いていて、振り払おうとしていた寸前、娘が見つけて危機一髪で食い止めたと言うのです。
 食草はカラムシソウやケヤキ。で、畑の近くのカラムシソウにくっつけてもち帰ったと。
 カラムシは水揚げが悪いらしく萎れていました。散歩のついでに取ってきてと言うので、農薬がかかってないか、慎重に選んでとってきました。翌日は念のため代替食であるケヤキも持って持って行ったところ、幼虫は枯れた葉の上で丸まっていたのです。
 うわー、ダメじゃん、ちゃんと葉を変えてやらなくちゃ。手遅れかもしれないけどダメ元で、新しい葉の上に枯れた葉っぱごと置いておきました。
 次の日娘からライン
 前蛹になったよ
 ホッ 死んだんじゃなかったのか

5月25日 前蛹

 枯れたカラムシソウにぶら下がっていました。
 そして
 ついにサナギに
 このサナギがキラキラと光っているんです。
 5月27日



 5月28日


 そうそう、それから蝶はどうなった?
 羽が一枚伸びなかったので、外へ置いたらおらんようになったーと言うことです。
 蝶を見たのが6月10日。羽化の時期が合うんですけど。まさかね?
 いや、そうだったらいいなあ。そうだと思いたい。いや、違う蝶でもいいのです。三枚羽でも生きている蝶がここにいるという事が素晴らしいことです。ひ弱そうな蝶の予想外の生命力に感動した夕刻でした。

追記
 これが何のさなぎかが問題です。アカタテハのサナギは灰褐色。そだてたさなぎは、金茶色。色はツマグロヒョウモンに似ています。しかし、ツマグロヒョウモンにしては、突起が目立ちません。では、育てた蝶は何なのか。ヒメアカタテハ?
 残念ながら、三枚羽の蝶と育てた蝶とは別物ではないかと思います。
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青い花

2023-07-28 00:31:00 | 植物
 今年の暑さは一段と厳しい。何か涼しげな写真はないかと探してみました。

 ヒマラヤの青いケシ。


  
 もちろん自生ではなく栽培されたものです。
 皿ヶ嶺の麓に、風穴と呼ばれる、あたりの岩の割れ目から冷気の立ち上る場所があります。





 そこに、昔、養蚕のために利用していた、四角いむろが掘られていて、今は青いケシが植えられているのです。
 


 この日はあいにくの降ったり止んだりの天気。もう少し上まで歩いてみたかったのですが、いきなり大雨になって、大急ぎで車に乗り込みました。

 青い花二つ目
 へーべ ブルーなんとか
園芸種です。今年我が家の庭に仲間入り

 この、てっぺんの紫がかった葉っぱがなかなか面白い。

 
 初めは手のひらを合わせたように閉じています。

 それがパカっと開くと
花房が一対でてきます。それが伸びて花が開いて紫色になって



 真ん中にまた葉っぱができて

 そこが開くとまた花房が、今度は対角に出て来ます。


 そしてまた真ん中に葉っぱがでてきて…


 何段出てくるんでしょうね。桃太郎が両手を広げて出てくるみたいでかわいいんですけど。

 これも雨上がりに撮影。一雨欲しいです。

 最後に
 散歩道に置いてある水槽に水草が繁殖しています。


 ホテイアオイ


 とても綺麗な花です。


 けれど繁殖力が強くて問題になることも。ホテイアオイの花で池が薄紫になる場所があるのですが、それはそれはきれいです。でも、冬は汚いの。そしてこんなに、目の高さでは花は見られません。この小さな水槽を見つけてから、わたしはここで満足して、池には行かなくなりました。
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今日の一枚 カエルとウバユリ

2023-07-26 15:14:00 | 生き物
 暑いです。暑さの中、3日間旅行に行ってました。旅先も暑かったけど我が家も暑い。何をする気にも、ならずぼんやりしています。ネタはいっぱいあるのだけれど、今日は簡単に。

 梅雨明け間近の山道に咲いていたウバユリと手足が生えたばかりのカエル。



 小さいです。透き通るような体が愛おしい。

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素敵な蝶がやってきた

2023-07-20 09:54:00 | 生き物
 梅雨開けはまだだったはず。なのに毎日毎日、砂漠のような晴れようでした。砂漠を知ってるのかと? 昔、アリゾナ砂漠をドライブしたことがあるんですよ。
 ウマオとお友達がついに水かけごっこを始めました。明日から着替えを持って来てねー。止める気はありません。当然あたりは泥沼状態。
 翌日娘が、きれいな蝶がいると言ってきました。
 強者たちが散々水を撒いたあとに、水分を求めてやってきたようです。夏の日にらあることなのですが、よく見るのはアオスシアゲハです。しかしこの日やって来たのは、アゲハほど大きくなかったです。




 娘が「すごいきれいなんよ」と言う通り



 はねのブルーが鮮やかです。これって
 ほら、永衲山で見たじゃない。なかなか羽を広げた写真が撮れなかったやつ。
 そうか。
 
 ルリタテハでした。この辺で見るのは初めてではないでしょうか。

 その後別の蝶がやってきました。
 黒い蝶ではないです。それは影。くっきりした影から光の強さがわかります。



 ナミアゲハ?ちょっと黄色が濃い。そして羽の付け根の黒が広く濃いようです。キアゲハでしょうか。



 昔、近所にセロリの畑があった頃はよく見かけましたが、最近あまり見かけなくなっていました。

 さらに小さい小さい蝶が。




 ヤマトシジミかな?


 と、大中小3種の蝶がやってきたうれしい日でした。

 翌日はビワの木の下に



 ここには樹液の好きな蝶がやってきます。
落ちたビワが腐り始めて、多分発酵したいい匂いがするのでしょう。この日来たのはタテハチヨウでした。
 羽の白い模様が、問題。





 Cなのか、Lなのか?
 よく考えたら、普通のキタテハかもしれない。

 それからうちに来たのではありませんが、クロアゲハかな? わずかに湿っている用水路の底あたりを飛んでいました。



 最後に、前回の菖蒲園で見つけた蝶。人目も憚らず追いかけ続けました。だって初めて見る蝶だったから。



 写真を見て思いました。これってテングチョウ?去年石鎚山の麓で抜け殻だけを見た蝶。どこにでもいますよって教えてもらったけど、やっぱり山ぎわに多いのでしょう。

 蝶の写真がたくさんあるので次回も蝶です。           続く

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一月前

2023-07-19 00:08:00 | お出かけ
 一度は没にしかけたのですが、こうも暑いと爽やかな景色が懐かしくて、ひと月前の写真を載せます。
 
 美しい棚田か広がる東温市河の内地区。





 白猪の滝へ行く途中に小さな菖蒲園があります。


 敷地の半分はまだ若いショウブ畑。


 去年来た時はショウブはほとんど終わっていましたが、この日はまだみずみずしい花がたくさん咲いていました。









 花の中で女性が一人花殻を摘み取っていました。こうすることで次々と新しい花が咲くのだそうです。



 一老夫婦がコツコツと植えてきて、そのうち地区全体でお世話するようになって、今はご夫婦の娘さん世代の人達がお世話しているそうです。



 入り口にはタチアオイが並んでいて、これもきれいだったのですが近年は寂しくなっていました。
 ちょうど居合わせたご夫婦が、タチアオイを楽しみにきたんだけど、と、先ほどの女性に話しかけていました。去年はまだ小さかったけど今年は大きくなっているに違いないと思って来たら、やっぱり小さいと。









 
 聞くともなく聞いていると、衝撃の返事が返ってきました。

 だんだん無くなるんですよ。
 ?
 何回植えても
 ??
 ショウブもアジサイも無くなりますね。
 ???
 昼見に来て、夜にとっていくんです。
 それつて、盗掘ってこと?
 夜まで見張ることできんですけんねぇ。
淡々と言っていましたが。
 これでいいのか?
 昔無料だったこの菖蒲園も今は200円の協力金を払って見せてもらいます。当然の協力だと思いますし、維持するのに十分な金額とも思いません。地域の人々の献身で成り立っている菖蒲園なのに…

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今日の2枚 抜け殻

2023-07-17 08:21:00 | 生き物
 ツユクサの葉にアブラゼミの抜け殻。今年初の抜け殻です。だって、ツユクサは今年生えて茂ってきた葉だから。


 わたしの記憶では、セミが鳴くのは、
夏休み前にニイニイゼミ。梅雨明け間近に鳴き始め、
夏休みにはアブラゼミと交代。
その後クマゼミが現れて、アブラゼミとクマゼミが夏休み中やかましく鳴き続けるというパターンでした。
 が今年は、石手川緑地で先週からクマゼミが鳴いていました。ニイニイゼミとアブラゼミは?クマゼミが早すぎます。季節の感覚が少しずつ変わってきていると感じます。
 ゆうべ、遠くでニイニイゼミとアブラゼミの声が聞こえました。夕方鳴くのは多分、たった今羽化したばかりのセミです。よかった、ニイニイゼミもいることはいるみたい。

 もう一つの抜け殻。
こちらはとんでもない場所でサナギになったモンシロチョウ。どこかというと、娘の家の玄関のドアノブのすぐ横。銀色の部分がドアノブの取り付け金具ですから、うっかり触ってしまうかもしれません。
 どうしてここに?どこからきたの?
 


 毎日何回となく開け閉めして動くドアの上で、壊れることもなく、無事に飛んで行ったみたいです。

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アサギマダラの飼育5 放蝶 +オオムラサキの幼虫

2023-07-15 00:04:00 | 生き物
 まずは

 オオムラサキの一生をまとめました

 

 羽化したオオムラサキは、7月から8月にかけて交尾し卵を産みます。 卵は一回に十数個くらいかな? 肉眼ではっきり見えます。 薄緑色で手まりのように緑の筋が入って、とてもきれいです。 残念ながら写真がありません。

 

 有精卵の卵は2週間くらいで孵化します。 だんだん色が茶色っぽくなってくるので、生きていることがわかるのですよ。 幸運にも孵化は2回見ることができました。 孵化したばかりの幼虫は、マッチ棒の先みたいに頭だけが大きくて体は透き通るようにはかなげです。

 でもすぐに緑色の体になって葉っぱと一体化してしまいます。

 わたしの1番のお気に入り写真

 この顔❤️

 11月、エノキが落葉する頃になると、体は枯れた榎の葉っぱの色になります。  冬眠させるため、子どもたちと落ち葉を一枚一枚はぐって探したことがありますが、見事な保護色で、うっかりすると見逃してしまいます。

 越冬に成功すれば、3月末には再びエノキに登ってきて、木のこぶのようにへばりついて新芽の出るのを待っています。 そして、エノキの葉っぱをもりもり食べて体長5センチくらいになるまで成長するのです。そして6月にはさなぎになって6月中旬から7月上旬に次々と羽化します。 オスの羽化のほうが少し早く、メスは遅れて出てきます。それまでオスを生かしておかなければ産卵は望めません。 

 しかし、何もしなくていいはずの越冬が一番難しかったのです。1年目に孵化した幼虫は、管理が悪くすべて死んでしまいました。 2年目3年目は卵を産まず、4年目に再び越冬に挑戦しました。 できるだけ自然に近い状態を作り万全の体制で臨んだはずなのですが、生き残ったのは数匹だったようです。わたしはこの結果を見ずに転勤しましたのでその後のことはわかりません。

 卵を産んでも産まなくても、毎年県の職員の方から幼虫を頂いていました。それは県外から手に入れてくれていたのですが、科学博物館の学芸員さんから、県外産の蝶をここで放すのはよくない、との指摘がありました。蝶にも固有の遺伝子があって、そこに他地域の遺伝子が混ざると遺伝子の撹乱を起こすと。

 結局このプロジェクトは立ち消えになったようです。

 さて、アサギマダラです。

 わたしたちが三週間も放蝶せず狭い小屋で飼い続けたのは、オオムラサキ時代の「遺伝子の撹乱」という言葉が忘れられなかったからです。他県から取り寄せた蝶をこのまま放してよいものだろうか。もっとも娘は、卵を産まないなら放せばいいと、簡単に考えていたようですが。

 オスが死んだ次の日もう1匹、動かなくなりました。多分翌日に生まれた子です。

 ダメだ、やっぱり放してやろう。



 わたしは3週間生きたらまずまずよく生きたかなと思ったのですが、調べてみたらアサギマダラは別格でした。4ヶ月も生きるんだそうです。遠く海までも超えて旅するので、そのくらい生きるんだとか。ならばわずか3週間で死なすわけにはいきません。
 愛媛に来るアサギマダラの中には北陸地方や近畿地方からもやってきていることがわかっており(マーキング調査)沖縄県までも行っているそうです。これだけ移動するのですから遺伝子云々は考えなくてもいいのではないか、という結論に達しました。
 動かなくなった蝶を外に持っていき手のひらに乗せたら……
 生きていた! あっという間に空に舞い上がりました。
 待って、写真に撮っておく、というので次の蝶を手に載せたら……
これまたすぐさま手から離れました。結局3匹とも1秒たりともとどまってくれなかったのです。
 今頃はどこを飛んでいるのでしょう。
 これは石鎚山で見たアサギマダラ。、




 ヒヨドリバナの蜜を吸っています。


 アサギマダラは桜三里にも飛んでいますし、車の多い道沿いの畑にも目撃情報があります。だったら成蝶を呼び寄せることはできるのではないか、そんな話をしていましたら、今度はどこからかフジバカマを手に入れてきました。フジバカマもアサギマダラが大好きな花です。

 さて、そんなに簡単にいくものでしようかねえ。



 それが、意外とすくすく育っているのです。


 

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アサギマダラの飼育4 産卵は? +オオムラサキの産卵

2023-07-11 07:39:00 | 生き物

 蜜さえ飲めばチョウは生きています。当然次は産卵をーと、期待したいところですが、問題がありました。

 その問題とは

 オオムラサキの飼育経験から、問題点を挙げます。

 まずはオオムラサキの産卵について以前の記事を加筆修正して再掲します。

  一カ所に集まってきたオオムラサキのオスとメスの蝶。 羽化してしばらくたつとこのようにパートナーを求めて集まるようになります。

 

 

 ただ、4,5匹ではなかなか気に入った相手を探すのは難しいのではないかと思います。 メスは毎年卵を産みましたが、無精卵のことが多く、孵化に成功したのは4年間で2回だけでした。 1匹が10数個の卵を生みますから、その年はその数だけ幼虫も見られました。もっとたくさん成虫が多ければ成功率は高まると思いますが、そのためにはたくさんの幼虫を育てなければならず、 大量のエノキの葉が必要です。 小さな小屋の中で鉢植えのエノキを並べただけでは4,5匹が精一杯でした。(途中で死んでいくのも多いのです)

 

 

 写真を見てわかると思いますが、成虫の羽はボロボロです。 近くにいるオス(メス)を引きつけるためか、猛スピードで羽ばたきを繰り返し、網にぶつけてしまうからです。 
 成虫は8月には力尽きたように死んでいきます。 ボロボロの羽は、1年という短い時間を懸命に生きたあかしです。 それを見るたびに、この狭い小屋の中で死なせていくのをすまなく思ったものです。

 アサギマダラも同じことがいえます。

 まず、うちでは飼育環境が狭すぎる。

 次に、成蝶が少なすぎる。しかもオスがたった1匹。

 オオムラサキもですが、オスはメスよりも早くに羽化して、メスを待ちます。それまで活かしておかなければなりません。そしてメスよりも早く死にます。チャンスは短いのです。

 3つめに、幼虫の餌が少ない。

 娘が取り寄せたキジヨランは本葉が3枚のまま、新しい葉も芽も出てきませんでした。これではメスもたまごを産もうとは思わないでしょう。

 そして羽化して3週間目、ついにオスが死にました。 一番よく羽ばたいていた彼の羽はボロボロでした。



 ヤママユガやカイコのように、羽化してからは子孫を残すだけのと違って、広い範囲を飛びまわって生活する蝶は、簡単には飼育できないし、
 これはわたしの推測ですが、キジヨランも小さく、山の花も少ない時期なのに、羽化が早すぎたのではないかと思います。この辺りの植物のサイクルに合ってないと思ったのです。買った幼虫の生まれた所なら、きっと羽化の時期も環境に合っていたのでしょうが。
 最初にわたしが乗り気でなかったのはこういうわけです。 
 
 幼虫を買って、卵を産ませてまた幼虫を育てて…という娘の壮大な夢はあっけなく消えました。当然ですけど。

               続く

 

 


 

 


 

 

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アサギマダラの飼育3 成蝶のえさ オオムラサキのえさ

2023-07-07 22:17:23 | 生き物

アサギマダラの好物と言えばフジバカマ。しかし今頃フジバカマなんて咲いているわけがない。私は今まで見たアサギマダラの行動を思い出しました。

 9月 ヒヨドリバナ シシウド

 6月 ウツギ 

 要するに花の蜜なんですが、あいにく花のない時期でした。家のあちこちを探して葉ボタンの薹立ちした花と咲き始めたラベンダーを鉢に植えて小屋に入れてやりましたが、一向に花にとまる様子がありません。そこで思い出したのがオオムラサキのえさのやり方です。

 ここでオオムラサキの飼育記録の一部を再掲します。

 成虫になったオオムラサキは、自然界ではクヌギの樹液を飲みます。 飼育する場合は人工のえさを作ります。 ベースはなんとカルピス。 それに焼酎を少々。 この液を日なたにおいて発酵させます。 オオムラサキはこの匂いに惹かれて飲みに来るのはずなのですが、実際は、なかなか気づいてくれません。 そこでガーゼに浸したえさを、オオムラサキの口のそばまで持って行ってやります。 すると、匂いに気づいたオオムラサキは吻をのばして液を吸います。 人間が手に持っていてもいっこうに逃げません。


  


 えさのそばに腐りかけのバナナやパイナップルを置くのも効果的でした。 果物が発酵して出る液や匂いが好きなようです。 そのうち自分でえさの所に集まるようになります。

 アサギマダラも人工的に蜜を与えるしかないか。
 そこで蜂蜜を薄めて与えることにしました。はじめは市販のアカシアの蜜を与えてみたのですが、芳しくありません。もっと自然に近いものをー

 以前ミツバチを飼っていた時の蜂蜜が瓶の底に溜まっていましたのでそれをうんと薄めてガーゼに浸してつるしてみました。すると、

 やった! とまりました。しかしこれには問題があって・・・

 アリが集まるのです。

 面倒になったわたしは、ネットの上から蜜をたらしてみました。すると

 縮めていた吻を伸ばしました! 写真で足のように見えるけど一本だけなめらかにカーブを描いている管。

 わかるかしら。網の外に吻をだして吸っています。

 
 
 吻の先が手探りするように動くのです。
 
 
 ネットの天井にとまっているのはこれでOK
 では横にとまっているのは?
 
 スプーンであげました。
 
こうして3週間が過ぎました。
こうなるとつぎは、産卵を期待してしまいます。
                          続く  
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