あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

桜はまだか

2017-03-31 21:55:49 | くらし
 今日、冷たい雨が夕方にはみぞれに変わりました。今年は何時までも寒いですね。雨の中車を走らせていると、色濃いピンクの帯が目に飛び込んできました。



 ここは、工場と田園を隔てる道の、川沿いの土手。あじさいロードの反対側です。
 へえ~
 気がつかなかった。こんなにたくさんの桜があったなんて。
 一つ一つはまだ小さいのですが



 故高岡正明さんが鎮魂と反戦の思いを込めて世界各地に贈ったという「陽光桜」。海外ではソメイヨシノの淡いピンクではなくもっと鮮やかなピンクが好まれると、こだわりを持って作り出した木だそうです。そのとおり、桃に近い濃いピンク。小さくてもめだちますねえ。
 陽光桜はソメイヨシノに先駆けて咲きます。つい2日ほど前桜三里を通ったのですが、陽光桜にも色がついてなくて、今年は桜が相当遅いなと思ったのです。だって、昨年だったか一昨年だったか、4月1日にはもう散り始めていた年がありましたもの。

 よかった、昨日がこんな天気でなくて。
 昨日はトラオもウマオも保育園に行かず私とお留守番。ぽかぽかといい陽気で、元気をもてあましていましたので、本谷温泉公園に連れて行きました。
 運動公園の大型遊具ではトラオは全部の遊具制覇をしたいでしょうし、ウマオはまだ遊べません。二人を同時にお守りするのは無理。どこか目先の変わったいい場所はないかなあと思案して、この公園を思いつきました。
 だけど残念。少しばかりの遊具は今メンテナンスの最中らしく、ずうっとペンキをはがすグラインダーの音が響いていました。
 あ~あ、せっかく来たのにねえ。でも、大丈夫。こんな場所があるのです。



 「あ、橋がある。渡ってみよや。」小さな石橋がいくつもあって、トラオの探検心に火がつきました。

 「おお!とんぼがおる!連結トンボじゃ。はやっ! もう夏じゃん。」
 どれどれ



 わかりますかねえ。地味な糸トンボで何組ものつがいが連結して飛んでいるのです。

 もちろん、大きな鯉にもびっくり。
 「ブラックバスみたいじゃ。」
 テレビでしか知らないのに見たことがあるようなセリフ。

 そして水の中をゆらゆらと泳ぐオタマジャクシを発見して、トラオだけではなくウマオもばあちゃんも大興奮しました。

 

 なぜなら



 こんな大群、見たことがなかったからです。
 去年の夏、ぶじこといっしょに何度もオタマジャクシを取りに行って、オタマジャクシは夏のものと思っていた彼、
「ここだけ夏じゃ。」トラオは何度も叫びました。
 オタマジャクシって春先から現れるけどね。それにしても今年のような寒い春に、出現が早い・・・
オタマジャクシだけではなくアメンボも浮かんでいました。
 15年ぶりくらいに訪れた本谷温泉の公園ですが、こんなにたくさんの生き物に出会えるとは。今度はお母さんとお花見に来るといいね。 

 桜は広場の周囲にあります。


 花はまだかな? 
 近くで見ると


 もうすぐ咲きそうね。 高い枝に2輪ほど咲いていました。

 おまけ
 
 毎日がこんなに寒いのではなく、寒暖の差が大きい今年、久々に訪れた白木蓮はすでに変色し始めていました。



 

 いいタイミングで花を見るってむずかしいですね。
 
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心に残る土曜日 2

2017-03-26 22:14:08 | くらし
 前回涙が出そうになったと書きましたが、そのわけは、つい2週間前に母を思い出させる行事があったばかりだったからです。それも土曜日でした。

 松山市にあるキリスト教系の病院ベテル病院。ここには老人のお世話ホームとホスピスとが併設されています。そこで2015年8月から12月までに亡くなった方の召天者追悼記念式が行われ、私と義妹とで参加しました。

 

 駐車場からは母のいた病室が見えました。山の斜面に建てられたこの病院は自然豊かで、山の緑とともにウグイスの声がひびていましたっけ。

 梅が咲いていました。

 こんなさりげないことが母の喜びたっだなあ、この梅を見たら「春が来た」とどんなにか喜んだでしょうに。

 式は病院内にあるチャペルで行われました。母は毎週かかさずここに通って牧師さんのお話を聞いていたそうです。よっぽど心に響いたのでしょう。亡くなる直前に「キリスト教に改宗してよかろか?」と聞いてきたほどです。だからわたしもにわか教徒になって祈り、賛美歌を歌いました。その賛美歌を知っていたのも我ながらすごいと思いましたが。
 看護師長さんが亡くなった方々の名前を呼ばれました。8月だけで50人は越えたでしょうか。そして名前を呼ぶ途中でついに声を詰まらせてしまいました。こんなにもたくさんの人々を見送って・・・過酷なお仕事だと思いました。

 指揮は30分ほどで終わり会場を代えて懇親会が開かれました。席はいくつかに分かれており、私たちはわけのわからないまま指定された席に着きました。
 テーブルには小さな花とお菓子の包み

 

 そして6人の見知らぬもの同士。
 一つイスが空いていましたがだれもくるふうではありません。ほかのテーブルには病院の医師や看護師さんたちが同席して懇談しているというのに。それでもだれともなく身の上話や病院での暮らしを話し出し、共感し合っていたときのこと、あいたイスに「おくれてすみません」と座った人がいて驚きました。
 それは母を担当してくれた看護師さんだったのです。聞けば今日はお休みだったのにこの会に来てくれたのだとか。

 そう、座席が決められていたのは、患者を直接担当した医師や看護師とお話ができるようにと言う配慮だったのです。

 いろいろ思い出をたどっていくと、この病院のスタンスが浮かんできます。つい先日愛媛新聞に「100ミリリットルの点滴」という記事が載りました。そのお話をされたのがこの病院の院長先生だとか。
患者にも家族にも優しい配慮をーそれが病院全体に行き渡っているように思います。記事についてはりんごさんが上手にまとめておられますのでこちらをごらんください。
 ここでは、亡くなる直前まで生きた人間としての母の思いを大切にしてもらったなあと思います。母は昏睡状態に陥る寸前まで自力でトイレに行ったそうです。(もちろん看護師さんの助けを借り手ですが)
 毎週火曜日はチャペルでのお話、各週水曜日に開かれるミニコンサート。毎週木曜日はボランティアの皆さんのお世話でお茶会。どの行事も母は欠かさず出席し、楽しんでいました。お茶会では牧師さんが患者さん同士の、母の作った押し花の作品なども紹介してくれました。その合間にベッドでのリハビリや手芸、陶芸などできることには積極的に参加し、散歩したいと言えば歩けなくてもベランダの花を見につれて行ってくれました。聞くところによると、ベッドのままでも散歩してくれるとか。
 
 そして母を担当したこの看護師さんは、母が亡くなるその日にも私服で駆けつけてくれました。最後のお別れを言いに。こんな優しい人に母はお世話されていたのです。そしてそのことが残されたものの心を軽くしてくれました。多分、参加された人みんなそれを感じたのではないでしょうか。

 いろいろな感動をもらった土曜日。3月最後の土曜日は、トラオの卒園式でした。わたしはウマオとお留守番。聞くところによると、みんな立派だったそうです。園長先生は一人一人の良いところを言って証書をわたしてくれたそうです。卒園アルバムは一人一人違っていて、自分の描いた絵が表紙になっているんだとか。小さな保育園でどの子もみんな大切に育ててもらいました。やんちゃではあるけどいじわるではない、けんかはするけど冷たくはない、そんなよい関係を築いて1年生になります。ばあちゃんのおいわいは



 寿司ケーキです。味はいまいちだったけど、見た目はばっちりね。
 

 
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心に残る土曜日 1

2017-03-25 22:12:28 | 少年少女合唱団
 今年の2月3月は、日曜日よりも土曜日の方が心に残ることが多かったです。
 
 まずは合唱団の子どもたちと坊ちゃん劇場のミュージカルを見に行きました。

 

※坊ちゃん劇場 地域への貢献と地域からの文化の発信をめざして、秋田県のわらび座と愛媛県のビージョイグループとが共同出資して建てた常設劇場。年間を通じて同じ演目が上演されている。

 ロビーのモニュメント



 子どもたちに本物のミュージカルに触れさせたい、そんな思いから企画したことです。
 今年の出し物は「52DAYS」漱石、子規生誕150年にちなみ、松山中学に英語教師として赴任した夏目漱石と、その頃すでに結核を病んでいた正岡子規とが松山市の愚陀佛庵で同居生活を送った52日間を描いたものです。



 たった52日の何でもない日々がドラマになり得るのか、見るまではかなり懐疑的でした。もしかしたら子どもたちは飽き飽きするかもしれない、そんな不安もありました。
 が、心配は無用でした。 経済的には安定しながらも神経質で自己の生き方に思い悩む漱石と、近代俳句の礎を固めつつも密かに死の恐怖と向かい合っている子規と、二人の友情と希望を明るく描いて、子どもにも楽しめるものでした。
 劇中ベゴニア婦人を演じた佐伯静香さんは西条市出身。観劇の子どもの中には彼女の出身小学校の後輩もいます。その縁で、終演後、出演者と一緒に写真を撮ってくれました。小さな劇場の、出演者の汗までも見える客席で、出演者との交流もできて本当によかった。役者さんたちの生き生きとした表情、切れのあるダンス、日頃いくら「いい顔で」とか「楽しく」とか言っても固さのとれなかった子どもたちが、3月のプチコンサートでは生き生きとした表情で歌ってくれました。「百聞は一見にしかず」です。

 そのプチコンサートは3月11日
 入団して2ヶ月ほどの子どもたちも11曲を歌いきりました。子どもの能力ってすばらしい。折しもこの日は3.11の大震災の日。「一緒に歌いませんか」との呼びかけに、観客席から福寿草合唱団のみなさんが飛び入りで参加してくださり、「花は咲く」を鎮魂の思いを込めて歌いました。



 また、招待した保育所の園児たちも一緒に歌ってくれました。



 なにもかもが心温まるよい演奏会でしたが、特筆すべきはゲストのお二人の演奏です。音楽療法士をされているお二人、普段は患者さんを歌で癒やすため病室でささやくように歌っているとか。澄み切った心にしみいるような歌声と、お話に会場は静まりかえりました。
 

  
 患者さんたちからいただいたたくさんの言葉をスクリーンに映しながら「ほしめぐりのうた」をうたってくれました。
 
 音楽は心を癒やしてくれる 音楽を聞いていると痛みを忘れる 音楽で心が優しくなれる・・・・
 
 お二人は、私たちが知らなかった音楽の世界を教えてくれました。なかでも末期癌の患者さんが「ほしめぐりのうた」を聞いて、「前に聞いてもう一度聞きたくてたまらなかった歌に出会うことができた。」と心から喜んでくれた話には、不覚にも涙がこぼれそうになりました。亡くなった母も病院でのコンサートを楽しみにして、一度も欠かすことなく聞きに行っていましたから。
 こうして小さなホール満員の観客を迎えて今年の合唱活動は終わりました。
 
 その後、転校していく団員、高校卒業とともに卒団を迎えた団員とお別れをしました。
 
 

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ほうしこ

2017-03-22 20:45:12 | 植物
 もう死語になってしまったかな? 子どもの頃、祖母も母もつくしのことを「ほうしこ」と呼んでいました。なぜつくし(土筆)がほうしこなのか。ツクシはスギナの胞子茎なんだそうですが、それと関係あるのかな? だとしたら、方言にしてはえらい科学的ではありませんか。

 実家の横の畑につくしがいっぱい生えるんだと、母が生前喜んでいました。母はツクシが大好きでしたから。採っても採ってもまだ採りたくて、夜は父と二人でせっせと袴をとって、茹でて冷凍して・・・その塊をいくつかもらって料理するのが毎年の春の行事みたいなものでした。
 
 母亡き今、ツクシはますます増えて



 母が見たら狂喜したでしょうに。



 すくも(籾殻)の周りだけ生えているようですが、後日行ってみたらすくもの中からなが~いつくしが顔を出していました。

 両手に持てるだけ摘んで帰って料理しました。面倒な袴取りは、
 「袴だけちぎったらええ」という弟の提案で


 はい、ちぎりました。ずぼら万歳です。食べるのに何の支障もありませんでした。袴のところだけつまんでちぎっていくと、包丁で切らなくても短くなってしまいます。くるくると回しながら取っていくよりは早いですね。ただ・・・・爪の中が真っ黒に。歯ブラシでこすっても2,3日のきませんでした。
 それと、袴と袴との間が詰んでいるものは、ちぎるとみじん切りみたいに短くなりますので、これはいつものように袴だけを取り除かなければなりません。そんなこんなで、これだけの袴をとるのに



 テレビを2時間くらい見続けました。ヒーターをつけて20度以上ある部屋の中でツクシがあっという間に開いて



 全体がか緑っぽくなってきました。 胞子が出始めたのです。これ、採ってきたとき頭は、鱗のような部分がしっかり閉じて固かったんですよ。やがてボールの縁に



 ふわふわの綿のように集まってきました。すごい。これがほうしこと言われるゆえんかも。でも、何度も書きますが、昔から言われているにしては科学的すぎやしませんか?
 
 さて、ちぎったツクシはさっと湯がいて出汁とみりんと醤油と砂糖少々で味付けして、半分はツクシご飯にし、



 半分はたまごとじにしました。



 にんじんと椎茸をかさ増しに入れるのが我が家流。
 つくしごはんはぶじこの家にも持って行きましたが、孫たちも喜んで食べたそうです。これでツクシは終わりにします。わたしは冷凍してまで食べなくてもいいです。だって、やっぱり袴をとるのがめんどうなんだもの。

おまけの画像

 すごいですよ。何に見えますか。

 畑全体がベージュ色。今頃こういう色が見えたら、ツクシですね。



 採る人が少なくなったためか、あちこちで群生が見られます。ここは前々から多い場所ではあったのですが、1年で爆発したみたい。
 立錐の余地がないとはこういうことかしら

 これが全部ほうしをまき散らすんですからね、何もしないと爆発するのはあたりまえ。 

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さくら さくら

2017-03-19 22:11:47 | 植物
 伊予路は本格的な春を迎えます。



 あちこちでサクラが咲いています。といってもソメイヨシノではなくて早咲きのサクラ

 緋寒桜 かな? もっと濃いピンクなんだけど、車窓から撮りましたので条件が悪かったです。


 これも車窓から


 これはねえ、満開の時はすばらしくきれいなんですけど、ほんの2,3日遅かったです。
 


 桜三里のこちら側、湯谷口温泉への入り口に1本だけあります。それが、2,3年前に温泉の看板を建て替えまして。サクラの木のど真ん前に。まるでサクラの木がマスクをしたみたいなんですよ。かろうじて横からみられますが、正面から見るより小さく見えるのです。


 今はさくらんぼの花が満開です。ヒガンザクラよりも白っぽいのでわかります。たくさんのおうちがさくらんぼを植えていることがよくわかります。
 我が家のさくらんぼも満開。




 3月は父と私とウマオの誕生月。お食事会で出た天ぷらにもさくらんぼの花が添えてありました。ふと思いついて黒いお膳の上に乗せて撮ってみたら

 

 なんだかいい雰囲気。花が開きすぎるので冷蔵庫で保存してたんですって。そんなことしなくてもうちにいっぱいあったのに。

 ところで、先週、市内の鉄工所のツバキカンザクラを見てきました。先代の社長さんが桜が好きで植えられたそうです。見頃になると工場の駐車場を開放してくれます。父と見に行ったときはあちこちのデイサービスの車が来ていました。そのときはカメラを持っていなかったので2日後もう一度行きました。

 ウマオが、かあかの仕事を邪魔してしょうがないので「さくら見に行こう。」と誘ったら「いやだ。」
「コンビニでおやつ買ってサクラのところで食べよう。」
と言ったら即
「行く!」  
  
 近くのコンビニでイチゴパフェを買いました。この前、イチゴパフェがなんたるかを知らなかったウマオは、アイスを買ってしまい、にいにが食べているイチゴパフェがほしくてたまらなかったんだそうです。今回は迷わずイチゴパフェをチョイス。

 二人が食べている間にその辺のサクラを撮影。



 一枝一枝びっしりと花がついて重たそうでしょう。





 花はずっと奥まで続いています。



 奥には芝生が広がっています。

 ようやく食べたパフェがおいしくて


 にいにと一緒に走れるようになったのがうれしくて
 芝生の上で転げ回るのが楽しくて

 

 ウマオはあらん限りの声で雄叫びを上げています。
 少しは花も見たのかしらね。
 そういえば父も、花より団子じゃ、ジュースが飲みたいと言いました。まったくうちの男どもは・・・ 
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花巡りの旅 番外編

2017-03-14 21:31:41 | 旅行
 今回の旅は、野球の打席にたとえるなら、一打席目単発1塁打、二打席目空振り三振、三打席目ファウルで粘ってなんとか塁に出た、ってとこでしょうか。でも、友人たちとの草野球なら負けてもまた楽し。試合の後の一杯も楽しみですしね。

 房総半島、伊豆半島ぐるっと回って海の幸山の幸もたくさんいただきました。
成田山新勝寺では自由食だったので簡単におそばを。やっぱり関東に来たらうどんではなくてそばでしょう。わたし、そばの味はあまりよくわからないのですけれど。

 富浦のホテルでの夕食はバイキングでした。できるだけその土地ならではの料理をチョイスしました。
 ピーナッツ豆腐


 三種類の魚。手前からアジといわしとなんとか。鰯の胡麻和えがめずらしかったです。
 手前は黒大豆豆腐。黒大豆って枝豆で食べてもこくがあっておいしいですよね。



 あとは・・・写してない
 海のそばにあるホテルなんだけど残念ながら海側の部屋ではありませんでした。でも、とても広くて快適。


 
 部屋のお風呂も広々でしたが、大浴場に入りました。
 シャンプーや石けん、化粧水などもいろいろな種類が備えてあってどれを使おうか迷ったほどです。

 2日目のお昼は、大島温泉ホテルで期間限定の「島っこ膳」

 

 食器が全部(茶碗も含めて)プラスチックだったのがちょっとね~ まあ、お弁当と思えばいいのでしょうが。量的にもお膳と言うよりはお弁当ですね。

 手前右は金目鯛の煮付け、左は薩摩揚げのようなものとアシタバの胡麻和えとアシタバの佃煮だったかな? アシタバは島内にいっぱい生えているそうで、お菓子などにも加工されてお土産に売られていました。

 2日目の夜は伊豆白浜温泉。ここは設備はふつうだったけど



 お部屋はオーシャンビュー。プール付き。私には関係ないけど。
 驚いたことに、朝からサーフィンする人が何人もいました。
 砂浜に何か柵のようなものが規則正しく並べられています。夕食の時ホテルのスタッフさんに聞いてみたら、冬の間砂埃がひどいので砂よけに並べているそうです。夏が来たら撤去するそうです。

 食事は広いステージとスクリーンのある食堂で。
 

 スクリーンには周辺の観光地を空から撮った映像が流されていて、これがとても興味深かったです。食事が終わってもずっと座って見ていました。

 そして、お給仕をしてくれるホテルのスタッフがみんな感じがよかったです。プロのおもてなしでした。

 金目鯛の煮付け
 

 おいしいけど・・・瀬戸の小魚にはかなわないと思います(身びいきです)

 するが鍋・・・だったと思う



 にんじんの上にお茶の葉、大根の上には桜エビが乗っていました。郷土食豊かな鍋でした。

 何とかうどんのサラダ仕立て。



 黒いうどんが珍しいですね。でも、う~ん、うどんはやはり出汁で食べたい。

 あと3品、いくつかある料理の中から自分でチョイスできました。 さざえとかおすしとか。

 最終日の昼はまたまたバイキングです。サラダの種類が豊富でおもしろかったです。たけのこのサラダとか。バイキングって、いろいろな料理がたくさん並んでてテンション上がりますよね。自分の好きなものを好きなだけ取って食べられるから(でも、やっぱり食べ過ぎ)いいのだけど、懐石料理のように丁寧に調理されて見た目にも美しい料理とはちょっと違いますね。ちょっと飽きてきたので写真は無し。

 食べ物がまずかったというわけではありません。珍しいものもたくさん食べたし。でも、添乗員さんがしみじみ言われたように、
 「みなさんは、美味しい物がいっぱいあるところから来てらっしゃいますものねえ。」
 美味しい瀬戸内海の魚と、豊富な果物、道前平野の肥沃な土地で育った野菜。自分たちは恵まれているんだなあと、郷土のよさを再認識したのです。

 富士山に別れを告げてバスは一気に山を下り、横浜の中華街の緑の屋根を横目に見て、東京まで帰ってきました。林立するビルの間に上下左右に交差するハイウエイ。そして羽田空港の広いこと。空港の中で歩数計は1万歩を越えました。

 田舎者の私たちは松山空港についてその狭さにほっとしたのでした。



 
 
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花巡りの旅 伊豆半島2

2017-03-13 22:13:15 | 旅行
 河津桜を見た後、
 もう花を見る予定はありません。バスはいよいよ山の中へ。
 途中、巨大なループ橋を通って、一気に高いところまで登ってしまいます。
 ループ橋は、河津七滝に行くときに見えました。

 

 真下から見ると


 
 バスの中からではうまく撮れませんでした。

 行くときはくぐるだけだったこの道を今度は登っていきます。
 螺旋階段のようなもので、場所をとらずに上まで登るにはいいアイディアだとは思いますが、ちょっと怖い。地震が来たらどうなるかしら。
 しかし、あっという間に高いところに出ました。
 そして着いたのは、浄蓮の滝。
 滝を見るには、階段を5分ほど下ります。
 

 これは期待を裏切らない滝でした。高さこそあまりありませんが、蕩蕩と流れ落ちる水。



 深い森の中でそこだけが神秘的な雰囲気でした。

 小さな売店や釣り堀があって、そのそばにわさび畑がありました。


 きれい~ 今収穫期だそうで手前の方は泥が見えていました。水が冷たそう。
 下ってきた階段を今度は上ってバスのところへ。息が切れました。2,3年前尾瀬の山道を登った人間と同じ人物とはとても思えません。我ながら歳をとったなあ。

 再びバスに乗り込んで山道を走り、着いたところは、伊豆の国パノラマパーク。
 

 つるし飾りのつるされたレストランで昼食です。その後ロープウェイで富士見テラスまで上がります。
 昨日伊豆大島から着いた稲取は吊し飾り発祥の地だそうで、河津桜祭りの会場でも手作りのつるし飾りが売っていましたし、お土産物にもありました。ロープウエイ乗り場にもたくさん飾ってありました。



 こちらは繭玉



 どちらも丁寧な縮緬細工。昔は雛の節句を迎える我が子のために心を込めて作ったのだそうです。かわいく郷愁を誘いますね。

 さあ、ロープウエイに乗ります。



 ひゃあ~ 高い。昨日とは打って変わったよいお天気で、遠くに駿河湾が見えました。
 富士見テラスからは富士山が見えるそうです。
 そうです、今度は花ではなく富士山を見に来たのです。気がつけば、駿河湾の写真は一枚も無し。一途に富士山を追いかけたのでした。

 しかし、


 裾野は見えるものの、山頂が・・・・ 風一つない穏やかな天気で、一向に雲が動きません。

 山頂付近のお宮にお参りしたり


 あたりを散策したりしましたが、時間切れ。下へ降りなくてはなりませんでした。
 そしてもう一箇所、十国峠へと向かいます。ここも富士山の見える絶景スポットとか。
 駐車場の裏手はなだらかな山



 ここはケーブルカーで上まで行けるようです。が、私たちは道を渡って、富士山を見に。
 う~ん、さっきよりはましかな。でも相変わらず山頂付近は雲に覆われています。どうぞ一瞬でも見えますように。売店をのぞきつつ、外を見つつ、ぎりぎりまでねばりましたが、ついに山頂を見ることはできませんでした。
 出発直前、駐車場を見下ろす階段から見てみると



 いやあ、あとちょっとだったのに。おしい。

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花巡りの旅 伊豆半島1

2017-03-12 21:49:38 | 旅行
 旅行記を早く終わらせないと、うちの周辺はあっという間に春爛漫になってしまいそう。急ぎます。

 旅行最終日、8時にはホテルを出発です。何年かぶり(笑)に見る日の出



 ホテルの部屋が、全面ガラス張りのオーシャンビューだったので、昨夜から狙っておりました。残念ながらかなり南寄りだったのでしょうか、窓の端っこにやっと見えました。

 今回の旅行で一番見たかった河津桜。でも、今年は咲くのが早く、10日以上前に満開だったそうです。そして昨日の、とどめの雨。もう散っているだろうなと覚悟はしていました。
 昨日我々を大島行きの船に乗せてから陸路を走って稲取港まで迎えに来てくれたバスのガイドさんが言うには、まだ少し残ってはいるそうなのですが。

 期待はしないでおこう。うん、しないのがいいのよ。

 朝一番乗りで河津祭りの会場に乗り込みました。そして・・・



 花ではなく並木道を見てきました 早朝出発はよかった。人が少なくてゆったりとできました。
 河津桜は、オオシマザクラとヒカンサクラが自然交配してできたもので、ここ河津町の個人のおうちで発見されたとか。それをふやしてこの川沿いに植えたのだそうです。桜並木が川沿いに3キロも続きます。河津町全体では8000本も植えられているそうです。バスで走っていてもいたるところにさくらの木があって日当たりのよくない場所ではまだ鮮やかなピンク色が見られました。でも、早いところでは葉桜でした。 

左手の川の水も澄んでいて、オオバンやカモがのんびりと泳いでいました。


 そして、人も花も少なくてよかったことが一つ。それは


 たくさんのメジロが遊んでいて、花が少ないために姿がよく見えるのです。ここのメジロは大勢の人になれているのかもしれません。相当近くでモデルになってくれました。

 デュエットでシンクロ

 
 このさくら並木のしたにずらっとお店が並んでいます。こちらは柑橘の産地なんだそうです。

 多分甘夏だと思うのですが、何だか変。


 
 よく見ると、クロガネモチの木に、実付きの枝を引っかけて飾ってありました。要するにごくごく普通のお宅が、この時期だけ玄関先に店開きしているようです。
もちろんたくさんの露天商も並んでおりました。祭りの規模で言えば椿祭りの何十倍もです。が、買い物の誘惑に弱い人間は見ないに限る。

 だけどこれ、おもしろいんじゃない?



 柑橘に直接ストローを差し込んで汁を吸うらしい。これぞまじりっけなしの正真正銘生ジュース。甘夏のジュースかあ・・・すっぱぁ 見るだけにしました。

 ひとつだけこんなものを買いました。

 

 おっと、写真を撮るのを忘れてた。食べかけですみません、わさびソフトです。ここ伊豆地方はわさびの産地で、わさびを使った商品がたくさん売られているとか。さて、そのお味は?

 からっ
 友人の方が先に声を上げました。
 あれ? そう?
 おお、あとからじわじわと辛みがきいてくる。涙が出そうなほどからくはないですが、一気に食べてしまうことはできない辛さ。友人の方が辛みに弱かったようで、ティッシュを出して鼻をすすりながら食べていました。
 抹茶アイスとか、ショウガシャーベットとか、バラアイスだとか、いままでいろいろなものを食べてきましたが、たいがい、それらしき色で、ほんのちょっとそれらしい香りがあって、味は全く普通のアイス、というものでした。ところがこれは、
 匂いも味もわさびそのもの
 万人に合うようなマイルドなソフトではありません。小さい子どもにも無理。しかし、わたしは妙に感心してしまいました。まったく潔いソフトだ。

 ソフトも食べたとろこで予定を早く切り上げてコースを変更し、河津七滝に案内してくれることになりました。そこはもっと山奥でまだきれいに花が残っているというのです。
 


 河津側のほとりのようにずらっと植えられているわけではありませんがまとまった数の木があり、そこそこ楽しめました。思わぬおまけで、ちょっと得した気分。でも、アップはさすがにね~ 興味のある方はこちらをご覧ください。
 
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花巡りの旅 伊豆大島

2017-03-10 23:04:06 | 旅行
 今日は1回で終わらそうと思います。長くなりますがお許しを。

 ホテルに着いてから翌朝まで、何度天気予報を見たことでしょう。いつ見ても予報は変わらず雨。一時雨がやむときがあるらしいですが・・・せめてそのやむ時間が午後3時か4時くらいまでだったらなあ。
 旅行2日目は伊豆大島に渡ります。午前中火山博物館を見学して(ここは屋内だから雨でもいい)、その後三原山に登り、午後からは都立大島自然公園で、椿園と椿祭りを楽しむことになっていました。なんと、5000本の椿ですって!
 わたしたち、旅行すると一度は雨に降られるけど、メインの一番大事な時だけは降られたことないよねえ。だから、屋外に出るときはやんでいるかもしれないと淡い期待を抱きながらバスに乗り込みました。
 添乗員さん、開口一番
「ジェットフォイルは通常通り運行だそうです。よかったあ、わたし、この前大島に渡れなかったんです。
 ええ!? そんなこともあるのか。だったら、島に行けるだけでもましなんだなあ、となんとなく言葉のマジックにかかったような、ポジティブな気持ちになったような。

 太平洋側の港では、雨風の状態によって船の乗り場を変えるそうです。きょうの乗船場所には



 すごい数のウミネコ(カモメかも)が避難?しておりました。
 
 島行きの船は満席でした。
 下船するとき、船が揺れたのなんのって。でも走行中はあまり揺れを感じず、船酔いすることもありませんでした。
 港にはなぜかパトカーが停まっていました。車体に「警視庁」って書いてありました。そうなんだ~○○県警ではないんだね。

 島内のバスにはガイドさんがおらず、アナウンサーのように明瞭なアナウンスをする運転手さんが、運転と案内をしてくれました。
 まずは火山博物館へ。中はかなり専門的。写真と説明のパネルがずらりと並んでいます。いちいち読むのめんどくさいねえ。映画のほうがよくわかるんじゃない?と、200円払ってシアターへ。
 映画は、いきなりドッカーンと噴火の場面から始まってど肝を抜かれました。でも、学術的な映画ではなくて、伊豆大島の火山とは切っても切れない自然や暮らしを描いたものでした。よかった。なんとなく全島巡りをしたような気分になりました。

 その後三原山頂口へ。三原山が噴火して全島民が避難したのはつい10年ほど前のように思っていましたが、実際は1986年、なんと30年もたっていたのです。その山頂へめざす途中から、霧がどんどん深くなってきました。そして駐車場に着く頃には



 私たちの乗ったバスはどこ? 実は奥の方にあるんです。
 
 山頂口の景色は



 あとでだれかが「山はなかった」と言っていましたが、まったくそのとおり。

 これが一時雨がやんだときで、自然公園に向かうときにはけっこうな量の雨が降っていました。

 椿祭りの会場



 この奥に自然公園の入り口がありました。意を決して雨の中へ。いい雰囲気の森です。雨でなかったらどこまでも歩いていきたい、木々が誘いかけるような場所でした。

 

 島全体でスタンプラリーをやっていて、スタンプ3個でくじが引けます。わたしたち、それを楽しみにスタンプを集めましたが、結果ははずれ。ポストカードをもらいました。その絵はがきの写真に似た場所がここです。



 歩いていると「温室へ」という案内表示がありました。せめてそこだけは見ていこう、と言うわけで温室をめざしました。

 小さな小さな温室で、加温していたかどうか? でもきてよかった、ここを見なかったらなんのために椿園にきたかわかりません。

 

 え? これが椿?というような、外国産の珍しい椿が植わっていました。


 アッシミ・・葉っぱで隠れて読めない(香港毛芯茶)



 ウスバヒメツバキ(台湾連芯茶)
 
 オイフレビア (顕脈金花茶)


 豪華なのもありました。こういうのは多分西洋椿



 ティンカーベル




 でも、個人的には小さな小さな花に心惹かれました。花も葉も小さくてお茶に似ている。そうか、椿と茶って仲間だったのか、とやっと気づきました。

 温室を出て祭りの会場に帰ってくると、ほどなくしてあんこさんたちの踊りが始まりました。



 だけど、船で来たあの大勢の人たちはどこへ行ったんでしょうね。見物客が写らないくらいの混み具合です。

 早めに駐車場へ戻りました。 

 白い大島桜が満開できれいだったです。


 
 全員があまりに早く集合したので、添乗員さんに、本当にこのまま港に行ってもいいのか、長い間ごった返す港で待つことになるが、と何回も念を押されました。だけどみんなの心は変わらず・・・・
 バスが出るとき、あんこさんたちがお見送りをしてくれました。

 雨の中で最敬礼



 なんだか申し訳ないですね。わたしたち、大してお金も落としてこなかったです。

 途中、椿のトンネルをくぐり、
 樹齢600年という古木を見ました。



 港は言われるほど混ではなく、雨もやんだので近くの店を覗いたり、あんこわんちゃんを見たりして過ごしました。



 待合室から見た船着き場



 左の島の地形を見ると、溶岩が垂直に流れ落ちたということがわかりますね。
 船が出るときには、港の関係者が皆さん手を振って見送ってくれました。パトカーのおまわりさんまで。
 島っていいよね、今度は佐渡島に行きたいね。
 うん、行こう。
 もしかしたら秋頃にはまた二人で出かけるかもしれません。それまで倹約して旅費を貯めておかなければ。


 
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花巡りの旅 房総半島2

2017-03-06 23:52:12 | 旅行
 濃溝の滝をあとにして、バスはいよいよ房総半島フラワーロードへ。名前からして期待度大。しかし、行けども行けどもごくふつうの集落や枯れ草の荒れ野がみえるばかりで、花の色が見えません。
 フラワーロードと言うからにはせめて道の所々に花が咲いていたらいいのにーとは南国育ちの勝手な言い分かしら。うちの方だと、今の時期には小さな空き地にパンジーが植わっていたり、庭の花木に花が咲いていたりで何かしらの花を見るのですが、少し寒いのでしょうか。
 千倉という町に入ってようやく、花畑らしきものが見えてきました。
 道の駅にバスを停めて

 あまりお客がいない・・・・
 道の反対側に



 小さな花屋さんが並んでいました。その奥が花畑になっています。よくテレビで見かけるストックやキンセンカの花畑。ここは花の摘み取り体験ができる場所なんです。

 細い通路を歩いているとストックのいい匂い。ここは畑の持ち主にお金を払って花を摘むらしく、畑によって栽培している花の色が違っています。だけど花の種類は、ストックとキンセンカとポピーともう一つ(名前を忘れました)



 

 旅行最終日だったら摘んで帰れるのに~



  いや、やっぱりだめか。



 土の見えないアングルで撮りたいんだけど・・・・花の絨毯みたいでしょ?



 この時間摘み取り客は見えず、通りすがりの観光客だけでした。しかも、気温が下がってきたため寒冷紗をかけて店じまいするところが増えてきました。



 こうやって春の花を咲かせてたんですね。
 お店を覗くと、確かに切り花は安い。シーズン終わりになると鋤き込んでしまうのでうんと安くしてくれるんだそうです。だけどこんなに安くて、こんなに客がまばらでやっていけるのかなあ、とよけいなおせっかいの心配をしてしまいました。単に時刻が遅かっただけなのかもしれないし。

 夕方が近づいて、私たちはもう一箇所まわります。夕日がきれいだという野島埼灯台。



 しかしこの日はあいにくの曇り空。奇岩の連なる海岸には荒波が打ち寄せていました。



 そしてここも店という店はすべてシャッターが閉まり、観光地とも思えない寂しさでした。わたしたちのテンションも下降気味。 その上・・・・明日は伊豆大島に渡ります。でも、天気予報通り夕方から雨になりました。 
 そのあとホテルの部屋がすてきだったので元気を取り戻しましたけど。
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