はなこー引退した繫殖犬です。夫には、我が家に来た時点で9歳と聞いていたのですが、その時そばにいたウマオによるともうすぐ9歳と言っていたとか。なので今は推定10~11歳。人間にとっては1歳でも犬にしたら6,7歳の誤差があるわけで。はなこを老人扱いしていいものかどうか。
普段のはなこはとても元気です。
お茶の茂みに鼻を突っ込んで何やら探すはなこ

実はこんなのが一緒に生えていまして、はなこはこのクサイチゴを探してるんです。茎には細かいとげがあって触ると痛いのに。

くつろぐはなこ。この姿勢覚えておいてくださいね。

はなこのことが大好きなケイタ。今おなかを触っています。はなこも嫌がりもせず触らせています。

はなこの、この優しい表情。

あるとき真夜中に異変が起こりました。 はなこが悲鳴に近い声で大騒ぎしだしたのです。はじめ、私はよその犬につられて遠吠えをしているのかと思いました。しばらく放っておいたのですが、これは遠吠えとは違う、と気が付いて犬小屋に見に行きました。はなこは私を見ると鳴くのはやめました。ほっぺたをなでるとおとなしくしています。が、左前脚を宙にだらんとさせたまま横になっているのです。
何?何が起きた?
まずわたしが疑ったのは脳梗塞。前の犬ポチが患ったことがあるのですが、体か麻痺して起き上がれず悲鳴をあげていました。犬の脳梗塞は治るんですって。
もう一つ考えたのは、足に鎖を巻きつけて解けなくなり、無理して骨が筋を痛めてしまったのではないかと言うこと。はなこは散歩はしていたようですが基本ケージ暮らしだつたそうで、リードをつけて歩くのが下手です。時々足に絡ませては解くのに一苦労しているのです。
三つ目は熱中症。体が動かなくなったのか?
いずれにせよ冷やした方がいいだろうと保冷剤を持ってきました。そして、脇と首筋あたりを冷やそうと手を伸ばしたら
ガゥーと歯を剥き出して噛もうとしたのです。
撫でようとしても同じでした。さっきまで撫でたら大人しくしてたのに? とげとげのクサイチゴの茂みに顔を突っ込んで平気だったのに?
どうしようもなくて夜が明けるのを待ちました。
翌日
はなこは生きていました。特に弱っている風でもありません。しかし足が・・・・
右足はこうですが


左足が
ひどく腫れていました。

この時点では立つのは大丈夫


前と後ろとを比べると大分大きさが違います。


朝9時半に受付してきました。すると、診察は1時間半後くらいだと言います。一旦うちに帰り、はなこを乗せる準備をしました。例の如く後部座席もフロアも広いプチプチを敷き詰めて
まず、前日から泊まりに来ていたケイタに乗ってもらい、
嫌がるはなこを後ろから持ち上げてなんとか車に入れ
すかさずケイタにリードを持ってもらいました。
よかつた、ケイタがそばにいることではなこはすぐに大人しくなりました。では出発。
運転席に乗り込もうとしたとき
「ばあちゃん、なんか黄色いもんが…」
うわっやっぱりー (おもらし)
想定内ではありましたが、病院ももう3回目なので少しは慣れてくれたかと思ったのにー
以下、びろうな話が続きますがお許しを。
ボロ布をかき集めて拭きとりました。良かった、車は汚れていません。
病院に着くとグッドタイミング。待つことなくはなこの番でした。
体重を測って診察台に乗せたところでこちらを向いたはなこのお尻の穴が…
うわっうわあー
大急ぎでバッグの中からティッシュの束を掴み(これも想定内。ティッシュは箱ごと持ってきた)
危機一髪で受け止めました。
先生 ;こりやあ、マムシに噛まれたんと違うか?
わた ;ええ~! そんな~死ぬんじゃないですかー
先生 ;いや、犬は死なん
わたし;マムシが出るようなところじゃないんですよ。骨が折れてるとか?
先生 ;骨が折れとったら足が着けんじゃろ。マムシなら噛んだ痕があるはずじやが。
そこで二人で傷を探し出したのですが、
それらしきところは足の上の方でした。でも噛み跡にしては小さいし
わたし;先生、ムカデじゃないですか?
先生 ;ムカデでこんなに腫れるかなあ
山に住んでいる知り合いのおばさんも、私のうちにはマムシはいないだろうと言います。おばさんはマムシの生息地に住んでいます。
ねえ、こんなにカラカラの土地にマムシなんかいないよねえと、二人で話したのです。
調べるとムカデは冷やすとダメなんだそうです。はなこが怒ったのは本能的にそれがわかったから?
とにかく解毒剤と痛み止めを注射してもらい、化膿止めを3日間もらってこれで治らなかったらもう一度来るようにと言われました。やれやれ、なんとか無事に終わった。
診察室を出たら一目散に出口に向かうはなこ。
待って待って、まだお金払わないかんのよ。と引き留めました。
すぐに出られないとわかったはなこ、そこで2度目のう◯ち
わたしは平謝りしました。もう、病院と粗相はセットなんです。どうか今後病院に連れてくるような事態になりませんように。元気でいてよ。
帰ってからも前足に力が入らなかったようです。普通には座れません。
石ころだらけの地面にへたばるはなこ

ここは昼間の避暑地で、我が家で一番涼しいところです。 ここではなこは風向きに応じて涼しい場所を選んで寝そべっているのですが、この日はその気力もなかったようです。 夜も犬小屋へ帰らずここで過ごしました。
その日、道を挟んだ向かここいの草地まで3本足でやっとこさあるいておし〇こをしました。それも前足に力が入らないためか、しりもちをつくように座り込んで、です。
次の日から薬を飲み始めましたが、1日目はほとんど変わりなく
2日目は同じ場所で2日分のう◯ちを。
3日目は自ら少し離れた場所まで歩きました。
そして、薬のなくなった4日目。急激に腫れが引いて普通に歩けるようになりました。
まだ痛そうだねえ。一体なんだったんだろうね。
はなちゃん災難じやつたねー
はなこの異変は、親戚、友人みんなに知れ渡りたくさんのお見舞いの言葉を頂いたのでした。そして何かに噛まれた犬小屋にはなんのトラウマもなかったようで、夜は当たり前のように犬小屋で寝ています。