あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

もったいないので

2016-01-29 00:17:03 | 野菜・果物・料理など
 申年だけに
 立派なおしりを・・・



 蕪の甘酢漬けでもしましようと洗っていたときぶじおくんがやってきて
「それって、食べられます?」
「うん、甘酢に漬けようと思って。」
「だけどそれ・・・」

 え~!

 いったいなんだっと思いますか? 下に大きさを比べるためにトマトを置いていますが、このトマト、Lサイズです。

 なんと、ラディッシュだというのです。大きくなりすぎたんだけど食べられるだろうかと。 そりゃあ、だめでしょう。ほらね。



 完璧にすが入っています。これなんかはトウが立つ寸前で



 だけど捨ててしまうのももったいないなあ。すが入ってないところだけでも食べられないかしら。
 と言うわけで下の方だけ薄切りにして、塩を振って、半分はわかめとごまといっしょにマヨネーズで和えてサラダにしました。



 残り半分は甘酢に漬けました。ふつう、赤い蕪や大根は酢に漬けるとたちまち鮮やかな赤色になるのですが、これは、2,3日置いてもこれくらい。

 

 でも、この色とてもきれい。おもてなし用の色ですね。ほら。



 真ん中に柚の皮を刻んだのを入れています。ただー
 普段の食事にこんな手間を掛けられません。 一つだけ作って残りはそのまま食べてしまいました。
 で、お味の方は、
 かたい。しゃきしゃきする固さではなくてなんかねばっこい固さというか、噛みづらいかたさというか・・・ま、味付けがいいので(笑)食べられなくはなかったですけどね。

 もう一つ、以前にも登場した木の根っこーじゃなくて巨大なごぼう



 真ん中のがやや細めのふつうのゴボウです。この大きなゴボウも中はすが入ってるんですよね。



 これは外側だけを削って食べたりしたのですが、おせちのなかに大きなゴボウが入っていたのにヒントを得て、外側だけを食べる料理を作ってみました。

 まず、3,4センチに輪切りにしたゴボウをゆでます。そして、皮と身との間に金具師を差し込みぐるっと回すと



 すの入った部分を取り除くことができます。その中に魚のすり身を詰め込んで
 すり身が足りなかったのでねじり糸こんにゃくも押し込んで



 煮物にしてみました。



 すり身が膨らんではみだしてきましたけど、なかなかいい。だけど、こちらは味付けがイマイチで、もう少ししっかりした味付けのほうがよかったかなあと思いました。アイディアはいいと思うんだけど、中に詰める物が大事ですね。挽肉なんかはどうでしょうか。

 いづれにせよ、旬を過ぎてしまった物は、手間を掛けなければおいしくない、というのが結論です。だけどそんな手間、日々の食事の支度にはかけられませんものねえ。
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寒風の中の鳥たち

2016-01-22 23:24:38 | 生き物
 ある日のウマオ。
 ぶじこの出勤を見送ってからフォークリフトがウィング車に荷物を積み込むところを見物、1時間半。おやつを食べに帰ろうと言っても動かず。ようやくウイング車が行ってしまったのでその場を離れるも、自宅へは帰らず牛を見ること30分。11時過ぎにようやくおやつ。それから車で道路工事現場へ。ベビーカーに縛り付けて見物(うろうろすると危ないので)約1時間。工事のおいちゃんたちが昼休みになったので帰る。

 その間、ばーちゃんはほとんど立ちっぱなし。もう、たまりません。

 日本国中を寒波が襲った日。寒いだけでなく風が強いのなんの。こんな日のウマオのお守りは

 ドライブ

 車を止めて見物できる工事現場を探します。しかし、

 偶然なのか悪天候のせいなのか、どこも重機類が動いてない! 人がいないのです。
 煙が・・・・強風のため下へ向かって降りていました。




 田んぼに群がるおびただしい数のカラスが強風の中に飛び立つと



 みんな押し返されてカラスの吹き溜まりができていました。

 よし、予定変更。鳥を見に行こう。

 秋に、大量のカモが川にいると聞いて見に行ったことがありますので、そこに行ってみましょう。

 これは昨年秋に写したものですが、すごかったんですよ。





 ところが、行ってみるとなあ~んにもいないのです。わずかに黒っぽい鳥の群れが



 トリミングして拡大してみました。


 地味な体に赤っぽい頭。ヒドリガモでしょうか。間違ってたらすみません。





 それからこの近くの人家に近い川にオオバンがいると聞いていたので行ってみることにしました。



 おお~確かに。このすぐ上は、車の通る道路です。オオバンて警戒心の強い鳥だと聞いていましたがあれはうそかしら。こんなに近くで見られるなんて。
 


 真っ黒い体に白い額とくちばしがよく目立ちます。ウマオは「かあか、かあか(カラス)」と叫んでました。

 さあ、帰ろうか。しかし道があまりにも狭かったので引き返さずに先へ先へと進んでいったら、広い田んぼに出てしまいました。向こうに何かいる。かなり大きな鳥です。

 

 もう少し近寄れるかな?



 見たことのない鳥でした。たぶん猛禽類でしょうね。帰って調べてみました。「ミサゴ」でしょうか?
 
 車で走っていると、枯草の中から小さな鳥も飛び立ちました。


 一瞬雀かと思いましたが、羽に鮮やかな黄緑色が見えました。カワラヒワでしょう。その向こうに見える奇妙な鳥は?
 別の方向にも何羽か立っていました。



 

 ゴイサギかしら。羽毛が風になびいているのでよくわかりません。手前の黒っぽいのはトビのようです。(追記頭が白いところを見るとアオサギが首をすくめているのかもしれません)

 空から獲物を狙うはずの猛禽類がそろいもそろって田んぼに突っ立っているとは。

 こんなにたくさんの鳥を見られるとは思っていなかったので大満足。ウマオもずっとおとなしく外を眺めていました。ウマオは、鳥を見るのも好きなのです。

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とうどうさん

2016-01-18 22:49:43 | くらし
 正月が過ぎるとあちこちで見られる風景。こちらでは「とうどうさん」とよびます。
 昔は1月15日の小正月にこれを燃やして、その火で餅を焼いて食べ1年間の健康を祈ったそうです。そして燃えた後の灰を家の周りにまくと災難を逃れるとか、火災を免れるとか・・・よく覚えていませんが。



 今は成人の日が月曜日になり、15日は休みにならないので、1月の第1日曜日にこれを作り、第2日曜日あたりに燃やすところが多いようです。今年は第1日曜日が元旦だったこともあり、年末にはこれができあがっているところもありました。
 

 作り方も地域によって微妙に違うようで、作るときに家々のしめ飾りを集めて回り、一緒に巻き込んでいくところもあれば、


 最初に竹とわらで三角錐の土台を作り、後から各自で好きな時にしめ飾りを挟み込んでいくところもあり、



 しめ飾りは別の箱に収めるところもあるようです。



 作られる場所も、近隣に2つも作られているところもあれば、まったく作られてないところもあって、わたしは結婚してこちらにきて初めてこのようなものを知ったものですから不思議だらけの行事です。

 これを燃やす(こちらでは「はやす」と言っておりますが)のは早朝の7時ごろです。恥ずかしながら朝寝坊の私、生まれて初めてこれに点火するのを見てきました。

 7時前はまだこんなに暗く、近くの家々は明かりも見えません。昔は6時とかだったんですよ。

 
 ようやく東の空が明るくなりかけました。


 お宮のほうから、神主さんと大人に守られて、小さな男の子と女の子とが提灯を下げてきました。


 神主さんが祝詞を唱えた後、集まった人たちにお祓いをして、提灯のろうそくで火をつけました。 ああ~知らなかった、立派な神事だったんですね。
 

 火は瞬く間に燃え上がり


 さあ、大迫力の炎を撮ろう・・・と、その瞬間、まさかのレンズエラー
 
 カメラをいじっている間、盛んにパンパンと竹のはぜる音がしていましたが、


 あっという間に崩れ落ちてしまいました。しかし、年頭に一年の無病息災を祈るすがすがしい行事でした。

 それにしても集まった人の少ないこと。お世話をしてくれる人が(たぶんPTA)ジュースなどを用意していましたが、寂しい限りでした。娘たちが小学生の頃はこうした行事もにぎやかで参加者にはぜんざいなんぞがふるまわれていたように思います。
 バレンタインデーやらハロウィンやら恵方巻やらお金に直結した行事はどんどん派手になって外国の宗教だろうがどこか知らない地方の習慣だろうがみんなあほみたいに乗せられて浮かれて広がっていくのに、農村のさやかな行事はすたれる一方です。生活様式や考え方の変化、住む人の高齢化と人口の減少、いろいろなことが重なっているのでしょうが、このまま衰退させていいものか。今まで協力しなかったことを棚に上げてそんなことを考えたのでした。
  
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初仕事

2016-01-09 00:44:30 | レザークラフト
 遅ればせながら

 あけましておめでとうございます
 
 皆様、よいお年をお迎えのことと思います。相変わらずの途切れ途切れのブログ更新ですが、今年もよろしくお願いいたします。

 さて、今年のお正月は・・・・
 正月らしい画像が一枚もありません。
 大晦日の夜中からトラオが高熱を出しまして、もしインフルエンザだったら90歳過ぎのひいじいちゃんにも、0歳の従姉妹にもうつしては大変ということで、全員集合ができずみんなばらばらのお正月でした。
 唯一正月らしいと言えば、父を連れてお寺に初参りに行きました。おみくじを引いたら、父は「吉」わたしは「小吉」でよかったです。月に満ち欠けがあるように、はじめは物事がうまくいかなくてもやがてよくなるんだそうです。こういう都合のいいことはしっかり信じることにしましょう。

 で、父を迎えに行ったときのことです。
 デイサービスに持って行く袋の空け口を安全ピンで留めているのに気がつきました。
「口が開きすぎていかん。ここにボタンでも一つあったらええんじゃが。」と言うのです。、そんなこと言っても、もともとあったファスナーを外したのは自分でしょうがーと言いたいのをぐっと飲み込んで、「だったらボタンをつけてあげようね。」と、持って帰りました。

 話は1年前のお正月、内袋が破れてぼろぼろになっていたバッグを手直ししたのが始まりです。元々のバッグはこちら

 4日にはデイサービスに持って行くので、全面的に直す時間はありません。そこで、昔搭乗記念にもらったカンタス航空のキャンバス地のバッグに、ポケットを付け替えることにしました。

 

 このバッグ、使う機会がなくてずっと持っていたのですが、色もきれいだしたっぷり入るポケットが二つもあってなかなかいいのです。



 ちゃんとファスナーもついています。「ここに着替えを入れて、ポケットには塗り絵セットと新聞を入れるといいね。」なんて話をしまして、父も喜んでいたのですが・・・・

 1ヶ月もたたないうちにファスナーを取り外してしまいました。


 はさみも持ってないはずなのにどうやってはずしたんでしょうね。しかも、
「だれかが勝手に破っていった。」などと言い訳をします。
 またそんなでまかせを-と言いたいのもぐっと飲み込んで
「ファスナーがあったら入れにくかった?」と言うとやっと
「おう、口が狭いんじゃ。」と本当のことを言いました。

 やっぱり着替えが丸見えになるのはいやなんでしょうね。ボタンじゃないけどボタンに見えるマグネットがありますからそれをつけることにしましょう。これならほんの5,6分もあればできます。

 

 袋に穴を開けてカシメのように打ち付けるだけです。

 しかし、父の不満はまだありました。持ち手が長すぎる、女物のバッグみたいでいやだと。男は肘にバッグを掛けたりして歩けんと言うのです。ええ~どちらが持っても言いバッグなんだけどなあ。
「じいちゃん、背が高いんだし、手に持って下げて歩いたらいいんじゃない?」と言っても
「そんなにぶらぶら下げては歩けん。」

 なんだ、このこだわりは。
 母が、「じいちゃんは気に入らなんだら絶対持たんけん」と嘆いていたのを思い出しました。
 でも、このこだわりは私と似ているかも。

「あと10センチほど短かったらええんじゃが」
「はいはい、どうにかしようね。」

 袋の口をほどいて縫いなおすのが一番だが、それは手間がかかりすぎるしミシン目がきたない。ベルトを切ってそのまま縫い付けたんでは糸がほつれてくる。さてどうしよう。

 そこで、ベルトの両端を5センチずつ切り取って、バッグの表に貼り付けました。

 

 次にベルトが隠れるくらいの革をかぶせて縫い付けました。厚すぎてミシンでは縫えません。全部手縫いです。



 出来上がり



 今年の仕事始めはレザークラフトとも言えないくらいの、父のためのカスタマイズ。たったこれだけの作業ですが、昼過ぎから夕方までたっぷり3時間はかかってしまいました。

 父に見せると
「おお、これでええ。あれは女物のバッグで、肘に下げるもんじゃったけん。」
 なんと!
 5分前に言ったことも忘れ、どこへ行ったのかも忘れ、おせちも食べたことを忘れるのか人の分まで食べようとする父が

 言うことがぶれてない! わたしは変なところで感心してしまいました。

 
コメント (6)
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