あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

西に行くか東に行くか

2024-06-16 08:13:00 | 山登り・里山歩き
 松山市からの帰り、今日はどちらに行こうか、迷っていました。
 ざっくり言って東西を走る国道、その南方向に谷が二つあります。松山市に近い方が西谷、桜三里の峠に近い方が東谷。西谷には塩が森、東谷にはアジサイと龍の惣河内神社と、白猪の滝があります。わたしがよく行くのはこの三か所。
 今朝の新聞で、東谷の白猪の滝近くのショウブが見頃との記事を読んだところでした。
 うーん、先週行った所だしなあ、西の方の塩が森のヤマモモと、ササユリも気になる。結局、塩が森に行くことにしました。結構狭い山道で、いつも運転に緊張します。
 ところが、
 管理棟の近くまで行ったところでローブが張られいて、昨日農薬散布した所なので立ち入り禁止ですと。せっかくきたのに😥
 仕方なく引き返して東谷のシヨウブを見に行くことにしました。
 滝と言っても道はよく、駐車場もトイレも整備された公園です。
 駐車場からほんの14.5分登るだけだけど息が切れる…はあはあ言いながら着きました。

 あらあら、ずいぶん花が少ないです。遅かったか?😟

 
 このエリアは2、3年前植え替えをしたとかであれ以来賑やかに咲いているのを見たことがありません。
 綺麗に整地されているのですが思ったほど株が大きくなってない?


 比較的綺麗な花を












 周囲にはアジサイがたくさん植えられています。わたしの好きな「紅」が、鮮やかでした。



 一通り見て、少し山道を歩きました。
 マタタビの葉が白くなっていました。


 花も。


 見事に穴の空いた草。ちょっと見たけど虫は見つかりませんでした。
 

 手すりにカエル。日向ぼっこなの?



 斜面がボコボコに荒らされていて、


 足跡が残っていました。


 多分、イノシシですね。
 むこうに堰堤が見えたら行き止まりです。


 オレンジ色の石積み?藻か苔かー横峰寺の石垣もこんな色でした。


 頭上は清々しい緑


 地味な花が咲いているけど、なんの木でしょう。


 コンクリートの堰堤から流れ落ちる水はまっすぐ筋になって落ちていました。夏に来た時、あの下で遊んでいる子がいたなあ、どこから降りるんだろう?


 階段を降りて行くと、オニグルミの実が目の前にありました。




 大きく枝を広げたその木は複雑に交わって


 とてつもなく遠くまで枝を広げていました。


 すごい!この迫力はカメラでは表せません。
 エカキムシ(正式な呼び名ではない)に喰われた葉も面白いし、

 みたことのない木の実はあるし



 検索すると、キブシに似ているのですが、合ってるかしら?



 枝の間から見える棚田は綺麗だし…


  うちの周りにはない草花はあるし

 種ができ始めたテンナンシヨウの仲間


 ホタルブクロはもう咲いていました。


 そして、面白いクモ発見。


 怒ってる?笑ってる?聞いてみたくなるこの顔。検索してみるとどうもチュウガタコガネグモのようです。サンタ顔と書いてありました。そう言えばね。
 ところで、コガネグモは、愛媛県では準絶滅危惧種に指定されています。では、チュウガタコガネグモはどうなの?
 やっぱり里山歩きは楽しい。短い時間でしたが、来てよかった。


 


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凍った白猪の滝

2024-01-28 00:48:00 | 山登り・里山歩き
 先週水曜日、愛媛でも雪が降りました。でも意外にも桜三里は雪じゃなかったのです。普通に松山市へ出かけ、帰ってきました。そしてふと思いました。

 白猪の滝が凍っているかもしれないなあ。

 ここ2、3年、氷瀑を見に白猪の滝へ出かけています。駐車場へ行くまでの道が凍っていたらダメですが、良いお天気なので凍結の心配はなく、気温は低いので滝が凍っている可能性は大きい。またとない氷瀑日和ではないですか。まずは様子を見てこよう、と、でかけました。

 国道を逸れて県道を走りながら、
 滝は凍っている
と、確信しました。なぜなら、普段あまり車とすれ違うことのない山道なのに、次々と上から降りてくる車とすれ違ったからです。

 案の定、駐車場はほぼいっぱいでした。ちょうど滝から降りてきた人に、
 滝は凍ってました?と、聞くと
👌🏻よ。綺麗だった。道も全然大丈夫。とのこと。

 堰堤を流れる水は凍っていませんでしたが



 広場の水たまりは凍っていました。


 駐車場からここまでほんの3分歩いただけ。でも、一番坂のきついところです。この3分間のまあ、しんどかったこと。寒さで耳がキーンとなるし、頭が締め付けられるようになるし、息が苦しくてはあはあ言いながら写真を撮りました。
 これはやばい。こんなにしんどかったことは今までなかったことです。お正月以降、いかにわたしがぐうたらしていたことか思い知りました。夏に比べたら、お肉を2キロは余計に背負って歩いていますから、それだけでも身体には大きな負担です。これはなんとかしないとー危機感を覚えつつ、ゆっくりと行きました。

 毎年、この辺りの写真を撮っているような気がします。植林された林の中。


 岩から滴り落ちる水で氷柱ができていました。これは期待できそう。


 駐車場から滝まで2、30分くらいで行ける手頃な滝ですが、
 まだこんなに?とがっかり。


 だってすでに20分も歩いているのですから。

 それから10分ほど歩くと、凍った川が見えてきました。


 小瀧と呼ばれています。


 ズームアップして撮ると、色々な氷の表情があって面白いです。




 ここは背後の岩も面白いところ。


 水の流れが龍のように見えました。


 着きました。



 よく氷のシャンデリアと言われます。




 毎年同じ写真を撮ってしまいます。場所によって氷の姿が違うのです。








 以前は途中でローブが張られていた道がぐるっと歩けるようになっていました。




 一段と高いところから、滝のてっぺんまで凍っているのが見えました。



 色のない世界で唯一見つけた赤い実。ヤブコウジかな?


 大きな霜ばしら


 ちょっと汚れていたのが残念でしたけど。



 駐車場まで帰ってきて、仲間たちにラインするとー 夕方返事があって

 行ってきました!

 早っ!

 


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樹氷 色々な姿

2024-01-06 11:27:00 | 山登り・里山歩き
 本殿の隣にある遥拝殿(写真は2022年夏のもの)
 この奥の窓からは石鎚山が、額縁に収められたように見えるのだそうですが、この日は真っ白。人も多かったので写真は写しませんでした。



 遥拝殿の横にあるなんとかモミの木

 神門。ここが登山道入り口というか、参道入り口になります。つまり、ご神体の石鎚山頂までの一本道です。
 これも、夏の写真



 神門を抜けると雪景色でした。


 娘によると、向こうは雪が多かったそうです。
 ここから30分ほど下ると遥拝の鳥居があって、体力のない信者は、ここで山を拝むのだとか。
 今日は行っても何も見えないと思いますので、引き返しました。
 そしてまたまた樹氷の写真を撮りながら、娘とロープウェイ山頂駅へ下りていきました。


 こりゃ、前に進まんはずじゃ。
と、呆れられながら。


 常緑の葉はぼってりと重たそう。


 垂れ下がる枝は華やかで
 
 一つ一つの小枝がトナカイの角みたい。





青空が見えてきました。





足元に目をやると

苔にも氷









 青空にキラキラの樹氷


 ドウダンツツジのある広場からは石鎚連峰が見えるのですが、山頂がみえません。



 柵の端っこから新居浜市が見えました。
 重い雲が被さっていますが、下界は晴れのようでした。


 こちらは西条市


 
 穏やかな、清々しい年明けでした。この数時間後、あのような地震が起きようとは誰が予想したでしょう。

 日を追うごとに被害は大きく、痛ましく、被災者の方々の帰らない日常を思うと胸がいたみます。
 


 







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瓶ヶ森フラワーウォッチング 秋

2023-10-14 23:24:17 | 山登り・里山歩き
 9月の終わり、秋の瓶が森フラワーウオッチングツアーに行ってきました。
 このツアー、今日もいい天気です。去年初めて参加した時、春、夏、秋どの会も天気が悪かったのに今日だけ良い天気だと言われました。 今年の春に参加した時も、春1回目は雨だったのに今日は良い天気だと言われました。そして夏の終わりに参加した友人によるとすごい強風でバスの外にあまり出られなかったとか。それを考えると私は行った会はすべていい天気。ついています。 
 
 
 
 道の駅木乃香で
 
 
 ここからこの道までは狭い道をくねくねと行きます。今回は道路の修復工事をしているとかで、大きなトラックと鉢合わせ。トラックはおそらく何十メートルもバックしてくれました。あの車1台しか通れない、山道を! 私たち遊びで来ているのに、お仕事の人にバックさせたりしてー なんだか申し訳なかったです。でも、バスがバックしても離合できる場所がないのだから仕方ありません。 そのあと、何台ものトラックやダンプに会いましたが、みんな離合できるところで止まってくれていました。最初のトラックから連絡がいったものと思われます。

 
 自念子の山が見えるあたりで撮影タイム。このあたりが一番眺めのいいところ。遠くに見える高知県の山並みはいつ見てもきれいです。
 
 
 ユーフォーラインと呼ばれるこの道、高知県伊野町が管理しています。壊れた道を修復するのも、道端の生い茂った草を刈るのも皆さんの税金で。しかもこんなに車が来ても伊野町に落ちるお金はないんですって。みんな通るだけ。トラオパパは、バスなんか来るなって思うそうです。離合もできないし、道が傷むって。
 でも、このツアーのコンセプトは、「山をあきらめた人のための山を楽しんでもらうツアー」ということで、足腰弱った人でも無理をせず自然と触れ合えるツアーになっています。たびたびこの恩恵にあずかっている私は申し訳ないようなありがたいような、ちょっぴり複雑な気持ちです。せめて通行料とか取ったらいいのに、と思います。
 
 降りた場所で一番に目についたのが木の実。青い実です。イシヅチミズキだったかな? すみません。メモが間に合わなくて、記憶が曖昧です。
 
 標高1700メートルあたり。この辺では一足早く秋が来ていました。
 木の実はほかにも
 
 フジイバラ
 
瓶が森のトイレ休憩所にあったナナカマド
 
 
 
 葉っぱの付き方の違いで見分けると言ってたけど・・・ガマズミ?
 
 
 なんだか忘れました。
 
 
 イシヅチミズキに限らず、名前に伊予、とか四国とかつく植物は多いです。四国特有の、あるいは最初に四国で発見された植物だそうです。
 
 イヨフウロ 四国フウロとも呼びます。けど、愛媛県人は伊予フウロと呼びましょう、ということで。


 
 イシヅチウスバアザミ 花の残っているのはわずかでした。


 
 その少ない花の蜜を求めて
 
 


   ※トラマルハナバチ
 
 シコクブシ
 
 きれいに咲いたのを見るのは初めて。
 
 リンドウの青もきれいでした。額のとがっているのがリンドウ。丸いのがアサマリンドウだそうです。
 これはアサマリンドウ?
 
 
 リンドウは日が当たると花開きます。5輪のうち、下の2輪はまだつぼんでいますが、日の当たり具合のわずかな違いがあるのだろうということでした。
 



 そんなにも厳密に日光に反応するのはー

 高地の、虫の少ない場所で精いっぱい効率的に受粉をする知恵なんだそうです。
 
 リンドウの場合、
 日が照る=気温が上がる=受粉を助ける虫たちが活発になる=花へ来る=受粉のチャンスが増える
 雨が降る=花粉が濡れる=大切な花粉を守るため花を閉じる
 
 そしてイヨフウロの花びらの濃いラインは、めしべのもとへ虫をいざなうためのものですって。
 アケボノソウの花びらの点々も同じ役目だそうです。

 

 そしてシコクブシの花は

 
 奥のほうにめしべと蜜があって、入り口にもじゃもじゃとおしべがあります。やってきたハチは絶対におしべに潜らなければ蜜にたどり着けません。なので花粉だらけになってめしべのところにやってくるというわけです。
 
 毎回ガイドの法橋先生が言われるのは、「生存競争は動物だけじゃない。植物もまた生存競争を繰り広げている。」ということです。花の名前を覚える以上に興味深いお話を聞けるのがこのツアーの魅力です。
 
 シロヨメナが花盛りでした。

 
 そして、そこに



 
 以前はこのあたりにヒヨドリバナがあって、アサギマダラがたくさんいたそうですが、ヒヨドリバナは見つからず(8月の終わりに石鎚では花盛りだったですからね。)アサギマダラは一匹だけでした。
 でも、薄暗い森の中で見るのと違って、明るい林道で見たアサギマダラの美しかったこと。あの浅黄色が日の光に透けていっそう軽やかに飛んでいるように見えました。
 
 その近くで見つけたバッタ。寒いのか動きは鈍かったです。
 
 
 足の縞模様が面白い。里のほうでは見たことがありません。



 ※ ツマグロバッタ
 
 そのほかのお花
 シラネセンキユウ
 









 
 シラネセンキュウかシシウドか。 わたしはこの手の花はシシウドとばかり思っていましたが、葉っぱを見なければなんともいえないのだとか。
 
 
 
 ノダケ

 
 シオガマギク

 
 葉のギザギザが特徴的ですが、花も真上から見ると面白いのです。 巴型に咲いています。




小さな小さな花

クサノオウバノギク
 
 

 
 白いのは綿毛なんですが、花のように見えます。



 
タニタデ
 





 
 そのほか、花が終わったのも含めてたくさんの植物を観察してきましたが、記憶の曖昧なものもあるのでこの辺にしておきます。今回も充実したフラワーウオッチングでした。 
 
 ※印の虫は ブンブンさんに教えていただきました。
 
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石鎚登山 5 帰りは怖い

2023-09-23 00:30:00 | 山登り・里山歩き
 神事の後は、朝食、片付け、下山の支度と時間に追われました。8時にはここを出ないといけないのです。わたしは何をしてももたもたと最後になりましたが、なんとか7時55分に下山開始。
 昨日は不安定な天気でよく見えなかった下界がよく見えました。



 8月末だというのに、夏の雲。


 昨日最後の休憩をとった場所まで、約40分で下りてきました。ニノ鎖の下の休憩所です。
 しかし、ここが第一の難所ですよ。真ん中に石の柱が建つています。その間に石段があります。が、


 見えません。
 傾斜があまりにも急で、しかも段差が大きいので、下が見えないのです。登る時もやっとこさでしたが、ここを手すりなしで降りるには覚悟がいります。手すりがわりの鎖はありますが、支柱がグラグラしているところもあり、いちいち安全確認をしてからでないと持つことはできません。
 慎重に慎重に下りていたら、まあ時間のかかること。

 下りながらも、色々なものに目が向きます。
 一の鎖の上り口まできました。大きなシシウドがあってその花に


 まあ、たくさんの虫


 イチゴ


 ヤマハハコ

 
 これは?


 ヒカゲノカズラかな?穂のようなものは胞子だと思います。


 まんまるキノコ。、


 修復のための資材が置いてありました。


 やはりこの道は参道なのです。この時間帯、登ってくる人と何人もすれ違いました。白装束の信者さんもいました。
 売店が見えますが、あんなに下の方。さて、どこを歩けばいいか?
 山荘での睡眠不足がじわじわと響いてきていました。膝が笑うとまではいきませんが、。どうも足腰に力が入らないのです。
 


 転倒だけは避けなければなりません。 
 転ぶ=骨折 歳をとったらありがちなこと。足を痛めたら自力で下りることはできません。

 坂道はますます過酷になって来ました。


 
 もうここからは脳トレです。ストックを突く場所さえ慎重に見極めなくては。片足で体重を支えるのは頼りない、杖と右足左足、3本の足のうち、常に二本が地面についているように歩くのはどうすればいいか。
 右左→杖 杖右→左 左杖→右…
  あらら、三拍子になっちゃう。なかなかリズム良く歩くことはできません。足運びを考えながらゆっくりゆっくり下りていたら、

 アサギマダラ発見。たった一匹でした。


 この頃時刻は11時半。朝すれ違った人が下りてきて追い抜いて行きました。
 もう、登って下りて来たんですか?と、私
 朝、お会いしましたよね。ご来光、見えましたか?
 はい。きれいでしたよ。
 そうでしょうね。登ってくる時、晴れそうだなと思ったんです。天気が悪そうだからゆっくり来たんですけど、もうちょっと早く出発したらよかったです。お気をつけて。
 爽やかに去っていきました。
 その後も、何人ものさっき会った登りの人が下りて来て、追い抜かれて、流石にこのゆっくりが恥ずかしかったです。
 でも、なおも道草を食うわたし。
 ツヤツヤと輝く赤い実。ガマズミかなあ。


 
 高い所にあったので、軸がはっきり見えました。いかにも毒だぞと言いたげな姿。



 何か花びらかと思ったら


 キノコみたいなんですけど。


 これは去年瓶ヶ森でも見たやつ。


 ようやく下り坂が終わりました。12時8分。ああ、12時には着きたかったなあ。


 目標達成できなかったので、諦めて地面に腰を下ろして休みました。土小屋ルートだとベンチがありますが、参道の途中にはベンチはありません。
 
 神門まであと1,000メートル。登る時30分ほどかかりました。

 切り株そっくりの石。くる時気になっていたのですが通り道だったので写せなかったのです。この時間、すでに登ってくる人はなく、下りてくる人もいない、相変わらずひとりぼっちで歩いているわたし。
 


 30分たっても40分たっても神門は見えず、
 ようやくここをくぐったのは午後1時でした。来る時の倍近くかかっている!? 休みすぎたかしら。



 白石旅館の看板猫、たまちゃんが眠そうに迎えてくれました。



 たまちゃんて滅多に会えないので、会えるとラッキーなんですって。わたしは去年も会っているんですよ。
 ここで山菜うどんを食べてからロープウェイに乗りました。

 こうして無事家に帰ってきました。山荘に泊まったというと皆びっくりするのですが、怪我の後のあのコンディションで日帰りの登山はとても無理だったでしょう。泊まりでゆっくりと時間があったからこそ怪我もなく帰ってこられたんだと思います。まあ、準備はちゃんとして行ったし、無謀でも無茶でもなかったと思います。ただ、
 少々無理はしましたかねぇ。帰った翌日は筋肉痛に悩まされ、翌々日には熱を出しました。😅

 ところで、
 まだ弟が大学生だった頃に聞いた話です。
 弟は関東の大学に行っており、夏休みに長野県の霧ヶ峰でバイトをしていたのですが、ビーナスラインが開通したころで、誰でも気軽にあの高原に行けるようになっていました。ちょうど山がニツコウキスゲで黄色く染まる頃訪れたお婆さんが、感激して
「わたしゃもう、いつ死んでもいい。」と言ったんだそうです。それくらい素晴らしい景色だったんだそうです。
 
 石鎚山の夜明も、大きな感動でした。けれどわたしは、いつ死んでもいいとは思いませんでした。こんな素晴らしい景色が世の中にはもっともっとあるんだ、死ぬまでにできるだけたくさんの素晴らしい景色を見ていこう、とね。
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石鎚登山 4 山頂の夜明け

2023-09-21 00:04:00 | 山登り・里山歩き
 おはようございます。
 石鎚山頂の夜明けです。


 ご訪問くださったみなさまの今日一日が良い日でありますように。

 夜明け前、5時14分
 東の空に麒麟降臨


 ズームアップしてみると


 世界を飲み込む大怪獣
 天狗岳に迫ります。
 5時15分


 同じ方向を時間差で見てみました。
5時24分


 5時42分
冒頭写真
 
 5時47分


刻々と変化する空の美しさに息を呑みました。
 違う方向の空もというか、こっちが日の出の方角
 日の出前 5時15分


 同じく5時15分

 
 5時26分


 湖のような雲

 誰かの頭がー 写真スポットは結構混み合っています。


 5時44分 


 5時48分 山が赤く染まりました。


 ウマオが発見!風力発電機が並んでいるのが見えました。よく見えるねぇ!

 白い湖のような雲の上に並んでいるんですけど、どうでしょう?


 佐田岬のように思えるのですが、わたしは方向音痴だから。

 雲も赤く染まってきました。


 
 ここで朝の神事の時間です。

 ご神像拝戴

 頂上社では朝晩10分程度の神事が行われるようです。強制ではありませんが、宿泊者だけでなく、ご来光目当てで暗いうちから登って来た人もほぼ全員が(二名以外)参加していました。
 美しい夜明けを見た後では、誰もが自然を崇拝し祈りたくなります。

 二礼二拍のあと神主さんが神様にご挨拶、その後全員が印刷された祝詞?を読み上げます。その時
 後ろの人がわたしの背中を振り払っている様子。振り向くと、わたしの背中の周りをなにかがブンブン飛び回っているのです。払っても払っても逃げないので、わたしはついに
「そのままにしておいてください。」と言ってしまいました。
 もちろん好意で振り払ってくれたんです。ですが、振り払うと返って攻撃されることもありますから。
 払うのをやめると虫はわたしの手に止まりました。


 アブ? ハエ?
 全然噛まれませんでした。
 祝詞が終わるまでわたしの手にいて、終わると飛んで行きました。手の温もりが気持ちよかったのかしら。
 その後の神主さんのお話がとてもよかったので、一言一句忘れまいと真剣に聞いたのですが…
  忘れました😂
 山は一刻一刻姿を変え、変化しながらも自然の調和を保っている。人間社会においても欠けたところを補い合い調和を保っていきたい、と、世の中の安寧と世界平和を願うような内容だったと思います。人の争いとは無縁の風景の中で、すとんと心に落ちるお話だったのですけど。歳をとると忘れん坊になつてー
 
 その後、宿泊者代表として、山荘のスタッフさんが玉串を捧げ、次に、世界中の未来を背負う子どもの代表としてトラオ、ウマオ、お友達になったミーくんが玉串を捧げました。そうか、今日、この時に石鎚山頂にいる子供は世界でたった4人しかいないのです。もう一人の少年は恥ずかしいのか、参加しませんでした。
 それから宿泊者全員が、三体のご神像に触れていきました。石鎚神社だけで行われる儀式だそうです。
 御神体は石鎚毘古命ですが、その叡智を三体の御神像で現しているのだそうです。
一体目  仁 優しさ、調和を意味する玉を持っています。
二体目  智 賢さを意味する、鏡を持っています。 賢さと鏡ーまずは己を見つめよということかな? なかなか奥深い。
三体目  勇 勇気を意味する剣を持っています。その剣は諸刃の剣で、片側は勇気ですが、反対側は? 忍耐だそうです。う〜ん、宗教というより哲学的。
 ご神像に触れることによって、参列者は御神徳を身に受けるということのようでした。(わたしなりの解釈です。間違っていたらすみません)
 すべての儀式を終える頃、天狗岳には



 早くも人が登っていました。
 清々しい朝でした。良い天気になりそうです。

               続く

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石鎚登山3 頂上山荘の夜

2023-09-19 08:00:00 | 山登り・里山歩き

 神事の後、一瞬姿を見せてくれた天狗岳。しかし、4分後にはこんな景色でした。
 


 夕食はチキンカレーと豆腐ハンバーグ他。チキン苦手のわたしは、肉を避けて野菜ばかり、ほんの少しいただきました。味は美味しかったのです。おかわり自由なので子供たちみんなおかわりしていましたが、実を言うと、鳥居のある休憩所で休んだ際、さあ、最後の頑張りだ!と気合を込めて、お腹に入れられるものを全部食べてしまったのです。おかげで荷物は少々軽くなりましたが、思ったより楽に登れたのでお腹が空いてない。普段でも晩御飯は軽い食事なので、ハンバーグだけでも十分満足でした。
 夕食前の景色がガスガスだったせいか、さっさと部屋に引きこもってしまった人が半分くらいいました。でも、スタッフの皆さんが三脚の準備をしているのを見て、私たちも食堂と外を行ったり来たり。せっかく来たのだから、夕日が見られるといいなあ。

 すると


 空が赤くなっています。これは晴れて来るかも。
 が、建物の位置から言って東だと思うけど…なぜ?
 建物が邪魔なのでもっとよく見える場所にスタッフの女性が案内してくれました。


 東の空が赤かったのは雷でした。
 動画で撮ったのですが、残念ながらリンクできるようにしていませんので、静止画で。


 この時、ビデオに、女性スタッフが
 今日は忙しいですね。あっちもこっちも
と言う声が入っています。と言うのは
何箇所も稲妻が光る上に、西の空も




 真っ赤に燃えていたのです。
 この日、下界では怖いくらいの雷だったそうです。

 石鎚山は西日本の最高峰。なので朝日と夕日、両方が見られます。
 ご来光目当てで真夜中に登って来る人は大勢います。しかし、夕日を見て暗がりを下山するのは難しい。山荘に泊まるか、野宿するしかありません。夕暮れの景色を見られるのは宿泊者の特権と思いました。夕日こそ見られませんでしたが、神秘的な景色をみることができてラッキーでした。


 以下、どっちの空がわからなくなってしまいましたが













 どこかファンタジーの世界に迷い込んだような、この世のものとは思えない景色でした。

 19時過ぎまでずっと写真を撮って、一旦建物のなかへ。
 しばらくスタッフのみなさんが孫たちのお相手をしてくれました。夜、みなさんは何をしているかと言うと、ストイックに筋トレしているんです。この日泊まった子供は4人。そのうちの3人が我々のメンバーで、うちの孫二人と娘のお友達の息子さんでした。子供たち同士、また、スタッフさんたちともすっかり仲良くなって、ゲームをしたり筋トレを教えてもらったり。そうそう、一昨年石鎚村で会って、去年は天狗のように山道を駆け降りてきた青年に今年はここで会いました。ここで働くようになったんですって。彼の体幹の強さは半端なかったです。
 9時の消灯前にもう一度外へ出ました。
 
 西条市の夜景


 松山市の夜景
 こちらはまだガスが残ってました。


 満月近い形の月が出ました。空は晴れていきそうです。


 そして消灯
 雑魚寝ですが、さほど混んでなかったのでゆったりと布団が敷けました。しかし、わたしの生活リズムとは違っていまして、なかなか眠れませんでした。寒いと思ってフリースを着てねていましたが、暑くて脱ぎ、足も布団から出して、うちで寝るのとかわりません。
 眠れなくて時計を見たのが0時過ぎ。それからいつのまにか眠っていました。しかし4時半頃娘とウマオがゴソゴソと起き出したので目が覚めました。
 ああ、もう朝か。ご来光を見なくちゃ、と起き出したものの、頭がフラフラするのでまた布団に帰ってきてしまいました。寝不足は下山に響くと思います。がうとうととしただけで、娘からの電話(もちろんバイブレーション)いよいよ夜明けです。
      
                続く 
 


 
 









 










 
 
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石鎚登山 2 道草を喰いながら

2023-09-17 01:07:00 | 山登り・里山歩き
 頂上山荘のこと
 石鎚神社頂上山荘は、石鎚神社会館が運営する休憩、宿泊施設です。ちなみに、石鎚山は国定公園ですが、成就社から登る登山道は、石鎚神社の私有地なんだとか。だから本当は登山道ではなく参道。参道だからベンチなどもありません。
 毎日午後5時には夕べの神事があることをわたしは知りませんでした。(娘が一緒だとどうしてもあてにして、リサーチ不足になってしまう…)
 ただでさえ暮れやすい山の中を、ばあさん一人が歩いているとなればみんなが心配するのは当たり前でした。トラオが怒り顔だったのはこう言うわけです。心配させるのも迷惑かけたうち、と、反省しています。
 
 道端のキノコなど

 ロープウェイを降りてから成就社までの2.30分の道は、登山のウォーミングアップのような登り道。歩き始めてすぐこんなキノコを見つけました。
 なんと色鮮やかな





 追記 タマゴタケと教えていただきました。
 初っ端からこんなもの見つけたら、立ち止まらずを得ません。
 きのこだけではなく


 ヤマジホトトギス? 以下、大雑把な名前しか知りませんので、細かい分類はしておりません。悪しからず。
 ハガクレツリフネもいっぱい。



 大体、表参道には花が少ないとわたしは思うのですが、降り続いた雨の後で、きのこだけは様々なものが見られました。
 どら焼きみたいなの


 真白いのや


 サンゴのようなの





 顔を出したばかりの?


お椀みたいなの




 貝殻みたい。前に教えてもらったんだけど‥名前をわすれました。



 これはかなり大きい。そばのクマササの葉が10センチ近くあると思いますから。さっきのお椀が大きくなった?


 クチベニタケと水玉みたいなキノコ?

 
 キノコですよね?コケの胞子体?


 花は、去年も今年も少なかったです。
 ヤマアジサイはわずかに咲き残っていました。



 売店に続く階段横に群生していた花。

 
 テンニンソウかな?と思うのですが、葉っぱがどうなのかしら?
 よくよく見たら



 アリに、ハチに、ハエかアブかに…
 虫のレストランは大繁盛。

 ヒヨドリソウがあちこちに咲いているのですが、



 こんなにたくさんあるのにアサギマダラがいません。


 何年か前、同じ時期に土小屋から登った時はたくさん飛んでいました。

 クロヅルの実。もっと綺麗な色になると思います。



と、いっぱい写真を撮ったものですから

 そんなことしとるから遅なるんよ。と、またもや叱られてしまいました。

 後で聞いたところ、娘たちはザアザア降りの雨に見舞われたそうで、カッパを着て登ったんだそうです。
 ばあちゃんが雨で濡れているんじゃないか、滑って転んだんじゃないか、雷に打たれたんじゃないか…トラオとウマオが相当心配して怒ってたそうでー 
 わたしはパラパラと降られただけだったので、みんながそれほど心配していたとはつゆ知らず、相変わらずのカタツムリペースでのんびりあるいていたのです。いつか見た、プロの登山家がエベレストに登る時の映像を思い出して、我ながら、8000m級の歩みだなあと思いながら。
 いや、雷はちょっと不安ではありましたが。
 もう30年以上前は、学校行事で石鎚に登るのは当たり前でした。同僚が、5年生100人ほどを引率して登った時、頂上で雷に遭い、全員が地面に臥して難を逃れたそうです。稲妻が地面を走るのが見えたそうです。狭い山頂で他の登山客もおり、建物に入ることもできなかったのだとか。
 それがどんなに危険なことだったか。その後、行事としての登山は行われなくなりました。
 余談ですが、その時引率していた若い男性教師が、胸ポケットに石鎚神社の御守りを入れていたのですが、それが黒く焦げていたとか。神様が守ってくれた、と、思ったそうです。彼は定年退職してから、石鎚神社の信徒のお先達をしているそうです。
 それを思い出して、遠くに聞こえる雷が、近くなったらどう避難しようか、狭い道に伏せるしかないか…  わたしなりに考えてはいたのですよ。

 頂上近くの花が濡れていたのは、雨のせいでした。
 
 今頃ユキノシタ?


 一塊になってたくさん咲いていたのですが、もう、ゆっくり眺める暇はありません。時刻は4時45分。
 
 名前がわかりません。

 
 追記 シラヒゲソウだそうです。

 これは食事が終わってからぶらぶらと周辺を歩いて写したもの。
 山野草はよく知らない上に、シソ科となるともうお手上げ。

 アキノキリンソウかな?
 


 

 みんなに心配はかけましたが、体力的には余力がありました。

               続く

 




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石鎚登山 1 かたつむりの山登り

2023-09-11 21:53:00 | 山登り・里山歩き
 石鎚へ
 もう、何ヶ月も前から決まっていたことでした。人気の頂上山荘に泊まって星空とご来光を見るという…わたしが頑張ったのはこの計画があったからです。しかし、直前になって問題発生。
 その1 一週間ばかり天候不順でトレーニングが出来なかったこと。しかも予定の土曜日曜日は雨の予報。
 その後2 登山コースが土小屋ルートから成就社ルートに変更になったこと。
去年、二の鎖下まで登って、このコースは、2度と登りたくないと、思ったきつい道です。

 去年の記録を見てみたら、登頂までに6時間もかかる計算になりました。

 ただ、登っても降りる必要はありません。水や食料は半分でいいし、夏なので寝袋も要りません。午後4時に到着すればいいということなので、ゆっくり行けば大丈夫かな?こんなチャンスは2度とないかもしれません。
だけど準備だけは念入りに。そのためゴアテックス(防水性、撥水性、保温性にすぐれた)のジャケットと、酸素ボンベを買ってきました。
 酸素ボンベ? 
 一昨年頂上まで行った時、ちょっと頭痛がして高山病っぽかったから。2000mにも足りない山ですが、歳が歳ですから。
 それでも足りない気がしたので、ロープウェイに行く途中、ドラッグストアでカロリーメイトやゼリーを買い足しました。実はこれが時間のロスでした。

 予定していた便に乗り遅れ、この時間に登るのはわたしだけかと思いましたが、お仲間がいました。登山慣れしたシニアのグループとお見受けしました。




 同じく乗り合わせた、法螺貝を吹く郵便屋さんの演奏を聞かせてもらい、


 ここでもちょっと時間を取りましたし

 成就社にお参りして


 ここでおにぎりを食べて。これもゆっくりしすぎた。

 神門をくぐったのが12:25
 成就社ルートは、正式には表参道。信仰の道なのです。神門が参道、の入り口です。

 ロープウェイで一緒だった皆さんがここでお弁当を食べていました。これもわたしが気を緩めた原因です。いや、この人たちのせいというのではありません。あくまでわたしの見通しが甘かったのです。

 お弁当を食べていたみなさんにはあっさりと追い抜かれてしまいました。

 大きな木が根っこごとえぐられていました。

 登山日の数日前、大雨が降りました。リアルタイムで送られてきた画像には雨水が洪水の川のように流れていました。あの雨で
えぐられたのでしょうか。
 地面はどろどろで新しい木道が敷かれたところもありました。ありがたいことです。
 
  遥拝の鳥居 12:50 山頂まで行けない人はここで拝みます。

 ガスが出て幻想的な風景でした。



 道はいったん下り坂
 成就から1k m 12:58  ここまで33分。平地の2倍の時間がかかっていました。
 ここが八丁坂の鞍部。すり鉢状の道の一番底になります。


 ここからはひたすら坂を登ることになります。
 去年は何も知らずに黙々と登ったけど、まだ記憶に残っているから余計にしんどい。



 成就から1.1k m 13:13
 100m歩くのに15分‼️ 10mを 1.5分 1mを?9秒‼️
 亀どころかカタツムリの足取りですよ。


 
 真ん中にゴリラが? さて、どちらが歩きやすいか?常に考えて歩かなければなりませんでした。まだまだ先は長いのに、しょっちゅう靴が岩に引っかかるのです。まずい、足が上がってない。トレーニング不足を痛感しだしました。



 このような階段を川の堰堤のように水が流れていたのです。しかし、傷んだ階段は何箇所も修理されていました。


 そして、いきなり階段が消えたように見えたら、そこは道が直角に折れているところです。
 そうそう、去年こんな階段を登った先に飴湯を売っているお店があったなあ。もうすぐあの店につくかな?
 しかし、期待は何度も裏切られました。直角に折れ曲がった階段はいくつもあったのです。
 この日は登山者が少なかったらしく、ロープウェイの駐車場もガラガラでしたし、行き合う人も少なかったのですが、わたしに話しかけてくれる人もいました。顔を覗き込むようにして
「大丈夫?お仲間はずっと先だったけど?」 
「ああ、わたしの連れは多分頂上に着いています。大丈夫ですよ。」わたしは元気に答えました。本当に、遅いけど疲労困憊ではなかったので。
 山で挨拶を交わすのは、安全確認のためでもあると聞いたことがあります。この日、出会った人で挨拶してくれなかったのはただ一人。答える気力もなさそうだったので気になりました。あの人、ロープウェイの最終便に間に合ったかしら。
 
 角を曲がるたびにガッカリしながらようやくお店に繋がる階段にやってきました。そうそう、近くに岩があったんだっけ。あれが試しの鎖だったような気がします。




 1.9  Km 地点 14:39 
 
 前社が森の売店 14:51


 去年、ここのおっちゃんにあとどのくらいで休憩所かと聞いたら4.50分と言われました。しかし、実際は1時間以上かかりました。
 もう、下山する人にも会いません。たった一人、休まずに歩いていたら
 
 とっくに先に行ったはずの例のグループの一人が、荷物も持たず歩いているのが見えました。 相当お疲れの様子。ペースが早すぎたんでしょうか。
 雨がポツポツと降ってくるし、遠くで雷はなるしー ひとりぼっちは覚悟していたとはいえ、やっぱり寂しかったのでちょっとホッとしました。

 その人を追い越して

 2.1Km 夜明かし峠 15:08 
 200m歩くのに29分!

 昔ロープウェイもなかった頃、石鎚へ登ると、この辺で夜明けを迎えたという峠です。





 ここからは少し坂が緩やかだったはず。そして、去年は、道の先を行く鳥に癒されたのです。
 ここで娘から電話がありました。
「まだそんなとこ? 休憩所からでも1時間かかるんよ。5時までに来れる?5時半からご飯だからそれまでには絶対来て。」
「多分5時には着くから」

 正面に休憩所と鳥居が見えてきました。



 一の鎖あたり 2.7Km  15:47


 休憩所鳥居の下 16:03
 ここは成就へ行く道と、土小屋に行く道との分かれ道。さっきの下山を急いでいたご老人、もしかしたら間違えて土小屋へ行き、引き返したのかも。よく間違える人がいるのだそうです。



 ここでちょっと腰を下ろして一休み。先ほどの人が追いついて待っていたお仲間と先に行きました。
 
  
 頂上まで0.5Km  16:13



 けどわたしがすぐに追い越して、振り返っても姿が見えなくなりました。こういう時、どうすればいいのだろう。連れになって歩くには、時間も心にも余裕がないし、かと言ってさっさと行くのも心配だし。
 娘にもうすぐ着くと電話したついでに、後から来る人のことを伝えておきました。

 あと400m  16:32  100mを9分


 あと300m   16:43  ここまで11分



 三の鎖


 一昨年、心が折れてトラオパパに電話したのはこの辺りだったと思う。あの階段でこっちを見ながら待っていたウマオが子犬に見えたっけ。


 京都旅行でもウマオは子犬のようでした。だけどあれから2年、山ではもう子犬ではありません。鎖場大好きの山猿になりました。
 さっきの人は来ているかな?
 振り向いて見たけど、姿は見えませんでした。
 霧が晴れて下の景色が見えてきました。


 それから10分ほどで山頂に着きました。
 16:55  やった、約束通り五時までに着きました。
 山頂荘のスタッフ、娘たち、先に行ったグループの人、総出で迎えてくれました。けど大歓迎というわけではなく、

 トラオの顔が怒ってた。

 結果オーライだからいいけど、
 いいけどねえ、心配したんよ。と、娘。

 ごめん、心構えが甘かった。

 5時から神事が始まるということです。荷物だけ置いて、神社に案内されました。
こっちの方が段差が低いですよ。って労わってくれてるのがわかります。ヤキモキさせて申し訳ない。けど、足も動かないほど疲れていたわけではないのです。

 神事が終わってみんなが振り返った時




 天狗岳が一瞬姿を見せてくれました。よかった、歓迎してくれてる。そう思った瞬間でした。

               続く
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トレーニング

2023-09-07 23:19:00 | 山登り・里山歩き
 足の怪我、その後をもう少し。
 血を抜いてから2週間後、松葉杖を返しに行って、診察もしてもらいました。
  ああ、よくなってるね。
 まだちょっと痛いんですけど。
  大丈夫でしょう。
 月末に山に登りたいんですけど。
 ん?一瞬の間があいて
  まあ、大丈夫でしょう。
 絶対的なお墨付きとはいかなかったけど…よし、行くぞ。

 まずは、ほとんど歩かないで鈍って来た足を戻さなきゃ。
 足を曲げると向こう脛が痛いのは、筋が固ってしまったからかもしれません。思い切って正座をしてみました。痛いけど悪化するようでもありません。しゃがんで草引もするようになりました。
 平地を歩くのは全く問題ありません。坂道も、山寺に行って自信がつきました。
 不安なのは、階段です。膝が痛くならないかしら?
 天気の良い日はほぼ毎日運動公を歩きました。と言っても夕方の数十分だけ。夏休みは本当に自分の時間が取れないのです。
 市内の山手にある二つの公園は、坂も階段も緩やかなのから急なものまで起伏に富んだコースが色々あって、足慣らしには最適です。
 秋の夕暮れ、隣接するため池まで足を伸ばしてみました。



 別の公園には、なかなか興味深い植物もあって


 上からずーっと伸びているんだけど


 なんと言うつるかな?


 うまく写せませんでしたが、地味な花が咲いていました。

 これはアカメカシワの実?な


 ナンキンハゼも実をつけていました。


 風で落ちたらしいどんぐり


 モミジバフウ?


 これは?イヌビワかなあ。



 クサギにモンキアゲハが来ていました。


 里山は、早、秋の気配。

 さて、一回は山にも登らなきゃ、というわけで、世田山へ。出かけたのが午後3時前だったので、1時間だけ登ることに。アラームが鳴ったらそこから引き返します。往復2時間の山歩きです。
 久々に来る世田山。
 瀬戸内海を見下ろす海の要所だった所です。



 ずうっと作り続けていた不動明王が完成していました。



 高さは300メートルほどの、山とはいえない山なのですが、なかなかきつい。
 この階段の上に、世田薬師の奥の院があります。
 見るだけでうんざり。


 以前は1時間でこの辺までしか来れませんでしたから、ペースとしてはちょっといい感じ。
 本格的な岩の道になりました。ここでアラームが。


 引き返します。
 海も空もきれい。今年は本当にたくさん入道雲を見ましたね。


 
 



 わずか3週間。雨もよく降ったし、トレーニングどころか、なまってしまった足腰を取り戻すにも足りないくらいでしたが、
 
 
   行ってきました。石鎚山。


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