韓国旅行(やっと)2日目です。
今日は二つの世界遺産を訪れます。
ホテルを出たところでまた通りました。 きのう見つけたおもしろい場所。 なにがおもしろいって? ようく見てください。
この白壁と石垣、絵に描いているんですよ。 とても上手なのでうっかりすると気づかないかもしれません。 でもなんでわざわざ・・・・
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さて、昨日とはうってかわってきょうはぐずついた天気。 今にも雨が降りそうです。 韓国は梅雨の季節なんですね。
第1の世界遺産、石窟庵に着きました。 あたりはすごい霧です。 10メートル向こうは全然見えないくらい。 駐車場のそばに立っている大きな建物もこのとおりです。 すぐ近くで写しているのにです。
階段を上ったあとはゆるやかな山道が続きます。 舗装されてない道だけれどアスファルトみたいに歩きやすく、うっそうとした木々の茂る山の中だけれどどこか明るい、心地よい道を1キロほど歩いて石窟庵に着きました。
残念ながら撮影禁止です。
大きな建物の中に、端正な顔の仏様がまつられていました。 新羅時代に作られたこの仏様は、額に宝石がはめ込まれ、東方の海を見据えています。 外からの侵略者(日本も)から守ってくれる仏様なのだそうです。 周りには、本尊を守るように四天王や八部神衆、その他の仏様の石像が配置されています。 建物はあとから建てられたもので、元々はすべて石窟内にあったのだそうです。
あとで調べたところ、日韓統合時代石窟庵の荒廃が進み修復はしたものの、日本人が新羅の技術や文化を十分理解しないまま修復をすすめた結果、かえって損傷を早めてしまったという経緯がありました。 その後修復を繰り返し現在の姿に至っているのですが、ある部分はすでに原型がわからなくなっているそうです。 こんな形で日本の関わりが残ってしまったことは残念としか言いようがありません。
石窟を見て下っていくと、たくさんの白い提灯がつるされてありました。 ことしなくなった人の提灯だそうです。 今は死者が浄土へ行く季節なので白い提灯がつるされていますが、普段はカラフルな佛の提灯がつるされているそうです。 日本の盆提灯みたいなものなのかなあ。 同じ仏教でも国によって少しずつ形を変えているのがおもしろいです。でも、亡くなった人の魂なら写真は撮らない方がいいかも。
石窟庵をでたあとは仏国寺に向かいます。
とても大きな、そして美しいお寺でした。
「天王門」には四天王が立っていました。 怖い人のはずなのになんだか愛嬌がありますね。
ぶじことガイドさんがなにやら見ています。 何を見ているのかな?
極楽浄土のようなカラフルな軒下に、ハトが巣を作っていたのです。 梁と梁とが合わさったところ、白いしっぽが見えるでしょうか。 美しい家で、仏様に見守られて最高の子育てをしていますね。
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さわるとお金持ちになれるというぶた。 体型と言い、なでなでしてもらうかっこうといい、ジムソウチョウとそっくり。
慶州と言えばー
30年も前に読んだ上坂冬子著「慶州ナザレ園」。 戦前に韓国人の男性と結婚し、戦後韓国に移り住んで未亡人になった女性たちの、悲惨な老後を救うため韓国人によって建てられたのがナザレ園でした。 まだナザレ園はあるのでしょうか。
帰国後調べてみましたら、そのナザレ園は仏国寺の近くにあるらしいです。 そして日本へ帰ることをあきらめ終の棲家としている方が20人ほどいると言うことを知りました。 戦争中日本人に迫害を受けた韓国人の、怨念を越えた純粋な人間愛によって運営されたナザレ園。 詳しい内容は忘れたものの、30年前あの本を読んだときの感動がよみがえりました。
最後に、昨日歩いた大陵苑にやってきましたよ。 このころついに雨がー。 自分の傘は持っていたけど、車に積んでいる傘を借りて歩きます。 だって、とても大きくて具合が良さそうだったんです。
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おもしろいことに2段になっています。 傘を巻くところも2カ所あります。 カップル傘で、男の人に持ってもらうんですと。 どうりで重かった。
20基以上ある墳墓のなかで天馬塚だけが内部を公開していますが、残念ながら写真は無し。 古墳内部には発見された当時の棺の内部や副葬品のレプリカが展示されていました。 本物は博物館にあります。 金の宝冠も、金の腰ベルトも美しく、埋葬された人の強大な権力が忍ばれました。 ーつづくー
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