
お水やらノンアルコールワインやらそれぞれの飲み物で乾杯。



父の三回忌でした。今年は、幼い子連れの孫たちも、高齢の叔父伯母たちも抜きで、わたしと弟夫婦だけでひっそりと行いました。
菩提寺でお経を上げてもらい、墓参りをして、兄弟でごちそうでも食べて済まそうという計画でしたが、当日になって弟が、2時までに会議に行かなければならないと言い出して、 二人でフレンチでも食べてきたら?と言ってくれました。ならばこの際ゆっくりとフレンチをと、義妹と二人、新しくできたフランス料理のお店に行きました。
精進料理じゃないけど、じいちゃんごめんね。けれど久々のフレンチでうれしかったです。
東温市下林。県道伊予川内線の道沿いにあります。この間から何度も通った道なのに気がつきませんでした。
予約無しで入れました。客は3組。テーブル一つおきにすわり、高い天窓が少し開けられていて、もちろん入り口には消毒スプレーもあります。
若い夫婦二人だけでやっているそうです。
千円台から3千円台まで3種類のコースがありましたが、せっかくなので3千円のフルコースを。
北海道産クリームチーズのサラダ
クリームチーズもおいしかったですが、ほんの少し乗っているオレンジのソースが気になりました。何かのマーマレードかなあ、おぼえのある香りのようで、なんだか思い出せません。にんじんが甘いです。
鳥生レンコンとジャガイモのスープ。
鳥生は今治市のレンコンの産地です。ビシソワーズにレンコンをすり下ろした感じ。けっこうレンコンの風味がきいていました。
瀬戸内産スズキのポアレメリケーナソースかけ。
ソースがおいしかったです。あいにくパンを食べてしまって、お皿にソースが残りました。
パン
自家製のかぼちゃパンと蜂蜜パン。焼きたての外はかりかり、中はふわふわでおいしかったです。
三元豚のアンチョビ風味トマトソースかけ
おいしいです。最近牛肉より豚肉の方が好きになってきました。最近の豚肉って変な獣臭がなくて食べやすいもの。子どもの頃は給食の豚肉が食べられなくて、噛まずに丸ごと飲み込んでいたのです。
デザートはラズベリーのモンブラン。
上にエディブルフラワー。今頃咲く紫の花って何だろうね。ノボタン?それにしては花びらが小さく色も薄い、キキョウは形が違うし・・・
これはパンジーだそうです。いまごろ?といぶかるわたしたちに、食用のパンジーは年中供給できるように管理して栽培されているんだとか。ふ~ん、一つ物知りになりました。
あと飲み物はコーヒーを頼みました。
ものすごく手が込んでいるとか贅沢な素材だとかそういうわけではないけど、このお値段でフルコースは魅力的。予約なしでもOKというのも手軽でいいです。
6月に赤ちゃんが生まれたばかりとかで奥さんは育休中。お手伝いの年配の女性はどちらかのお母さんでしょうか。
「今、ぷくぷくでかわいくなったところね。」というと相好を崩してうれしそうでした。
若い人が一生懸命やっているのをみると応援したくなりますね。新型コロナに負けるな。長く続くいいお店になるようにがんばって。
アマビエができあがったらちょうどお昼時。娘がおすすめの「な野屋」に行こうと思っていると言ったら、先生もそこがおすすめです、ということで予約をしてくれました。
しかも、ちょっとわかりにくいから案内をしてあげましょうと。人気テレビ番組「ポツンと〇〇家」のパターンだね、と笑いながらお言葉に甘えてついていくことにしました。国道と直角に流れる川がちょうど西条市小松町のような雰囲気。少し離れた駐車場からお店へ行く道々、畑の端っこや塀の横などにいろいろな花が咲いていて、きっとこのあたりの人はゆったりとした暮らしをしているんだろうなと思ったのでした。
褐色の葉と葉先のピンクがかった色が魅力的な木。
途中にあった、アガパンサスとヘメロカリスの庭もきれいでしたよ。
お店は古いお家を改造したもので、入り口を眺めた雰囲気は以前行った「藁葺きカフェかやね」とそっくりです。
お庭に合歓の花が咲いていました。
こんなお店で食事をするのは4ヶ月ぶり。
久々に外食するので、先ず気になったのはお店の安全対策です。入り口で消毒をし、良かったらマスクを入れるのに使ってくださいとポリ袋が置いてありました。その心遣いにほっ。
二間続きの座敷にいろいろなタイプのテーブルと椅子が設置されていました。テーブルと椅子、低めのテーブルと座椅子、座卓と高さのある畳の座布団 といったふうに。他のお客がいたので写真が撮れませんでしたが、うん、テーブルごとの間隔もゆったり。
どこへ出かけてもまずこんなことをチェックするって・・・これが新しい生活となるのでしょうか。
お好きなところへと言われてわたしたちは庭に面して横並びで座れる席をチョイス。
杉板のお膳の上にお箸とおちょこに入れられた花。
まず前菜。お野菜たっぷり。
メインは豚しゃぶ肉の炭火焼き?でした。ここに来てはっと思い出しました。
メニュー見てないねえ。だけど注文も聞かれなかったから一種類なのかもしれない。お値段は? 娘が勧めるくらいだからまあ、妥当なお値段だろう。(娘も庶民なんで)
わたしとしたことがメニューのお肉チェックを忘れてたんです。
よかったあ、鶏肉じゃなくて。
この豚肉がすごくおいしかったです。炭火焼きの香ばしい香りと、シェフ特製のタマネギドレッシング。付け合わせの大きめの野菜のマリネも、酸っぱさ控えめ(そんな言葉があったかな?)で食べやすかったです。
家でもやってみようかなと、ドレッシングの残りを舐めてみたけど、材料が??? 真似できそうもないです。
手作りふりかけ。その他お味噌汁と漬け物がついていました。
これにコーヒーか紅茶ととデザートが一品つくそうですが、お隣の常連さんらしい方に、200円プラスしてデザートを三品頼むのがぜったいおすすめと教えてもらって、三品頼みました。
豆乳のケーキ 抹茶のババロア、 黒ごまのわらび餅
甘すぎず優しい甘さ。ぺろっと食べてしまいました。たった200円プラスでこの幸せ。
お勘定は1400円でした。
充実した日でよかったと、二人とも大満足して帰りました。