あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

山陰に咲くあじさい

2009-06-30 00:16:14 | 植物

 桜三里の途中にある鞍瀬渓谷。 その入り口に長さ100メートルに満たない短いあじさいロードがあります。 毎年ちょっとだけ寄り道をしていくのですが、残念ながら今年は花が少ないようです。
 


 このあじさいは、この道沿いの一軒家に住むおばあさんが植えたのがはじまりだということを聞きました。 話を聞いたのがもう10年以上も前で、そのころ既におばあさんはこの家にいたりいなかったりの健康状態だったようです。 ですから植えたのはもっともっと前ということになります。
 その後地域の方も加わってだんだんと広げていったそうなのです。 木々の茂る淋しい山道をあじさいで彩って人々に見てもらいたいという願いだったのでしょうか。 
 



 わたしは、自然の中に園芸種の植物を持ち込むのはあまり好きではありませんが、山の中のあじさいにだけは別の感情を持っています。 
 


 日の差さない山陰で日光を好む華やかな花はうまく育ちませんが、あじさいだけは日陰でも育つからでしょうか、 山のあちこちであじさいを見かけます。 ときにはなぜこんな所に?と思えるような場所にも。 それは、もう生活の痕跡もないけれど確かにそこに人の手が加えられたということなのです。
 町の人から見れば不便きわまりない、変化の乏しい山の暮らしかもしれませんが、あじさいの彩りにささやかな幸せを感じながら、慎ましく平凡にそして精一杯生きた人々がいたという証だとわたしは思っています。 ですから、かすかな寂寥感とともに山の中のあじさいを見てしまいます。
  


 先日、マタタビの葉であることを確かめた、白猪の滝入り口の菖蒲園。 ここにもあじさいがたくさん咲いていました。

 杉の中にさくあじさいの群れ。 



  ここのあじさいについてはみっちゃんさんが書いておられます。 美しい写真ですよ。 
  
  わたしは、心に残った花々をいくつかご紹介。


  


  あじさいといえば七変化。 微妙な色の変化が美しい。



  
  花が咲いてます。ほら! 普通花びらと思われているのは萼で、真ん中のちっちゃくて丸いのが花です。右側と下の花が開いているでしょ?



  


  赤系のあじさいも華やかで魅力的。



  たくさんのあじさいの中でひときわめだっていた赤紫の花。


  


  まるでちょうちょが飛んでるみたい。



  これは実際にえび茶がかった深い赤でした。



  最後に大好きなアナベル。 真ん中の花は子どもの頭くらいありました。



 たくさんのあじさいと菖蒲を植えたのは白猪屋さんというおうちのご夫婦で、白猪の滝に訪れる人に喜んでもらおうとこつこつと植えたのだとか。 そのご主人はなくなりましたが、奥様と地域の方々とが花を守っていると、新聞で読みました。 
 花を介して山間ににぎわいを、そんな願いが込められているように思いました。 そしてその思いは確かに花を咲かせていました。


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ねこにまたたび

2009-06-29 00:14:28 | ペット

  1年前、ここで見つけたサルナシが、じつはマタタビらしい・・・・
 というわけで、確かめに行きました。


  東温市、白猪の滝の駐車場近くにある、菖蒲園です。
  菖蒲はもうほとんど終わっていましたが、その代わり、たくさんのあじさいが咲いていました。 すごい~い。 菖蒲の頃はあじさいの花は杉の中に咲いていましたが、菖蒲園の中にこんなにたくさんあったとは気づ来ませんでした。 しかし、今はまずサルナシのところへ・・・・


 車から降りるなり、咲き誇るあじさいに背を向けてなんでもない山の草を撮るわたし。 あじさい見物に来ていたご夫婦の目には奇異に映ったことでしょう。


 なやむまでもありませんでした。 去年、例の実のあったところには



 ほんの2,3枚ですが、白い葉が混じっていました。 走る車からでも目立っていた桜三里のマタタビに比べると、極端に白い葉が少なくうっかりすると見逃しそうでした。
 サルナシの夢、潰える・・・・・・ 
 多分、実ができかけて、葉っぱの白い部分が再び緑にかえってしまったのだと思います。


 こぶこぶがかたまったような実。 中に虫が入った虫えい果と呼ばれる実らしいです。



 普通のマタタビの実もありました。 どんぐりのような形です。 これがサルナシの実ににているらしいのです。



 葉っぱを2,3枚ちょうだいして、実家のななとえりにおみやげに。 切り口に鼻を近づけると、かすかにわさびのような匂いがしました。 この匂いがねこを引きつけるのかな?

 ほんとうは実の方が効果があるんだそうですが、葉っぱを近づけるとー



  噛もうとしています。
  
  


  葉っぱにすりすり。 おいおい、ひっくり返っちゃうぞ。



  とにかくすり寄ってきたり葉っぱを噛もうとしたり、じっとしていません。 片手に葉っぱ、片手にカメラで撮影はかなり難しかったー。 ねこにマタタビってほんとうだったのね。


  つぎにえりちゃんにさしだしたところー



 ぷいと顔をそむけ、なおも鼻先に突きつけるわたしから逃げて行ってしまいました。 さすがクールなえりちゃん。
 またまたびに反応するのは個体差があるそうで、全く反応しないねこもいるんだとか。 なかなかおもしろいというか不思議なものでした。


 ついでに犬の花子にも匂いを嗅がせてみました。 こちらも無反応・・・・でした。 


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たぬきのしわざ?

2009-06-28 01:25:45 | 生き物
残しておいたじゃがいもを掘っていておかしな物を見つけました。 まだ若いトウモロコシがジャガイモ畑の隅に転がっていたのです。 もう少ししたらとってもおいしくなるはずのスイートコーン。 若いけれどびっしりと実が揃っています。 ぶじおくん、どうして捨てたんだろう。


  しかし、ぶじおくんは 
  「ぼくじゃないです。これを見てくださいよ~」
 と、なさけなさそうな顔をしました。


  あらら~



 トウモロコシの茎が地面から30センチほどの所から折れています。 この先端は、ここから2,3メートルほど離れたところに捨ててあったそうです。


 「どう見てもきつねかたぬきでしょう。」とぶじおくん。
 「どう見てもたぬきよね。 きつねは肉食だから、とうもろこしは食べないと思う。」とわたし。
 去年、畑でたぬきらしきものを見たのは間違いじゃなかったようです。


 トウモロコシも何種類か植えてあるのですが、よりによって高級品をー。 しかも食べないで捨てちゃうなんてー。


 お友だちに聞いたところでは、たぬきはスイカも食べるそうです。 うちにもスイカあります。 実がなってます。 一生懸命育てているのに、かじりかけなんかにされたらどうしましょう。


 さらに驚いたことに、娘が、たぬきの子が道路を横切るのを見たというのです。 後続車がいたので写真が撮れなかったとか。
 言っておきますが、うちは山の中ではありません。 少し行けばスーパーもコンビニもある、ごくごく普通の田舎町ですよ。 


 実害がなかったときは、少しはやぶを残して野生動物が共存できるように、なんてえらそうなことを言っていたわたし。 現金なもので、被害が出たとなると途端に博愛主義はどこへやら。 


 


 いえね、たとえばこんなのを拾って食べるだけなら許してあげるんですけど。



 


 枇杷が毎日毎日じゃんじゃん落ちています。 もっとみずみずしいうちに写真を撮っておくべきでした。 今はもう、しわができかけてしみもできて、なんだか自分の顔をみるような・・・・



 どうもうちの枇杷は晩生らしく、よその枇杷がほぼ終わってから食べ頃になります。 あまり味はよくないのですが、質より量で、それはそれはたくさんなるのです。 食べきれません。 地面で腐っています。
 だから、たぬきさん、これを食べてトウモロコシには手出ししないでね。 
 と言ってもたぬきに通じるものですか。 さて、どんな対策とりましょうか。


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アイスプラントの花

2009-06-27 01:04:33 | 植物

 ようやく、ようやく咲きました。 アイスプラントの花。


 ちっちゃ! 



 ひょうしぬけ~
 大きさは7,8ミリといったところでしょうか。 テグスのように細い、透き通った花びらが雨に濡れてくしゃくしゃです。


 こちらはもうしぼみかけています。 



 どこかにパーフェクトの花はないものか。 どうも花は1日でしぼんでしまうみたいなのです。


 こちらは後日晴れた日に撮りました。 いそぎんちゃくみたいですねえ。



 アイスプラントは、何受粉をするのでしょう。 風媒花? ではなさそうですね。風に揺れる花粉がありません。 では虫媒花かな? だとしたら、アイスプラントに聞いてみたくなります。

 アイスプラントよ、こんなにも小さくて、
 こんなにも地味で目立たない花で、
 しかも1日でしぼんでしまうなんて・・・・・
 それで虫たちを引き寄せられるのかい?
 受粉はうまくいくのかい?
 
 虫媒花にしてはあまりにもチャンスが少ないと思います。


 アイスプラントの返事が聞こえてきそうです。

 「でもその代わり、葉っぱに紅さしてるでしょ。」



 たしかにー
 花よりも目立ってますね。 葉っぱはだんだん小さく、硬く、赤味を帯びてきました。 そして、少しすっぱい味になってきました。 これから種ができるでしょうか?


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気になる白い葉

2009-06-26 00:12:15 | 植物

 桜三里を通るたび、いつも気になっている葉があります。



 光の具合ではなく、白いのです。 それも部分的に白かったり、真っ白だったり、白くなかったり。 いつ頃から目立ちだしたのかしら。 多分6月に入ってだと思います。 ですから初めは白い花が咲いているのかと思っていたのです。



   きょう、やっと写真を撮ってきました。 というのは、桜三里でそれが見られるのは1カ所、それも松山から帰るときだけ見られるのです。 たいていは夕方で帰りを急いでいるし、交通量が多くて車がとめられないし、場所だけ覚えといてまた今度ーなんて思っていたらとうとう今日になってしまいました。
 
 車がびゅんびゅん通る道の端っこでー 
 ~こわい~
 今や桜三里はほとんど自動車道みたいなものですから。


 ガードレールから身を乗り出すようにして、葉っぱはなんとかよく分かるように撮れたと思います。でも花がね、どれも葉っぱの陰に隠れてうまく撮れませんでした。


 この木、というより蔓なんですが、これが「またたび」だとふるさと旅行村に行ったとき教えてもらいました。


 これがまたたび!  ねこちゃんすりすりの!?


 予想外の姿でした。 
 
 で、これが旅行村で撮ったマタタビの花の画像。 まるで提灯をつるしたように並んで下向きに咲いています。 かわいいです。



 
 マタタビは旅行村へ行く途中にもありました。 ここはたくさん花をつけていました。 ちょっとピンぼけで申し訳ない。


 


 


 花には雌花と雄花があるそうですが、これはどちらかな。あまり雌しべらしきものが見えませんね。



 この花を見て思い出したことがー


 昨年の今頃、山の中でこれによく似た花を見つけて、「サルナシ」だろうとブログに書いたのです。 (こちら)
それをもう一度読み返してみたら・・・・・

  どう見てもマタタビの花なの 


 サルナシとマタタビとキーウィは同じ仲間なんだそうです。 そう言えばサルナシもキーウィも蔓だし、花もよく似ています。 特にサルナシとマタタビとは、葉っぱが白いか白くないかの違いくらいでとってもよく似ているんだそうです。 あのとき白い葉は見なかったんだけどなあ。
 確かめに行かねばなりません。 花の終わらないうちに。


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古民家で

2009-06-25 00:26:34 | お出かけ

  ふるさと旅行村入り口にある食堂兼売店。 釣り堀もあります。


 ばあちゃんズがお土産を買っている間に 


 



 


  そばの古民家へ行ってみました。 渡辺家住宅。



  


  見覚えのある農家の造りでした。 



  写真正面(建物から言うと左側面になります)は、「だや」と言います。家畜を入れておくところです。 懐かしい響きでした。 部屋を散らかしておくと、「牛のだやみたいな。」と言われたものです。


  表の間にはいろり。



  


  奥の間。



  


  土間には昔の道具類がたくさん置いてありました。 中央に見えるのは「やぐら」という足踏み式のもちつき機です。



  わたしが小学校2年生くらいまで、これによく似た家に住んでいました。 屋根が藁葺きで、 風が吹くと天井から「天井虫」が落ちてくるし、台風の翌日は屋根の藁が飛んで朝目覚めるとぽっかりと青空が見えていました。(それも知らずに寝ていたのが今更ながらすごいと思うけど) とても小さくて古い家で、この家に住んでいるだけでうちは貧乏なんだと子ども心に納得していました。  
 その家は入り口の右側に広い土間があって、祖母の機織機や、母の内職の縄ない機械が置いてありました。 天井の梁から縄をつるしてブランコを作ってくれたので、わたしは母が仕事をするそばでブランコをこぎながら九九の練習をしたことを覚えています。 だから多分2年生まではこの古い家で過ごしたのです。 土間はそのくらい広く、その奥にちょっとしたしきりの壁があって、裏の炊事場に続いていました。


  旅行村のこの家は土間が左にありました。 弟と二人で、うちのほうの家はみんな土間が右だったよねと記憶をたどりました。 友だちのうちも瓦葺きの屋根ではあってもみんな右側に土間があったように思います。 部屋数に違いはあっても、たいてい同じような間取りになっていたものです。 この渡部家の間取りは、少しだけ違っていました。 それぞれ地方によって少しずつ違いがあったのかもしれません。


 この渡辺家、なんと宿泊ができるそうなんですよ。 いろりを囲んで食事して、奥の間で雑魚寝かな? ずっと住むのは不便そうでいやだけど、一晩くらいとまってもいいかな? 
 ここでは、昨日紹介したロッジでも宿泊ができます。 建物のデザインの違ったロッジがいくつもあって、星座の名前がついていました。 こちらは食事は自分で用意しなければなりません。


 
 夜には星を眺めることができます。 街の明かりのない山の上で、さぞかし星空が美しいことだろうと思います。 天文台は、お城のような和風建築でした。


 



 天文台のふもとには野球ができるくらいの広いグランドがあります、


 小さな池には鴨が泳いでいました。 池の向こうの建物も見てみたかったけれど、時間がありませんでした。 



 旅行村にはりんご狩りのできる農園もあり、 散策したり、釣りをしたり、虫を追いかけたり、1日自然の中で楽しむことができそうです。 夏休み、家族でこんな所に来るのもいいですよね。 宿泊費は安いようですよ。


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森の中のささゆり

2009-06-24 00:24:58 | 植物

 生きたささゆりを見たのは何十年ぶりでしょうか。



 


   まして、このように森の中の草むらに生えているのを見るのは、生まれて初めてです。



 


 ささゆりの葉はくまざさの葉っぱそっくりです。 ささゆりの名前はこの葉の形からきています。



  この美しいゆりの存在を知ったのは、わたしが教員になった初めての年です。ある男の子が、教室に飾るため、数本のささゆりを持ってきてくれたのです。ちょっと山の奥の方に家がある子でした。 たしか裏山でとってきたとか、そんなことを言っていました。 山にいっぱいあると・・・
  このゆりを飾ると、教室中が甘いかおりに包まれました。


  その当時は確かにいっぱいあったのだと思います。残念ながらわたしは自生する姿を見ることはありませんでした。 6月になると、バスの駅で一束300円で売られていました。 多分10本くらい束ねてあったと思います。 ずいぶん贅沢な話です。 わたしはこの学校にいる3年間、帰省するときには必ず買って帰りました。 転勤して山を下りてからも数年間はささゆりを買いにきたものです。


 しかし、その後自生のささゆりは激減したと聞きました。


 そのささゆりが、久万高原町のふるさと旅行村に咲いていると知って、出かけていきました。
 ちょうど朝から断続的な雨で、雨の中を見て歩くのもなあ、と迷いつつ桜三里を越えたら・・・・・降ってません。 ということでやっぱり行こうと出発したときは既に2時半。 


 旅行村は数台車が停まっているだけで閑散としていました。 職員の方が懇切ていねいに、ささゆりの咲いている場所を教えてくれました。 今や絶滅寸前になったささゆりをここでは保護栽培しているのだそうです。 山の中のどこにどれだけ咲いているか把握しているのがすごい!
 今日は(日曜日)多くの人が朝から次々とささゆりを見に訪れていたらしいです。  閑散としていたのは、わたしたちの来るのが遅すぎたからでした。 


 ささゆりが咲いているのは、こんなコテージが建ち並ぶ山道の斜面です。



  自然の木々に囲まれたとてもすてきな散歩道で、出かけてくるのが遅かったことが悔やまれました。 ゆりはそこかしこに何本も咲いており、わたしたちだけで独り占めして眺めました。 写真もいっぱい撮って、他の木々や植物もゆっくり眺めて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
  


  県内にささゆりの咲いている場所は他にもあるそうですが、他の方のブログを読んでも、その場所は伏せてありました。 淋しいことです。 きれいだからと持ち帰る人がいるのだと思いますが、 ささゆりは平地では育ちません。 安易に持ち帰ったりしないように、撮るのは写真だけにしてー 
  自分の庭では楽しめませんが、ささゆりに会うために出かけるのも楽しみのひとつだと思います。


  追記: ささゆりが減ってしまった原因は、乱獲だけじゃないようなのです。 くわしくはこちら
でも、結局は人間の営みの変化が、ささゆりが生きる環境を変えてしまったともいえるのではないでしょうか。 


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田植え風景

2009-06-23 12:30:57 | くらし

 日曜百姓ー
 昔は兼業で農業をしている人のことをこう言っていました。 


 夫もずっと前は日曜百姓でした。 田植えシーズンになると、義母が、やれどこそこの田はもう代かきをしているだの、誰やらは水を入れていただの、ちょっといらいらとしてきたものです。 
 季節を違えず成長する植物を相手にする仕事は、みんな同じ時期に同じ作業になってしまいます。 良かれ悪しかれ、それが農村のアイデンティティーを形作ってきたのではないかと思っています。 機械化されてない時代、人々が共同作業しなければ農業が成り立たない時代ならなおさらのこと。
 そうはいっても、機械を操る夫は日曜日しか作業ができません。 よそ様の田んぼより作業が遅れるのが義母はいやなようでした。


 日曜百姓にとっては、先週の土曜日曜あたりが、田植えのピークかなと思って、様子を見に行ってきました。


   やはり、普段よりは人の姿が多いようです。 機械で植える人、 苗の束を掴んで立っている人ー これは「はざ植」といって、機械が植えることのできない田んぼの隅や、機械が植えるのをとばしてしまったところに手植えで苗を植えていくのです。 
 はざ植のお手伝いをしている子どもたちも見かけました。 この子たち、天然記念物並みに貴重ですね。


 


 植えたばかりの短い稲が広がる田んぼ。 これが田植えシーズンには昔から見られる風景です。



  というのは、だいたい田植えというのは、昔は水の流れによって順番が決まっていたそうです。 山の方の高い田んぼから植えていって、田植えが終わると下の田に水を落とし、水がきたら田植えをし、終わったらまた下の田へ落とす・・・・ ですから高さの同じ田んぼはだいたい同じ時期に田植えをします。 


  こちらの田んぼはその原則に従って植えたのでしょうか。 高いところほど稲が大きくなっています。 


 


  
  しかし、今ではその様子も大分変わってきました。 まだ植えてない田と、稲がかなり大きくなった田と、まさに今植えている田。 それぞれの事情に合わせて田植えの時期も選んでいるようです。


 
   


  このように田植えがバラバラになってきたのは、 農家の人々の意識が、よそはよそ、うちはうち、むしろ人と同じことをしていたのでは儲からないと、変わってきているのかもしれません。
 また、品種改良が進んで極早生から晩生まで様々な稲があり、農家の考えにあった品種が選べることや、ダムの水やくみ上げポンプのおかげでいつでも水が手に入るということも関係しているのかもしれません。 


 そして、田植えの最盛期は昔よりも1週間程度遅いそうなんですね。 なんでも温暖化の影響なんだとか。 夏の高温時に稲がどうにかなるのを避けるため植える時期をずらしているそうなのですが、穂がでる時期のことかしら? うちは稲を植えていませんのでよく分かりません。


 というわけで今では3月末から6月末くらいまで田植え風景が見られます。 
 今までに撮った写真の中から何枚かご紹介。


 代かきに群がるさぎたち。 5月末、山の田んぼで。 トラクターを取り囲むさぎたちの様子がかわいいんです。



 
 絶海の孤島? 電線がじゃまですねえ。 田んぼの真ん中に神様がまつってあるのです。


 



 
 10日ほど前、田んぼに映る夕日がとてもきれいだったのですが、車を停める場所がなくて、日没直前にやっと撮れました。



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ちん入者

2009-06-22 00:18:17 | 生き物

 6月18日


  台所の床の方で何か音がする・・・・
    どうもカウンターの下らしい・・・・


    カウンターを移動させてみました。


 


 


   腰 ぬかさないでねえ~


 



 ひえ~~~~~~~  炎の中に浮かぶ亡霊武者


 


 正体はこれでした。 ああ、嫌いな人がたくさんいると思う。 すみませ~ん。



 メンガタスズメガ それも南方系のクロメンガタスズメガではないかと。 それがゴキブリホイホイにひっかかっていたのですね。
 調べてみますと、このスズメガ、別名どくろ蛾、ガイコツ蛾とも呼ばれ、オクラやナスなど多種類の野菜を食べるほか、ミツバチの巣に侵入して蜂蜜を盗んだりするんですって! 我が家はスズメガにとって宝の山じゃないですか。 用心、用心。


 ところで、1枚目の写真の種明かし。
 スズメガの写真をいたく気に入った娘が、部屋にこもったと思ったら炎の写真を作ってきました。 それをフォトショップで合成したものです。 宇宙バージョンもあるんですよ。 もちろんわたしはこんな高度な技はできません。 


 6月20日


 洗濯物を干していたら、黒いはちがやってきました。 ここは屋根があって雨の日でも洗濯物が干せるようになっています。


 おっと~ 一瞬スズメバチかと思ってしまいました。 が、


 すばらしく魅力的にくびれた腰。 どうやらとっくりバチのようです。 ということは?



 たこ足とよばれる物干しがありますよね。 タオルがたくさん干せる あれです。 その物干しの、竿にかける部分に巣を作っていたんです。 
 ハチは、わたしが見ているとも知らず、巣の中に首をつっこんでなにやらしています。 巣の中に幼虫がいるらしいです。多分えさを運んできたのでしょう。 わたしがカメラを取りに行って、戻ってきて、何枚も写真を撮る間ずっとそこにいました。


 ようやくハチが飛び去ってから巣の様子をパチリ。



 上に物干し竿があるためにどうしてもここまでしか撮れません。 でもすばらしい造形です。まるで超ミニミニ弥生式土器みたい。


 さて、今日のこと、どうなったかと見に行きますと、なんとふたがされておりました。 どうやら幼虫はお籠もりして大きくなるらしいです。 (注:とっくりバチは青虫などを数匹巣の中に入れてふたをしてしまいます。幼虫はその青虫を食べて巣の中で大きくなり、成虫になって巣をやぶって出てくるそうです。 )



 特にじゃまになるということもないのでしばらくはこのままにしておこうと思っています。 ただちょっと気を遣うのですよね、 うっかりこわしはしないかと。 次は他のところに建設してほしい~。


 余談ですが、6月19日、桜三里を走っていたところ、目の前を猿が横切りました。 天下の公道、国道11号線をですよ。 交通量の多いあの道を横断するのは、猿にとっては命がけではないでしょうか。 そんなにしてまでどうして渡りたかったのか? 渡りきった猿は、「こわかった~」とでも言いたげに振り返りました。
 うう~、残念。 後続車がいなければ写真が撮れたものを。 


 というわけで連続3日間、珍しいものを見たのでした。


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お食事会

2009-06-21 01:53:34 | くらし

 誕生日に連れて行ってもらった、ラ・ブランシュへ、今日は気の置けない友人たちと行ってきました。


 まずは・・・・



 今度会うときまでに作っておくからね~と言っていたポーチをいただきました。この中から好きなのを取ってーと。 口紅とファンデーションが入るくらいの可愛いポーチです。 小さな布をていねいに縫い合わせてあります。 全部手縫いなんですよ。 うれしい~。 わたしはこれに日焼け止めを入れるつもり。


 藍染めの布をパッチワークした、少し大きめの袋。 袋作りのお友だちに触発された、もう一人のお友だちが作るための見本だそうです。 



 これでみんな、なにがしかの手仕事をするようになりました。


 さて、お料理が運ばれてきました。


  さよりのマリネ。 キャビアが乗っています。



  


 揚げ物6種ーわらび、みょうが、破竹、きす、アスパラの穴子巻、オクラ

 はっと気づいたときはこんな状態。 レモンが、酸味にとげがなく、皮も柔らかく、この後全部食べてしまいました。カレー塩でいただきました。 



 


 ひんやり冷たいパスタのトマト和え。 パスタは一番細いものだそうで、冷や麦くらいの細さです。 



  いさきのポアレ。 皮がカリカリ。



  


 ハンバーグ。5種類のきのこのフォンドボーソースかけ。ラタトゥィユ、アスパラ、ジャガイモのクリームソース添え。 ふわふわでおいしい。



 


 とろとろのオムライス。 2種類のソースがかかっていて、クリームソースがことのほか美味。 鶏肉嫌いのわたしのために、チキンなしのご飯でした。



 デザートです。
 紅茶のパウンドケーキとやまもも。 かわいいですね。 ヤマモモのおいしいのにはなかなか出会いませんが、これは甘くておいしかったです。



 ババロア。 黄色いソースは清見タンゴールを濃縮したものだそうです。 甘酸っぱくてさわやかな味がババロアの濃厚な味とミックスされてとてもおいしかったです。



 どれもおいしくて、もうちょっと食べたいなと思いながら平らげていくと、コーヒーを飲む頃にはすっかりお腹いっぱいになっていました。


 昼1組、夜1組の予約客しかとらないお店なので、客はわたしたちだけ。 今日は、まだ現職の少し若い友人も交えてたっぷり3時間、食事とおしゃべりを楽しみました。


 手作りお茶の作り方、甘夏柑の活用のしかた、野菜の作り方、出没する野生動物(このあたりが田舎らしい話題)etc 情報交換もたっぷり。
 現職の友人はとても忙しくて、ほぼ毎週、休日に出勤していたらしいです。 今日はゆっくりしてもらえてよかったです。 
 


                           ラ・ブランシュ  西条市丹原町関屋
                                        0898-73-2410


 


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