あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

オオムラサキの一生その2

2008-06-30 01:59:42 | 生き物

 ようやく羽化の撮影に成功しました。 もちろん、校内放送で全校の児童に見せましたよ。 さなぎから蝶が出てきた瞬間、どの教室からも大きな歓声と拍手が聞こえてきました。 命の営みの神秘を子どもたちと共有した一瞬でした。


 さて、今日は幼虫の写真ばかりです。 最後にまとめて載せますので、苦手な方は見ないでくださいね。 いや、でも、見て欲しい。 とてもかわいいんですよ。 いもむしのイメージが変わるかも。


 成虫になったオオムラサキは、7月から8月にかけて交尾し卵を産みます。 卵は1?くらいかな? 肉眼ではっきり見えます。 薄緑色で手まりのように緑の筋が入って、とてもきれいです。 残念ながら写真がありません。


 有精卵の卵は2週間くらいで孵化します。 だんだん色が茶色っぽくなってくるので、生きていることがわかるのですよ。 幸運にも孵化は2回見ることができました。 孵化したばかりの幼虫は、マッチ棒の先みたいに頭だけが大きくて体は透き通るようにはかなげです。


 でもすぐに緑色の体になって葉っぱと一体化してしまいます。


 11月、エノキが落葉する頃になると、体は枯れた榎の葉っぱの色になります。  冬眠させるため、子どもたちと落ち葉を一枚一枚はぐって探したことがありますが、見事な保護色で、うっかりすると見逃してしまいます。


 越冬に成功すれば、3月末には再びエノキに登ってきて、木のこぶのようにへばりついて新芽の出るのを待っています。 そして、エノキの葉っぱをもりもり食べて体長5センチくらいになるまで成長するのです。そして6月にはさなぎになって6月中旬から7月上旬に次々と羽化します。 オスの羽化のほうが少し早く、メスは遅れて出てきます。それまでオスを生かしておかなければ産卵は望めません。


 飼育のなかで一番難しかったのは越冬でした。 1年目に孵化した幼虫は、管理が悪くすべて死んでしまいました。  4年目に再び越冬に挑戦しました。 できるだけ自然に近い状態ならうまくいくかと思い、腐葉土を入れた鉢に大量のエノキの葉っぱを敷き詰めて、置き場所も何カ所かに分けて、万全の体制で臨んだはずなのですが、生き残ったのは数匹だったようです。(わたしはこの結果を見ずに転勤しましたのでー) 市販の腐葉土が殺菌されていたからか、もらったエノキの葉に殺虫剤がついていたからか、水分管理がうまくいかなかったのか、原因となることはいくつか考えられましたが、検証しないままでわたしのオオムラサキ飼育は終わりました。 
 冷蔵庫で温度管理をすればうまくいくようです。 でも、学校という時間も場所も限られたところで、子どもたちにもできる形で飼育する体制を確立したかったので、あえて戸外で越冬させる方法をとりました。


 全滅した幼虫の代わりはどうしたかー。 2年目、3年目は、どこかで無事に越冬した幼虫をいただきました。 それは県の職員の方の世話で、どこか県外から手に入れているようでした。


 さて、オオムラサキを飼い始めたのは、ゆくゆくは放蝶して、野生のオオムラサキを増やしていこうというねらいからでした。 しかし、それには大きな問題がありました。 県外のオオムラサキと石鎚山系のオオムラサキとではDNAが違うという問題です。 学芸員の方からそれを指摘され、 わたしたちは安易な放蝶が本来の自然を攪乱することを知りました。 飼育方法を確立させ、石鎚山系から採取した幼虫を保護するのであればよいのですが、ただでさえ少ないオオムラサキをいい加減に飼育するのは許されません。 多分、K小学校ではもう飼育していないと思います。


 先日、新聞に、安易な魚の放流や放蝶、放鳥を警告する記事が載っていました。 これも多分本来の生態系を乱すおそれがあるからだと思います。 オオムラサキの飼育も放蝶に至らないでよかったのだと思っています。 ですから、
自然は、こわしてしまえば元通りにするのは本当に難しいということを考えさせられます。 簡単に人工的に増やしてのに放てばいいというわけではないのです。 まずはこわさないこと、これが一番大切だと思います。 生き物ばかりでなく植物でも、安易に外来種を野に蒔いたり、逆にきれいだ、珍しいということで採取しすぎたりしないことです。 せめて、こんな小さなことからでも実行していきたい、そう思います。


  


 では、幼虫の写真をどうぞ。  


 


夏ー孵化したばかりの幼虫。 葉っぱの先にいます。



秋ー冬眠前の幼虫。 枯れ葉にとけ込んでいます。



春、 エノキの葉っぱを食べる幼虫。  枝をしっかりつかんで、葉っぱもつかんで・・・・かわいいでしょう?



 背中を見るとこんなのです。 とげとげがあって強そうです。 アゲハの幼虫などと比べても、あまりグロテスクではありません。


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オオムラサキの一生1

2008-06-29 00:03:00 | 生き物

 昨日の続きです。 オオムラサキの一生をたどってみようと思いますが、その前に、羽化の撮影秘話を・・・・・


 夕方頃には羽化しそうなさなぎがありましたので、職員室に持ち込みました。 ビデオカメラをセットして今か今かと待ちかまえましたが、いっこうにその気配がありません。 夜になり、仕方なくカメラを回したまま退室しました。 警備員に「撮影中ですので電気を消さないでください。」と張り紙までして。


 テープは45分か60分か忘れましたが、長くは撮れません。 1時間半たって学校に来たけれど変化無し。 再びカメラをセットして帰りました。


 次の朝見たときはもう蝶になっています。 さて、うまくカメラに収められたのでしょうか。


 早送りで見てみるのに、いつまでたってもさなぎが写っているばかり。 いよいよテープが終わりに近づいた頃、わずかにさなぎが動いたような気がしました。 テープの表示はあと1分。


 はやく、はやく・・・・


 あっ


 さなぎが大きく一揺れしました。 


 やった 出る!!


 その瞬間・・・・・・・ 画面が切り替わって青一色に。 そして「テープがなくなりました」の文字が。 


 なんと、カメラは羽化の瞬間を写さずに時間切れとなってしまったのでした。


 ねえ、見て、見て 


 それでもわたしは、自慢げにみんなに見せてまわりました。


  ええ~っ 


 なにー、これ  きたいしたのに~


 もちろん、ブーイングの嵐


 きのうの写真は次の年かその次の年かにようやく成功したものです。 それも日曜日、たまたま市内のPTA行事があって出勤しているときのことでした。


 成虫になったオオムラサキは、自然界ではクヌギの樹液を飲みます。 飼育する場合は人口のえさを作ります。 ベースはなんとカルピス。 それに焼酎を少々。 この液を日なたにおいて発酵させます。 オオムラサキはこの匂いに惹かれて飲みに来るのはずなのですが、実際は、なかなか気づいてくれません。 そこでガーゼに浸したえさを、オオムラサキの口のそばまで持って行ってやります。 すると、匂いに気づいたオオムラサキは吻をのばして液を吸います。 人間が手に持っていてもいっこうに逃げません。


  


 えさのそばに腐りかけのバナナやパイナップルを置くのも効果的でした。 果物が発酵して出る液や匂いが好きなようです。 そのうち自分でえさの所に集まるようになります。


  一カ所に集まってきたオスとメスの蝶。 羽化してしばらくたつとこのようにパートナーを求めて集まるようになります。



  先日の蛾の群れで思ったのですが、4,5匹ではなかなか気に入った相手を探すのは難しいのではないかと思います。 メスは毎年卵を産みましたが、無精卵のことが多く、産卵に成功したのは4年間で2匹だけでした。 もっとたくさん成虫が多ければ成功率は高まると思いますが、そのためにはたくさんの幼虫を育てなければならず、 大量のエノキの葉が必要です。 小さな小屋の中で鉢植えのエノキを並べただけでは4,5匹が精一杯でした。(途中で死んでいくのも多いのです)



 写真を見てわかると思いますが、成虫の羽はボロボロです。 近くにいるオス(メス)を引きつけるためか、猛スピードで羽ばたきを繰り返し、網にぶつけてしまうからです。 
 成虫は8月には力尽きたように死んでいきます。 ボロボロの羽は、1年という短い時間を懸命に生きたあかしです。 それを見るたびに、この狭い小屋の中で死なせていくのをすまなく思ったものです。 


 ー 続くー

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えのきとオオムラサキ

2008-06-28 17:41:00 | 生き物

 以前、山の近くの小学校に赴任した年に、オオムラサキの飼育が始まりました。 前年度からの計画だったらしく、学校の付近には幼虫のえさになるエノキと、成虫になってからえさにするクヌギとがたくさんあって、オオムラサキの生育しやすい環境なんだそうです。 そこで数の減ってしまったオオムラサキを飼育して放蝶し、オオムラサキを復活させようというプロジェクトだったらしいです。

 

 ところがこのオオムラサキの飼育がなかなか大変。 鳥などに食べられないように専用の小屋を作り、まちがって逃がさないようにかぎまでかけて、おいしいエノキを育てるために毎日エノキアブラムシを退治し・・・・

 

 苦労の甲斐あって1年目に5匹のオオムラサキが羽化しました。 オス3匹、メス2匹でした。 やがてメスは卵を産み、なんと幼虫が生まれたのです。 初めての飼育としては快挙でした。

 

 わたしは4年間オオムラサキの成長を観察してホームページを作成したのですが、ネット上にアップしておりません。 なぜなら、まだネット上にアップする方法を教えて知らなかったから。たくさん撮った写真も公用のカメラのため、学校に残してきました。

 

 これは、貴重な羽化の写真。 この写真を撮るまでには涙ぐましい努力があったのですよ。

 

 羽化直前のさなぎ。 羽化が近くなると羽の色が透けて見えるようになります。 そんなさなぎを枝ごと花瓶に挿して羽化を待つのですが・・・・・・

 

 

 いつも、知らない間に抜け出しているのです。 一度などは、会議中目の前に花瓶を置いてそれをにらみながら話し合っていたのに、ふと見るともう蝶になっていたりして。

 

 実際に抜け出すのを見られたのは1回だけです。 もちろんビデオも撮りました。 
 セミは背中が割れ始めてから徐々に、徐々に体をだしてきますが、オオムラサキは、体を大きく一振りしたかと思うともうパックリと割れて体が出てくるのです。 あっという間です。 でも感動的な誕生でした。 

 

 出てきた蝶はまだ羽が縮んでいます。

 

 

 少しずつ、少しずつ羽が伸びてきます。 きれいな青紫が見え始めました。 これはオスです。

 

 

 ほとんど羽の伸びた状態。 

 

 

 羽化の瞬間を見たいがために次々とさなぎを職員室に持ち込んで、ビデオカメラをおいて・・・・とK小学校のオオムラサキは、半分くらいは職員室で羽化したものです。

 

 振り返ってみると次々と思い出すことがありますので、明日もオオムラサキの飼育の思い出を書くことにします。

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同じ形をいくつ作る?ーグレーのバッグ

2008-06-27 07:51:00 | レザークラフト

 バッグ作りにはまっています。


 今回作ったのは、メッシュの型押しバッグ赤いバッグと同じ形のグレーのバッグ。 


  グレーの革は長さがたっぷり。 それで表ー底ー裏と胴体全部を一続きの革で作ってあります。 脇を縫って、底の部分をつまんで縫うと形はできあがり。 底マチを入れるよりはずっと簡単でした。


 前回のフリルの花はこの色と形にはかわいらしすぎるので、新たに大ぶりの花を作ってみました。 この部分は手縫いです。 花の形に切った革を貼りつけて手縫いするには、表裏一体となった広い革がけっこうじゃま。 そしてできあがりのイメージがつかめにくいのが欠点かな?


 花心の部分が底近くの丸みに取られて、思ったより小さかったのです。 ダイヤ(のような)プラカシメが下の方にあるのが気になります。 頭で考えたときはもっと上の方にくるはず、だったのですが。


 


 裏のスウェード部分は多用すると暗く重い感じになるので、花芯の一部と、手紐に使うだけにしました。 今回は手紐も手作りです。 70センチの長い紐なのでまっすぐ縫うのがむずかしー。 でも,  我ながらきれいに縫えたと思う。 


 最後に、ポケットのファスナーにつけたちょうちょ。 しめるとバランスよく端っこに行って、ダイヤがひとつきらりーなんですが、あけるとほら、


 


 お花にとまります。 へへ・・・、ちょっと遊んでみました。 
 ちょうちょの形には改善の余地有り。 納得がいくまでにはもう1個作らなくては? ああ・・・・

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黒いバッタ

2008-06-25 23:49:46 | 生き物

 実家の土地に笹だらけの所があります。 そこをバラ園に改造しようと遠大な計画を立てました。
 草を刈って、小さな笹には除草剤をふりかけて・・・・・ 葉っぱは枯れましたが新しい葉っぱがー。どうやら根っこが枯れずに残っているらしいです。 (根っこも枯れるって書いてあったのにぃ。)


 バラとバラの間に横たわるへびのような根っこ。 途中で土にもぐってしまいました。 いったいどこまで続くのか。


 


 掘っても掘っても根っこは続く・・・・・・



 悪戦苦闘しているとき、ぴょんと飛び出した黒いもの。
 黒いバッタです。
 おお、すてき。 先日新聞に黒いトノサマバッタの写真が載っていたっけ。 黒いトノサマバッタは珍しいんだそうです。 それなのに、こんなに簡単に出会えるなんて。 



 羽がまだ短いところを見ると、完全な成虫じゃないみたいです。 それで何バッタなのかわかりません。まあ成虫になってもわからないだろうけど。 
 新聞によれば、黒いトノサマバッタは、住んでいる場所が黒い所だったため保護色で黒くなったのであろう、ということでした。 確かに飛び出したところは土が黒かったです。 


 ぶじこが小学1年生の時、夏休みの宿題で理科研究をしました。(ほとんど親の研究 ) 題して「かまきりはへんしんするかな?」
 カマキリもトノサマバッタと同じように緑色の個体と、褐色の個体とがあるのですが、 カマキリは、環境によって体の色を変えるのか? というのがテーマです。 赤や黄色のプラスチックのバケツに一匹ずつカマキリを入れて、体の色がバケツの色に変わるかどうか調べたのですが・・・・・・


 結論は、



 変わりませんでした。 


 赤や黄色のカマキリなんか見たことない。 すくなくともうちの周辺では。 外国には花によく似たカマキリなんかがいるみたいですけど。 カマキリが自分の体の色に合わせて住む場所を選ぶのではないでしょうか。


 では、このバッタは? 今後草むらで緑の体になるとも思えません。 褐色に戻るのかな? それともこのままなのか。 だとしたら保護色もなにも、草の中ではかなり目立つ色。 興味は尽きませんが、今更理科研究でもなし、そっとしておきました。もう一度大人になったバッタに会えるといいなあ、と思いながら。 
 


 

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珍しいもの

2008-06-25 00:03:13 | くらし

 フェイジョアの花を見つけました。 よく見ていたのに、花が咲くまで気づきませんでした。 もう2メートルぐらいの大きな木になっています。 この分だとたくさん実がなるんでしょうねぇ。 ちょっとうらやましい。 もうだいぶ前になるのですが、カタログでみて「是非欲しい」と思ったものの、けっこうなお値段だったのであきらめた木です。 実がおいしいんだそうですよ。 よそ様の木なので味見もかないませんが。


 


 


  東京のお土産をいただきました。 江戸情緒あふれる「ぬれ甘納豆」。


 


 甘納豆とは別に最中の皮のような丸い入れ物がついていて、その中に甘納豆を入れて食べます。


 


 皮は抹茶味。 ぱりぱりした皮としっとりとした甘納豆の食感がおいしかったです。


 江戸と言えば、最近 「江戸しぐさ(思草)」が注目され始めているとか。 江戸時代、過密都市であった江戸で暮らす商人たちの生活哲学だそうで、「肩引き」ーすれ違うときぶつからないように右肩を引いて斜めにすれ違うとか、「傘かしげ」ー雨の日にかさとかさとが当たってぬれたり破れたりしないように、かさを横に傾けてすれ違うとか、互いに気持ちよく暮らすための行動様式があったようです。 
 なんだ~、これくらいのこと、普段からしてますよ~と言いたいところですが、今ではこんな心遣いはもう珍しいものになってしまったかのように思えることがあります。 
 たとえば、以前大阪の街を歩いていて、正面から来た人に怒鳴られました。 わたしのほうはよけてあげたのに・・・・。 
 もうひとつ。 先日産直市場に行きましたら、レジでわたしの前に並んでいた初老のご夫婦、カートをレジ横においたまま行ってしまいました。 アメリカの広いスーパーならいざ知らず、こみあうレジの横に置いたままとは。 
 だれが片付けるというのかしら、と一人腹をたてていましたら、わたしの次に来た人が、さっと自分のカートに重ねて一緒に持って行きました。 すばらしい。 これが現代の「江戸しぐさ」。 いなかでも思いやりや心遣いは忘れられているようでもあり、まだまだ健在のようでもありました。 「江戸しぐさ」が「珍しいもの」になってはおしまいです。


 その産直市場で見つけた珍しい野菜。


   


 「コールラビ」と名前が付いていました。 酢の物にしても、炒めても、煮てもよいと説明がされていましたが、何の仲間なんでしょう。


 かぶのようでもありますが、葉っぱの付き方がおもしろいです。 かぶのように頭頂部に固まって葉柄がでているのではなく、皮の一部がめくれて葉っぱになっているようです。 


  


 まてよ、この感じは・・・・・?
 ブロッコリー。 ブロッコリーの芯に似ています。 ブロッコリーの芯は、皮をむいで刻んで炒めるととてもおいしいのですよ。 甘みがあって歯ごたえがあって。
 わたしは皮をむいでかじってみました。 味もブロッコリーの芯の味でした。 なのでブロッコリーと同じように刻んできんぴらにしてみようと思っています。

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野山の白い花

2008-06-23 23:39:20 | 植物

 菖蒲園に行く途中、こんな木を見つけました。


 


 


 細かい花がびっしり咲いています。 近くで見ると、小さな花を集めたかんざしのよう。 白い花が遠くからでも目立つすてきな木だと思うのですが、あまり庭木にはしてないようですね。 名前がはっきりしないのですが、「クマノミズキ」では?


 もうひとつはっきりしないのがこれ。 一月近く前に山道に咲いていたのを見つけました。 


 


 白いのは花びらではなくがくだと思います。 「ホソバコガク」に近いかな? 「ガクアジサイ」も似てはいるのですが、 がくの大きさがちがっているので。 野山にはまだまだ知らない植物がたくさん。 知っている方、教えてください。


  


 同じ日に見つけた「スイカズラ」。


 


 甘くいい匂いがします。 白い花は古くなるにつれクリーム色に変わってきます。 子どもの頃はどこにでもあったように思うのですが、今はあまり見かけません。 平地では昔馴染んでいた植物がどんどん減っているように思います。


 大好きな花のひとつ、「ホタルブクロ」。 これは庭に植えられていたりもしますが、やはり野山で見るのがすてき。 群生していました。


 


 おお! これは!


 


 甥っ子が大切にしている「サルナシ」では? キーウィの仲間だそうです。 花もキーウィを地味にしたような感じ。 すでに実をつけていますね。 甥のサルナシは花すら咲いてないのに。うらやましがるだろうなあ。


  残念なことに、あるところに看板がでていました。 道沿いの植物を盗掘しないようにと。
 山間部に自生する植物は平地ではうまく育たないことが多いのです。 かわいいからといって安易に持って帰らず、見て楽しむだけにしたいものです。 そこにある植物を来年もはるばる出かけていって見ようと思えば、また楽しみが増えるというものです。 


 甥が育てているサルナシは、山に生えていたのを採ってきたのではありません。念のため。 

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山の中の菖蒲園

2008-06-22 22:37:44 | くらし

 桜三里を通ったついでに、5キロばかり寄り道をして、新聞で読んだ白猪(しらい)の滝近くにあるという菖蒲園に行ってきました。 白猪の滝は、学生時代に一度行ったことがあります。 冬の凍った滝がシャンデリアのように美しいので有名です。 確かバスを降りてしばらく細い道を滑りながら歩いたはず・・・・


 ところが様子がすっかり変わっていました。 広い無料駐車場の周りは様々なあじさいが植えられ、 下の方を流れる白猪川の土手にもずらっとあじさいがー。 これが白猪の滝か? まるで観光地のようです。


 そして砂防ダムにはなんと猪の親子のレリーフ! ここ数日降り続いた雨のせいか、まるで滝のように水が流れ落ちていました。 いっときますが、これが白猪の滝ではありませんよ。  


  


 菖蒲園は駐車場から300メートルほど歩いたところにありました。


 


 花菖蒲って水辺に植えられ、水が必要なのかと思われがちですが、水がなくても大丈夫なんだそうです。 でも、山の中で見る菖蒲園はなんだか変わったものを見るような不思議な感じ。 


 


 この菖蒲園は、白猪の滝を訪れる人に楽しんでもらおうと、 あるご夫婦が自分の田にこつこつと植えられたものなのだそうですが、今年ご主人が亡くなってしまったんだそうです。 失意の奥様を近所の人が励まし、協力して今年も菖蒲園を開園できたんだとか。


 入り口近くにはテントが張られ、お店がでていました。 売り上げは、菖蒲園の維持管理に使われるらしいです。 


 個人で育てた菖蒲園ですからさほど広くはありません。


 でもここまで広げるのはずいぶん時間がかかったことでしょう。 わたしも以前、うちのあいている田んぼに花菖蒲を植えようかと思ったのですが、とてもこんなにはできませんねえ。 やめときます。


 今がちょうど見頃の花菖蒲はとてもきれいでした。


 


 雨露をうけて輝いていますね。


 


 道は白猪の滝へと続いています。 この分だと車でかなり上まで行けそうです。 あじさいは杉木立の間を縫ってずっと上の方まで続いているようでした。


  


 都会の森林公園みたいで、家族みんなで楽しめる森になっていました。 でも、 なんだか白猪の滝じゃな~い。 昔のワイルドな山の雰囲気がちょっぴり懐かしくなりました。

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殻を持ったナメクジ 殻のないカタツムリ カワニナの殻を持ったかたつむり

2008-06-22 00:08:26 | 生き物

 ぶじおくんのキャベツにカタツムリの赤ちゃんが。
 きゃっ、かわい~い。


 


 ところがぶじこが言うことには
 「ちょっと、天敵がおるよ。 早うたいじせにゃ。」
 カタツムリが何の天敵だって?
 「知らんの? カタツムリはナメクジと同じ仲間なんよ。 ナメクジみたいに葉っぱを食べるんよ。」
 ああ、そういうこと。 ぶじおくんの天敵ってことね。 大事なキャベツを食べるんだから。 でも、青虫が食べる方がひどいと思うんですけど。 
 その青虫をぶじこは、はしでつまんで全部つかまえておりました。 あれれ、苦手なはずじゃあ? にわとりが首を伸ばして青虫をくれるのを待っているのがおかしい・・・・


 カタツムリが殻をかぶったナメクジならば、ナメクジは殻をなくしたカタツムリか? そしたらこれはどうなんだろう? 切り株の上で見つけたんですけど。 カワニナの殻をかぶったカタツムリ?  かたつむりが川の中に入ってカワニナの殻を拾ってくるなんてあり得な~い・・・・ 大きさは2センチくらいです。



 さては、温暖化による南方のカタツムリか? はたまた新手の外来種か? 珍しいものを見つけるとついつい疑い深くなってしまいます。 
 いろいろ調べて、これは陸貝の一種でキセル貝ではないだろうかと結論づけましたが、あっているでしょうか? 
 カタツムリもナメクジも、陸貝の仲間なんだそうです。 そして、日本にはけっこういろいろな種類の陸貝がいるんだそうです。 さらに、陸貝がたくさんいるところは豊かな自然が残っているところらしいのです。樹木が伐採されてしまうと陸貝は住むところを失って激減するんだとか。


 ふだんカタツムリだと思って見ていた巻き貝の中には、カタツムリという名前ではないのもいたかもしれません。 それにしても細長い陸の巻き貝は生まれて初めて見ました。 ちょっと感動。 


 もちろん普通のカタツムリはたくさんいます。 柿の葉っぱで見つけたカタツムリ。 野菜以外なら、少々食べようがどうしようがOKよ。 



 

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美しいみどりー擬宝珠(ぎぼし)

2008-06-21 00:12:42 | 植物

 雨の中でぎぼしの花が咲き始めました。 
 きぼしは大好きな植物のひとつ。 こつこつと集めたものが10種類近くになりました。


 我が家のぎぼし第1号。 勤めていた学校が廃校になって放置される運命だったのを引き取らせてもらいました。 昔からあるふつうのぎぼしです。 葉っぱの重なりが花のようにきれいで、花瓶に挿しても他の花と調和してきれいなのです。



 これはどこで手に入れたかな? たぶん実家に放置されていたのだと思う・・・・。



 白っぽいのは中型の品種、黄緑のは小型のフリルが多い品種。 黄緑のは、もう退職された園芸好きの先生に分けていただいたもの。 これを見るといつもきれいに花を生けていたK先生を思い出します。 たくさんに増えました。



 この二つもK先生にいただいたものです。(多分・・・・・) どちらも小型の品種です。



 これも別の退職された先生が置いていかれたもの。 フリルの多い、小さくてかわいいぎぼしです。 S先生は花を育てるのがお上手で、学校にたくさん花を咲かせてくれていました。 



 わたしの持っているぎぼしななかでは最も美しいと思っています。 放射状に広がった葉が花のようです。 下の方にみどりに白い筋の入ったのを植えているのですが、黄緑色のに押されて縮こまっています。 どこかほかへ移してやらなければ。



 数えてみればあじさいと同じ9種類。 鉢植えにしても、地植にしても姿よく育ち、グリーンだけでも美しく、華やかな花とも合う、実に重宝な植物です。 それに丈夫なのもいいですね。
 カナダのブッチャートガーデンを訪れたとき、木陰に大型の青みがかったぎぼしが植えられていてそれはすてきだったのです。 写真が残ってないかと調べましたが、デジカメでは撮らなかったみたい。 残念です。1枚の葉が、フライパン2個分くらいの大きさで、それが何株も植えられているのは壮観でした。 あのぎぼしもほしい~。


 こちらは廃棄された苗ものの山の中から掘り出したぎぼし。 土の中で曲がりくねって光をもとめている様子がいじらしく、土に植えたらあっという間にこんなに。 まだ植えてから1週間ほどしかたっていません。 梅雨の雨はまさに恵の雨でした。 


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