あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

期待

2016-04-30 23:06:37 | 植物
 やったあ、ついに咲きました。黒くて、遠くから見ると枯れ葉にしか見えない。これ、何の花だかわかりますか?



 近くで見ると



 どれもうつむいて咲いているので中を写すのに苦労しました。これ、ポポーの花なんですよ。数年前白川郷へ行った帰りに道ばたで買い求めてからすっかりファンになったポポー。今年は実になるかなあ。期待が膨らみます。

 もう一つ、これもやっと咲いてくれました。アケビの花です。




 母の死後まもなく、仏前にアケビの実を供えていたら、葬儀社の若い人に「これはなんですか?」と不思議そうに聞かれました。今はアケビなんて見たことも聞いたことも、ましてこれが食べられることも知らない人が多いのでしょうねえ。
 わたしはこの花も実がなっている姿も、もちろん食べるのも好きなのでわざわざ苗を買って植えたのです。



 大きくて色の濃いのが雌花、小さめのたくさん集まった白い花が雌花。形といい、色といい、なかなか魅力的な花。これで実をつけてくれたら最高なんですが。たくさん花が咲いたので一つくらいは実をつけるかなあ。実家にも野生のアケビの蔓があって毎年花は咲いていたのですが実がなったのを見たことはありません。アケビの実がなるって難しいのかも、と思いながらこれも期待しているのですが・・・・

 それからこれも期待できるかなあ。


 種から育てたマンゴーの木。2,3年前から花を咲かせては板のですが、実はつけても小さいうちに落ちてしまい、収穫できたことがありません。 もう一つの接ぎ木のマンゴーは植えてから2,3年で実をつけるようになりました。小さな形の悪い実ですがなかなか美味しくて
毎年楽しみにしています。
 この実生のマンゴーも、今年は花は今までになくたくさん咲いて、重みで枝が垂れてきていますから、木が十分生育したということかしら。2本のマンゴーにも実がなりだしたら、美味しいマンゴーがたらふく食べられる・・・うれしいですねえ。

 最後に、これは絶対期待を裏切らないと思います。
 わんさか咲いたブルーベリーの花。ハチがブンブン飛んでいます。



 
 ブルーベリーは花もかわいくて好き。


 今年は当たり年なのかしら、何もかも花の調子がいいんです。実ができたらまたアップしますね。乞うご期待。
 
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新緑の柿畑

2016-04-23 00:03:11 | 植物
 桜からいきなり新緑です。そういえば今日のお天気も春からいきなり夏になったような暑さでした。

 柿の葉は今が一番みずみずしくて美しい。



 白い幹は、冬の間に害虫を退治するために皮をはいだもの。手入れの行き届いた証です。



 とある柿畑の傍らには春菊の花が咲いていました。



 背も高く、とても冬の間鍋に入っていた野菜とは思えない愛らしさですね。

  
 それから、それから
 今年も出現しました。




 柿畑の中のマツバウンランです。マツバウンランの群れはあちこちで見かけますが、ここがいちばんきれい。柿畑の中に薄紫の霧が流れているような幻想的な風景が広がっています。



 もしかしたら、ここの畑の持ち主はわざとこの草を残しているのではないかしら。それほど美しい風景なのです。

 だけどひとつだけ歓迎できないことがあります。それがついに始まりました。



 農薬の散布です。こちらの畑では頻繁に農薬散布をしています。晴れが続いても、雨が続いても、何でもなくても。おそらくうちのお隣の畑の倍くらい頻繁に。困ったことに風向きと強さによってはうちの方まで霧が飛んでくるんです。ミツバチの巣箱にかからないかといつも心配です。今年は巣箱のそばに木を茂らせて少しでも農薬を浴びるのを減らそうかと思っています。
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晴れ間をぬって 3 お花見

2016-04-16 23:03:08 | 植物
 早くも4月半ば、もう桜でもないけれど・・・それに相次ぐ地震のニュースで浮かれている場合でもないけれど
 桜の話題をひとまとめにして。

 座敷雛を訪れた土曜日は雨に挟まれた唯一の晴れの日。本当にいいお天気で気持ちのいい日でした。翌日曜日は、予報は雨。でもラッキーなことに外れたみたいです。いいお天気ではないものの雨は降っていません。そこで父を連れてお花見に出かけました。ぶじことトラオ、ウマオも一緒です。

 桜三里を走っていてショックなことが。



 ここは国道に覆い被さるように枝が茂っており、この時期に車で走るのは楽しみでした。ところが今は半身を削り取られて、花が咲いているのは道の反対側だけ。枝を切っていたのは知っていたけれど、花が咲いて初めて気づく無残な姿。トラックの背丈よりはるかに高い枝まで切る必要があったのか。 どこの道でも桜には寛大です。少々車をかすめようがどうしようが、のびのびと枝を伸ばしているというのに。

 今治市頓田川沿いの桜。4月5日火曜日に写したもの。



 結構低い位置まで枝が伸びていますが、切ったりしてないですね。
 ただでさえ排気ガスに耐えている桜三里の老木です。どうぞ枯れませんように。

 話を日曜日に戻します。私たちがやってきたのは、東温市、重信川の河川敷です。ずらっと桜並木になっている方は道にまで車が停まって入る余地がありません。なので対岸の広場に。




 こちら側にも桜の木はあります。ブルーのつるにちそうとさくらのピンクがよく合っています。



 酔っ払いもおらず家族連れが静かに花を楽しんでいて、幼児や年寄りを連れてお花見をするにはいい場所でした。



 父は歓声を上げて喜びました。そして、なんと、ひ孫の名前を正確に呼んでいる!さらに、施設に帰るまでちゃんとお花見をしたことを覚えてました。すばらしい桜の力。

 翌月曜日は雨。私はトラオとウマオのお守りをしなくてはなりません。外では遊べないし、このエネルギーの有り余った男の子たちをどうしよう。
 よし、桜を見にドライブしようか。

 やってきたのは久妙寺というお寺。ちょうど雨がやんだのでぐるっと歩いてみることに。
満開の桜に囲まれた寺を見たとたん、トラオは
「寺ざくらじゃ」と叫びました。ほう、なかなかうまいことを。でもそれを言うなら「花の寺」じゃないかなあ。



 山門の前も桜


 山門の向こうも桜



 くぐり抜けるとまだまだ桜



 上から見ても




 桜だらけのお寺。ここはお花見の名所なのですがあいにくの雨で人はおらず、二人はのびのびと走り回りました。本堂の前で手を合わせていたらちょうど住職さんが通りかかられて
おみやげにと


 ストラップをくださいました。

 そして夕方
 恒例のおでんを買いに
 

 わざわざ雨の日を選んできたのです。晴れた日のおでん売り場はすごい行列だったそうな。
雨で花びらが散りかけていますが



 なかなか風情のある景色でした。

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晴れ間をぬって 2 散策

2016-04-11 22:53:39 | お出かけ
 昨日は雨、明日も雨の予報に挟まれた土曜日。座敷雛を見に行った日はそれはそれはよいお天気でした。前回のバス旅行と違って自由に行動できます。2軒目のおひな様を見た後そのあたりを散策することにしました。斜面に家の並ぶ風景がなかなか風情があったので。
 かなりの上り坂をヨウコは嬉々として歩きました。いいお天気で本当によかったね。
 少し行くと感じのいい石段のところに来ました。



 

 ふ~ん、この上にお寺があるのか。
 16羅漢は石段の両側にこんな風に祀られていました。帰りに上から写したところです。



 石段を登ってみると



 なんともすがすがしい境内に出ました。
 
 本堂には立派な生け花



 禅寺らしく枯山水の庭もありました。



 そしてはやくも牡丹が咲いていました。びっくり。



 本堂の中ではどなたかの墨蹟展が開かれているみたいでしたけど、毛筆の良さは今ひとつわからないのでパス。

 ここまでかなり上がってきたらしく、遠くに集落が見渡せました。



 すると突然放送塔から大音量の声
 「○○旅行の△△様、集合のお時間です。聞こえてますか?」
 もちろん聞こえましたでしょうよ。よかった、時間に追われなくて。個人でこなかったらこの景色は見えないところでした。 
 帰りに出会ったおばあちゃんたちが、ヨウコにおみかんをくれました。もうシーズンが終わってしまった温州ミカン。でもわたしはこの時期のミカンは見かけによらず美味しいことを知っています。ありがたく頂きました。ヨウコの食べること食べること。ほんとうにおいしいみかんでした。

 真穴を後にしてわたしたちは宇和町に寄り道しました。古い魅力的な建物が並ぶ卯之町を散策するためです。


 格子がとても綺麗


 玄関の屋根の彫刻に注目


 だけどね、土曜日の午後だというのに



 私たちと二人のお遍路さん以外誰もいない・・・・
 ここには明治時代の小学校「開明学校」や


 蛮社の獄をのがれた高野長英が二宮敬作を頼ってきて隠れ住んだという住居や



 いろいろあるというのに。
 住む人の気配すら感じられない静けさでした。

 
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晴れ間をぬって 1 真穴の座敷雛

2016-04-08 23:36:03 | お出かけ
 桜も見頃の4月最初の週末。天気予報は、1日雨 2日晴れ 3日雨 4日雨
なんということでしょうねえ。そういえば去年も満開時に雨ばかりでした。そのたった1日だけ晴れるという日、何年かぶりに真穴の座敷雛を見に出かけました。 前回はバス旅行でしたが今回は是非一度見てみたいという婿殿の運転で。片道約2時間のドライブです。行く道々、桜の花がとても綺麗でした。

                                八幡浜市真穴地区は、おいしいミカンで有名です。目の前には美しい海(水が澄んでいました)後ろはすぐ山になっており、急斜面にはミカン畑が広がっていました。のどかな集落でした。



 この地区では4月2日、3日の二日間だけ座敷雛が公開されています。今年は2軒のおうちのおひな様が公開されました。

 さっそく1軒めのおうちへ



 ああ、やっぱりすばらしい。手前の田んぼの稲は本物の稲苗が置かれています。風景の中の植物はほとんど本物です。ただ桜は造花でしたが、その綺麗なこと。



 前に来たときは、桜はティッシュペーパーで作ると聞きましたが、とてもティッシュには見えません。幹は本物の桜かな。

 制作過程が写真で残されていました。



 竹を切り出して舞台を作るところから始まって飾り付けまでなんと大勢の人(新聞によれば50人だったかな?)が1週間かけて作るのだそうです。天井も竹を組んでできていました。
 それから、おそなえの伊勢エビに注目。なんと大きいこと。まだ生きて動いていました。これ1匹いくらするんだろう。それからゆうに50センチは超えているであろう鯛と、山盛りのさざえ。さざえも生きていてぶくぶくと泡をだしていました。鯛も朝はまだ生きていて、ピンとはねている姿にするのがむずかしかったとか。なんでもおひな様は動くのが好きなので、こうして生きたままお供えするんだとか。



 前回の記事を読み返していたら、あのときも「雛よりお供え」。全く同じことを書いていて我ながらあきれました。

 会場を出たところにすばらしい松の盆栽がー



 と思ったら、屋根を突き抜けてきた松の先端部分でした。


 
 すごい!

 次の場所はちょっと遠かったので車で移動。
 このおうちのも見事でした。



 お供えが立派なのは2軒共通。段の下にまで装飾がなされています。これも2軒同じ。そして赤ちゃんの成長過程をパネルにまとめたものや、来訪者の記帳コーナーも同じです。来訪者の中には広島県や島根県から来た人も。
 そして、このおうちにはご祝儀をくださった方々のお名前が掲示してありました。その数の多さにびっくり。人数を数えていた人にこそっと「何人でしたか?」と訊ねると、なんと147人ということでした。「お返しが大変じゃ。」とこれもひそひそと噂する人。いやあ、こうして楽しませていただくにはいいけど、ほんとに大変ですねえ。
 
 行く道々、座敷がないおうちはどうするんだろう、リビングを開放するんだろうか、ダイニングと続いていたら広さはあるけど家の中が丸見えなのは恥ずかしいし・・・・なんて話していたのですが、座敷を開放するわけではなく家の外に舞台を作るのだと言うことがやっとわかりました。



 母屋に張り出すようにして舞台ができていますね。ひときわ長い竹は「○○のひなまつり」とくりぬかれていて、中に電球が仕込まれていました。夜になると明かりが漏れ出る仕組みです。

訂正 パンフレットなどを見ると、やはりひな人形のある場所はお座敷で、竹で作られた部分は見物する場所のようです。
 灯籠も手作りらしいです。これは2軒とも同じ形でした。

 

 壁には大漁旗。海辺の町らしいです。



 出口には滑らないようにむしろが敷いてありました。隅々まで心配りがすばらしかったです。



 このおうちに来る途中に飾ってあった90年前のおひな様。入り口に若々しいかわいらしいおばあちゃんが(御年91歳か?)座ってて、写真などを説明してくれました。



 そうそう、私のおひな様もこんな御殿飾りだったのです。御殿を組み立てるのに母が頭を悩ませて忌ましたっけ。懐かしくて写真を撮らせていただきました。さすがにガラスにぴったりとカメラをつけてとはいきませんで、ガラスが映り込んでいますが。
 このおひな様にも人だかりができていました。

 しかし、前回はもっと人が多くて写真も撮れなかったのですが、今年は見物客が少ないような。土曜日だから? 地域の人がこんなにがんばっている姿をもっとたくさんの人に知ってもらえたらなあと思いました。
 帰りにタロッコ(ブラッドオレンジ)を買って帰りました。最近ではスーパーでも売られていますが、なかなか美味しいタロッコに出会えません。でもこれは六,七個入って300円というお値段で味はとってもよかったです。さすが真穴です。
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