あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

かえるとへび

2008-04-30 00:08:03 | 生き物

 ハウスに入れてあったアンスリュウム。 最近の晴天のせいで乾いてしまい、弱っていました。 あわてて涼しいところに持って行こうと、鉢を持ち上げたところー


 何かがぐにゅっと動いたのです。


 うわっ、へびだ!!


 アンスリュームの細い茎にへびが巻き付いていたのです。 一瞬こちらをにらんだみたい。 でもへびもびっくりしたのでしょう。 大急ぎで逃げ出し、棚をささえる鉄骨の中に逃げ込んでしまいました。


 世の中にはへびの嫌いな人は多いと思います。 夫もへびが大嫌い、というか、怖い。 また、蛙の嫌いな人も多いみたいですね。 そこで今日は、写真は最後に載せています。嫌いな人は、文章だけ読んでくださいね。


 わたしは、「へびを嫌う理由はない」と、思っていますので、びっくりはしますが見つけても平気です。 子どもの頃から、何度へびに驚かされたことか。 たとえば
 みんなで河原のがけをよじ登っていたとき、積まれた石の間からにゅっとへびが顔を出したり、
 熟れたユスラウメをとろうと手を伸ばしたら、枝に巻き付いていたへびにさわりそうになったり。
 家の中にへびが入っていたこともあります。おそらくネズミを追いかけてきたものと思われました。 でも、石垣から落ちもせず、アンスリュームの鉢を取り落としもしませんでしたので、驚きながらもけっこう冷静?


 さて、無事だったアンスリュームの鉢をしみじみと見た結果、へびが巻き付いていたわけがわかりました。
 葉っぱに一匹のあまがえるがへばりついていたのです。 まさに、「へびににらまれたかえる」。 ぴくりともしません。 わたしはかえるの命を救ったのです。  


 娘婿のぶじお君は、ちょうど新しいデジカメを買ったばかり。 さっそくかえるを写しだしました。 角度を変え、位置を変えてカシャ、カシャ。
 わたしも負けずにカシャ、カシャ。
 ぶじこが、「二人でかえるの撮影会かい。」と笑い出しました。 だってかえるのポーズがとてもかわいかったんですよ。  そうこうしているうちに、鉄骨の隙間ににげこんだへびが顔を出しました。 まだ小さいしまへびでした。 大きい生き物はまだ捕れないので、小さいかえるを狙っていたのでしょう。 わたしは、へびの大切な食料を奪ったことになります。 どちらに味方しても自然は厳しいものです。


 また引っ込んでしまったへびを出そうと、ぶじこがつついていました。 (ぶじこはいもむしは嫌いなくせに小さいへびならさわることもできるのです。) でも、へびのほうはすっかりおびえてしまい、狭いところでどうやって逃げようかと思案しているみたいでした。 


 生き物にとって、自然界で一番怖いのはやっぱり人間なのでしょう。


 


  ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


              ここからは、へびとかえるの画像


あの葉っぱの陰まで、早く逃げなくちゃ



よし、ここまで来れば安心 (じゃないよ。ちゃんと見えてます。)


 


 こわいなあ、まだいるよ。 早くどこかへ行ってくれ。



 

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エミフルMASAKIに行きました

2008-04-29 01:12:34 | お出かけ

 先日オープンしたショッピングセンター「エミフルMASAKI」。 グランドオープンの日は10万人の人出があったとか。 混雑をさけ、平日の今日、母と行ってきました。


 「来店は公共交通機関で」との再三の呼びかけがあったり、電車の無料切符も配られたりでしたが、電車の駅で車はどこに駐める? ここからバスと電車を乗り継いで行くのはねぇ。 と、結局車で行きました。
 近くまで行くとさすがに信号待ちの時間が長かったけれど、特に問題もなく駐車場に入れました。 田んぼだらけの田舎に突如として現れた巨大な建物に、母は「こんな田舎に誰が買いにくるん?」とあきれ気味。


 


 ちょっとお届け物があったので、まずは弟夫婦のお店、「フローラメイ」へ。 この間のがらんとした空間が、花や雑貨で埋まっておりました。



 


 若い人に人気のプリザーブドフラワーもいっぱい。 



 さあ、いよいよ中に入ります。 入り口には、お店の名前を書いた地図がおいてありました。 ああ、あのときこんな地図があったら迷わなくてもすんだのに。


 地図を見て気づいたのですが、お店の名前は圧倒的にアルファベット文字が多い、というかほとんど全部。 たま~にカタカナのお店があります。 特に服飾、雑貨関係はそうですね。 地図には読み方も書いてあるからいいけど、お店の看板見ただけでは読めんではないか。 最近とみに横文字に弱くなったわたし、お店の名前が覚えられません。 トホホ。


 ほとんどのお店に開店祝いの花のスタンドやらアレンジやらが飾られていて、花も競演しています。 でも、だれもお水を足したりはしないのか、どのお店の花も元気がありません。 プレオープンから1週間近く、みなさん忙しかったんでしょうね。 


 通りは人があふれていて、田舎とは思えないにぎわいを見せています。 またまた、「どこからこの人が湧いてきたんじゃろ?」とあきれる母。 


 母が、帽子を買いたいというので帽子屋さんに入りました。 う~ん、これは若向きの帽子なのかな? でも年寄りにも似合いそうだからいいや、と、共布でバラの花を飾った帽子を買いました。 これを買った若い人が、町で同じ帽子をかぶっているおばあさんを見たら、ショック死するかも~。


 かわいい雑貨屋さんやおしゃれなブティックがいっぱい。 でも、中高年向きのお店がないのよね。 結局この中にあるスーパーで普段用のパンツを1枚買いました。 


 もう、お昼です。 何を食べよう、と歩いていたら、スーパーの食品売り場に地元農家の作った野菜が売っているのを見つけました。 柑橘類が安かったので買いました。 ほんとは食事をしてから買いたかったのにー。 母が、今買っておかないと売りきれるというのです。 ついでにほかの食品も買って、やっぱり買うんじゃなかったと後悔しました。 スーパーの袋を持ってこのオシャレなセンター内を歩くのかあ。 せめてエコバック持って来たらよかったなあ。 この間作ったのがあったのにー。


 ながーい行列を発見。 四国初上陸という、バイキングのお店でした。 椅子に座って待てるので、休憩がてらまってもいいと、並ぶことにしました。 次々と入れ替わるので、思ったほど待たずに食事にありつけました。 和・洋・中華・デザートと種類も豊富。 


 デザートは別腹。 種類がたくさんあって一口サイズなので、いろいろ食べられるのがうれしい。 ほとんどわたしが平らげました。 流れ落ちるチョコレートの滝があって、「チャーリーとチョコレート工場」を思い出しました。  


 お腹がいっぱいになったところで帰ることにしました。 先に通ったところで気になっていた宝石店、もう一度のぞいてみたい。 ダイヤなど天然石のペンダントや指輪がとてもかわいくて、1万円・3万円・5万円・・・・の均一価格だったんです。 宝石店とは全くミスマッチのスーパーの袋をもってショーケースをのぞいていたら、ラッキー、白いバラの花をプレゼントしてくれました。


 歩き疲れたのか、母は帰りの車の中でうとうととしておりました。 エミフルはやっぱり広かった。

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いたんぽ すかんぽ 

2008-04-28 00:34:56 | くらし

 いたどりの芽がのびてきました。 





 子どもの頃、わたしたちは「いたんぽ」 と、呼んでいました。 遊んでいるとき見つけると、皮をむいでおやつがわりにかじったものです。  

 「いたどり」くらいいろいろな呼び名がある植物をわたしは知りません。
 結婚してこちらに来たとき 「ごうさ」 というものが話に出てきたのですが、わたしには何なのかわからなくて話がこんがらがったことを思い出します。 皮をむいで食べるとすっぱいだの、手のひらでたたくとかぽんと音がするだの、水につけて水車を作るだの、いろいろ説明を聞いてやっとそれが「いたどり」だとわかりました。
 それに比べると「すかんぽ」などは、どこか他県の呼び方だったと思うのですが、なんとなく呼び名が似ていてそれとわかります。 
 「たしっぽ」は新居浜に勤務していたとき聞いたかな? これもなんとなくわかりますね。 
 こんな風に愛媛県の東予という狭い地域でもいくつかの呼び名があるのが「いたどり」です。 ほかの植物、たとえばタンポポはたいていどこでもたんぽぽ、すみれはすみれなのに。 おもしろいです。


 この「いたどり」、手入れされた田んぼの畦などにはありません。 どちらかというと、草も木もはえるがままに放置されたところに生えるようです。 ですから田園地帯にそだったわたしたちにとっては「いたんぽ」は貴重品でした。 でも、柿畑が広がるこの土地では、どこでも目にすることができます。 (恥ずかしながら、うちの庭にも生えてきます。)


 ところで、母は「いたどり」の煮たのが大好き。 いつも山の畑や、おきまりの場所に行って大量にとってきます。


 


 料理にはちょっと手間がかかるのですが、


 1 皮をむぎます。  これは父の仕事。


 2 熱湯にくぐらせます。 ここがむずかしいところ。 油断するとくたくたになってしまいます。


 3 4,5センチに切った物をふたつわりします(2と3の順序は逆でもよい)


 4 水にさらします。 流水がいいのですが、ためた水でときどき水をかえるのでもいいです。
   丸1日くらいさらしておきます。 そうすると酸味が抜けて全く味がなくなります。


 5 水気を切って油で炒め、だし汁とみりん、砂糖、しょうゆなどで味付けします。 「いたどり」は油と相性がいいようです。 油揚げと一緒に煮てもおいしいです。


 


 わらびにしても、つくしにしても、山野草を食べるのは手間ひまかかります。 何でも簡単に、簡単にしようとする現代にあっては、 ある意味、贅沢な食べ物かもしれません。 うちの子どもたちも山野草を喜んで食べるのですが、自分で調理しようとはしません。 ぶじこなどは、「『ごうさ』の炊いたの、持ってきて」 なんてリクエストするんですよ。
 


 


 
 


 

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巨大なたけのこ

2008-04-26 23:22:10 | くらし

 産直市場に行ったら、たけのこが山積みでした。 でも、買うまでもなく到来物のたけのこの始末に頭を悩ます季節です。 


 母のところに届いた巨大なたけのこ。 50センチ差しを横に置いて写してみました。 わずかに差しよりも長いです。 太いところの直径は30センチほど。 こんなに大きなたけのこは始めてみました。


 


 こんなに大きいのにとても柔らかくてあくも少ない、おいしいたけのこでした。


 


 たけのこづくし 


  たけのこのさしみ  たべたことないのですが、ほったばかりのごく新鮮なたけのこは生で食べられるらしいです。


 わかたけ煮 または おかか煮(土佐煮)




 たけのこのてんぷら
 焼きたけのこ
  
 たけのこごはん またはたけのこ寿司
 木の芽和え




 若竹汁


 蒸し物が思いつかない。 茶碗蒸しにたけのこを入れたらどうだろうか。 


 と、こんなところでいかがでしょう。


 ネットでいろいろ見ていたら、京都のとあるお店が、上記のメニューに、たけのこと餅米を蒸した物と、たけのこの田楽、それにたけのこの酢の物を加えて、「たけのこづくし」コースとして紹介していました。 
 わたしが考えたのとたいしてちがわないじゃ~ん。 蒸し物だけはさすがにプロ!と思うけど。 お値段なんと12000円ですよ。 ここいらでは、たけのこはタダなのに。


 一流の板前さんが見た目も美しく料理するなら、たけのこづくしもいいのでしょうが、 うちで食べるのにここまでたけのこばかりではねぇ。 毎日1品か2品ずつ食卓にあげています。 今夜は洋風に、わかめとたけのこを入れたスープ。 


 


 昨日食べたたけのこの天ぷらもおいしかったです。


 でも、まだまだたけのこがある。 なんかいい料理法はないものでしょうか。

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革で作った額

2008-04-25 23:12:57 | レザークラフト

 春の県展が始まりました。 春、秋2回ある県展のうち春は、無審査。 つまり、出品すれば必ず飾ってもらえるというやつです。 それだけに、 秋の県展のための習作みたいなのや、思い切った冒険作など、無審査ならではの自由でのびのびした作品も多いと聞きます。(まだ、行ってない )


 わたしの作品は工芸なので、後期(4月30日から)に展示されます。 今回、わたしの作品のメインはこれ。


 何じゃこりゃ? 革で作った額縁です。 自分で作るんだから、既製の額縁にないものをーというわけで曲線の額縁を作ってみました。



 まず、木で土台を作ります。 ハンドジクソーだの、トリマーだのけっこうプロ並みの道具を使ってなめらかな曲線を作り出すことに成功。 道具はすべて弟が持っているのを借りました。 もちろん使い方のイロハを教えてもらって、板をけずってもらって、板の貼り合わせのこつを教えてもらって・・・・ 今回は、弟様様でしたよ。 


 土台に、ロープを埋め込んだり、 床革を重ねたりして立体的な模様をつくります。



 わたしが気に入っているのは、額縁下部分の房飾りになるところ。



 これにブロンズ色に彩色した豚革をかぶせ、ゴールドのアクリルカラーを部分的に塗っていくとー



 金属っぽくなったでしょ? 革は、あえてしわをつけながら貼っています。


 もちろん、中の絵も革です。


 あれれ? なんか見覚えが・・・・ と思われた方、ありがとうございます。 覚えていてくださって。
 実はこれ、 秋の県展に出した作品と同じ物。 屋根の部分だけとっているのです。 なぜかというと・・・・


 秋の作品は不覚にも大失敗をやらかしまして、最初からやり直したんですね。 その失敗した革を捨てるには惜しいし、なんとか活用できないかと考えて、再利用いたしました。 中身が代わり映えしない分、外側でがんばったと言うわけです。


 



 出来上がった作品を見たぶじこ
 「でた~、悪魔城」


 別の日に下の娘に見せたら、
 「ドラキュラ城か。 それにしては、飛んでるのがこうもりに見えん。」
 それはこうもりじゃなくて、鳥。


 全く性格の違う二人ですが、似たような反応を示したのがおかしい。 感性は似てるんでしょうか。 確かに中世ヨーロッパの、よく言えば重厚な、悪く言えば古くさい雰囲気ですね。 これをかざって似合う場所って・・・・・

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四つ葉のクローバー

2008-04-25 01:42:48 | 植物

 あちこちでクローバーの茂っているのが目につくようになりました。 うさぎにたべさせたい! と思ってしまうほどみずみずしくて、柔らかくて、おいしそうです。 そして、ついつい四つ葉を探してじっと見つめてしまいます。

 あった。 

 

 見つけるのは案外簡単でした。

 子どもの頃、「四つ葉のクローバーを持っていると幸せになれる」とか言うのを信じて、よく押し花にしたりしました。 「幸せ」の何たるかも知らず、また考えたりもせず。 単に暇つぶしのためだけに探したりして・・・・・。  

 少し大きくなると、四つ葉はあるところにはあるものだということがわかってきました。 ないところにはない、つまり、四つ葉をたくさんつける株は決まっていると言うことを発見したのです。 すると「幸せ」は、もう神秘的なものでもなんでもなくなってしまいました。

 ここには四つ葉をつける株があったようで、簡単に3枚の四つ葉を見つけることができましたよ。

 さあ、どこにかくれているかわかるかな?

 

 これは四つ葉になりかけてやめてしまった珍しい葉っぱ。 


 

 四つ葉をつける株は、五つ葉とか六つ葉もつけていて、こうなると、幸せどころか単なる面白い葉っぱ探しになってしまいました。

 5枚葉と6枚葉 左から 6枚 5枚 4枚葉

 くたんとなっていたので水に浮かせてみました。 5枚葉がきれいに広がりました。 そして、左の6枚葉と思っていた葉は、なんと8枚葉だったのです。 今まで見つけた葉の中で一番葉数の多い葉でした。

  だれが四つ葉のクローバーを「幸せの葉」と呼ぶようになったのでしょう。 無数にある葉っぱの中のたった1枚。 幸せとはそのように手に入れにくい、ということなのかと思っていましたが、 あの葉っぱの一枚一枚は、 誠実、希望、愛、幸運を意味するそうなんです。 「幸福」ではなく「幸運」だったんですね。 
 「幸せ」はどこかにあって見つけるものではなく、自分で作り出すものだー、 そんなことも考える年になって、もうわざわざ四つ葉を探したりはしなくなりましたが、「幸運」の葉っぱならば、探してお守りにしてもいいかな。 8枚葉などは2倍の幸運が舞い込んできそうです。

 

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草を食べる

2008-04-24 01:58:26 | くらし

 先日テレビを見ていて、意外な草が食べられることを知りました。
 それは・・・


 からすのえんどう



 うわあ、なんだか口の中でもしゃもしゃしそう。 でも、食べてみた~い。


 そこで夕ご飯のおかずは野草の天ぷらにしました。
 衣は、例によって米粉(上新粉)です。 からっと揚がります。


 上の方のがからすのえんどう。 左のはよもぎ、真ん中のは、なんとどくだみです。 下の長い葉は、白花のたんぽぽ。 でも花は黄色のをつんできました。



 タンポポの花をきれいに揚げるのは難しいです。  採ってきた花を花瓶に挿しておいても時間がたつとすぼんでしまうので、開いたのを揚げようと思えば、直前にとるしかないですね。 でも、たんぽぽは夕方にはすぼんでしまうんです。 夕ご飯には無理? 曇りや雨の日もすぼみます。 衣をつけて油に入れるとわずかに広がりましたがー。


 からすのえんどうは、 のびたつるがそのまま残って姿のいい天ぷらになりました。 茎が細いせいか、口に入れるとすぐぱりぱりと砕けてしまいました。 あまりくせのない味で、食べやすいのですが、あえてこれを食べなくてもいいかな? 


 どくだみー。 これも天ぷらで食べられることを初めて知りました。 生の葉はあの独特の臭いがとてもきついです。 この臭いのに乾かして煎じて飲む祖母の気がしれませんでしたが、子どもの頃とても耐えられないと思っていた臭さも、最近はあまり気にならなくなりました。 年をとったせいでしょうかね。 
 揚げると匂いが和らいで、食べやすくなりました。


 よもぎはとてもおいしいです。 よもぎのあくが消えてほんのり香りが残る天ぷらになります。 


 わたしの母は、草が大好きで、子どもの頃からいろいろ食べられる草を教えてくれました。でも義母は、「草なんか食べん。」と言います。 ふたりとも第2次世界大戦中の食糧難を経験していますが、 非農家育ちの母にとっては、草もおいしいごちそうだったに違いありません。 しかし義母は農家育ちで、草を取ってまで食べなくてもよかったのでしょう。 「草なんか」という言葉には、 農家のプライドのようなものが感じられました。


 暮らしの豊かになった現代に食べる野草の天ぷらは、飢えをしのぐ物ではなく、風流な大人の味だと思いました。


 そこらへんにいっぱい生えている草なので、山ほど揚げてぶじこたちにも食べさせたのですが・・・・


 からすのえんどうを食べながら、ぶじこが言うには 
 「からすのえんどうには、アヤモクメキリガの幼虫がつくんよ。」
 「ええ? なに?」
 「アヤモクメキリガ。 検索してみて。」
 
 うじゃうじゃとイモムシの写真がでているサイトがあって、たしかにアヤモクメキリガの幼虫はカラスノエンドウを食べるとありました。


 「あんた、嫌いなくせによう知ってるね。」
 「ほんとは好きなんじゃない?」 と下の娘。
 「いや、気持ちが悪くてたまらん。」 


 ほんとに、何を食べてもイモムシを思い出すのも困ったものです。 


 

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アケビの花

2008-04-22 22:38:07 | くらし

 もう使われなくなったビニールハウスの天井を覆うつる。よく見ると薄紫の丸っこい花がたくさんついています。




 アケビには葉っぱが5枚のと3枚のとがあるそうですが、ここのは5枚でした。アケビの花と言えば、実家の柿の木のそばにアケビの木があって、花は咲くのに実がなったことがありませんでした。あの木の花は濃い紫だったような気がするのですが、こんなに薄い紫のきれいな色だったかしら。
 


 斎藤茂吉の短歌「死にたまふ母」の中の
寂しさ堪へて分け入る我が目には?ぐろと通草の花ちりにけり」
を思い出します。もしかしたらこの短歌を覚えた後、アケビの花は暗紫色と思いこんだのかもしれません。それとも種類がちがっていたのかな?


 見ようによっては濃い紫に見えます。これを母の死と結びつけて「黒ぐろと」と表現した感性、改めてすばらしいと思いました。



 秋にはたくさん実がなるのかな? これほどたくさん咲いているのに、実がなった形跡がないのが不思議です。


 


 では、「エミフル松前」の続きです。
   1話
   2話


 外へ出るために、最初に入った入り口まで帰ることにしたわたしたち、左右のお店を確認しながら引き返しました。
 途中まで帰ったところで、はたと立ち止まりました。
 どちらを向いてもここから先は見覚えがない


「さっきもここでわからんようになったね。」
 そこは、斜め向こうに銀行が見える場所。 
「来るときは銀行はなかったでしょう?」
 


 そこで、台車に荷物を積んで通りがかったお兄さんを呼び止めました。
 地図を見せて
「ここへ行きたいんですけど。」
 するとお兄さん、運びかけの荷物をそこに置いて、笑顔で
「こっちです。」
 と、急ぎ足で案内してくれました。
 そして、さほど遠くないところにある扉まで行って
「ここから行けます。」


 おお~、忘れてた。 スタッフオンリーの通路 
 道理で、突然見覚えのない場所が現れるはずでした。 


 それにしても親切なお兄さんでした。 ふつうなら口で説明して終わるところを、仕事を中断してわざわざ連れてきてくれてー。 若いかわいい女の子ならともかく、こんなおばさんたちのために。
ありがとう。


 わたしたちは無事リボンを返して外へ出ることができました。
 店の前で、
後便で荷物を運んできたFさんが待ちくたびれておりました。


 改めて、外からお店の鍵を開けて・・・・・
 3人で、持ってきたカウンターを運び込んだのです。このカウンター、弟の手作りです。
 時間にして5分ばかりでお手伝いは終了。


 以上、「エミフルで迷子になる」の巻でした。 
                           
お・し・ま・い。
  


 いよいよ明日はエミフルオープン。そして土曜日はグランドオープンです。
 皆さん、エミフルに行かれたら、あぼんりーの新しいお店「フローラ メイ」もよろしくね。

 


 


 

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はなみずきの木

2008-04-22 00:55:37 | くらし

 今年はなんかおかしいんじゃない? この間こんな話になりました。


 桜が遅くまで残ってる。 まだ椿が咲いている。 でも、もうツツジが咲いている。 フジも咲き出した。 春と夏とがいっしょくたになってるのよね・・・・と。


 北国はともかく、暖かい愛媛では、花が一斉に咲くのではなく、次から次へと咲くのが普通だったはず。 たしかに今年は何もかもが一緒に咲き出したように思います。 百花繚乱の中でよく見かけるのがはなみずき。


 


 


 この間、通りがかりのおうちにすばらしいはなみずきの木があるのを見つけて、車の中から写真を撮らせてもらいました。


 


 Y小学校の校庭には、卒業記念として植えたはなみずきの木が2本ありましたが、なぜか元気がなくて、受け持ちだった先生が心配していました。
 「はなみずきってもともとが弱い木なんでしょうか。 去年植えたのも今年植えたのも育ちが悪いんです。 こどもたちの木なのにー。」
 その言葉には、小学校を巣立っても健やかに伸びていって欲しいという先生の思いが感じられました。


 本当のところはどうなんでしょうか。 うちには植えていませんのでよくわかりませんが、 実家のはなみずきもすくすくと育っているとは言えないようです。 それだけに、この木の大きさ、花の数の多さなど見事というほかはありません。
 Y小学校の木は大きくなっているかな? 久しぶりに見てみたくなりました。


 


 さて、昨日の続きです。


 ぴかぴかのフロアを、うちのお店目指して歩いていきます。 ほんとに広いです。 お買い物に来るときは、スニーカーかウォーキングシューズで来なくちゃ。 うろうろしてたら足が痛くなりそう。
 おしゃべりしながら歩いているうちに、やってきました。 7番の出入り口。
 「あれ? ここじゃない。 え~、どこなんだろう。」 と義妹。


 近くで工事をしていた人たちに、おそるおそる
 「あのう、ここはどこなんでしょう?」
 その人たちは地図をひっくり返し、ひっくり返しながら考えて
 「多分このあたり。」
 と、教えてくれました。
 


 「遠くに来すぎてた。 引き返さなくちゃ。」
 と、もと来た道を引き返しました。
 「このお店は覚えがある。 ここも通ったね。」
 と、確認しながら歩いたのですが・・・・・
 「あれ~、ここ、さっきのとこじゃない?」
 何のことはない、同じ道を一周しただけなのでした。


 やり直し。
 また、見覚えのある道を引き返します。 今度はもっと慎重に、案内標識なども確認しながら。
 そしてなんとかお店を見つけることができました。 

 ところが

 花屋のお店は、建物の一番外側、広場に面した位置なので、中からは入ることができなかったのです。 通路から外へ出て、外の扉の鍵を開けなければ入れない構造でした。 それなのに、通路が開かない。 鍵がかかっているのです。

 しかたがありません。 わたしたちは、先ほどリボンをもらったあの出入り口まで行って、いったん外へ出ることにしました。 


 わたしたちは、無事、お店に入ることができるんでしょうか?   


                                        ー 続く ー

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八重桜の道

2008-04-21 01:02:06 | くらし

 松山市にある街路樹の八重桜が満開だというニュースが流れていました。


 ああ、あそこだ。
 昨年、画材屋さんに寄ったとき、道の両側に植えられている八重桜が満開なのに驚きました。 ソメイヨシノが終わって山桜もしだれ桜も終わってから咲く八重桜は、花の季節を2度楽しませてくれます。 まるでコンサートの後、アンコールも2,3回して、もう終わりかなと思ったらまた出てきてくれた、そんなうれしさがあります。 桜三里の途中、橋のたもとにある八重桜、国道脇の工場に植えられている八重桜・・・・・ わたしはけっこうどこにあるか覚えてるんですよ。 




 でも、街路樹として植えられているとは! 去年の写真ですが、花の街路樹ってすてきですね。 



 


 これでもか!というほどびっしりと咲いている花。 ゴージャス。


 


 


 ところで、中四国最大級のショッピングセンター「エミフル松前」のグランドオープンまで1週間を切りましたね。 先日、ちょこっと中をのぞいてきましたよ。
 というのは、弟夫婦の経営する花屋がテナント出店するのです。 今、怒濤のように準備に追われているようです。 そのお手伝いに、義妹と二人で行きました。


 
 道路を走っているときはそんなに大きくは見えなかったのですが、敷地に入ってぐるっと裏の方までまわると


 ひ、広い 


 だいぶ出来上がっていますが、まだまだ工事中。 業者の出入り口はひとつ。 係員が何人か立っていて、中へはいる者の氏名を提出し、リボンをもらって中へ入ります。 ふん、ふん、セキュリティーの問題なのか。 悪い人が勝手に入ったらいけないものね。 
 まず、鍵をもらいに事務室へ。 お客としては決して入れない「スタッフオンリー」の通路を通ります。 
 おもしろ~い
 事務室の前には、200ほど入るテナント店用のポストがずらり。 そして、スタッフの研修が行われているようでした。


 通路からショッピングスペースへ出ると


 おお~、 ピカピカだ~


 ゆかは顔が写りそうなほど磨き上げられ(スカートはいてたらまずいんじゃない?)、すでにほとんど準備OKのお店や、今、資材を運び込んだばかりのお店や、まだ工事中のお店やらがずらっーと。 土足厳禁、 上履き持参のわけがわかりました。
 ちょっと脳裏をよぎる不安。 通路は1本ではないのです。 たとえて言えば、大阪梅田の地下街?  あそこでは何度道に迷ったことか。 行くたびにホテルへの出口はわからず、 荷物を入れたコインロッカーの場所はわからず、 デパートへ入ればもときた道がわからず・・・・。 空の見えない場所だと方向音痴に輪がかかるわたし。 無事にお店にたどりつけるんだろうか。 まあ、義妹は地図を持ってるし、大丈夫でしょう。


 ちょっと長くなりました。 続きはあしたー。

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