成就社付近から見える石鎚山。それらしく見えるけど実はけっこういい加減。
さらに全体の様子を見て色を補強し、最後に色止めと艶出しのための仕上げ剤を塗らなければなりません。
携帯替えました。前のスマホは小さくて、歩数計代わりにポケットに突っ込んで歩くには都合がよかったのですが、指の太いわたしはしょっちゅう押し間違えてしまうし、カメラ機能もあまりよくないしでだんだん物足りなくなってきました。
なので今度は下に操作ボタンがなくて画面の広いのを。かじりかけのリンゴのマークのあるカメラが2台ついていやつ。
新しいケースを作らなくちゃね。前のカメラで最近とっても困っていたことがあって・・・・
しばしば携帯が 行方不明
固定電話で呼び出せばすぐ見つかるのだけど、いったいどうしてこんなにいなくなる?
そりゃ、あんたがどこにでも置いて忘れるからでしょ。 でも、「ばあちゃん、ここにあるよ。」なんて孫に言われることもあって、要するに目の前にあっても気づかない、これってちょっとあぶないんじゃない?
が、それだけじゃない他の原因が一つ思い当たりました。携帯が、家具と同化してるのよ。作ったときはなかなかいい革を選んだと、気に入っていたのですけどね。
4年間の手垢のついた携帯です。
よし、今度はどこにおいてもぱっと目立つ色で作るぞ。このあたりの革はどうかな?
しかし、いざ作り出すと、考えることの方が多くて、できあがるまでに10日もかかってしまいました。
まず、左開きにするか、右開きにするか。これが一番の問題です。 わたしは左手に持って右手で操作するから、右開き(国語の本を読むように)がいいのかなあ。カメラを使うとき、ふたが下に垂れるようにしなければなりません。そのカメラが2箇所で操作できるようになっているので、(音量調整のボタンがシャッターになる)カメラをどう持つかで変わってきます。
ベルトを留めるボタンは、裏側(本体裏)につけましょう。これは考えるまでもない。液晶画面をボタンの開閉で押さえたくないので。マグネットでは留めません。
大きくてポケットから落ちそうだから、クリップでポケットに止めるようにしたいなあ。できればそのクリップは取り外しできるように。
クリップを100円ショップで買ってきました。これしかなかった。手芸店に行けばいろいろあるけれど遠いのです。
ケース本体に丸カンかDカンをつけなければ。どこにどうやってつける? カメラ部分に当たらない位置はどこだろう?
飾りもかねてアクセサリーで丸カンをつけるベルトの付け位置を隠すことにしました。ちょうど持ち合わせていたふくろう。お腹のところがへこんでいるのはここに何か埋め込みなさいということかな? レジン用のパーツだったのかもしれません。
そこに革を張り付けてこんなふうにしてみました。
内側にポケットを一つ。本当はいくつか作りたいところだけど液晶画面に当たる面なのであまりでこぼこしたくないです。
バッグ用のしっかりした革ではなく柔らかくてやや厚みのある革がいいなあ。
こんなふうに考えてくると、手持ちの革の中で使えそうなのは限られてきます。
これいい革です。色もグレーが買ったブルーできれいなんだけど
さらに革の厚みに合わせて芯地を張りたいんだけど、それにもいろいろ種類があって、それぞれに厚いのと薄いのとがあって出来上がりの手触りや風合いを予想しながら選んでいかなければなりません。
土台とふたにはにテキソンの厚手 表面のピンクの革はごくごく薄いので補強にスライサーという芯地の厚手を 柔らかみを出すために糊付きスポンジをふた部分に貼り
細かい所までいうと、ステッチの糸の色や太さまで
こだわり抜いて作ったのがこれです。
どう?どこにおいても目立つことまちがいなし。
これをアラ古希のばあさんが持つことについては異論のある方もいらっしゃるでしょうが・・・・
娘も何も言わないことだしー
持ちます。
できあがりました。
「ごめんね、れんごくさんのとはちょっとちがうんよ。」
「どこが?」
「ほら、れんごくさんのマントは、黄色がぼかしになってるだろ?」
「ぼかしって何?」
おお、そこから説明か。
「れんごくさんのマントは、黄色がだんだん薄くなって白になってるだろ?」
「ああ、グラデーションのことか。」
「ボクが作ったときはエアブラシだったからうまくできたけどね。」
! 自分の歳を感じる瞬間。
そう、トラオは、運動会で自作のはっぴを着てダンスを踊ったのです。みんなが自分の好きなキャラクターを選んで自分で模様を描いたんだそうです。まだ映画も発表されてなくて、テレビのアニメも放送されてなくて漫画しか読んでないその頃から、トラオはぶれずにれんごくさんファン。あ、漫画じゃなくてコミックだね。
またまた自分の歳を感じる・・・
孫との会話は、ときおり今時の言葉と昔の言葉とが入り交じっておかしいです。
タイミング好くというかなんと言うか、キーホルダーが壊れたので直して欲しいと言われまして、同時にキーホルダーを新たに作り直しました。
これはグリーンと黒の革を交互に編み込んでいます。
で、ふと思ったのです。そうか、こんなふうに貼ったり編み込んだりするのではなく染めたらグラデーションは簡単なのね。そうしたら、難しいなと思ったぜんいつさんの模様も超簡単にできます。
雨続きで特にネタもないので、完全にネタ作りのために簡単にろうけつ染めをしてみました。多分これくらいシンプルな方がろうけつ染めを理解して頂けるかと思います。
ろうで描く筆。模様の大きさによって使い分けます。
これは初めて使うときは温度の低い蝋に浸して、徐々に高い温度に慣らしていきます。いきなり熱い蝋に筆を突っ込むとちりちりにちじかってしまいますから。
先ずうろこ模様をかきます。本来は下書きするのですが、単なる三角形を適当に散らすだけなので、ここはフリーハンド。あ、写真はありません。蝋が目立たないので。
その上に黄色を刷毛でひとぬり。 すると、蝋で描いたところは白い色のままです。
均一に染めるには革をしっかり濡らしておきます。乾いた革だと、染料はすぐに染みこんでまだらになってしまいます。
さらに何回か黄色を重ねて塗ります。上の方は塗らずに自然に薄くなるように、下の方ほど回数を多くします。これをぼかすと言うのですが、きれいにぼかすにはちょっとテクニックがいりますね。経験を積んだ今でも緊張します。
黄色の上に山吹色を、さらに橙色を、下の方が濃くなるようにぼかしていって、さいごに蝋をはがします。
できました。ふだん、何十時間もかけて染めている自分としてはあまりにも簡単。
ほら、白い鱗にオレンジから黄色へと変化するぜんいつさんの羽織模様ができました。黄色って気持ちが明るくなる色ですね。
ついでに小さな革にも染めて、もういちど炎模様を貼り付けると
れんごくさんのマントに近づきました。
これもいっそ全部染めた方が簡単だったなあ。だけどろうけつ染めの財布というのはあまり気乗りしなくてー
というのは頻繁に手で触る財布は、どうしても色あせや汚れが激しいので、初めから色がついて多少の防水機能もある既製の色革がいいかなと思うのです。
けれどほかに作るものもないので、うろこ模様もコインケースの形に切ってはみましたが
しまった、作りたいものの大きさに比べて模様がまばらすぎます。黄色はすぐに汚れそうだし。小さい物を作るときは模様を細かく密にしなければ。
う~ん、どうするかなあ。このまま仕立てるか、一部を切り取って別の色革に貼り付けるか、色は変わるけど模様を増やすか。
仕事始めというか、手仕事はじめというか、お金儲けを伴わない行為なんですが、ここ数年お正月3が日の間に必ずレザークラフトをするようになりました。
今年は、人形用のブーツを頼まれまして、しかも3日までに欲しいと。で、2日の午後はずっと作業をしていました。
実を言うと、これは初仕事ではないのです。本当の初仕事はこれ。
コインケースです。これはお年玉と一緒に孫たちに上げようと思ってー いま流行りの模様ですよ。去年から作り始めましたので、初仕事と言うより2年越しといった方がいいのかな。市松模様は比較的簡単。革を交互にあみ込むとき隙間なくきっちりと編むのがコツです。で、これは二個(ウマオとケイタの分)年末にはできあがっていました。
問題は麻の葉模様です。これ、図案を描いて革に線を引き、穴をあけてステッチしていったのですが、これがとてつもなく時間がかかってーもうやめようかといったんあきらめかけたのです。それでもせっかく作り始めたんだからと気を取り直して、紅白が始まると同時にテレビの前で続きを始めました。紅白が終わってもまだできあがらず、近所のお寺の除夜の鐘を聞きながらまだ縫っていました。クラシックのカウントダウンコンサートが終わった頃ようやくできあがりました。なのでこれが新年早々の作業。
内側に折りたたんだお札が挟めるようにしてあります。
もちろん喜んでくれましたよ。ただ、トラオのは間に合わず。「ぼく、れんごくさんがいい。」というので、またまた難しいことに取り組む羽目になってしまいました。これはちょっと作戦を練らなければ作ることになりません。それよりも急ぎのブーツを。
人形のといえどもデザインが肝要ですね。普通の長靴型では履かせられないでしょう。足首が曲がってますから。最近アクセサリー用にミニチュアのブーツや鞄のキットが売られていますのでそれを参考にしました。もちろんそのままでは使えません。まずは人形の足のサイズに合わせて型紙を作るところから。
ち、ちいさい・・・・
一番幅の狭い穴空けの用具を使い、一番細い糸を使って縫い上げました。今、靴の紐を通しているところ。これは太い麻糸を使っています。(これにも意味があるのです)糸が太すぎてなかなか針に通せず、なんぎしました。
さて、履いているのは誰でしょう。
多分女性ならおわかりと思うのですが、ジェニーちゃんです。けど、服装が???
ジェニーちゃんが手にしているのは?
イノシシのかぶり物。おわかりかしら?
そう、いのすけさんです。これ羊毛フェルトの手作り作品です。 あ、でも、わたしの作品ではありません。念のため。
ジェニーちゃんが、かわいい顔を隠していのすけさんのコスプレ。意表を突くアイデアでした。ちょっと靴がかわいすぎるのでレッグウォーマーでリボンを隠したらしいです。なんだ、ただ麻紐をぐるぐると巻き付けただけでもよかったか。
このジェニーちゃん、羊毛作品の一つとして、4日から1月末まで、西条市の山の方にあるアウトドアのお店「クロスポイント」に飾ってあるそうです。
「きめつ」で終わり「きめつ」で始まったレザークラフトでした。