あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

こだわりの品

2018-06-18 22:25:42 | レザークラフト
 去年の秋、コートをリュックに作り変えてほしいとのご依頼を受けました。タンスの肥やしにしておくのはもったいないということで。
 美しい深い緑のコートでした。
  ※以下写真がよくないのですが、これはSDカードをテレビで写しだしスマホで撮影するというやや   こしいことをしたためです。

 その方は、バッグよりもリュック派。仕事も旅行もリュックということで、リュックの機能性に関しては、相当のこだわりを持ってらっしゃいました。ネットで気に入るまで探すんだそうです。

 曰く たくさん入ること・・・・マチを広く13センチほど取りました。多分、調節用のカーディガンやスカーフもゆったり入ります。

 ポケットはできるだけ多く。外ポケットは全部にファスナーを・・・・おまかせください、内ポケットは、ファスナー付きとファスナー無しの貼り付けポケット。これはわたしが作るバッグの標準仕様です。本体の表と裏、サイドと3箇所にポケット。すべてファスナー付きのたっぷり入るポケットです。さらにポケットの中に仕切りポケットをつけました。外側の飾りポケットも合わせると全部で10個のポケットがつきました。


 ペットボトルはサイドのファスナーポケットに入るように。外側に網のようにして入れるスタイルもありますが、あれは、リュックを下ろすときペットボトルが転げ落ちるんだそうです。・・・・なるほど。リュックを使わない者には気づかないことでした。よく似たポケットは作ったことがあるのでやってみましょう。


 
 本体メインのファスナーは両引きに。できれば引き手同士を留められるように。こうすると荷物がぱんぱんでもファスナーがはずれないんですって。なるほど。



 困ったのは、革と同じ色のファスナーが売られてないこと。グリーンに合うように焦げ茶を使いました。そして、二つのナスカンで引き手を留めるようにしました。小さい錠前をとりつけたらセキュリティも万全かも。

 肩の荷がかかる部分の紐は幅広く。体に沿うようにカーブしたらなお良し。・・・・わかりました。細い紐だと痛いですからね。カーブもなんとかなるでしょう。

 あって便利なのは、キーホルダー


 海外旅行もたびたびされるその方のこだわりは、とことん便利さを追求したものでとても参考になりました。

 ここからは、作り手であるわたしのこだわり

 革は背中の方は革が密で固くしっかりしていて、腹の方とくに脇に当たる部分はしぼが多く柔らかです。
やみくもにはぎあわせると風合いの全く違う革を継ぎ合わすことになります。それは避けたい。
 畳みじわ、ボタンホールの穴はかくすか目立たないようにすること。
 そのために、どうしてもいろいろなところでつぎはぎしなければなりませんしコートの接ぎ合わせの部分もつかわなくてはなりません。それならば、元はコートであったことを前面にだそう、そうすることでたくさんのつぎはぎにも大義名分が立ちます。
 それでいて、デザイン的にももちろん気に入ってもらえるようなものを。

 われながらずいぶんハードルを高くしたなあ~ 作業台の上にコートを広げたまま、暇さえあればのぞき込み、考え込んで2ヶ月がたちました。
 
 ようやくはさみを入れたのは年が明けてから。
 インフルエンザにかかったり、父が入院したり、孫が入院したり、様々なことを乗り越えてようやくできあがったのがこれです。実に5ヶ月後。



 身頃の接ぎ合わせなどはできるだけほどかずにそのまま使い、袖口のベルトや肩のベルト(トレンチ風でした)も利用しました。
 まず肩紐



 袖口のベルトと新たに作った細いベルトとをボタンで留めています。もちろん、ボタンホールはコートのまま。ベルトが自由に動きますのでカーブしたひもでなくとも体に沿うようになりました。それに、背負ったときに胸元に来るボタンがかわいいの。

 折り皺をかくすために背中いっぱいにポケットをとりました。これも身頃の接ぎ合わせ部分をそのまま使いましたのでポケットの形は台形です。ポケットを大きくしたのは、小さいファスナーだと引き手が背中の真ん中で当たるので、長いファスナーを使って引き手が端っこに来るようにという配慮でもあります。



 表のポケットはタックを取ってたくさん入るようにしています。ここはガイドブックや筆記用具も入る大きさにしてあります。

 その中には、ベルト通し紐をそのまま使って、キーホルダーとペンホルダーを


 ポケットの上にさらにポケット。飾りもかねて。


 右上ーコートのポケットを斜めにつけて
 左下ー台形の端革をそのまま貼り付け、肩ベルトをかぶせに利用。斜めにつけたのはデザイン的なことと、かぶせる面積を広げて中のものが落ちないようにするため。このあたりが、リフォームらしいところ。

 最後にマスコットを。猫? いえ、犬のつもり。今年は戌年なので。赤い首輪がアクセントです。


 
 使い手と作り手のこだわりがびっしり詰まったリュック。大変喜んでくださいました。そしてリュックは6月にはその方のお供で海外にでかけました。 お役に立てたかな?
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愛用の品 PartⅡ 自分でリフォーム 

2018-06-10 21:48:12 | レザークラフト
 最近お昼のテレビ番組で、愛着のある品々をよみがえらせる職人さんたちを紹介するのがあって、「そういえば」と思い出しました。

 次女の婿殿が「何とかならないだろうか」と見せてくれたのは



 うぉ~ かなりすごいね。好きなブランドのキーケースだったんだけど、中がぼろぼろになったので自分で切り取ってしまったんだそうです。両端には小銭入れとカードケースがついていたそう。

 表はまだ痛みが少ないです。ここまでくると傷も愛着のうちね。



 丁寧に縫い目をほどいて



 薄い革で弱くなった部分を補強して



 はぎ取った内側の合皮の代わりにプリントの豚革を貼って(あいにく手持ちの革の中に薄手の柔らかな黒革がなかったので)

 

 黒革の隙間にのぞく銀色のチェックがそれです。
 
 新たに小銭入れの位置を変えてつけなおしました。



 この部分のファスナー付けだけはわたしがしました。初心者にはかなりハードルが高いので。そう、彼は自力でリフォームをしたのですよ。

 小銭入れやカード入れの場所が変わったためホックを付け替えて、元の場所には穴があいていますので、飾りかしめを打ち込んで隠しました。



 お気に入りのブランドのロゴも残って



 多少位置はかわったけれど型押しの模様も残って





 また使えるようになりました。彼は初めてレザークラフトをしたのですが、本当に上手。愛用の品を自分の手でリフォームして、ますます愛着がわいたのではないでしょうか。

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愛用の品

2018-05-31 22:29:21 | レザークラフト
コルセットをすると、姿勢の維持が楽になりました。ほぼいつもの日常にもどりつつあります。ただ靴下をはくのが一苦労で、家出は素足で過ごしていますが、外出がおっくうになりました。
座っていても疲れにくくなったので、お待たせしていたオーダーの品を仕上げました。

 20年間愛用したがま口形のポーチ。大きさと形が気に入っているので、新しい革で同じものをつくってほしいと。
 20年・・・・かくいうわたしも30年以上愛用している物があります。


 わたしの手作りではなくて既製品です。この深い赤色が気に入って、通帳とカード入れとしてずっと使っています。
 外側はまだまだきれい。でもないか・・・

 内側は


 合皮で作られているため、表面がぼろぼろとはがれ落ちています。でもまだ使える!さすが革製品。

 で、ご注文の品ですが、こんなふうになりました。


 なんでも化粧品のおまけとしてもらったもので、これに口紅や頬紅を入れてずっと愛用してたんだとか。
たかがおまけというなかれ。くたびれてはいても、本革の本体は、ほころびもなくまだまだ使えそうです。内袋も合皮でなく柔らかいナイロンのようで、破れてもいません。ずいぶんしっかりした作りだったと想像できました。 化粧品を入れることを考えて内袋はビニールコーティングのプリント布を使いました。合皮はもう使いません。
 そして口金は、もとのを使わせていただきました。



 はじめ、「口金もすべて新しく」とのことでしたが、さあ、完成という段になって、肝心の口金が緩んでしまっていたのです。そりゃあ、口金の中に革をねじ込むのだから多少手荒な扱いはしましたよ。だけど、そのくらいで緩んで締まりが悪くなるなんて・・・
 それに比べて昔の物は丈夫だった。 化粧ポーチとして日に何度となく開け閉めしたでしょうに、ぱっと見新品に見えるくらいきれいだし丈夫だし。内側にはちゃんと化粧品会社のロゴが入っておりました。これから何十年このロゴを見続けるのでしょうね。愛用の品がすべて新品になるのではなく一部思い出のように残ってきれいになって、よかったかなと思います。
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シザーケース

2018-02-10 16:14:14 | レザークラフト
 美容院に行ってきました。もうずいぶん長い間お世話になっている美容師さん、独立してからというもの人気がありすぎてなかなか予約が取れません。
 前回行ったのが11月下旬だったからじつに2ヶ月半ぶり。
 で、前々回が8月末。そのときに頼まれたのですが 
 革のシザーケースは重いので、布製を買ってみたのだが、はさみの先で底が破れちゃった、革でなんとか補修ができないだろうかと。




 もともとは職人さん用の工具入れなんでしょうね。とがったはさみを入れるようにはできてなかったらしいです。

 二人でいろいろ考えて、ポケットの中にもう一つ革のポケットを入れてみてはどうかと思いつきました。

 端革で試作してみました。



 長く切った革を折り返して両脇を縫い、袋状にしますが、底の部分は長方形、上に被さる部分は台形に切って、長方形に合わせるとはさみを入れるカーブができるという具合です。革ポケットだけ取り出して掃除することもできます。なかなか調子が良さそうなので2本差しと3本差しと計5本のはさみが入るように作って持って行きました。これが11月。



 で、その後の使い勝手はどうかな?



 とっても具合がいいとのことで、活用してくれてました。軽いし、たくさん入るし、はさみも取り出しやすい・・・・よかったあ。
 ちなみに美容師さんの使うはさみは一丁12万円!! 5丁で60万円 きゃあ~  
 彼女も以前はレザーのケースを腰につけてましたね。高価なはさみを入れるにしては布製はちょっと貧相・・・ と思いきや、今は軽い方がいいんですって。そりゃあ、はさみを60万円も 5丁もぶら下げてたらねえ。

 

 
 
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作品の修正とリメイク

2017-11-19 01:13:53 | レザークラフト
 知り合いの銀行員に頼まれて、銀行のロビーに作品を飾ることになりました。ただ、革の重さに耐えられる壁が一面しかなく、あとはついたてを利用することになりますので、重い物は避けて軽い物(小さい物)を選んで展示することにしました。

 小さい物だとー
 「春の日に」白木蓮 20号 2005年作
 「天上に咲く」睡蓮 タペストリー 2010年作
 「花の窓」マンデビラ 20号鏡 今年春の県展出品作
 「白花幻想」クチナシ 20号 今年秋の県展出品作 
 唯一大きいのが
 「花焰」 牡丹 40号 去年秋の県展出品作

 どれも花を描いた物ばかり。なので花をテーマにバッグもできるだけ花をモチーフにしたものを選びました。だけど使用しているヌメ革は時間がたつとだんだんと飴色に変色して、作品自体が渋い色になってきます。また染料が光に弱いらしく、退色してぼんやりしてくるのです。なので古い作品は手直しが必要でした。

 わたしがレザークラフト講師の資格を取るために初めて作ったろうけつ染めの額が白木蓮でした。梱包を解いたとたん、その場にいた人たちが
「わあ!」と声を上げるほど真っ白で美しい花がそのまま残っていました。なのでこれはやや色あせた光に色を差し、色あせて消えてしまった花の陰を付け足すだけで、なんとか見られるようになりました。
 ただ・・・写真がありません。そのころデジカメを使ってなかったのかなあ?修正をした後も、展示をした後も写真を撮るのを忘れていました。

 やっかいだったのは、睡蓮です。これは、制作当時の写真がありました。今度は師範の資格を取るために、棒に巻き付ける革にまで細工を施したお気に入りの作品。
 アンコールワットの聖池にたくさんの睡蓮が生えているのですが、アンコールワットの影がうつりまるで空に花が咲いているように見えました。ただ花はこんなにきれいではなかったので別の場所の花を組み合わせましたが。


 ああ、こんなにも鮮やかな赤だったのに・・・
 ずうっと壁に掛けていたからでしょう、見る影もなく色あせていました。そしてどうしたことか、染料をはじいて染みこんでくれないのです。表面をアルコールで拭いて浸透しやすくしてもだめでした。水の部分はまだましだったので少しは濃くすることができたのですが、肝心の花がくすんだまま。


 よく似た感じのでまとめましたが


 やはり古い感じは否めませんね。

 手前の草履はなんと独身時代の物です。これは大事にしまってあったのでカビも生えず、色落ちもあまりありません。牡丹の花を描いていますので、花つながりでもってきました。

 右端のは今年の秋の作品



 夜のクチナシをイメージしています。

 全体はこんな感じ
 

 だけどちょっと寂しいです。そこで以前母のバッグをリメイクしたゴミ箱と、リメイク仕掛けで放置していた小物入れを急きょ作り上げて、持って行くことにしました。

 母が使っていたバケツ型のバッグの上野部分を切り取って


 布で中袋を縫ってかぶせました。


 底にちょっとした工夫をしてあります。



 けっこう深さと広さがあるために、物を入れると倒れて見えなくなってしまいます。そこで厚手のテキソン芯を折って小さな山を作りました。革の底にしっかり貼り付けて固定し、その上から布袋をかぶせています。
だからリモコンを入れても



 滑って倒れるということがないのです。

 もうひとつ、カラーの花を描いた和風のバッグ。これはなぜか周囲をかがっている革のレースだけが色あせていましたので、上から色を足しました。
 こうして合計4点、後から並べて、やや賑やかになりました。そして、革の持ついろいろな可能性も見て頂けるのではないかと思っています。

 
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布と革の花ひらく染色展

2017-04-22 20:52:50 | レザークラフト
 今、私の革染色の師匠と仲間たちの作品展を開いています

 
  

 金曜日、展示会のお手伝いに行ってきました。
 今週、なぜかいろいろなことが重なって超多忙。作品の飾り付けのお手伝いはできませんでしたので、初めて目にする会場です。

 入り口正面
 色鮮やかな布染めの鳳凰。師匠の作品です。




 隣に飾られている花にキーウイの蔓が使われていて、来られた方々は作品と同じくらい関心を寄せていました。このキーウイ、飾っている間にどんどん蔓が伸びて葉が開いてきたんだそうです。つぼみもいくつか。

 中はこんな感じ



 ろうけつ染めの着物も師匠の作品
 横の屏風はお友だちの作品で、面は布染めのツワブキ、裏は革染めのツワブキが描かれています。同じろうけつ染めでも雰囲気が違うのを比べるのも楽しいです。

 左 布染め 右 革染め
 
 
 革でも色鮮やかに染めることはできます。出来上がりが、革の方はふっくらした感じ。どれも同じデザインですが色によっても印象は全く違いますね。

 バッグや財布などの即売品もあります。



 

 向こうの壁に私の作品も飾ってあります。何年か前の作品なのでやや色飛びしているのですが、なおすひまがなかった・・・・作った頃と比べて印象がぼけてくるのは否めません。



 と、まあ、こんな感じで、華やかで楽しい空間になっています。お時間の取れる方、是非見に来てくださいね。

 初めて見られる方は革でこんなことができるのかとびっくりされるようです。一人熱心に見ておられるので声をかけましたら、なんと同じ西条市の方でした。新聞のギャラリー情報を見て来られたんだとか。うれしいお客様でした。
 そして、友人たちも来てくれました。1月に玉川のギャラリーにお邪魔した仲間です。桜三里を越えるときはいつも私が運転手だったのですが、この日はご主人に運転をお願いして来られたそうです。いつも私の染色を応援してくれるありがたい存在です。
 
 さらに、私の大学時代の友人が見に来てくれました。この前会ったのはいつだっけ。多分5年以上前です。久々の再会で親の介護と自分の健康の話で盛り上がりました。高齢のお母さんをおうちで介護しながら、地域でもいろいろ活躍している様子、えらいなあ。お互いに元気でいましょうねといって別れました。

 わたしもまた作品展をしたいなあと思いつつ、なかなか作品が作れません。とりあえず今は、春の県展の作品を仕上げねば。 
 
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同じ型紙で

2017-02-15 20:16:57 | レザークラフト
 月に1回、気の置けない友人3人とレザークラフトを楽しんでいます。
 そもそもの始まりは、そのうちの一人が古い布製のショルダーバッグを持ってきたことから。

 もうくたびれてしまったんだけど、とても使いやすいから同じ形のバッグを革で作りたいと。型紙は元のバッグのサイズを測り、彼女が自分で作りました。銀色の柔らかい革があるから、それにで作りたいと言います。
 で、私も一緒に作ってみることにしました。

 はい、出来上がり

 

 って、魔法使いみたいですけど、実際は時間がかかっているんですよ。
 左が私、右が友人のです。同じ型紙を使ったように見えます?

 まずは友人のから



 元のバッグには革のポケットがついていました。その部分はゴードの革に電気ペンで模様を描き、アクリルカラーで染めました。模様は私が持っている図案集から。
 シルバーを混ぜて光沢のある仕上がりにしています。革製だけど軽くて使い勝手がいいそうで、写真を撮らせてもらったときにははやくたびれ気味

 わたしのは



 手抜きしました。
 ポケット部分はオーストリッチの端革を縫い合わせたもの。何年か前東京の革屋さんで買っていたもの。やっと日の目を見ました。
 模様を入れる手間は省いたけど、ポケットは縦ポケットをつけてますよ。



 このポケットをつけるのに少々苦戦しまして、なぜか表が少し大きくなりました。なのであちこちつじつま合わせをして、結果予定より大きくなりました。二つのバッグが大きさが違うのはこういうわけです。ただ、だれもつじつま合わせには気づかず、わざとこういうデザインにしたかと思ったそうです。

 裏側は



 表にファスナーポケットがあるので、裏はマグネットで留めるオープンポケット。これが旅先では便利なのです。観光施設でもらうパンフレットを突っ込んだり、ガイドブックを取り出したり、町歩きの時でもハンカチやティッシュはここに入れておくとさっと取り出せます。

 二つのバッグのできばえにほかの二人が触発されました。



 私が使った革の残りと牛革のポケット。模様は先の彼女と同じデザイン集からとっていますがまたまた違った印象です。

 残る一人はまだ制作中。これまたがらっと違った雰囲気になるでしょう。できあがるのが楽しみ。
 同じ型紙なのに革の素材と模様とで全く違って見える、この楽しさにはまりましてもう一つ作ってみました。



 ポケットは、ヌメ革にカービングして黒一色で染め、金のアクリルカラーを塗り込んであります。模様は私がデザインしたもの。
 ヌメは硬いのでファスナーポケットにせず上から出し入れできるオープンポケットです。その代わり、裏にファスナーポケットをつけています。



 いやあ、おもしろい。こんなにいろいろ作れるとは。そして私のデザインしたバラの模様も、色のつけ方を変えたらそれこそ何十通りものバッグができそう。
 そんなことを考えていた頃、義妹から、海外旅行に持って行くのでこのバッグを作ってほしいとリクエストされました。ただし、ミラーレスの一眼をバッグに入れたいとのことで、幅と底のサイズを1センチほど大きくしましたけど。 それと、旅先で2通りの使い方ができると便利かなと思ってツーウェイ仕様にしました。
 だけど、残念! 出発ぎりぎりにできあがったので写真を撮るのを忘れていました。とっても重宝したとのことです。よかった。
  
 まだまだ続きます。
 最初に作った友人が、今度は昔作ったポーチを使って同じバッグを作りたいそうで、できあがったのがこれ



 バッグのかぶせにポーチを使ってあります。 これ、とっても使いやすそう。ふたが深いので、がばっとものを入れてがばっと取り出せます。こうなると同じ型紙とはとても思えません。
 彼女は今三つ目を制作中。昔作ったバケツ型のバッグにカビがはえたので、きれいなところだけをポケットに使うそうです。おもしろいポケットになりそうですよ。
 
 そしてわたしもエンジの革でもう一個作ろうかなあと思案中。
 
 
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革のリメイク

2016-07-28 01:03:07 | レザークラフト
 ひさびさのレザークラフトネタ。

 昔、もう20年以上前に母につくってあげたバッグです。



 母はバッグ好き?だったのかな。安いバッグをたくさん持っていて、とっかえひっかえ持ち歩いていましたが、状態のよいのは形見にと伯母たちにもらってもらいました。これは、中がかびだらけ。
 


 昔は革の裏にこんな合皮の裏地を貼って、
 こんなふうに革レースでとじ合わせたものが多かったですね。



それより以前は、裏用の豚革を貼っておりました。でも、全体を革で作ると重たくて固くてあまり使い心地はよくなかったです。
 その点合皮は布のように薄いので、軽いししなやかだし、その当時はとてもよいと思っていたのです。
 でも使っているうちに合皮は、とても湿気に弱くすぐかびたりぼろぼろはがれ出したり、お財布に使っていると中で合皮どうしがくっついたりしてあまりよくないことがわかりました。 なので今は布で内袋を縫って表革に縫い付けています。バッグも手縫いがほとんどで、こんなふうにダブルステッチをすることはなくなりました。

 もしかびてなくてももうこんな形のバッグを持つことはないだろうなあ。


 表の細工した部分はかびもなくきれいなので、ほどいて何かにつくりかえてみよう。

 思案しながら数ヶ月放置していましたが、
 お友達がゴミ箱を作るというので、ふと思いつきました。
 表革を切り取って、色革に貼り付けてみたらどうかと。
 ニトリの木製のゴミ箱を買ってきて、型を取り、手持ちのグリーンの革を裁って中央に縫い付けました。
 上下をグリーンの牛革レースでダブルステッチ。あまりにも久々でステッチの仕方を忘れるところでしたわ。



 ダブルステッチは手間はかかりますが、仕上がりはきれいですね。バッグには重くてやぼったいけれど、インテリアに使うと重厚感が出るのかな。

 同じ模様が前後で2つありましたので、もう一つできました。もうグリーンはないので(けっこうたくさん革がいるのです)焦げ茶かえんじでもと思いましたが、大きい革がなかったので、モスグリーンで。
 
 こちらはステッチ



 というのも、モスグリーンの既製のレースは売ってなくて、牛レースをわざわざ染めて作るのも面倒だし、同じ革を細く切ってレースを作るのはもっと面倒・・・だったんですよね。
思えば昔は、思うような色がないときは全部自分で染めていました。仕事もしていて時間もなかったのに面倒をいとわず丁寧な仕事をしていたなあ。
 バッグを持っていた母の姿より、作っていた自分の姿を思い出してしまいました。

 二つ出来上がり。


 やっぱりダブルステッチした方がよかったか。そうだ、別に染めなくても、ベージュのレースでもよかったのに・・・と後で気がつくなんとかでした。

 二つのゴミ箱、濃いグリーンのは弟の家に、モスグリーンのはわたしの家に残して、これが兄弟二人の母の形見になりました。
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初仕事

2016-01-09 00:44:30 | レザークラフト
 遅ればせながら

 あけましておめでとうございます
 
 皆様、よいお年をお迎えのことと思います。相変わらずの途切れ途切れのブログ更新ですが、今年もよろしくお願いいたします。

 さて、今年のお正月は・・・・
 正月らしい画像が一枚もありません。
 大晦日の夜中からトラオが高熱を出しまして、もしインフルエンザだったら90歳過ぎのひいじいちゃんにも、0歳の従姉妹にもうつしては大変ということで、全員集合ができずみんなばらばらのお正月でした。
 唯一正月らしいと言えば、父を連れてお寺に初参りに行きました。おみくじを引いたら、父は「吉」わたしは「小吉」でよかったです。月に満ち欠けがあるように、はじめは物事がうまくいかなくてもやがてよくなるんだそうです。こういう都合のいいことはしっかり信じることにしましょう。

 で、父を迎えに行ったときのことです。
 デイサービスに持って行く袋の空け口を安全ピンで留めているのに気がつきました。
「口が開きすぎていかん。ここにボタンでも一つあったらええんじゃが。」と言うのです。、そんなこと言っても、もともとあったファスナーを外したのは自分でしょうがーと言いたいのをぐっと飲み込んで、「だったらボタンをつけてあげようね。」と、持って帰りました。

 話は1年前のお正月、内袋が破れてぼろぼろになっていたバッグを手直ししたのが始まりです。元々のバッグはこちら

 4日にはデイサービスに持って行くので、全面的に直す時間はありません。そこで、昔搭乗記念にもらったカンタス航空のキャンバス地のバッグに、ポケットを付け替えることにしました。

 

 このバッグ、使う機会がなくてずっと持っていたのですが、色もきれいだしたっぷり入るポケットが二つもあってなかなかいいのです。



 ちゃんとファスナーもついています。「ここに着替えを入れて、ポケットには塗り絵セットと新聞を入れるといいね。」なんて話をしまして、父も喜んでいたのですが・・・・

 1ヶ月もたたないうちにファスナーを取り外してしまいました。


 はさみも持ってないはずなのにどうやってはずしたんでしょうね。しかも、
「だれかが勝手に破っていった。」などと言い訳をします。
 またそんなでまかせを-と言いたいのもぐっと飲み込んで
「ファスナーがあったら入れにくかった?」と言うとやっと
「おう、口が狭いんじゃ。」と本当のことを言いました。

 やっぱり着替えが丸見えになるのはいやなんでしょうね。ボタンじゃないけどボタンに見えるマグネットがありますからそれをつけることにしましょう。これならほんの5,6分もあればできます。

 

 袋に穴を開けてカシメのように打ち付けるだけです。

 しかし、父の不満はまだありました。持ち手が長すぎる、女物のバッグみたいでいやだと。男は肘にバッグを掛けたりして歩けんと言うのです。ええ~どちらが持っても言いバッグなんだけどなあ。
「じいちゃん、背が高いんだし、手に持って下げて歩いたらいいんじゃない?」と言っても
「そんなにぶらぶら下げては歩けん。」

 なんだ、このこだわりは。
 母が、「じいちゃんは気に入らなんだら絶対持たんけん」と嘆いていたのを思い出しました。
 でも、このこだわりは私と似ているかも。

「あと10センチほど短かったらええんじゃが」
「はいはい、どうにかしようね。」

 袋の口をほどいて縫いなおすのが一番だが、それは手間がかかりすぎるしミシン目がきたない。ベルトを切ってそのまま縫い付けたんでは糸がほつれてくる。さてどうしよう。

 そこで、ベルトの両端を5センチずつ切り取って、バッグの表に貼り付けました。

 

 次にベルトが隠れるくらいの革をかぶせて縫い付けました。厚すぎてミシンでは縫えません。全部手縫いです。



 出来上がり



 今年の仕事始めはレザークラフトとも言えないくらいの、父のためのカスタマイズ。たったこれだけの作業ですが、昼過ぎから夕方までたっぷり3時間はかかってしまいました。

 父に見せると
「おお、これでええ。あれは女物のバッグで、肘に下げるもんじゃったけん。」
 なんと!
 5分前に言ったことも忘れ、どこへ行ったのかも忘れ、おせちも食べたことを忘れるのか人の分まで食べようとする父が

 言うことがぶれてない! わたしは変なところで感心してしまいました。

 
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大整理Part2

2014-11-15 00:35:02 | レザークラフト
  実は、大整理が必要なのはむしろ家の中なのです。リフォームに際して、何十年もため込んだ家財道具は相当処分しました。それでもなかなか捨てきれずに残っている物が山ほど。
 そのうちにきれいになったはずの部屋もどんどん物が持ち込まれて所帯じみてくるし・・・
 特にわたしの革の作業場はー

 前は別棟に10畳のプレハブの小屋があってそこで作業をしていたのですが、今度は家の中に1室作業スペースを設けました。7畳の部屋にパソコンやら参考書やら革の材料やら一切合切を持ち込んだものだから、

 入りきりません。

 結果、両部屋ともが物置状態。とても何かを作るという状態ではなく、今年は県展にも出品しませんでした。そして夏の長雨・・・・
 
 くんくん、なんだかかび臭い。

 やばい、これを始末しなければカビが蔓延してしまいます。端革を入れた引き出しをかきまぜて一枚一枚匂いをかぎ、ちょっとでもかび臭ければゴミ袋に。大量の革を捨てました。それから昔作ったバッグ。何かの参考にと、使い古してくたびれたのまで残していたのですが、一つ一つ点検。

 と?

 うわっ、中がかびだらけ。
 
 レザークラフトをしだしてかれこれ40年近く。初期の作品はほとんどありませんが、それでも残っているのもあって、一つ一つ愛着があるのですが、この際思い切って処分することにしました。

 制作の古い順に



 クラッチバッグですね。中は豚革で、ポケットもなくあまり使い勝手はよくありません。

 それから、ぶじこがまだ小さい頃、育児の合間を縫って作った旅行用のバッグ



 へたくそ。
 ただ、彫り込んだガーベラの花は好き。今のガーベラはもっと花びらが太く、カラフルで豪華ですが、昔の、赤一色の細い花びらのガーベラが好きです。どこかに苗はないかしら。

 それから10年以上ブランクがあって、子どもに手がかからなくなって再開しました。その最初の作品がこれ。



 両サイドにバラの花を彫り込んだやわらかいショルダーバッグ。



 縫い合わせには玉縁があしらってあります。けっこう手が込んでいるのです。初めてのミシン縫いで悪戦苦闘したような記憶が。初めて、中に豚革ではなく合成皮革の裏革を使いました。柔らかくていいのですが、合皮は湿気に弱くすぐにぼろぼろとはがれてしまいます。

 これは再開後2,3作目のもの。書類や参考書、時には子どもたちの日記をごっそり入れて運んだバケツ形バッグ。丈夫でした。



 模様のカサブランカがお気に入りで、この部分だけ切り取って何かに作り替えようと思っていたのですが、中がかびてしまってはどうにもなりません。

 この頃は週に1回お稽古に通っていたのですが、バッグ一つ仕上げるのに一年近くかかっていました。これもその一つ



 人の顔を彫り込むの、はやってましたね。日帰り旅行で行ったお土産物やさんで「すてきなバッグですね」とほめられたこともあります。

 1枚革全部にザクロ模様をろうけつ染めで染めました。これも染めるだけで何ヶ月もかかりました。その革でプロの職人さんに仕立ててもらったバッグです。



 余った革で財布やら印鑑ケースやらをいくつも作りました。それは今も使っています。角のあたりがすり切れては来ましたが、かびることもなく活躍しています。やはりしまっておくのではなく使うというのが大事なことなんでしょうね。

 時間をかけて作ったバッグも、今になってみれば、彫りもへたくそ、全体が古めかしく、処分するのにあまり抵抗はありませんでした。そして、かさばるバッグを処分してかなりすっきり・・・いやいや、焼け石に水、でした。

 








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