あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

街路樹に来る鳥

2011-02-28 21:59:47 | 生き物

 水際作戦に失敗して、風邪を引いてしまいました。 症状はたいしたことないのだけれど、いつまでもぐずぐずと長引くので、パソコンをいじるのを自粛して、早寝していました。 


 久し振りに買い物に出かけて一つ確認をしてきました。 
 それは、


 街路樹のクロガネモチ。



 みごとに実がありません。
 


 ここのクロガネモチは、例年なら3月、4月まで赤い実が残っているのです。 車や人の通りがあまりにも多いせいなのか、それともクロガネモチの実はおいしくないのか、いつも不思議に思っていました。 
 しかし、別の所で、やはり街路樹としてクロガネモチが植えられているところに鳥が群がっているのを発見。 
 今年は鳥が多いようですから、もしかしたら、いつもは残っているあの実も、今年は食べられているかもしれないと思ったのです。


 予想通りでした。 鳥たちは本当に食べ物に困っているのかもしれません。 


 さて、最初にクロガネモチに群がっている鳥を見たのは20日ほど前。 そのときはまだ実が残っていました。



 ここに鳥が群がっているのを見つけて、わたしはそばのスーパーの駐車場に車を止め、運転席からカメラを構えて写しました。 というのは、人が木に近づくと逃げてしまうのです。 止まっている車には警戒しないようでしたので。


 動いている車もだめです。 車が走ってくる度に鳥は一斉に飛び立ちます。


 さすがに街中の鳥、避難場所は人家の屋根とか


 



 


 アンテナとか



 気の毒に、屋根の上はかなりフンでよごれているようですね。
 このアンテナの鳥、豆粒くらいにしか写っていませんでしたので、トリミングしてかなり拡大しています。 こうしてみるとなんだかいつも見なれている鳥とちがうみたい・・・・ 


 それに、木にやってくる鳥も、肉眼ではどれも同じ鳥に見えたのですが、パソコンで見てみてみるとー


 これはおなじみのヒヨ  



 つぐみ



 黄色いくちばしは多分むくどり



 といろいろな種類の鳥が入れ替わり立ち替わりやってきていたのでした。 レンズの力ってすごい!


 その中にわたしが今まで見たこともない鳥が写っていました。

 な、なんだ、このサングラス鳥は?



 わたしが知っているサングラス鳥はモズくらいなものです。 でも、これはモズとは違う。 だって頭がモヒカンです。 いったいこれは?


 わたしはネットで調べてみました。 たくさんの鳥の写真を片っ端から見るつもりで、お気に入りのサイトを探してみたところ・・・・・


 けっこう鳥撮りさんたちのあいだでは人気があるのでしょうか。 案外簡単に見つかりました。

 ヒレンジャク

 
念のためいくつかのサイトで確認しましたが、多分間違いないと思います。 羽の先としっぽの先が赤くなっています。 全体が陶器のようにつやつやとした感じで、かなりおしゃれ。



 アンテナにとまっていたのもこの鳥のようです。
 いやあ、街の真ん中でこんな鳥を見られるなんて。 当てずっぽうでもシャッターをおしてみるものですね。 ちょっと感動でした。 


  


 

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感動のトルコ周遊12  複合世界遺産

2011-02-17 22:27:57 | 海外旅行トルコ

 旅行5日目、宿泊地パムッカレを出てパムッカレへ・・・・・ あれ? 地名のパムッカレと観光地のパムッカレとは違うみたいですね。
 行程表をもらったときからちょっとわけがわからなかった所です。 パムッカレへいくのだけれど、観光の中心はヒエラポリス遺跡となっています。 ややこし~


 ガイドさんの説明で分かったことは、ここが複合世界遺産だということ。 どういうことなんでしょう。


 入場ゲートをくぐると看板が立っていました。ヒエラポリスの復元図でした。 赤い数字のところが遺跡として残っているところです。 



 すご~い、 ここにこんな大きな町があったんですね。 (期待できそう)
 ヒエラポリスは紀元前190年くらいに始まり、後にローマ帝国の直轄地として栄えました。 その後、アジアから進出してきたトルコ人の支配下になり、14世紀に大地震によって崩壊し放置されました。
  


 遺跡への入り口。 看板の説明ではサウスローマンゲートとなっています。



 ここをくぐればヒエラポリスの巨大な遺跡・・・・・・のはずが


 あらら 広大な荒野



 手前の長い石積みはたしか水道と言っていたような? 早くも記憶が薄れかけています


 保存状態がよいと言われる大劇場。 これは通路からはずいぶん遠くて、写真に撮っただけです。



 柵で囲まれたここはなんだったかな? 



 ここの都市遺跡は、今まで見たもののどれよりも広くて、ほとんどが形をとどめておらず、形ある物はかなりの距離をおいて散在していました。 とても一つひとつ見て回ることはできなさそうです。


  
 雪ネタ続きで雪景色? 



 いいえ、雪ではありません。 これがパムッカレ。 都市遺跡の南側に広がる石灰棚です。 石灰を含む温泉が地上に流れ出して、冷えていくうちに石灰が沈殿してかたまったものだそうです。
パムッカレとは「綿の城」という意味だそうです。 その名の通り、真っ白な石灰棚が、雪景色のように広がっています。
 しかし、最近開発が盛んになったせいで、溢れる湯量が減り、黒く汚れてきたと言うことです。 押し寄せる観光客のせいでこうなったと思うとちょっと複雑な気持ち・・・・
 
 複合世界遺産とは、ヒエラポリスという歴史遺産と、パムッカレという自然遺産が同じ場所にあるということでした。 


 さて、この石灰棚のそばで大勢の人が靴をぬいでいますよ。 何をするのでしょう。



 


 なんとこの石灰棚の所に入ることができるのです。 もちろん限られた場所だけ、そしてはだしが条件です。



 みんなが並んでいるところは温かいお湯が流れる水路になっていて、気持ちのよい足湯を楽しみました。
 ただ、そこへ行くまでがー

 つめた~い、 足の裏がいた~い、およよ、すべりそう~
 
というわけで、なかなか大変でした。 ーつづくー 

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雪の日の鳥

2011-02-15 21:23:10 | 生き物

 雪の日は鳥もお腹が空いていることでしょう。


  雪景色偵察中のわたしの車の前を、とことこと歩いていくせきれい



 ときおり寄り道をしたりして、えさを探すのに夢中です。



 もともと飛び立ち距離の短い鳥ではありますが、2メートルほど後ろから車が来るというのにいっこうに逃げる気配がありません。


 キジバトも



 車が近づいてもゆうゆうと歩いている。 


 よく地面をつついているこの鳥。ツグミかな? 雪の中にもえさはあるのでしょうか。
この鳥はいつもはなかなか写真を撮らせてくれませんが、この日はなんとか見られる程度に撮れました。 やはり逃げ足が遅くなっているようです。 



 
 マユミの木の下でさかんにえさを拾っているのはムクドリ?



 どの鳥もお腹を空かせて、えさ探しに必死のようでした。 
 ということは? うちの野菜畑は大丈夫なんだろうか。


  以前見たところでは、 果樹園地帯の方が野鳥が多く、そこに点在する野菜畑は、軒並みヒヨの被害にあっていましたが、回りに水田の多い野菜畑にはあまり鳥が来てなかったようなので安心していました。
 しかし、えさの少ない雪の日は、油断ができません。


 う~ん、近くの梅畑にはたくさんとまっています。 野菜の所にもきていますが、数は2,3羽かな。 畑の向こうの端なので、遠くてうまく写らないと思うけど、とりあえずシャッターを押してみました。


 パソコンで拡大してみてびっくり。


 うひょ~、いたっ!ギャング鳥の集団



 そこにはなんと19羽ものヒヨが写っていたのです。

 車が来ると一斉に飛び立って梅畑に避難。



 さて、みなさんは何羽数えられますか?
 
 わたしは25羽までは数えましたが、もちろん、その辺にいた鳥はこれだけではなかったことは確かです。

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雪中花

2011-02-13 22:31:21 | 植物

 3連休の初っぱなに降った大雪。

 水気の多い春の雪にのしかかられて、山茶花も重たそうです。



 


 ようやく2輪咲いたやぶ椿。 こちらは雪がシャーベット状になって、なんだかおいしそう。



 
 先日の梅は? つららをさげていました。



 
 畑は雪が深くて、和水仙のところまでたどりつけず。 これは春に咲くラッパ水仙の葉です。



 ところが、



 この雪の中で咲き誇る紅梅! ここのおうちの紅梅は、それは大きな木で、どこの紅梅よりも早く咲いていると思います。 


 そして


 次の日。 3連休の中日です。 



 台風並みの大風と雪。 これでは3連休も台無しですね。
 雪が真横に飛んでいきました。 初めて見る吹雪の様子です。 でも、外で撮影することができませんから、家の中からその辺を適当に。 あのすごさはとてもお伝えできません。


 日曜日、ようやくよい天気になりました。
 畑に行ったら、水仙もパンジーもフツーに咲いていました。 すごいもんです。

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雪景色

2011-02-11 22:50:53 | くらし

 昨日の夜降り始めた雪は、今朝はもう止んでいました。


 庭についた足跡。 こんな家の近くまで鳥がやってきたようです。 人間の足跡は、新聞屋さん。



 そのころにはもう、雪は降ってなかったのですね。 でもこの雪では配達も苦労したことでしょう。


 柿の木も雪をかぶっていました。



 いつも思うのですが、雪景色の柿畑はことのほか美しいです。



 こんな景色は数年に一度しか見ることができません。


 


 しばらく写真を撮っていたら、指先も足先もじんじんするほど冷たくなってしまいました。


 10時過ぎ、道路の雪がほぼ溶けたのを見計らって、雪見ドライブに。 だって、雪道で滑って車を水路に落としたくはないですから。 溶け始めてから行くのですから、朝ほどの雪景色が見られないのはしかたありません。
 車にのったままのずぼら撮影です。 


 ひつじ田の稲も立ち枯れておもしろい模様になっていました。



 


 柿畑に似ていますが、これは梅畑。 やっと花が咲き始めたところなのに・・・・・



 


  ブルーベリーの木が、白い布団をかぶっています。



 と思ったのは、木をおおっていたネットに雪が積もっているのでした。 絶妙のバランスで布団状態を保っていますが、別の所では、



 雪の重みでネットがつぶれていました。 木が傷んでないといいけど。
 
 


 ところで、写真を撮っていたら、4年生くらいの男の子がやってきて、どうして写真を撮るのかと聞いてきました。


 ほら、きれいでしょ。


 でも男の子は賛同してくれませんでした。 子どもにとっては景色より雪遊びよね。



 兄弟らしい男の子と、あぜ道らしきところ(雪でよくわからない)を自転車で走りまわっていました。 


 おいおい、そんなとこ通っていたら水路に落ちちゃうぞ。 でも、子どもらしく元気な姿でした。

 それにしても、こんなに雪が降ったら、子どもは大喜びで外で遊んだものですが、この兄弟しか姿が見えないというのはどういうことかしら。 学校の近くでも子どもは一人も見かけませんでした。
  
 わざわざ雪見に出かける私のほうが子ども並み? 


 

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感動のトルコ周遊11 温泉保養地のホテルはー

2011-02-09 21:41:00 | 海外旅行トルコ

 今日の観光はエフェス遺跡のみ。  宿泊はパムッカレのサーマル・コロッセアと言うホテルです。 アイワルクを出てからの移動距離は435キロでした。


 お部屋は、どこの国のホテルも似たり寄ったりですね。


 このホテルには温泉プールがあります。 ちゃんと水着も持っていきましたよ。


 「ええ~! 入るん?」 と娘は難色を示しましたが、
 「だいじょうぶよ、外国人なんかボンレスハムみたいなおばさんでもビキニ着てるだろ?」
 まあ、わたしの体型もそれに近い物がありますが、わたしのは露出の少ないスポーツ水着(競泳用じゃないよ)ですからね。 うちのほうのプールでも、普段見かけるのはおばさんとおばさん以上の人ばかり。 今やプールは若者専用じゃないのよ。


 と言うわけで、まずは偵察に。
 恐る恐る覗いていたら、「入りたいのか?」と聞かれ、それなら帽子のレンタルは有料、バスタオルは無料、着替えはあちらで、とていねいに教えてくれました。

 わたしは部屋で着替えていきましたが、衣服を置くために更衣室に入ってびっくり。
 だって、男女一緒の部屋なのです。 ただし、それは着替えた衣類を置く棚が並んでいる場所のことで、実際に着替えをするのはトイレくらいの個室の中です。 


 プールは、10メートル×20メートルくらいの大きなプールと、大浴場のような小さめのプールがありました。小さい方は温度も高めで、まったくお風呂のようでした。
 他にジャグジーと、サウナのような部屋。 
 「ハマム」と呼ばれるトルコのお風呂がサウナらしいのですが・・・・・水着で入るのはハマムではありませんよね。 
 プールの半分はとても深くてつま先立ちしてようやく顔が出るくらいでしたが、歩いたり泳いだりして30分くらい楽しみました。


 さあ、9時までには出て着替えなくては。
 9時からは、ホテルのバーで、べりーダンスショーがあるのです。


  プールから出て9時ぎりぎりに行ったわたしは、入り口近くの席しか空いてなくて、うまく写真を撮ることができませんでした。


 


 ひとしきり踊った後、見ていたお客さんを引っ張り出して一緒に踊り出しました。 みなさん慣れない腰つきで、でも堂々と、楽しく踊ってましたよ。


 お! こっちにやってくる。



 テーブル一つひとつ踊って廻るのです。 もちろんチップ集めですね。 お腹の所にはさんであるでしょ。


 わたしたちのテーブルにも来てくれました。
 もっとアップで見たいですか?


 


  かっわいい~


 

  とろけるような笑顔と、セクシーな衣装と、抜群のスタイル。お腹もと~ってもよく動きます。 
 楽しい夜でした。


  
  翌朝、例によってお庭探検。


  ドームの向こう側がホテルの玄関です。



 


 すごいのは、室内プールではなくて外のプールだった!



 外のプールも温水、しかもお湯が滝のように上から落ちてくるのです。 ここが温泉保養地だということを実感しました。


 そこからいくつものプールをたどっていくと



 こんなにもたくさんありました。 これは部屋からパノラマで撮った写真です。


 いよいよ出発の時


 バスの中から玄関の写真を撮っていたら、ドアボーイの彼が、自分の写真を撮れと身振り手振りで言うので・・・・・・



  って合図したら、笑顔で手を振ってくれました。


 ここのホテルのスタッフはみんなフレンドリー。 プール担当のスタッフもですが、朝食の時も、写真を撮っているわたしに、シェフがカメラを貸せと言うので、撮っちゃいけないのかとびびっていたら、ずらりと並んだごちそうといっしょにわたしを写してくれたのです。


 トルコ旅行の始めの頃は、ホテルで働く人があいさつをしないのが気になりました。 子どもたちは人なつっこく笑顔で話しかけてくるのに、大人はどうしてあんなに無愛想なんだろうと言う人さえいたのですが、それは多分習慣の問題で、本当はトルコの男性はお調子者、いや愛嬌者が多いということが分かりました。 レストランでも、お土産物屋でも、楽しい人はいっぱいいました。 そして内陸部に入るほどその傾向が強いように思いました。 
 女性は・・・・・イスラム教の国だけに、とびきりの笑顔は旦那さんだけに見せるんでしょうね、多分。 外で働く女性自体が大変少ない国でした。 ーつづくー

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めじろのおっかけ

2011-02-07 21:00:17 | 生き物

 今年は鳥の数も種類も多いです。 
 中でも、集団でやってきて愛らしい姿を見せてくれるのがメジロ。


 なんとか良い写真を撮りたいと、メジロを見る度カメラを構えてみたのですが、


 ムズカシイですぅ~


 


 桃の木



  同じく桃。 まるで鳥かごの中にいるようですね。



 


  桃のすぐそば、ハウスの排水樋の水を飲んでいます。


 


   


  梅の木。 青い鉄線がじゃま。 でも、これを入れないで撮るのは難しいです。 ちょうどいいところにでしゃばっているので。



 
 納屋のそばのピラカンサ。 少し家から離れたところのピラカンサはとっくに実がありません。 これも上の方はなくなって、地面近くに群れていました。



 この実を食べるしぐさがめちゃくちゃかわいい~ でも、かろうじて見られる写真はこれ1枚でした。


 このほか、かえでの幹をつついていたり、サザンカに群れていたり、本当にたくさんのメジロがうちの周りにいたのですが、チャンスをものにできず


 そして立春を境に数が激減しました。 もう追っかけは無理みたい。 一体どこに行ったのかしら?

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春色の空

2011-02-05 22:29:02 | 植物

 立春です。 
 春に合わせたように梅が2輪、咲きました。



   とっても優しいピンク色。 これでも大きな実が成るのです。 



 先週は寒かったですね。 
 日本列島が寒波に包まれたあのころ、不覚にも足をねんざして、ストーブの前でテレビの雪景色を見ていました。  まさに冬ごもり状態。 でも動かなかったのがよかったのか、治りは早かったです。


 さあ、冬ごもりはおしまいにして外に出ましょう。


 クロッカスの芽が大きくなっていました。



 


 クリスマスローズが一輪、咲いていました。


  


 寒さの中で咲き始めた和水仙は、今が花盛り。



 いい匂いがします。



 


 フユシラズも本当は春が好き。 植えたはずのない雑草の中で勝手に咲いていました。 ちょっと元気がないのは、雨が降らないせいかもしれません。



 
  
 今日の夕ぐれは、うちの梅のような優しい春の色。



  来週は、椿神社の大祭です。 この「おつばきさん」をすぎると伊予路に春が来るといわれています。 もうすぐですね 

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感動のトルコ周遊10 古代人のくらし(エフェス遺跡その2)

2011-02-03 22:01:00 | 海外旅行トルコ

 エフェス遺跡から古代人の暮らしを見てみましょう。


 バリウスの浴場。



 公衆浴場です。 冷水浴場 温水浴場 休憩室 読書室、サロンを兼ね備え、床暖房ですって
 ガイドのSBさんによると、交易船で港に着いた船員たちはまず浴場で体を洗い、さっぱりとしてから町に入ったのだそうです。 港の近くにも浴場がありました。 
 ふむふむ、むさ苦しい恰好で町は歩けなかったのですね。


 古代人の清潔志向はこんなところにも



 みんなが取り囲んで見ている柵の下は下水道だったところだそうです。


 上水道ももちろん整備されていました。


 そして・・・・・ 公衆トイレです。 下には水が流れるようになっています。 つまり水洗トイレ



 現代都市と変わらないシステムがすでに作られていたのでした。


 現代にはないものもありました。
 この建物に行く道しるべ(広告?)が残っていたのですが、 平らな石に女性とハート、左足が刻まれています。 左足は前方左にあるということだそうです。 さて、一体何の建物でしょうか。



 女性が心を込めておもてなししますということで、娼館だそうです。 娼館といっても、清潔でいろいろな設備が整っており、細やかな健康管理がなされていたとか。 


 そして12000冊の書物を所蔵していたというケルスス図書館。



 書物は、始めはエジプトのパピルスに書いていましたが、やがて羊皮紙へ書かれるようになりました。
おお!パピルスと羊皮紙の時代なんですね。


 大劇場。 24000人も収容できたそうです。



 


 のちには猛獣と剣士との戦いもここで行われたとか。



 


   こちらはオデオン。小音楽堂です。 収容数1400人、もとは屋根付きであったろうと考えられています。



 


 クレステ通りにあるモザイクの道。



 ここは高級ブランド品を売る店が建ち並ぶ通りだったそうです。 売られる品物にふさわしい美しい通りと店構えだったのです。 この通りの上の方には高級住宅地がありました。


 歩いて2時間ばかりで端から端まで行くことのできる小さな都市に、図書館と二つの劇場と、それとは別に17000人収容の競技場や、格闘技場、それに港の浴場にはプールまであったというのです。そして商店街、いくつもの神殿。 
 エフェスの人々が、経済的に豊かであったのみならず、信仰深く、それでいて日々の生活を大いに楽しんで暮らしていたと想像できました。 ーつづくー

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感動のトルコ周遊9 感動の旅はじまる(エフェス遺跡)

2011-02-01 23:38:49 | 海外旅行トルコ

 次に着いたのはエフェソスです。 トルコではエフェスと言うそうで、わたしもそれに従ってエフェスと表記しておきます。 エフェスはビールの名前にもなっています。


 行程表ではエフェス見学の跡アルテミス神殿跡の予定でしたが、逆にしますと説明があってアルテミス神殿跡に先に寄ったのですが、それが正解だったと分かりました。 


 入り口を入った途端、この風景


 うぉ~、ひろい


 


 すごい、すごい



 


 装飾的な柱やレリーフ。 古代へタイムスリップしたみたいですね。



 エフェスは紀元前2000年もの昔から人が住んでいたそうですが、紀元前11世紀頃にギリシア人が移り住み、アルテミス神殿を中心に繁栄してきました。 ここは昔は海に近く、交易が盛んだったそうです。
ついでローマ帝国に支配されるようになり、やがて長い年月の間に川が運んだ土砂が埋まって町は次第に海から離れて、エフェスは衰退してうち捨てられました。
 この遺跡は、一つの都市丸ごとを見ることができるすばらしいものでした。


 市庁舎の跡。 ここには聖火がともされ、それが消えることはなかったそうです。 



 イオニア式(うずまき)とコリント式(アカンサス模様)の二つの様式を持つ柱。 市庁舎の下の部分はヘレニズム時代、上部はローマ時代のものだそうです。


 



 町には二つの大きな通りがありました。
 一つは来たからケルススの図書館へ下るクレステ通り



 もう一つは、クレステ通りと直角に交わって港へと続いていたマーブル通り。 名前の通り、大理石の柱が並んでいます。



  このスケールと、遺跡の多様さーどうしてこれが世界遺産ではないんだろうね、と不思議に思いながら歩いたことでした。

  この二つの通りの周辺には

  ギリシア神話に出てくるヘラクレス。 じつはこれは門だったんですね。 うっかり1本の門柱しか写してません。


 



 同じく勝利の女神ニケ。 これはもともとヘラクレスの門のアーチ部分にあったのだそうです。



 それから、ローマ皇帝の名を冠した建物の数々


 ハドリアヌスの神殿。 門の部分



 


 アーチ部分にはギリシア神話に出てくるメドゥーサが彫られています。


 


  これもローマ皇帝トラヤヌスに捧げられた泉



 などなど、ギリシアやローマ帝国を想起させる遺跡が散在しています。 また、市民の生活に関わる遺跡からは、当時の人々の豊かで、現代にも通じる合理的な暮らしの仕組みをかいま見ることができました。
 
 そして今も発掘と修復とが続けられているようです。 



 ここまでの旅は、たしかに物珍しくもあり、興味もあり、楽しい旅を続けてきたのですが、ツアータイトルのような「感動のトルコ」かと聞かれれば、その答えは、う~ん、ビミョー・・・・でしたが
 しかし、ここへきてわたしたちのテンションは一気に上昇。 そして日を追うごとに感動はうなぎ登りに高まっていくのでした。 ーつづくー

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