仕事の道楽化

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教師の話し方を鍛える

2009年08月05日 | 教師修業
人の話を聴いていて、「だめだこりゃ」と思うのは、「話が長い。(しかも自分が長い話をして、他人の時間を奪っていることに気付いていない)」 「要点は何かが分からない。」という場合である。そして、こんな話し方をしている人の授業は決まって下手である。例外を見たことがない。
教師も話し方を鍛える必要がある。

 自分自身、話が下手であると思う。特に20代の頃は、他人の話を聴いていて、「何でこの人はこんなに楽しい話ができるんだろう。」「この人の話は、いつもためになるエピソードが入っている。」などと感心することが多かった。
 
若い頃に心がけていたことは、「短くまとめる」である。下手な話を聴かされる方は、かわいそうである。せめて短い話でまとめようと心がけていた。

30代の頃は、「伝えたい内容に関するエピソードを何か入れて話そう」と考えていた。聞き手は、具体的な話を聴きたがっている。

話し方がうまい教師になれば、子どもは幸せである。内容が一番大事だが、テンポや間のとり方、エピソードの取り入れ方が上手なら、子ども達は、楽しいだろう。

自分自身、話し方を鍛えるためによくしていることは、次の2つである。

1 野口芳宏先生の話を何回も聴く。
2 落語を聴く。

1 野口芳宏先生の話を何回も聴く。
教師の話で繰り返し聴いても「面白くて、ためになる」のは、野口先生の話である。内容がよいのはもちろんだが、エピソードの取り入れ方や間の取り方、ユーモアのセンスなど、聴く度にためになる。
 宮崎には、毎年10月に野口芳宏先生が、来て下さる。毎回聴いている。野口先生の講演をおさめたCDも購入して、繰り返し聴いている。

2 落語を聴く。
一番好きなのは「古今亭志ん朝」である。この方の噺を聴きながら通勤やドライブを何回したことだろう。「文七元結」「芝浜」「佃祭」「高田馬場」等を聴くと、日本に生まれて良かった。日本語を話せて良かったと思う。
最近は、若手や中堅の噺家さんの高座をインターネットでも無料配信をしてくれる。
「ピザハッ亭」や「お台場寄席」で検索すると分かる。

一昨日の自分が行った講座では、参加者にアンケートを書いていただいた。感想欄に、「話術も最高でした。」と書いて下さった方がいた。自分では話がうまいと思ったことはなかったので、とても勇気づけられる一言だった。これまでの成果が(少しではあるが)表れてきたのかもしれない。

コメント
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