仕事の道楽化

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「校長の話」をする際の心がけ・・・PTA総会の場合

2024年04月23日 | 学校経営

 校長職になると、話をする機会が多い。

 先日もPTA総会の場で「校長の話」が設定されていた。

 話をする際に心がけていることをまとめると次のようになる。

 

○ 長すぎない(1分~3分)

○ 言っても言わなくてもいいことは省く

○ その場にいる方々への感謝を伝える

○ その会の目的や意義に繋がる話をする

 

 この四月に転勤したばかりなので、初めて会う保護者も多い。

 自己紹介も兼ねての話となる。

 次のような組み立てで話すことにした。

○ 参加のお礼

○ 自己紹介

○ 日頃のPTA活動へのお礼

○ 保護者の愛情やPTAの方々の努力は児童にどのように影響しているか

○ 教育活動やPTA審議へのお願い

 

 原稿は次の通り。

 

                  令和6年度 ○○学校PTA総会 校長挨拶
                                                            令和6年4月○○日

 皆様、こんにちは。本日は、ご多用のところ、参観授業、学級懇談、PTA総会に御出席いただき、誠にありがとうございます。


 本年度から○○学校の校長を務めさせていただきます、○○ ○○と申します。
 私のこども4人も皆この○○学校を卒業しました。4年前まで私もこの○○学校の保護者でした。今度は職員としてお世話になるということで、とても驚きましたが、同時にとても光栄に感じております。

 前任の○○校長先生からは、次のようにお聞きしました。「○○学校の保護者の方は、本当に学校のため、子供達のために協力してくださいます。すごいです。」とお聞きしました。 本当にありがたいです。心より感謝します。

 

 私は、4月から保護者としてではなく、校長という立場で○○学校の子供達に関わることになったのですが、印象を少しお話しさせていただきます。

 それは、「○○のこどもは、愛情をたくさん注がれて育てられている」という点です。
 例えば校内で掃除をしていると、手伝いましょうか?と言ってきます。
 また、ブランコの水たまりに砂入れの作業をしていたら、何人も手伝いに来ました。
 廊下を歩いているときの挨拶や会釈がとても丁寧です。
 教室に入ると笑顔で会釈をしてくれます。

 とても温かいです。殺伐とした雰囲気、冷たい態度とは真逆です。

 とても温かな接し方ができるのはなぜか?

 それは、子供達が家庭や地域で温かく接してもらっているからだと考えます。
 自分は愛されているという自覚がある人は、周りの人にも温かく接することができます。

 

 家庭はもちろんですが、地域の方々やここにいらっしゃるPTAの方々も、○○学校の子供達のために力を尽くしてくださっていることを、○○学校の子供達も感じているのではないでしょうか。

 

 そんな○○学校の子供達が健やかに過ごせるように、より賢く、より優しく、よりたくましく育つように、全職員で精一杯つとめます。

 

 この1年間、よろしくお願いいたします。

 

 また、本日のPTA総会のご審議もよろしくお願いいたします。

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小学校卒業式での校長式辞(令和5年度版)

2024年04月13日 | 学校経営

 少し前のことになるが、卒業式での校長式辞を記録しておきたい。

 

 勤務校の卒業式の会場設営は少し変わっている。

 コロナ禍以降に変わったのだが、卒業生と保護者が隣同士で座るようになっている。

 卒業生のすぐとなりに保護者が座るような会場設営である。

 

 その設営図を見て、卒業生が保護者にたいして、より感謝してもらうような式辞を考えた。

 

 以下の通りです。(少し長文です。)

 

 

  令和五年度○○小学校卒業式 学校長式辞

 

 六年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 本日は、ご多用な中、ご来賓として、○○市教育委員会 ○○課 ○○ 様をはじめ 来賓の皆様、そして卒業生保護者の皆様ご列席のもと、ここに「第○○回 卒業証書授与式」を挙行できますことは、誠にありがたく、深く感謝申しあげます。

 そして、保護者の皆様、御家族の皆様、本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。

 

 このように無事、そして立派に小学校を卒業し、四月からは中学生として、羽ばたいていくお子様にお祝いを申しあげるとともに、今日までの六年間、本校の教育推進に格別のご支援、ご協力をいただきましたことに対しまして、厚く御礼を申しあげます。 誠にありがとうございました。

 

 さて、卒業生の皆さん、皆さんは今、小学校六か年間の課程を修了し、堂々とした態度で卒業証書を手にしました。新しい門出に立つ喜びもあり、もしかすると、親しい友達やこの○○小学校から離れる寂しさもあり、複雑な心境だと思います。

 

 私は皆さんとは、この一年間、一緒に、○○小で過ごしましたが、学習活動や行事、特に運動会や修学旅行、委員会活動でひたむきに頑張る姿に感動していました。

 

 また、一年生のお世話などの取組や、仲間を支え、下級生を思いやる優しさなど、皆さんの「心」の成長を感じる場面にたくさん接することができました。その姿を私は頼もしく見ていました。

 

 さて、この式辞の中で、卒業生のみなさんに伝えたいことを、二つに絞って話をさせてもらいます。

 

 まず一つ目です。それは、感謝です。

 今まで生きてきて、いろいろな人にお世話になりましたね。こういう卒業式のような節目では、感謝の気持ちを持つことも大切です。どんな人のお世話になりましたか?

   ・・・たくさんいますよね。


 その中でも、一番お世話になった人は誰ですか?・・・。

 

 そうですね。お父さんやお母さんだという人が多いでしょう。

 

 ここで、となりにいらっしゃるおうちの人の手を見てください。それがお世話になった手です。

 

 その手で小さかったあなたをだっこしました。

 赤ちゃんだった時におむつを替えてくれたのもその手です。

 熱が出たらおでこに手を当て、自分のこと以上に心配しました。

 病院に電話をしたり、看病したりしたのもその手です。

 その手でご飯やお弁当も作りました。

 褒めるときは、あなたの頭を「なでなで」することもあったでしょう。

 公園では幼かったあなたと手をつなぎました。

 学校に行くときは「行ってらっしゃい」と手を振ったはずです。

 

 ここでお願いがあります。今見ているその手を握ってみてください・・・。

 

 握りましたか?

 

 どうですか?昔より小さく感じませんか?大きかったはずの手が小さく感じるのは、皆さんが大きくなったからです。みなさんは、まだまだ成長します。

 どうかここまで大きく育ててくださったという感謝の気持ちを込めてギュッと握ってください。

 

 握りましたか?

 

 では、手を離してもいいですよ。

 おうちの人の一番の願いは何か分かりますか?

 校長先生は分かります。それは、皆さんが幸せになることです。

 四月からのことで言えば、中学校生活を充実させることです。友達と仲良くし、勉強をし、運動をすることです。楽しい思い出をたくさん作ってください。皆さんならきっとできます。

 

 二つ目の話をします。

 これから先、楽しいことがいっぱいあります。


 ただ、同じように、つらいこともいっぱいあります。


 友達との関係で悩むことがあるでしょう。進路について悩んだりすることもあるでしょう。自分では解決できないような困りごとが起きるかもしれません。

 

 困った時は、ぜひ相談してください。


  お父さん、お母さんはもちろん、先生方、友達、地区の方や来賓の方がいますね。


 困ったことがあれば、まわりの人たちに相談してください。

 

 大人になっていくというのは、自分で何もかもできるようになるということではありません。

 困ったときに助けてもらう方法を知っていることです。また、困っている人を助けてあげる方法を知っていることです。
 

 たくさんの人があなたの味方です。安心して、楽しいことにも、つらいことにも立ち向かって成長してください。

 

 保護者の皆様、来賓の皆様、地域の皆様、これからも卒業生をはじめ、○○小学校の児童の成長を暖かく見守り続けていただきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。

 

 以上で、式辞といたします。

 

 令和六年三月二十五日

                    ○○市立 ○○小学校 校長 ○○ ○○

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家族でカードゲーム

2024年04月03日 | 家庭教育

 ちょっと前、家族5人でカードゲームをした。

 面白かった。

 「はぁって言うゲーム」は、それぞれの朗読力が試される。

 ルールはこちら(ウィキペディアより)

 各プレイヤーがAからHのカードをこっそり引き、自分がどんシチェエーションでお題の台詞を演じるかを決め、他のプレイヤーにそれを当てさせるというもの。例えば「はぁ」がお題の場合、Aのカードを引いた人は「なんで?」の「はぁ」、Bのカードだと力をためる「はぁ」、CからHのカードはそれぞれ呆然、感心、怒り、とぼけ、驚き、失恋の「はぁ」を演じる。基本的には身振り手振りは禁止だが、お題によってはポーズが指定されていたり、逆に言葉を発さずにジェスチャーだけで伝えるお題もある。

 

 学校で子どもたちとやるのも面白いと思う。

 会話文の読み方が上手になるような気がする。

 

 もう一つ、「ito」は、参加者の価値観のズレが楽しめる。

 ゲームの紹介はこちら → ito

 

 我が家には、もう成人した子もいるが、一緒に楽しめた。

 カードゲームは他にも面白そうなものがあるので、家族が集ったらやってみたい。

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