仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

隠蔽捜査シリーズにハマったこの冬

2024年02月04日 | 本と雑誌

 この冬は、今野敏氏の隠蔽捜査シリーズを読んだ。

 

 警察小説だが、現場の刑事ではなく、警察のキャリア官僚が主人公である。

 読んでいて主人公が度々口にする言葉がある。

 「何かあったら、俺が責任を取る。」

 そう言って、部下の捜査をフォローするのである。

 

 組織のトップとしての責任のとり方や決断のあり方が学べる。

 主人公は、竜崎伸也、警察庁の総務課課長や警察署の署長としてリーダーシップを発揮する。

 まさに「官僚」で、原理原則に忠実である。隠蔽捜査というタイトルだが、隠蔽はしない。

 しかし、有能で、部下を思いやる優しさもある。

 妻からは「唐変木」「役所の仕事が務まっているのが不思議」と呆れられているが、その変人ぶりは、私利私欲とは無縁で、国家公務員としてあるべき姿を示そうとしているからだと思われる。

 

 今野敏氏の著作はおもしろいので結構読んでいる。

 任侠シリーズや琉球空手シリーズなどの拳法ものが多かった。(「義珍の拳」は、師弟のあり方を描いた傑作です。)

 しかし、隠蔽捜査のシリーズは読んでいなかった。

 早く読めばよかったと後悔しているが、これから今野敏氏の警察小説シリーズを読む楽しみが増えたので嬉しい。

 まだ読んでいない本があったので、次々に読んでいる。

 やめられない、とまらない、かっぱえびせん状態に陥っている。

 この冬は、小説を読む楽しさにどっぷりとハマっている。

 いい冬だ。

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暗い気持ちになるが必要な本・・・「日本人が奴隷にならないために」―絶対に知らなくてはならない言葉と知識

2023年06月23日 | 本と雑誌

日本人が奴隷にならないために―絶対に知らなくてはならない言葉と知識

を読んだ。

 読んでいて暗い気持ちになった。

 しかし、知っておかなくてはならない情報が多かった。

 自分は戦争が起きてしまうことに反対だが、今の政府やマスコミの報道では、戦争への道を歩んでいることがわかった。

 ロシアとウクライナの関係でもそうである。

 ロシア=悪という情報だけが流されているが、この本には、それだけではないといういうことが書かれている。

 例えば

 

◯ ウクライナのネオナチ集団「アゾフ大隊」の主導により、ドンバス地方のロシア系住民が虐殺されたことも世界公然の事実です。(p.26)

◯ ゼレンスキーの後援者であるイホル・コロモイスキーは「アゾフ大隊」の中心人物です。(p.26)

◯ ドンバス地域のロシア系住民虐殺、バイデン一族出資による生物兵器ラボ、ネオナチによる停戦協定違反、モスクワ向けミサイル配備などによって、ロシアが侵攻を迫られたという事情の一切を無視しています。(p.36)

 

 

 

 こういうことである。

 

 「ウクライナ国内のロシア系住民が虐殺された」

 「ウクライナ軍のアゾフ大隊はネオナチ」

 「モスクワ向けのミサイルが配備されている」

 

 これらの要因が重なってウクライナ侵攻が起きている。

 これらは、政府もマスコミも報道しない。

 しかし、少し調べれば出てくる。

(日本政府は、アゾフ大隊をネオナチだと分析した報告書を公安調査庁のHPから削除している。以前はそのHPは存在していた)

 

 

 さらに、戦争に巻き込まれる可能性も指摘している。

 

 

◯ 世界は日本がウクライナ・NATO連合に参加したと見ているわけです。だからすでに日本は事実上の戦争状態に突入しているのです。(p.48)

◯ 扇情的なウクライナ報道には「同情論証」という手法が用いられています。これは「ウクライナ人がひどい目にあっているのに、我々日本人は何もしなくていいのか?」と感情に訴える説得戦術という意味です。(p.48)

◯ 今回なぜロシアがウクライナ攻撃に至ったのかという背景や伏線については一切触れず「ロシアの侵攻→ウクライナ戦争の勃発」という単純な時間的序列だけを報じることで、根本的な原因を考えさせないように仕向けているのです。(p.48)

 

 このような政府やマスコミの報道姿勢をそのまま鵜呑みにしていたら、先の大戦のときのように、戦争になるかもしれない。

 いや、すでにそうなっているのかもしれない。

 

 ロシアとウクライナの問題だけでなく、本書には知っておくべき知識と考え方が書いてある。

 例えば、憲法改正、国民監視、言論統制、グローバリズム(多国籍企業による植民地化)、巨大薬禍、原子力災害、財政破綻などである。

 読んでいると暗い気分になるが、これ以上酷い国にさせないためにも読んでおいてよかったと思う。

 

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木内一裕氏は漫画だけでなく、映画監督と小説家の才能もあったのか

2023年06月12日 | 本と雑誌

 おもしろかった。

 木内一裕氏の探偵小説「矢能シリーズ」

 木内一裕氏といえば、昔は漫画「ビー・バップ・ハイスクール」を書いていた人である。

 小説を書いているというので、読んでみたらとても面白かった。

 この「矢能シリーズ」は、主人公は元ヤクザの探偵である。

 木内氏が漫画家だけに、文章を読んでも映像が浮かんでくる。

 

 

 木内氏は、このシリーズの中の小説「アウト&アウト」を原作として映画も撮っている。

 主役の矢能を演じた遠藤憲一さんが渋くてかっこいい。

 映画「アウト&アウト」を見てから小説を読むと、なおさら映像が浮かんでくると思う。

 

 

 「矢能シリーズ」は、次の順番で書かれている。

1 「水の中の犬

2 「アウト&アウト

3 「バードドッグ

 今、ここまで読んだ。

 

この続きがこちら。

4 「ドッグレース

5 「ブラックガード

続きを読むのが楽しみである。

 

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業績を伸ばし、社員の幸福度を高めている会社のトップが考え、実践していること

2023年04月23日 | 本と雑誌

 いい本を読んだ

 「『不思議な会社』に不思議なんてない」である。

 「不思議な会社」とは、島根県松江市にある「島根電工」という会社。

 人口流出と産業の衰退に歯止めがかからない厳しい経済環境に置かれている地域であるが、毎年のように業績を伸ばしている。

 でかい公共工事ではなく、小口の工事で業績を伸ばしている。

 コンセントの取り付けや照明器具の設置などである。

 

 期待を超える感動を!

 がキャッチフレーズだという。

 

 では、どんなサービスが必要なのか

 著者(であり社長)である荒木氏は、次のように書いている。

 

 

 私は社員たちに「お客さまを自分の恋人と思え。兄弟と思え」と話しています。

 もし自分の恋人や兄弟が「電気がつかないからきてほしい」「水道の水がポタポタ落ちて止まらない」「トイレの水があふれた」と言ってきたらどうするでしょうか。

 何もおいても、すぐ飛んでいくのではないでしょうか。そして「大丈夫だった?」「もう心配ないよ」「すぐ直してあげるからね」と優しい言葉をかけるでしょう。

 お客さまも同じです。

 

 このように指導しているから、次のようなことが起こる。

 

 私も町のあちこちゃ会合で声をかけられることが多くなってきました。

「この間、お宅のおたすけ隊にきてもらって、本当に助かったよ」とお礼を言われることもしよっちゅう。

 居酒屋に行ったら、そこの女性から「お宅は電話をしたらすぐきてくれるから、ほんとすごいわ」と感謝されたこともあります。

 そのことを社員に伝えると、社員が喜んで、さらにやる気がアップするのです。

 

 このような会社にするために、社長の荒木氏が重視しているのが、

 研修であり、

 先輩が後輩を指導する制度であり、

 技能コンクールへの挑戦であり、

 お客様を感動させた社員を表彰する「感動大賞」などの評価制度であり、

 社員旅行や家族も参加する大運動会であり、

 社員がその場で見積もりから施行内訳、集金までできる端末の開発である。

 

 中でも研修は、一番重視している。

 人間性を養う研修を最も重視している。

 役員になっても研修を受ける。定年で退職するまで研修がある。

 

 そんな島根電工は、特色だらけのようだが、荒木氏によると、1番の特色があるという。

 それは、次である。

 

 島根電工グループの特色をひとつだけあげろ、と言われたら、私は迷わず「社員を大切にすること」と言うでしょう。

 以前は「顧客第一主義」を掲げていたのですが、お客さま第一で制度や仕組みをつくっていくと、どうしても社員に無理がかかってしまいます。

そこで島根電工グループでは、

(一)社員とその家族が一番

(二)関係する会社(卸会社・メーカー・下請会社)の社員とその家族が二番

(三)お客さまが三番

(四)地域が四番

(五)株主が五番  の順番にしています。

 

 

 三番目がお客さま。順番は三番目ですが、社員を大切にして、取引先を大切にすれば、大切にされた社員と取引先はお客さまのことを大切にしますから、結局、お客さまが大切にされることになるのです。

 ですから本当に「顧客第一主義」を掲げるなら、お客さまに直接、接する社員や取引先を大切にしなければなりません。

 社員が一番、取引先が二番、お客さまが三番というこの順番は、本当にお客さまのことを考えたからこそ言える結果なのです。

 

 こんな会社だから、我が子や兄弟が入社してくる。社員を大切にする会社であるからこそ、親族にも勧めたくなるのだろう。

 

 

 では、教育界はどうだろう。

 教職員を大切にしていると言えるだろうか。

 休暇制度や厚生事業については手厚いと言えるかもしれない。 

 研修制度についても学べる仕組みがある。

 

 しかし、教職を希望する人は年々減り続けている。

 自分は管理職なので、荒木氏がやっていることを参考にして、できることを取り入れたい。

 まずは、研修と学び合える環境づくりからやってみよう。

 

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「より少ない生き方」・・・「ものを手放して豊かになる」を実感する

2023年03月16日 | 本と雑誌

より少ない生き方を読んだ。

 この本のサブタイトルは「ものを手放して豊かになる」である。

 

 著者のジョシュア・ベッカー氏は、有名なミニマリストらしい。

 著者によると、この本の主題は、ものを手放して、豊かな人生を送ることらしい。

 次のようにも述べている。

 

「物質的なものにこだわるのをやめれば、もっと大きな人生を生きることができる。自分にとって本当に大切な価値に情熱を傾けることができる。矛盾しているように聞こえるかもしれないが、ものを減らすと、逆に豊かになれるのだ。」

 

 その「ものを減らすための考え方と減らすための具体的な方法が書いてある。

 

 考え方としては、

ミニマリズムとは、「いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること。」

 

 繰り返し述べられているが、「ミニマリズムのいいところは、ものが減ることではない。本当の利点は、豊かさが増えることだ。」とのことである。

 

 

 ものを減らす良さを味わうには、実際にやってみるのが一番いい。

 自分もやってみて、実感できた。

 

 具体的な方法は、次の通り。

 

 「まずはいちばん簡単なところから始めよう。車の中、引き出しの中、リビング、洗面所の戸棚などを片づけて勢いをつける。小さな場所だけでもすっきりすれば、ものの少ない生活の快適さが実感できるはずだ。」

 

 「私がおすすめするのは、家の中でよく使う場所から始めるという方法だ。  なかでも特におすすめなのが、リビング、寝室、トイレ、お風呂場、洗面所だ。」

 

 (ただ、これら全てではない。どこか一ヶ所のものを減らすことから始めると良いと思う。)

 

 次のようにも述べている。

 

 「ここで忘れてはならないのは、今のところはいちばん簡単な戦いを選んでいるということだ。まずは手堅く勝利をあげ、勢いに乗ることを目指す。」

 

 「だからいちばんよく使う場所を選び、絶対にいらないものを処分しよう。  たいていの人は、この最初のステップを数時間で終わりにできるはずだ。」

 

 「ここで大切なのは、最初からすべての答えを出そうとしないことだ。  すぐに家中のミニマリズムを完成させる必要はない。一度に1つの場所に集中することだ。部屋でもいいし、クローゼットでもいい。引き出し1つでもかまわない。」

 

 

 自分の場合、次のステップで進めている。

 

 片付けたい場所を決める。(例えば、衣類から始める場合)

1 クローゼットの衣類を全てだし、床に並べる。

2 今年も昨年も着なかった服を選ぶ。(処分する。リサイクルに出す。)

3 必要な服を戻す。

 

たったこれだけのステップで、スッキリする。

 

 ちなみに、「人生がときめく片づけの魔法」を書いた近藤麻理恵さんによると、片づけのステップは、次の順番がおすすめだそうな。

「はじめに衣類、次に本類、書類、小物類、そして最後に思い出品。この順番がベストです。」

 

 今、自分もものを減らしつつある。

 単身赴任先の住居は、かなりものを減らすことができた。

 床の9割くらいは、何も置いていない状態である。

 この状態だと、本当に快適である。

 筋トレもしやすい。

 

 そして、余計なものを買わなくなった。

 買う際に、本当に必要なものかどうかを慎重に吟味するようになった。

 

 「ものを手放して豊かになる」というのは本当だと思う。

 

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もっと早く読んでおけば良かった・・・ 土井善晴氏の「一汁一菜でよいという提案」

2023年01月18日 | 本と雑誌

 

 土井善晴氏の「一汁一菜でよいという提案」を読んだ。

 もっと早く読んでおけば良かった。

 

(本の紹介ですが、以下、長文になってしまいました。でも、この本の良いところは紹介できていると思います。よろしかったらお読みください。)

(この本を読み、実践すると、食生活が変わります。いい本だと思います。)

 

 一汁一菜とは、「ご飯、味噌汁、漬物」とする食事の型のことである。

 次のように書いてある。

 

 「ご飯は日本人の主食です。汁は、伝統的な日本の発酵食品の味噌を溶いた味噌汁。その具には、身近な野菜や油揚げ、豆腐などをたくさん入れられます。それに漬物。野菜の保存のために塩をして、発酵しておいしくなったのが漬物で、それは、いつもある作り置きおかずです。」

 

 この本を読んで、一汁一菜には次の良さがあるとわかった。

 

1つ目・・・食べ飽きない。

2つ目・・・具沢山の味噌汁を食べることによって、栄養も十分に摂れる。

3つ目・・・食事作りが簡単になる。負担にならない。

4つ目・・・余計な食品添加物を摂らなくて済む(これは本には書いていないが、結果的にはそうなると考える。)

 

 ご飯と味噌汁、漬物は、次のような良さがあるそうだ。

 

 「食べ飽きないご飯とお味噌汁、漬物は、どれも人間が意図してつけた味ではありません。 ご飯は、米を研いで、 水加減して炊いただけ。 日本で古 くから作られてきた味噌は微生物が作り 出 したもので、人間の技術で合成したおいしさとは別物です。 人間業ではないのです。」(p15)

 

 「ご馳走」と「日常の食事」を比較して、次のようにも述べている。

 

 「肉の脂身やマグロのトロは、 一 口食べるなり反射的においしい ! と感じますが、それは舌先と直結した「脳」が 喜んでいるのだと思います。 そのように脳が喜ぶおいしさと、身体全体が喜ぶおいしさは別だと思うのです。」

 

 「若い人が「普通においしい」という言葉使いをするのを聞いたことがありますが、それは正しいと思います。普通の おいしさとは暮らしの安心につながる静かな味です。切り干しのおいしさは、「普通においしい」のです。(p20)

 

 

 確かに、切り干し大根は美味しいが、ご馳走を食べる時の「美味しい」とは違う気がする。

 「普通に美味しい」は、失礼な言葉だと思っていたけれども、その言葉が相応しいのが、一汁一菜の食事かもしれない。

 

 

 一汁一菜の良さは、簡単さにもある。負担が少なくなる。

 

 次のような記述があった。

 

 「食事を 一 汁一菜にすることで、食事作りにストレスはなくなります。それだけで精神的にも随分とらくになるはずです が、その上で、自由にのびのびできる余暇という時間を作ることです。 それによって楽しみができて、心に余裕が生まれてきます。」

 

 

 そうなのだ。この本を読んで以来、基本的には、ごはんと味噌汁を食べるようにしているが、楽である。

 具沢山の味噌汁にしても、切って入れるだけなので、楽である。

 

 

 日本には、 「ハレ」と「ケ」という概念があります。ハレは特別な状態、祭り事。ケは日常です。 日常の家庭料理は、 いわばケの食事なのです。手間を掛けないでよいそのケの料理に対して、ハレにはハレの料理があります。そもそも、 両者の違いは「人間のために作る料理」 と「神様のために作るお料理」 という区別です。それは考え方も作り方も正 反対になるものです。(p29)

 

 多くの人が、ハレの価値観をケの食卓 に持ち込み、お料理とは、テレビの料理番組で紹介されるような手のこんだも のでなければいけないと思い込んで、毎日の献立に悩んでいるのです。(p32)

 

 

 確かに料理番組を見ると、ハレの日の料理ばかり紹介される。(ケの料理では視聴率は上がらないだろうけれども)

 

 料理番組で紹介される料理は、伝統的な和食の日常料理とはかけ離れてきているのだろう。(美味しい料理を食べさせたいと願う家庭料理の作り手の気持ちもわかるけれども)

 

 

 読んでいて、余計な食品添加物を摂らなくて済むとも感じた。

 なぜなら、「一汁一菜」の料理は、基本的には、素材に手をかけずに、シンプルに作るのが基本である。

 そうなると、今売られている添加物がたくさん入っている加工食品を使う機会は少なくなるだろう。

 

 

 この本を読んでいて、本当に「一汁一菜で良いのだ」と感じた。

 

 頭でも心でも感じることができた。もっと早く出会いたかった本ではあるが、これから先の自分の食生活は間違いなく変わる本であった。

 

 人生で一番若いのは今なので、今出会えたことに感謝したい。この本には、他にも簡単な出汁の取り方やお膳の活用など、食事を美味しく食べるヒントがいろいろと紹介されている。おすすめの本です。

 

 

 

  

 心に残った文章を他にもいくつか載せておきます。

 

 家庭料理、 日常の料理は、こうした当たり前の調理以上にはそもそも手を掛ける必要はない、というのが本当です。手を掛けることは 手数を増やすことでもあって、食材に触れれば必ずその分だけ傷み、鮮度が落ちます。ですから、見た 目を良くしようと意識して手数を増やせば、素材はまずくなります。(p27)

 

 

「一汁一菜」とは、ご飯を 中心として汁(味噌汁)と菜(おかず)それぞれ一品をあわせた食事の型です。ただし、おかずは昔の庶民の暮らしではつかない ことも 多く、実際には「味噌汁」 「ご飯」 「漬物」 (=汁飯香)だけで一 汁一 菜の型を担っていました。(p52)

 

 

 まず、 一汁一菜の型を、きれいに整えることです。きれいな三角形に整えることで、毎日の食事を楽しくする基本になります。 ご飯は左、味噌汁は右側に置いて、漬物は向こう側に、そして手前に箸を置くという型です。

 この型を守ることで、たぶん、子どもたちもお行儀が良くなって、ご飯の食べ方も、身についてくると思います。 まず は、目の前をきれいにして、きちんと整えることを教えてあげて下さい。大人だって、目の前にきれいな食事があれ ば、自然と姿勢が正される気持ちになるでしょう 。 これが、食育のはじまりです。(p158)

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リーダーになる人のたった1つの習慣

2023年01月11日 | 本と雑誌

 

 「リーダーになる人のたった1つの習慣」とは何か

 

 これを述べるために、物語が始まる。

 赤字のカラオケ店があった。

 3人の若者が店長として、立て直しに取り組む。

 どんなリーダーになればよいのか、3人がそれぞれ悩みながら立て直していく。

 初めはうまくいかないが、若者がリーダーとしての学びが深まることで、希望が見えてくる。

 この立て直しの物語を通して、あるべきリーダーの習慣が見えてくる。

 

 物語の最後の方で、メンターとして3人の若者を指導してきた柴田氏は、次のように述べている。

 

(物語をじっくり読みたい方は、読んでから以下の文章を読むことをお勧めします。)

 

 

「仕事において、最高の報酬とは、まさしく感動だよ。私はこれまで、君達にたくさんのことを伝えてきたけれど、リ ーダーになる人に、たった一つ、習慣にしてほしいことがある。それは、人を変えたければ、相手を感動させ、 一緒に 感動する、ということだ。これだけは覚えておいてほしい」

 

 そう、感動である。

 

 どのように人を育てればよいか。

 次のように述べている。

 

 一番大きなきっかけになるのが、相手を感動させることです。感動は人の意識を一瞬にして、大きく変えてし まうことがあります。

 感動は、テクニックだけで生み出せるものではありません。人と人との関係の中で生まれる感動は、そこにいる人の 思いの強さによってもたらされるものだからです。

 相手が感動するためには、相手に対する真剣な気持ちと本気の行動が、相手の想像を超えることが必要になります。

 いずれにしても、相手が変わるかどうかは、自分の意識と行動の結果なのです。相手を変えるのではなく、自分自身を 見直し 、自 分を変えることによってしか、相手を変えることはできません。

 それは、相手に対する信頼と愛情にあふれることであり、その思いが様々な行動や 出来事を通して相手に伝わり、共鳴することであると言ってもいいでしょう 。

 私たちは人間関係の中で、最も多くのことを学ぶことができます。 いつでも他人は、自分が成長する最高の機会を 与えてくれて いるのです。

 

 人材育成のポイントにも触れている。

 

 第一 は、まず、自分が見本になること 。 相手がどうかではなく、まず自 分が相手の見本になっているかどうかということです。

 (略)

 第二は、相手を信頼すること 。 信頼とは、相手がどうかではなく、自分が相手をそのまま受け入れる覚悟ができて いるかどうかということです。別の表現をすれば、自分が相手と 一生涯付き合う覚悟を する こと、と言って もいいでしょう 。

 (略)

 第三は、相手を支援すること。支援とは、相手を楽にすることではなく、相手をやる気にさせることです。

 

 このように、ポイントだけ書いていると、味気なく感じるかもしれないが、物語を読んでからこの文章に触れると、説得力がある。 

 

 

 

 

 

 

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前後裁断する具体的な作法・・・丁寧道

2023年01月05日 | 本と雑誌

 この本を読んで良かった。

 そう思える本が年に何冊かある。

 

 この本は、間違いなくその中に入る本である。

 

 その本とは、「丁寧道 ストレスから自由になれる最高メソッド」である。

 著者は、書家の武田双雲氏。

 丁寧道とは、「今ここ」に集中する営みである。

 

 「前後裁断」という言葉がある。

 これは、過去も未来も断ち切り、今にすべてを集中することである。

 過去を引きずり、未来を心配することで、そこから悩みや不安が生じてしまう。

 

 「今ここ」に集中する技法としては、「マインドフルネス」や「瞑想」がある。

 

 この「丁寧道」は、動きを伴ったマインドフルネスだと思う。

 

 丁寧道の実践方法の具体例として、著者は次のような例示をしている。

 

 

 

 「いま、あなたはお風呂場の中にいる、と想像してみてください。これから髪を洗おうと思っています。当然、シャンプー容器のポンプを押しますよね?  そのとき、シャンプーの容器をできるだけ丁寧に、楽しそうに全神経を駆使して味わってみてください。」

 

 「たとえば、ポンプをいつもよりじっくり押して、そのときの「しゅこ~、しゅこ~」という音に耳を澄ましてみる。「意識して聞いたことなかったけど、いい音だなぁ~」「やさしい音だなぁ~」なんて感じてみるのもありです。」

 

 「また、シャンプーの容器を楽しそうに眺めてみてください。ちょっと見てみると、容れ物・ポンプ・ポンプの中の部品等々、いろいろなものを組み合わせてくれているおかげで、スムーズにシャンプーが出てくることがわかります。」

 

 「それに、想像をめぐらしてみると、温もりのあるピンクの容器も、涼しげなブルーの容器もメーカーやデザイナーさんがさまざまな工夫を凝らしてくれて、ああでもないこうでもないと改良しながら使いやすいものにしてくれているんだなぁ~なんていうイメージも湧いてきます。 そして浴びているシャワーの一滴一滴が、顔や頭に当たっている感覚もじんわりと感じ取ってみてください。」

 

 

 

 いかがだろう。この方法ならば、「今ここ」に集中することができる。

 

 これ以外にも、次のような例もある。

 

 

 

 昼食が一人で立ち食いそばだったとしたら、ただ腹を満たすためだけにそばを流し込むので はなく、七味を振ったときの「シャッ、シャッ」と いう音を味わってみたり、そばをすすると きの唇やノドに全神経を集中 してみたりする 。

 

 おやつにポテ トチップスを食べるなら、 目を閉じてカリッという音に耳を澄ませながらじっくり噛みしめてみる。チョ コを食べるなら、噛んですぐに飲み込むのではなく、しばらく舌の 上で甘 さをじんわりと味わい、深呼吸してにつこり微笑んでから 「ああ、本当においしいなあ」とボソッとつぶやいてみる 。

 

 料理をつくるときなら、食材を包丁で切るときの感触に意識を向けてみる 。そ れを炒めると きの「ジュー」という音に心湧きながら集中する。フライパンを振るときの重さをじっくりと感じてみる 。

 

 仕事帰りの食卓でビールを飲むときには、いつもよりじっくり缶を開けて「プシュッ 」 とい う音 に耳を澄ましてみたり、グラスに注ぐ「 トクトク」という音を味わってみたり、あえてノ ドを渇かしておいてビールのキレを「く〜っ」と感じ尽くしてみたりして、ニンマ リする。

 

 コーヒー好きの人は、ミルで「ザザザ~」と豆を挽く音を楽しみながら、お湯をじっくり注ぎ、そこから立ち上がってくる香りに至福を感じてみる。

 

 温泉好きの人は、 湯に浸かる瞬間から足で温度を感じつつ、湯の肌触りや体がほぐれていくのを味わいながら、「あ〜、極楽だ~」と笑顔になってみる。

 

 

 

 これらの丁寧な動きは、常に行うのは難しいので、1日のうちに何回か意識して行うようにしている。

 やってみるとわかるのだが、五感を使って丁寧に動くと、マインドフルネス状態になる。つまり、意識が今この時に集中している。

 過去や未来の出来事ではなく、「今ここ」に意識が集中される。

 

 本の中では、

「丁寧道をやるとなんでいいのか」

「丁寧道がうまくいくためのポイント」

「認知を変えれば、一生が変わる」

なども述べられている。

 

 自分の意識と行動が変わるという点で、とても良い本に巡り会えたと思う。

 

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「もたない男」・・・究極の「断捨離」人間が書いた本

2022年11月03日 | 本と雑誌

 「もたない男」を読んだ。

 面白かった。

 著者は漫画家の中崎タツヤ氏

 究極の断捨離人間が書くエッセイだった。

 「断捨離」や「部屋の片付け」をしている人は、興味深く読むことができるだろう。

 

 

 表紙をめくると、仕事道具の写真がある。

 「えっ?これだけで描けるの?」という少なさである。

 その次は、部屋の写真。見えるのは、レンガの形をした枕がひとつだけ。

 押入れの中には、もともと台所に備え付けられていたガスコンロがひとつだけ。(料理をしないので、押し入れにある。本当は捨てたいそうだ。)

 

 その後も部屋の紹介写真があるが、本当に物が少ない。

 例えば、エアコンのリモコンには時計表示があるので、普通の時計もない。

 部屋にきた人が「不動産に内見に案内されたみたいだ」というそうだが、その気持ちもよくわかる。

 

 読んでいくと、中崎氏の捨て方の思い切りの良さに驚く。

 こんな捨て方をする。

 

 掃除機は、買ったその日に捨ててしまったという。

 運転音がうるさい割に吸引の性能が悪かったのがその理由である。

 

 オートバイのフェンダー(泥除け)も、前後輪共に捨ててしまう。

 爽快な気持ちで乗り回していたが、ある雨の日に、泥水を跳ね上げまくって、全身びしょびしょになったそうだ。

 

 ボールペンは、インクが少なるなるごとに、本体を短く切り、先と後ろを瞬間接着剤でくっつけて使う。

 

 本は、読んだら捨てる。

 しかも、読んでいる途中で、読み終えたページを破りながら読んでいく。

 

 ワンガリ・マータイさんの「MOTTAINAI運動」に私は共感しているんです。」と書いてある4行後には、次のように書いている。

 「100円ショップで2個一組の糊を買って、すぐに1個捨てます。」

 ウーン・・・分からない。

 

 

 このように捨てまくる中崎氏だが、読んでいくと、少しは分かる気もする。

 なぜもたないかというと、「集中できるから」だそうな。

 

 

 この方は、とにかくスッキリしたいのである。

 一般の人と比べて、目に入ってくる情報がとても気になる方なのだろう。

 「ものがたまってくると、ものすごいストレスになるタチ」だとも書いている。

 

 

 自分は、片付けをする前に、この本を読み直そうと思う。

 「捨てる」「片付ける」という心に勢いがつ来そうな気がするからである。

 

 この本を読んでいると、捨てるかどうかという悩みは軽くなる。

 この方のように、捨てる基準が「使っているか、使っていないか」で考えると、かなりのモノは捨てることができる。

 

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「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵  著 (川手書房新社)を読んだ。

2022年10月18日 | 本と雑誌

 「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵  著 (川手書房新社)を読んだ。

 以前も読んだことはあったのだが、片付けをするまでには至らなかった。

 今回、読んでみると、内容がどんどん理解できた。頭だけではなく、心から納得できたので、現在は片付けが進んでいる。

 

 捨てることの意義について書いてある部分が、今回特に心に残った。

 そのため、片づけの第1ステップである「モノを捨てるかどうか見極めること」の作業が捗っている。(ちなみに第2ステップは「モノの定位置を決めること」)

 

 かなり多い量になるかもしれないが、片付けを進める上で、特に自分にとって役に立った文章を書いておく。

 以下の文章を読んで「共感できる」「片付けをしてみようかな」と思った方、ぜひ本を手に取って読んでみてください。

 片付いた家はとても居心地がいいです。

 

 

 

 片付けとは「モノを通して自分と対話する作業」である

 片づけを真剣にしていると、瞑想状態とはいかないまでも、自分と静かに向き合う感覚になって いくことがあります。自分の持ちモノに対して、 一つひとつときめくか、どう感じるか、ていね いに向き合っていく作業は、まさにモノを通しての自分との対話だからです。

 

 たまに「音楽をかけてノリノリで捨てましょう」という片づけ法もあると聞きますが、私はお すすめしていません。せっかくのモノとの対話が音でごまかされてしまう気がするからです。

 

 

 捨てられないと思ったときの対処法

 「なぜ、私はこれを持っているんだろう 。 これが私のとこ ろにやってきた ことに、いったいどん な意味があったのかな?」 「捨てられない」と思ったモノに対して、 「そのモノが持つ本当の役 割」をあらためて考えてみてください。

 

 「お店で見て、かわいいと思ったから、つい......」 買った瞬間にときめいていたのなら、その服は「買う瞬間のときめき」をあなたに与えたという役割を 一 つ、果たしたことになります。

 

  「こういう服は、自分には似合わないんだな」ということを教えてくれたのもまた、その 服の大事な役割だったのです。 となると、その服はすでに充分、自分の役割を果たしていると言えます。

 

 だから、 「買った瞬間にときめかせてくれて、ありがとう 」「私に合わないタイプの服を教えてくれて、ありがとう」といって、手放せばいいのです。

 

「モノをたくさん捨てる 」のは、モノを粗末にしているということではありませ ん。押し入れやタンスの奥にしまわれ、その存在すらも忘れ去られてしまったモノたちがはたし て大切にされているといえるでしょうか。

 

 もし、モノに気持ちや感情があるとしたら、そんな状態がうれしいはずはありません。 一刻 も早く、牢獄、あるいは離れ小島のような場所から救出してあげて、 「今までありがとう」と感謝の念を抱いて、モノを気持ちよく解放してあげてください

 

 

〈片づけの順番〉 「モノ別」に必ず正しい順番で片づける

 はじめにいってしまうと、片づけってそもそも楽しいのです。今まで無意識だった自分の持ちモ ノにあらためて向き合って自分の感覚を確かめて、役割が終わったモノには感謝してき ちんと送 り出してあげること 。 その過程はまさに自分の内面と向き合って棚卸しをする、生まれ変わりの儀式のようなものです。

 

 ただし順番だけは必ず守ること。はじめに衣類、次に本類、 書類、小物類、そして最後に思い 出品。 この順番通りにときめくモノを選んでいくと、驚くほどスムーズに片づけが進みます。

 

 

〈本の片づけ方〉すべての本を床に全部並べてみる

 一度本棚からすべての本を出すこの作業は、絶対に飛ばしてはいけません。なぜなら本 棚に収まっている状態のままでは、ときめくかどうかという判断で本を選ぶことができないからです。

 

  本にかぎらず、服でも小物でもそうですが、収納に収まって長らく動かされていない状態のモノは、じつは「寝ている」のです。気配が消えている、といってもよいでしょう 。

 

 だから、モノを残すか捨てるか選ぶときは、収納からいったん出して、起こしてあげること。

 

 持っている本たちを積み上げたら、 一冊一冊手にとって、残すか捨てるか、判断していきます。

 もちろん基準は、 「触ったときに、ときめくか」。これは触るだけでオーケーで、中身はけっして読まないでください 。なぜなら 、読んでしまうと、ときめくかどうかではなく、必要かどう かと、判断が鈍ってしまうことがあるから。

 自分にとってときめく本だけが並んでいる本棚を想像してみてください。イメ ージするだけでう っとりしてきませんか。本好きの人間にとっては、これ以上ない幸せを感じることができるはず です。

 こうした本が手元にあったら、ぜひ、こんな質問を自分に投げかけてみてください。 「その本 を、前に読んだのはいつ?」 「読んだ後、何か生活習慣や行動で変えたことはある?」 「今、本屋にその本が並んでいたとしたら、買う?」

 結論を言いましょう。 「ときめくかどうか迷っている」時点で、読み返される本は、ないのです。

 

 途中まで読んだ本も最後まで読みきる必要はありません。 その本の役割は途中まで読むことだ ったのです。

 

 

「 殿 堂 入 り 」 の 本 は 迷 わ ず 手 元 に 残 す

 本を手元にストックしすぎないほうが情報の感度は上がります。物理的にためておく情報を軽く すればするほど、つねに入ってくる情報に敏感になり、新しい情報に対して行動を起こせるよう になり、自分にとって必要な情報も入ってきやすくなってくるのです。
 

 

 それは「過去に対する執着」か、 「未来に対する不安」か?

 結局、捨てられない原因を突き詰めていくと、じつは二つしかありません。それは「過去に対する執着」と「未来に対する不安」。この二つだけです。

 「これって『過去に対する執着』で捨てられないのかな、それとも『未来に対する不安』で捨てられないのかな」 捨 てられないモノ一つひとつについて、どちらが原因かと考えていきます。そうすると、自分のモノの持ち方の傾向がつか めてきます。 「あ、自分って『過去執着型』なんだ」とか 「『未来不安型』なんだ」、もしくは「両方多いタイプだな. . . . . . 」 と 。

 

 だから私は、モノを無意味にため込むことも、 「とにかく何も考えずに捨てる」という考えにも反対。一つ ひとつのモ ノに向き 合って、そこで出てきた感情を味わって初めて、モノとの関係が消 化できると考えています。

 

 

 お う ち に あ い さ つ 、 し て ま す か ?

 私がお客様のお宅 に うかがって 一番はじめにするのは、「おうちにごあいさつをすること」です。家の 中心あたりの床に正座して、心の中でおうちにそっと話しかけます。

 

 この二分 間 の 沈 黙 の 儀 式 を 、 お 客 様 は 不 思 議 そ う に 見 つ め て い ま す。

 

 このあいさつの習慣は 、神社に参拝するときの作法をもとに自然 と始めるようになったものです。

 

 あいさつなんて気休 めだよ 、 と思われるかもしれませんが、これをやるのとやらないのとでは、片づけの進むス ピード が本当に違うのです。

 

 

 あなたの持ちモノは、あなたの役に立ちたいと思っている 

 モノとのご縁は、人と人とのご縁と同じくらい、貴重で尊い出会いなのです。だから、そのモノがあなたの部展にやってきたのには、必ず意味があるはずです。

 

 では、部屋にある「あなたが‘‘ときめいて、、いないモノ 」 はどう思っているのかというと、純粋に「外に出たい」と思 っています。モノ自身、クロゼットのこの場所にいることで、 「今のあなた 」 を幸せにしていないことを、何よりも知っているのです。

 

 それは、たとえば服なら、新しい素敵な服となって戻ってきてくれるかもしれないし、ときには情報やご縁など形を変 えて戻ってきてくれるときもあります。 断言します。手放したモノとまったく同じ分だけ、戻ってきます。 ただしそれ は、モノが「またあなたのところへ戻ってきたいな」と思えるときにかぎります。

 

 今はもうときめかなくなったモノを捨てる 。 それは、モノにとっては新たな門出ともいえる儀式なのです。ぜひその門出を祝福してあげてください。 モノは、手に入れたときだけでなく、捨てられるときにもいっそう輝くのだと、私は思います。

 

 

 

 

 上の文章は、自分が片付けをする上で背中を押してくれた文章たちなので、とても感謝しています。

 

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大江戸定年組・・・元気な3人組おじさんたちの物語

2022年10月05日 | 本と雑誌

 中高年男性の方にお勧めの小説がある。

 

 それは、「大江戸定年組」シリーズである。 

 初めに読んだのが、初秋の剣この本を読んで、「面白い!」と思った方ならば、続きも読みたくなるのではないだろうか。

 

 舞台は、タイトルにある通り江戸の町である。

 「定年」とあるように、主人公の 藤村新三郎は、町方同心を引退して仕事を息子に譲っている。

 「定年組」とあるのは、主人公に加えて、幼なじみがあと2人出てくる。三千五百石の大身旗本である夏樹権之助、そして商人の七福仁左衛門である。

 3人それぞれ家族がおり、子供もいて、定年はしたが、まだまだ元気である。

 さてこれからどう生きるかと思案し、江戸市中の厄介ごと解決を始めた。

 

 三人の願いは、いい景色の中で暮らすこと。手頃な隠れ家「初秋亭」を根城に、それぞれの特技を活かして江戸市中の厄介事解決に乗り出した。

 この3人のキャラクターも良い。

 主人公の藤村は、剣の達人である。

 旗本の夏樹は弓の達人である。

 商人の七福は、人当たりが良く商売がうまい。

 

 主人公たちと自分が同じ歳(55歳)であるというところが個人的に気に入っている。

 この年齢ならではの悩みや喜び、気分が実によくわかるのである。

 妻や息子との関わり方、

 体が衰えつつもそれに抗ってなんとか過ごすところとか、

 景色のいいところで穏やかに過ごしたいとか、

 でも、まだ気力も体力も時間もあるから何かしたい・・・などなど、この年齢ならではの気分がよくわかる。

 

 なんだかんだ言っても、これまでに鍛えた仕事のスキルを活かして、難事件を解決するところが面白い。

 3人の湿っぽくない、それでいてしっかり互いを思いやる友情もいい。

 

 作者は、風野真智雄氏。

 おそらくこの本を書いた頃に、55歳くらいだったのではないか。この年ならではの悲哀や楽しみがよくわかっているからである。

 

 今、シリーズの3冊目、起死の矢を読み終えそうである。

 まだまだシリーズの残りはある。

 お酒を飲みながら読む時間が至福の時である。

 

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倉持忠(くらもちただし)の活躍が楽しみ・・・今野敏氏の「横浜みなとみらい署暴対係」シリーズ

2022年09月19日 | 本と雑誌

 今野敏氏の「大義」を読んだ。

 面白かった。

 「横浜みなとみらい署暴対係シリーズ」の6冊目である。

 7つの短編で構成されている。

 

 登場人物のキャラが立っていて魅力的である。

 主人公は、係長の諸橋夏男、45歳。 両親が暴力団絡みのトラブルで非業の死を遂げたため、暴力団相手には情け容赦ない。タフで頭もキレる。

 相棒は、城島勇一 同じく45歳。小柄で「ラテンのジョー」と言われる楽天家、腕は立つし度胸もある。

 どうみてもヤクザにしか見えないNo.3の浜崎 吾郎、40歳。

 パソコンに詳しい八雲 立夫、35歳。

 そして、喧嘩っ早い日下部 亮、29歳。

 

 本作品の中でも、1番印象に残るのが、倉持 忠、35歳。

 ガサ入れのときは、チンピラに絡まれ脅されている。気が弱く、見た目も役所の職員といった風貌。

 しかし、実は大東流合気柔術の達人。中学生の時から道場に通い続けて体力や筋力をつけ、「心技体はどれか一つを伸ばせば、他の二つもレベルが上がる」と考えている。(今でも気は弱い)

 

 本書の「心技体」という話の中では、暴力団4人対3人の喧嘩を一人で止めている。

 

 こんなふうに

 

 倉持は、両グループの間に平然と歩出る。

「てめえ、邪魔だ」

 そうわめきながら久仁枝組の1人が、倉持の胸を押しやろうとした。倉持は、相手の手をよけると、そのまま前に出て入り身になった。

 次の瞬間、その男の体も宙に弧を描いていた。したたか歩道に叩き付けられる。

 倉持が言った。

「えーと。すぐに解散してください。でないと、ちょっと痛い思いをします」

「ふざけるな」

 多嘉井組の1人が、倉持につかみかかる。柔道をやっていそうだ。倉持は襟首と右腕を掴まれた瞬間に、また入り身になり、体を反転させた。

 それだけで多嘉井組の男は投げられていた。地面に転がり、苦痛にもがいている。

 

 とまあ、こんな描写が続く。

 空手道今野塾を主宰しており、格闘技にも詳しい今野氏の描写は、テンポがよい。

 

 このシリーズの次の作品が出たら、また読みたい。

 というか、この倉持忠だけで1作品書いてもらえないかなあ。

 すぐ買います。

 

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「非常識な成功法則」を実践してみる・・・2つ目の「やりたいことリスト」の作成

2022年09月08日 | 本と雑誌
 

 一昨日から、 神田昌典氏の「非常識な成功法則」 について書いている。

 神田氏は、目標達成のためにするべき行動を次のように書いている。

 

1 やりたくないことを書き出す。

2 やりたい事を書き出す。

3 書いた目標をファイルに入れ、その目標を朝晩眺める。

 

 昨日は、 「非常識な成功法則」を実践してみる・・・まずは「やりたくないことリスト」の作成 を書いた。

 今日は、「2 やりたい事を書き出す」をやってみる。

 神田氏は、やりたい事を書き出す際のアドバイスとして、次のように書いている。

 

 

 今度は「やりたいこと」を紙に書き 出 してください。

 何も制限を加えないでください。やりたいと思うものはすべて書いてください。実現しそうもないもの、バカげた ことでも結構です。期間にもこだわりません。

 あなたには、必要な資源......資金、知識、能力、人脈はすべてあります。

 考えないで。感じたことを、そのまま書いて。手を休めな いで。手に考えさせる気持ちで。できるだけ多く書き 出 してみましょう 。

 やりたいことをすべて成し遂げたときの達成感を味わってみてください。何が自分のまわりに見え ますか?何が聞こえますか?どんな感じがしますか

 

 ということで、自分も紙に書いてみた。

 紙の方には具体的に書いたが、公開するのは恥ずかしいので、ここには少し抽象的に書くことにする。

 

○ 本を複数出版し、売れ続ける。

○ 運動が苦手な子に「できる!」という自信を持たせる・・・親子で成功体験をさせたい

  (親は教え、子が挑戦する。私はアドバイザー)

○ 柔術で黒帯になり、とても強い高齢者になる。柔術のインストラクターになり、柔術ファンを増やす。

 特に元気な高齢者を増やしたい。

○ 自然農法のスペシャリストになる

○ 自然農法を広め、健康な人を増やし、多くの人に感謝される

○ 親子向けのスポーツ教室をオープンし、体を動かす楽しさを広める  

  器械運動(マット、跳び箱、鉄棒)、水泳、柔術

○ 食育教室をオープンし、親子で食材(野菜)を育てる楽しさ、料理を作って食べる楽しさを広める

○ 海外旅行をする ・・・ 美術館、博物館巡り    自然遺産巡り

○ 国内旅行をする・・・ 神社巡り  47都道府県全て

○ 高齢者や中高年向けに健康生活講座を開き、ピンピンコロリの生き方ができる人を ○人以上増やす

○ とてもきれいな家に住む(畑つき、室内運動場付き、眺めよし、あまり物を置かない)

○ 講演をしながら旅行をする

○ 長く続く組織を作る。

 (次の活動をする組織・・・健康作り、幸せな家庭教育のアドバイス、自然農法で食育のアドバイス、運動教室、元気な高齢者づくり)

○ その長く続く組織を担う人材を育てる

○ 死ぬまで元気はつらつで遊ぶ、仕事をする

○ もはや遊びか仕事か分からないほど楽しい毎日を作る

○ 年収○○円になる

○ 年収○○円レベルの人材を○○人育てる

 

 ウーン、欲張りすぎたかなあ。ただ、神田氏は、次のように書いている。

 「何も制限を加えないでください。やりたいと思うものはすべて書いてください。実現しそうもないもの、バカげた ことでも結構です。期間にもこだわりません。」

 

 その通りに書いたら、上のようになった。

 大事なのは、「紙に書くこと」らしいので、素直に書いてみた。

 

 これらの「やりたいこと」は、寝る前に眺めながらニタニタするのが効果的なのだそうな。

 それくらいなら出来そうなので、今夜からやってみよう。

 

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「非常識な成功法則」を実践してみる・・・まずは「やりたくないことリスト」の作成

2022年09月07日 | 本と雑誌

 昨日は、「これは実践しないと損ではないか?・・・神田昌典氏の「非常識な成功法則」を書いた。

 神田氏は、目標達成のためにするべき行動を次のように書いている。

 

1 やりたくないことを書き出す。

2 やりたい事を書き出す。

3 書いた目標をファイルに入れ、その目標を朝晩眺める。

 

 まず今日は、私自身の「1 やりたくないことを書き出す。」をやってみる。

 なぜやりたくない事を書くのかというと、神田氏は、次のようにいう。

 「やりたくないこと」を明確にしてから、今度は「やりたいこと」を書き出す。すると作用と反作用の法則が起こる。つまり 、自分勝手に「やりた くないこと」を100%通 すんだったら、それじゃ、自分が選んだ道では、120%といわず、200%やってやろうじゃないか、ということになる。

 

 やりたくない事を書くことによって、やりたいことのモチベーションを高めるということだろうか。

 また、神田氏は別のページに書いているが、この「やりたくないこと」「やりたいこと」の両方を書いていくと、自分が何のために生きているのかを考え始めるそうだ。

 

 さて、私自身の「人生でやりたくないことリスト」をかくと、次のようになった。

 

○ 人にしばられて働く

○ 時間や場所にしばられて働く

○ 理不尽なことで謝る

○ 意義のない仕事をさせられる

○ 自由な時間が取れない

○ 危険な仕事(ヒヤリ、ハッとする作業)

○ 人から嫌がられたり迷惑がられたりする仕事

○ 感情の起伏が激しい人と働く、付き合う

○ 夜にくつろいでお酒を飲めない

○ 好きなものを好きなときに食べられないこと

○ 逆に、いつも満腹な状態でいること(空腹の時間が取れないこと)

○ 長時間の肉体労働

○ 痛い思いをする(蜂に刺される、虫に刺される)

○ 高いところ、狭いところでの作業(高所、閉所恐怖症なので)

 

 

 わがままだと言われそうだが、やりたくない事を正直に書くと、このようになってしまった。

 

 ちなみに、神田氏は次の「やりたくないことリスト」を書いたそうだ。

 

「・お客にへこへこしない。・在庫は持たない。 ・アフタ ー サービスが必要なものは売らない。 ・正社員は採用しない。 ・身をすり減らすような仕事はしない。 • いやな会社や、人とは取引しない。 ・コール ドコールはしない。 ・無料 でアドバイスはしない。 ・下請けはしない。」

 

 さて、次回は「やりたいことリスト」を作ろう。

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これは実践しないと損ではないか?・・・神田昌典氏の「非常識な成功法則」

2022年09月06日 | 本と雑誌

 一気読みだった。

 神田昌典氏の「非常識な成功法則」

 

 読んでみると、確かに「非常識」かもしれない。

 しかし、効果は絶大だと思う。

 ポイントは、「書く」ことである。

 

 書く事で、いつの間にか実現してしまう。

 

 実は、自分も、書いたことで実現したことがある。

 それは、「体重」である。

 

 以前、次のような目標設定をしていた。

 十年以上前に目標設定をして、自分は目標設定したことも忘れていた。

 この頃は、おそらく78キロくらいあったのではないだろうか?

 昨夜測った体重は、71.20キロだったので、ほぼ目標は達成したといえる。

 ちなみに、先週の土曜日夜は69.55キロだった。目標体重よりも軽い体重になる日もある。

 

 「目標を紙に書く」という行為は、目標達成に近づくのではないかという気がしている。

 

 この「非常識な成功法則」に書かれている通りに、まずは行動してみることにする。

 

 目標達成のためにするべき行動を簡単にいうと、次の通り。

 

1 やりたくないことを書き出す。

  (これは意外だった。しかし、本当にやりたいことを明確にするのは大事だと思う。理由は本に書いてある。)

 

2 やりたい事を書き出す。

  何も制限を加えず、やりたいことは全て書く。実現しそうもないこと、馬鹿げたことでもいい。

 

3 書いた目標をファイルに入れ、その目標を朝晩眺める。

  眠る前に、その目標を長め、ニタニタするのだそうだ。

  書いたファイルは、カバンに入れて持ち歩くことで、朝晩だけではなく、日中も頭の中で意識できる。

 

 これ以外にも、

「短期間の目標を10個決める」

「セルフイメージをバージョンアップする(スーパー○○という肩書きを自分につける)」

などが書いてある。

 

 まずは、上の3つを実際に行動に移していこうと思う。

 

 次回のブログに続きます。

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