仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

祖国とは国語

2006年01月31日 | 本と雑誌

祖国とは国語 藤原正彦著(新潮文庫)

 「国語教育絶対論」(p.12)を読んだだけでもこの本を買って読む価値はある。赤線を引くところがたくさんあった。一部紹介する。

○ 国語の基礎は、文法ではなく漢字である。(p.17)

○ 読書は過去も現在もこれからも、深い知識、なかんずく教養を獲得するための殆ど唯一の手段である。(p.17)

○  文学、芸術、歴史、思想、科学といった、実用に役立たぬ教養なくして、健全な大局観をもつのは至難である。大局観は日常の処理判断にはさして有用でないが、これなくして長期的視野や国家戦略は得られない。(p.17)

○  国語の時間にこれらを暗唱し、美しいリズムとともに胸にしまい込むことが望ましい。(p.22)

○  美しいものへの感動を得るには、自然や芸術に親しむことも大事だが、それだけでは不十分である。美しい詩歌、漢詩、自然を謳歌した文学などに触れることで、さらに美への感受性が深まる。(p.23)

○  いじめなどは、卑怯を教えない限り、やむはずもない。(p.24)

○  小学校における教科間の重要度は、一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下なのである。(p.34)

○  「子どもを読書に向かわせる」を最大目標に据えた指導法改善が望まれる。(p.35)

○  国語教育の中においても、「読む」「書く」「話す」「聞く」は平等ではない。敢えて重みを付ければ、この順に二十対五対一対一くらいだろう。(p.35)

○  小学生のうちから古典に触れさせ、多少難解であってもどしどし朗唱暗誦させるのがよい。(p.43)

  国歌の苦難を克服するためには、国語教育の量的拡大と質的改善しかないと主張している。私も賛成である。小学校教育の中では、1年生で週に6.9時間、6年生で週に4.5時間しか学習しない。他教科と比べて学習する時間は確かに多い。しかし、同時に学ぶべき、習熟すべき内容はたくさんある。だから、まだ増やした方がよいと考えている。

 今の小学校国語で足りない学習は、名文や古典の暗誦である。そして、読書の時間である。この二つを授業の中で確保できるようになると、国語力はまだまだ上がると思う。

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「変なおじさん 完全版」

2006年01月29日 | 本と雑誌

 志村けんは職人である。しかも常識というかバランス感覚も十分にある。だからこそバランスの崩し方(笑いの起こし方)も分かるのだろうと思う。

 志村けんを尊敬している。これくらい自分の仕事に惚れ込み、こだわり、熱中してみたい。仕事が楽しくてたまらないはずである。志村けん氏は、仕事が道楽化できている数少ない方である。

 時間に遅れない、あいさつをする、努力し続ける・・・当たり前だけど難しいこと、やれば幸せになれることを志村氏は実践できていると思う。

 個人的な願いだが、この人が映画で悪役をやったら恐いだろうなあと思う。

 どんな映画でもそうだが、悪役が存在感のある映画は、必ずいい映画になる。志村氏が悪役をする映画なら、ぜひみたい。

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「ダニー・ザ・ドッグ」「姑獲鳥の夏」

2006年01月29日 | 映画

「ダニー・ザ・ドッグ」

 ジェット・リー氏は、目で演技できることも分かった。アクションでは、強さだけでなく、美しさというか、気品さえ感じさせる動きを見せてくれる。

 いくつか突っ込みたくなるところもあったが、(例えば、犬のように育てられた人間が、あれほどの格闘技が身に付くはずがない)全体としてはいい映画だった。70点。

 「姑獲鳥の夏」

 おもしろかったが、2回は見ないだろう。原田知世が美しかった。原作は読んでいたので、どのように映像化するかが楽しみだった。雰囲気は良かった。原作を読んだときのイメージとそれほど違和感がなかった。そういう意味では成功したのではないかな?60点。

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高千穂伝説殺人事件

2006年01月29日 | 本と雑誌

初めて内田康夫氏の本を読んだ。

 おもしろい。一日で読んでしまった。もっと味わいながら読みたい気がしたが、一気読みだったので仕方がない。

 今日はジョギングもしたかった。しかし、本も読みたい。苦肉の策として、本を片手にウォーミングアップとして速歩きで読書、次はインターバルでダッシュの合間に歩きながら読書をした。近所の運動公園でのことである。人は多くなかったが、さぞかし変わった人だと思われたにちがいない。

 浅見光彦氏と本沢千恵子氏は結婚するのかな?と思ったが、しないようである。そこだけじれったいような気がして読んでいった。

 そもそもこの本を読んだのは、故郷である宮崎が舞台となっているからである。他の本も読みたくなった。90点。

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「夜ふかし」の脳科学

2006年01月25日 | 本と雑誌

「夜ふかし」の脳科学 神山潤著 中公新書ラクレ

 神山氏の本ということで買った。帯の文句も魅力的である。

・ 夜10時以降も起きている子どもは、、イギリス25%、ドイツ16%、フランス16%、日本は43.8%。

・ 小学校4~6年生の成績上位者の50%は午後9時30分より前に寝ている。

・ 夜ふかしの子どもは脳内ホルモンに異常をきたし、性的に早熟になる。

・ 夜更かしは糖代謝、脂質代謝、免疫機能を低下させ、将来の発ガン、老化を促進する。

・ 11時以降の就寝だと1,5~3倍も肥満になりやすい。

 以上の言葉が帯には書かれてあった。これ以外にも読んでみたいと思う項目はあった。お買い得の1冊である。

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アン・サリーと渡辺はま子

2006年01月24日 | 音楽

ムーン・ダンス   アン・サリー
シナの夜   渡辺はま子

昨日注文した。届くのが楽しみである。二人ともボーカリストとしては、一流だと思う。違いは、アン・サリーが今も活躍している人で、渡部はま子は、平成14年1月になくなった方である。ま、そんなことはどうでもいい。

 二人のCDを聴くのが楽しみである。渡部はま子氏の方は、父にも聴かせてあげたい。

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佐賀のがばいばあちゃん

2006年01月23日 | 本と雑誌

佐賀のがばいばあちゃん  島田洋七著  徳間文庫
おもしろい。100点。

佐賀のがばいばあちゃんのエピソードを読むと、渡部昇一先生の母を連想する。

「佐賀のがばいばあちゃん」と「渡部氏の母」のお2人に共通するのは、智慧があるという点である。渡部昇一氏は、父親の知性は大学生の時に超えたけれども、母親は未だに超えていないと感じておられる。

 体を使って一生懸命に働き、他の人のために尽くし続けた人には、常人には考えられないほどの智慧が身に付くのではないかと思う。

 ちなみに、私自身の「ばあちゃん」は90歳である。自分が仕事上の悩みに直面したときには、「ばあちゃんならどう考えるかなあ?」とばあちゃんの思考法で考えるとたいていうまくいく。

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スター・ウォーズ/エピソード3:シスの復讐

2006年01月22日 | 映画

映像がすごい。アクションがすごい。しかし、ストーリーがつまらない。

あんなストーリーを語るために、これほどすごい映像を使うとは!・・・もったいない。

映像技術のすごさをみられただけでもいいとしよう。

突っ込みたくなるところだらけだった。お馬鹿な映画として作っているのならストーリーのつまらなさも許せるが、そうではないだろう?

50点。

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日本一うまい豚汁の作り方

2006年01月22日 | 食・レシピ

日本一うまい豚汁の作り方

をまねして作ってみた。私の腕もあるので、日本一うまいとは思わない。しかし、うまかった。大満足である。

作り方は、角川文庫から出版されているゲッツ板谷氏の「戦力外ポーク」p.126に書いてある。

ポイントは次の通り。

・ 大量に(40杯分くらい)作る。

・ 豚バラとタマネギをびっくりするくらい入れる。

・ 白味噌

・ 塩加減は慎重に

以上に気を付けて作ってみた。本当においしかった。

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最近読んだ本

2006年01月22日 | 本と雑誌

最近読んだ本である。いずれもおもしろかった。

「笑うカイチュウ」藤田紘一郎著(講談社文庫)

「変なおじさん」志村けん著(新潮文庫)

「県庁の星」桂望美 著(小学館)

「椿山課長の七日間」浅田次郎著(朝日新聞社)

買ったけどまだ読んでいない本

「夜ふかし」の脳科学 神山潤 著(中公新書)

「男は女のどこを見るべきか」岩月謙司著(ちくま新書)

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おすすめ!ゲッツ板谷

2006年01月22日 | 本と雑誌

年末から年始にかけて実に幸せな読書生活をしていた。ゲッツ板谷氏の本にはまったのである。

板谷バカ三代・・・一番笑える。

ワルボロ・・・自伝的小説。午後9時に読み始めて、午前2時まで眠れませんでした。一気読みは、中嶋らも氏の「ガダラの豚」以降久々である。

戦力外ポーク・・・初めて読んだゲッツ氏の本。これがおもしろかったからはまった。

直感サバンナ・・・この人は、エッセイがうまいと思う。発想や視点が違うし、本人自身がおもしろい。筆力もあると思う。

バカの瞬発力・・・対談集。

ベトナム怪人紀行・・・怪人紀行集は、現在、ちょこちょこと読んでいる。行ってみたいという気にはさせてくれない不思議な紀行文である。

タイ怪人紀行

インド怪人紀行

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最近見た映画

2006年01月21日 | 映画

 「ハリーポッターと炎のゴブレット」を見た。おもしろかった。良く作ってあると思う。80点はあげたい。知人に「おもしろかったよ」と紹介できるレベルにある。

 「男たちの大和」自己犠牲の精神で大和に乗り込んでいった人たちを良く描いてあったと思う。その意味ではとても良くできた作品である。しかし、生き残った人たちにあんな否定的な台詞を語らせてはいけない。生き残った人たちの努力で今の日本の繁栄はあるのだ。生き残った人たちは死んだ人たちの気持ちも背負って生き続けてきたと思う。

 そんな生き残りの象徴である老人(仲代達也さんの演じた人)にあんな自虐的な台詞を語らせるのはかわいそうだと思った。

 また、残された女性があれほど「死なないで」とストレートに口に出すのも気になった。誰もが「死なないで」とは思っているのだ。しかし、当時は、ストレートには口に出さなかったはずである。口に出さないからこそ余計にその思いは強く伝わったと思う。あまりにも「死なないで」と口に出しすぎるので違和感を感じた。この「死なないで」という思いは、台詞ではなく演技で表現して欲しかった。

100点を上げたいが、以上のマイナス点があるので、70点。

 「Mr.&Mrs.スミス」これは「男たちの大和」の1時間後に見た。軽い映画であることを期待してみたのだが、やっぱり軽かった。弾に当たらない、死なないというお約束通りの展開でなーんにも考えないで見ることができた。こういう分かりやすい映画も大好きである。80点

 「キング・コング」3時間を超える大作だった。映像は迫力があってすごいと思った。何より一緒に連れて行った父母が「おもしろかった」と言ったのである。年齢を問わずにおもしろいと言わせる映画は、それだけでもたいしたものだと思った。

 しかし、見せ方が残酷である。ハリーポッターを見るときもそうだが、必要以上に残酷だと思う場面があった。また、なぜにそれほどナオミワッツとキングコングとの意思疎通ができたのかが分からなかった。普通恐いだろう。相手は猛獣だぞ。

 それに、最後の映画制作者役の台詞にはツッコミを入れたくなった。「飛行機がキングコングを殺したのじゃない。美女がキングコングを殺したのだ。」を聞いたとき、「殺したのはお前だろっっ。」

80点。

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